にしやま由美東京銀座クリニックは、東京・銀座で形成外科・美容皮膚科・美容外科・皮膚科を扱うクリニックです。美容と健康をマッチングさせた医療をコンセプトに、美容治療だけでなく栄養学を取り入れたダイエットプレートなどの食事法についても提案し、多くの関連書籍を出版しています。今回は院長の西山由美先生に、美容と健康についてや美容クリニックを選ぶポイントなどについてお話を伺いました。
最愛の父の癌をきっかけに医師を目指す
――医師を志したきっかけを教えてください。
西山 高校2年生の時に父が癌になったことをきっかけに、父を救いたいという気持ちから医師を目指しました。父の病気が分かった時、たまたま進学校の理系にいたこともあり、高校3年生の夏頃から本格的に医学部受験のための勉強を始めました。
――いろいろな科がある中で、なぜ形成外科を選ばれたのですか?
西山 多くの人々を「笑顔にしたい」という想いから、形成外科の道を選びました。特に美容は、心からの笑顔が内面からあふれ出るように、患者様の心に寄り添いサポートしていくことが大切です。目の前の患者様お一人おひとりのお悩みを根本から解決すべく、心と身体の「かかりつけ医」になれればいいな、と考えて日々診療治療を全力でしています。
――クリニックを開院したきっかけを教えてください。
西山 名古屋のヒルトンホテルの中でクリニックをしており、日本全国だけでなく世界から多くの患者様にご来院いただき、東京にもクリニックを出してほしいというご要望を多くいただいていました。そこで、私自身もよく来ていた銀座で開院をすることにしました。当院は26年前から健康と美容をマッチングさせた医療を提供しており、病気や症状が出る前にどれだけ予防ができるかということをコンセプトにしています。
――西山先生はダイエットに関する著書を出版され、クリニックでも栄養指導をされていらっしゃいますが、お食事や栄養について考えるようになったきっかけを教えてください。
西山 26年前に開院をしたときはもちろんお肌を綺麗にしたいという方が多かったのですが、いざお肌の治療をした時、医療でどれだけベストを尽くしても個人差があることに気付きました。人間は「食べること」で生きてます。呼吸をすることと、栄養を取ることで体内でエネルギーを作り出して生命活動をしています。身体を作るベースの食べ物が悪ければお肌は良くなるはずがありません。そのことに気づいてから、診療に栄養指導を積極的に取り入れるようになりました。その頃はまだサプリメントなど健康や予防に対して、世の中が全く関心がない時代だったので、栄養医学外来はもちろん、栄養セミナーや講演活動、専門学院、アカデミー、テレビや雑誌、ラジオ出演などを通して、患者様に食事の大切さをお伝えするようにしていました。
私には娘が2人いるのですが、上の子はとても優しいのですが身体が弱く、よく病気になるのに対し、下の子はよく食べて天真爛漫で風邪もひかない元気いっぱいな子だったので、いつもこの差はなんだろうと考えていました。しかし、下の子が中学生になった時に、学校帰りにお友達とコンビニに寄ってアイスを食べるようになりました。そこから急に家に帰ってくるなり何もしたくない、もう眠いと言うようになりました。始めは様子を見ていたのですが、上の子も生理が始まりよく倒れるようになりました。そんな娘たちの様子を見ていて、これは食事が原因なのだと確信をし、ダイエットプレートという時計回りの食事法を作り上げました。どんな食材をどのような順番で、どんな組み合わせで、どんな調理法で取るのが一番身体の中に吸収されるのか、吸収されることによってどれだけ人生のパフォーマンスを変えられるかということを栄養医学外来で伝えています。
――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。
西山 やりがいは患者様を笑顔にできることです。逆に難しいところは、同じ治療でも同じ結果がでるとは限らないところです。患者様にご満足いただけるように、まずは患者様と会話をたくさんするようにしています。何気ない日常の会話に、その方の本質的な悩みなどが隠れていることが多々あります。そういった会話に隠されたヒントを、私がちゃんと拾い上げて患者様を「心からの笑顔」にするサポートをしていきたいです。
――西山先生が患者様を診察・施術する上で大切にされていることを教えてください。
西山 ほとんどの患者様がご紹介でご来院いただいておりますので、そういったご縁を大切にしていきたいと思っています。そのために、自分の家族に接するように診察・施術を行っています。
――栄養指導や美容医療など幅広い治療を提供されていますが、人気がある治療はどんなものがありますか?
