ティーズクリニックは、錦糸町駅から徒歩4分のある形成外科・美容外科・美容皮膚科を扱うクリニックです。常に最新の知識と技術を取り入れ、医師が患者様としっかりコミュニケーションを取ることを大切にしています。今回は院長の田牧聡志先生に、サラリーマンから医師を目指したきっかけや、美容整形のクリニックを選ぶ上でのポイントなどについて、お話を伺いました。
妻のひと言をきっかけに
サラリーマンから医師の道へ
――医師を志したきっかけを教えてください。
田牧 私の親戚はみんな高学歴だったので、自分もいい大学に行かなくてはと思っていました。昔流行っていた医療系のドラマを観ながら、医師は世の中に認められる存在であり勉強が一番できる人という憧れを抱いていました。しかしいざ医学部受験を考えたときに、国立は苦手な受験科目があることから難しく、私立は学費が高額になることから医学部受験は諦め、法政大学理工学部へ進学しました。
卒業した後は外資系金融機関でサラリーマンをしていたのですが、サラリーマンで生涯を終えることに疑問を抱いていました。私は大学時代サーフィン部に所属しており、ある日サーフィンをしに行った海で偶然、大学時代の部活の先輩と再会しました。その先輩は28歳で獣医学部に入ったのですが、その先輩から「外資系で働いているから英語ができるし、あと小論文だけであなたなら獣医学部に受かるよ!」と言われました。そんな話を聞き、サーフィン帰りの車の中で当時交際中だった妻に、「子供の頃に医者になりたかったんだよね。今から獣医学部に行ってもいいかな?」と相談をしました。すると妻は「医者になりたいなら医学部にいけばいいじゃない」と言うので、その時は即座に医学部は無理だと否定をしました。医学部の偏差値は私の高校生の時より10以上も上がっていましたし、英語と小論文なら受かる可能性はあると思いましたが、いきなりは無理だと諦めていました。しかし、法政大学時代も友人のお兄さんが医学部にいるという話を聞いたり、サラリーマン時代も社医さんと話した時にいつも「やっぱり医者っていいな」と思っていたことを思い出し、自分の中でふつふつと医師になりたい気持ちが燃え上っていきました。妻に背中を押され、実際に試験問題を解いてみたところしっかりと勉強をしたら受かりそうだと気付き、会社を辞めて医師を目指すことにしました。
――いろいろな科がある中で、なぜ形成外科を選ばれたのですか?
田牧 スポーツ外科や肘、膝などの関節に興味があったので、最初は整形外科医を目指していました。私自身、運動が好きなので何か共通するものがあるのではないかと思っていたからです。しかし、医学部に入り3、4年生の時に形成外科という科を知り、興味を持つようになりました。形成外科はとても繊細な診療科で、手先が器用でないとできないスペシャルな科で私が調べた当時、欧米では心臓外科医か形成外科医かと言われるほど人気がありました。今では日本でも形成外科は人気のある科ですが、当時は全然人気がなかったので形成外科に行きたいと言った時はとても歓迎されました。また、私は幼い頃から手先の器用さには自信があったので、形成外科が向いているのではないかと思い、形成外科の道へ進みました。
――先生は幼い頃からそろばんを習っていたそうですが、形成外科医として役に立った能力はありますか?
田牧 私は実家がそろばん塾なので、幼い頃からそろばんを習っていました。そろばんは、指先や右脳を使うので、指の動きが器用になったり、3次元の空間把握能力がとても高くなったりします。見たことないものや持ったことがないものを、構造や形、力のバランスから適切な方法を見つける空間把握能力も大切です。そろばん以外にも、私は幼い頃から書道や図画工作でもよく表彰をされていました。例えば耳の絵を描くとなったら、思った通りに手を動かして耳の絵を描けるのですが、このように自分の手がちゃんとコントロールされて動くことは形成外科医には必要な能力だと思います。形成外科は他の外科よりも縫うことにおいてスペシャリストですから、手先の器用さはとても大切ですね。
――美容外科を始めたきっかけを教えてください。
田牧 病院に勤めていた時、二重をしたいという患者様が眼瞼下垂で来院された時、「先生のところでは糸を使って瞼を二重にするのはやっているんですか?」と聞かれたことがきっかけですね。病院ではそういったことはやっていなかったのですが、美容外科に興味を持ち色々調べるようになりました。その後、色々調べて形成外科には美容外科もあることを知り、アメリカのロバート・クレ先生にたどり着きました。純粋に形成外科、美容外科に取り組んでいらっしゃる先生だなと感じ、ロバート・クレ先生に見学に行っていいですか?とメールを送りました。快く迎えていただき、色々学ばせていただき、今でもロバート・クレ先生とは親しくして頂き、色々な情報交換をしています。
――クリニックを開院したきっかけを教えてください。
田牧 東京で勤務医として美容皮膚科や美容外科で、色々なことを勉強させていただきました。しかし、雇われているとクリニックとしてのルールや制限があり、自分の考えとは異なることもありました。それなら自分で開業したらいいのではないかと思い、開業に至りました。
――クリニック名の由来を教えてください。
田牧 英語で「TEES CLINIC」表記するのですが、出身の東北大学形成外科のT、父の出身である東北のT、生まれ故郷であり母の出身でもある豊島区のT、そして田牧のTという意味を「T’s」に込めました。
――錦糸町という土地を選んだ理由はありますか?