西山 本当に幅広い治療を提供しているので、この治療が人気というものは特にありません。美容と健康はイコールなので、お肌の状態が良くないときは身体の中はもっとボロボロになっています。「お肌は身体の内面を映し出す鏡」ですから、お肌だけにフォーカスせず身体の内面からの原因をしっかり探索して対処していく必要があります。お肌の悩み以外も、子供の成績を上げたい、妊娠にあたっての身体づくりをしたい、幸せ成功人生をつかみたい、素敵な恋人を作りたい、他にもミスユニバースといった美の究極まで、時には美容の幅を越えてサポートしています。クリニックでのサポート以外にも、普段からアカデミーやセミナー、勉強会、また「Dr.西山由美の誰でも夢を叶えられる幸せ愛されワクワクオンラインcollege&煌めきサロン『etoile』」(https://etoile9.com)などで美容と健康についてお伝えしています。
今の自分の肌状態を理解し
必要な栄養素を取り入れていく
――西山先生が定期的に受けている美容医療はありますか?
西山 血液クレンジングや高濃度ビタミンC点滴、NMNなど、その日の体調にあわせて取り入れています。当院はビタミンカクテルといって患者様の当日の身体の状態をお伺いし、一番ベストなものを取り入れるようにしています。また、お肌に直接栄養を届けるダーマペンやドクターズスキンケアで、プル艶美肌になるように、身体の内面とお肌からの両面での美容医療を定期的にしています。そして私が開発した栄養素でできているドクターズコスメを毎日使っています。
――毎日のホームケアで意識をした方がいいことはどんなことがありますか?
西山 自分のお肌がいまどんな状態で、どんなお肌を目指しているかによって必要なお肌の栄養素が変わってきます。専門の医師に相談しながらスキンケアをしていけるといいですね。例えば、乾燥肌だからといって油分ばかり取り入れていると、一瞬は潤ったように感じますが根本的な改善にはなりません。その人のお肌はどういう状況で乾燥しているのか、乾燥肌なのはどうしてかという根本を知ることが大切です。顔のお肌だけを整えたいのであれば、必要な栄養素をお肌に浸透させていけば改善できますが、全身のお肌と身体の内面を整えるならプラスして美容点滴やサプリメントなどの栄養指導など、トータルで取り入れるのが美肌への近道だと思います。
――西山先生が毎日のスキンケアや食事で意識して取り入れている成分はありますか?
西山 食事で取り入れる栄養は何かひとつを取り入れればいいというものではなく「バランス」と「組み合わせ」が大事です。SNS等でも手の凝ったお料理をつくっていらっしゃる方を見かけますが、実はそれが栄養素を壊してしまっていることがあります。近年、欧米の食文化が日本に根付いてきましたが、アメリカは心臓病や糖尿病などがとても多いんです。どれだけ医療が発達して寿命が延びても、健康寿命は変わっていません。やはり健康な時間が長い方が、人生は豊かだと思います。
――西山先生が思う「美しい人」とはどんな人ですか?
西山 目が大きいや鼻が高いといった造形的な美しさは、外見的な美しさに過ぎません。やはり心が美しい人は内面からにじみ出る表情の美しさがあります。例えば、目の奥がキラキラしている方は、ドーパミンホルモンが出ているのですが、こういったホルモンから出る表情は自分たちでつくることはできません。外見だけでなくどれだけ人間性を磨いているかが大切ですし、年齢を重ねるほど美しさの重要なポイントになります。年齢を重ねるにつれて魅力が増していく女性っていらっしゃいますよね。そういう方は外見だけでなく、内面が磨かれて成熟した方だと思います。私は、美容医療の糸リフトやボトックス、ヒアルロン酸注入においても、表情が美しく輝けるように施術しています。
シワやたるみが気になり、美容医療を受けられる患者様も多くいらっしゃると思いますが、当院では患者様の「心からの笑顔」が出たときに、一番美しく感じられるように治療をしています。治療も目を覚ました状態で行いますし、術中もできるだけ会話をして、笑ったり目を開けたりなど色々な表情を確認しています。その中で一番心が惹かれる「愛され顔」になるように施術しています。
美容と健康のトータルサポートで
笑顔の人を増やしたい
――美容医療をこれから受けたいと思っている方へ「クリニックの選び方」や「治療の選び方」などについてアドバイスやメッセージをお願いします。
西山 最近は何が本当なのかもわからなくなるほどの情報が溢れているので、美容難民も多くいらっしゃいます。クリニックを「価格」や「キャンペーン」で選ぶのはあまりオススメできません。美容医療は人が行うものなので、感性が合わないと意味がありません。美的感性はもちろん、人間的感性も大切です。まずは先生とお話をして、この先生にお願いしたいという「美のかかりつけ医」となる先生を見つけられるといいですね。価格が安いという理由であちこちのクリニックへ行っていると、結局その方のことをわかるドクターが誰もいないので、外科系や注入系は取り返しのつかないことになることもあります。まずは本当に自分が信頼できるドクターに出会えるまで、疑問をぶつけてこの先生にお願いしたいと思ってから治療をしていく方がいいのではないかと思います。できれば先生と感性が合うといいですね。当院では26年前からカウンセラーという職種は置かず、最初から私がカウンセリングをし、治療をおこなっています。患者様の話す声のトーンやニュアンス、選ばれる言葉から患者様の想いや発信したいことを読み取り、その希望の形にできる・できないを含めてご提案をするのがカウンセリングだと思います。患者様とドクターの間を介して話をしていたらそれはただの伝言ゲームになってしまいます。患者様の繊細なニュアンスや感性を間違いなく伝えることはできないと思っています。SNSなどに掲載された写真を見て「こうなりたい!」と思う方もいらっしゃると思いますが、1人として同じ目もなければ左右も異なります。患者様のこうなりたいというご希望と、患者様の持って生まれた骨格や形状を見ながらどれだけご希望に近づけられるのかをしっかりとお話し、まずは信頼関係を作ることがとても大切だと思います。
――今後の展開について教えてください。
西山 クリニックを開院すると決めた時から、『「心からの笑顔」の方でいっぱいにする』ことを目標にしてきました。現在、9万人の患者様がいらっしゃるのですが、日本だけでなく海外にも広げていきたいと思っています。美容の部分だけでなく、ご縁あって関わった全ての方たちを笑顔にしていきたいです。日本の昔からの食生活は世界的に見ても素晴らしい文化です。なかなか他の国で実践をするのが難しいからと、わざわざ月に1回クリニックへ来てくださる海外の患者様もいらっしゃいますが、そんな中でも日本以外の国での食事についてもどうしたらいいかを指導していたり、海外招待講演なども積極的に行っています。
人間は食事から栄養を摂取して生きているので、食事で性格も恋愛も考え方も変わります。つまり、今日食べた食べ物があなたの「人生の質」「人間の質」「愛の質」を決めているのです。人間は1年で1000食以上食べます。今日の1食があなたの未来を作ります。そう考えると、毎日何気なく食べている食事がとっても大切なのがおわかりになると思います。
食事を変えると聞くと、皆さんとても難しく考えられますが頑張らなくても大丈夫なんです。外食だったらどういう選び方をしたらいいか、コンビニならこういう選び方をしたらいい、あとはどんな順番で食べるかという、とても簡単なことです。知らないまま人生を送って損をするのはもったいないですよね。だからこそ正しい知識を身につけて、自分の目指すものに対して努力した結果が出せるよう、これからも皆様の美容と健康をトータルでサポートして笑顔幸せのお手伝いが出来たらいいなと思います。
にしやま由美東京銀座クリニック
理事 西山 由美
(にしやま ゆみ)
経 歴
藤田保健衛生大学医学部 卒業
慶應義塾大学伊勢慶応病院 入局
にしやま形成外科皮フ科クリニック 開院
にしやま由美東京銀座クリニック 開院
資格・所属学会
日本レーザー医学会レーザー認定医
日本形成外科学会
日本美容外科学会
日本美容皮膚科学会
日本レーザー医学会
にしやま由美東京銀座クリニック
〒104-0061
東京都中央区銀座2丁目8-17 ハビウル銀座Ⅱ9階
TEL:03-6228-7950
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