田牧 開院するにあたって色々なエリアを見ており、そのひとつに錦糸町がありました。実際に錦糸町へ行ってみたところスカイツリーも出来て、私の出身である池袋にも似た雰囲気があり、とてもいいなと思い開院しました。今は開院して8年半ほど経ちますが、少し手狭になってきたため2年ほど前に今の場所へ移転しました。現在のクリニックでは手術室もつくり、出来ることの幅も広がりました。
変化が目で見てわかる分野だからこそ
やりがいもあり難しさもある
――貴院が得意とする医療サービスについて教えてください。
田牧 二重手術ですね。眼瞼下垂で二重手術をするという方もいらっしゃると思いますが、保険ですと限られたものしかできません。また、若い方で眼瞼下垂だとおっしゃられる方が稀にいらっしゃいますが、原則若い方に眼瞼下垂はありませんし、眼瞼下垂で二重手術をするのは本筋ではないため、綺麗な二重にはなりません。その人にあった二重手術を提供することが大切です。
――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。
田牧 目に見えて変化がわかるところがやりがいですね。二重の場合では埋没法は一瞬で変化が分かりますし、形成外科は形そのものを変えることができます。例えば、欧米だと立ち耳はあまりいい印象を与えないのですが、立ち耳が気になる方でも1時間半程度の手術で見た目を綺麗に変えることができます。すぐに目で見て変化がわかるのはやりがいでもありますが、同時に難しさでもあります。明らかに相応しくない状態になっても、目で見てわかってしまうので、技術だけでなくセンスも大切になりますね。
――田牧先生が患者様を診察する上で大切にされていることを教えてください。
田牧 度を外さないようにすることを大切にしていますね。度が過ぎる変化を望まれる方がいらした場合はお断りをすることもあります。例えばとても大きな二重幅を希望される患者様には、なぜそれをしない方がいいかを論理的に説明しています。実は二重の幅を広げ過ぎてしまうと、逆に目が小さく見えてしまうのです。デルブーフ(Delbouef)錯視という錯覚効果があり、適度な二重幅はアイライン効果を発揮するのですが、必要以上に大きな二重幅は瞼の開きが不十分なような錯覚を与えてしまうのです。二重の幅には流行がありますが、流行ではなく「あなたに何が似合うか」ということをちゃんとお伝えするようにしています。患者様の顔のバランスにそぐわない目だった場合は、しっかりお伝えしますし、患者様の顔に合う目を提案するようにしています。
――ホームスキンケアの重要性や意識した方がいいポイントを教えてください。
田牧 お家でのスキンケアでたるみやシワを改善することはできません。しかし、肌の調子を落とさないように、過度にやりすぎないことが大切です。保湿をちゃんとする、紫外線対策をちゃんとすることはいつもご案内しています。
――田牧先生が思う美しさについて教えてください。
田牧 美しさの定義は人それぞれ異なると思います。ただ、少し手を加えてあげるとより美しくなるということもあります。目を二重にするだけで、グッと美しくなるという方もいます。世の中には正しい顔のバランスというものが存在するのだと思いますが、それが全てではないのかなとも思います。顔のバランスが取れているのに美しくない人もいたりするんですよね。これは不思議なもので答えは出ていません。私は顔だけではなく、内面や所作、全体のバランスが大切なのではないかなと思っています。
色々な角度から診断できる、
より良いクリニックを目指したい
――美容医療や美容整形をこれから受けたいと思っている方へ「クリニックの選び方」や「気をつけた方がいいこと」などについてアドバイスをお願いします。
田牧 まずは、日本形成外科学会形成外科専門医のように最低限の資格を持っている先生を選ぶことだと思います。こういった資格を持っているというのは、専門性を示すのでトラブルにもしっかりと対応することができますし、一定の技術を持っているという指標にもなります。あとは過度な広告や安すぎるクリニックには行かない方がいいかもしれませんね。当院の患者様でも他院で行った格安の二重手術で修正が必要となり、後悔されていらっしゃる方もいます。修正をするとなるとせっかく格安で手術をしたとしても、最終的に高額になってしまいます。値段だけで選ばず、資格や経験、技術などでクリニックをしていただきたいですね。
――今後の展開について教えてください。
田牧 当院は診察室が2つありますので、医師の数を増やしてもっと色んな角度で患者様を診れるクリニックにしたいと思っています。色々な意見や考え方があって、私だけでは出てこないアイディアを持っている医師に加わってもらい、色々な方向から患者様により良いアドバイスができたらいいなと思っています。
ティーズクリニック
院長 田牧 聡志
(たまき さとし)
経 歴
1993年 | 法政大学大学院工学研究科修士課程 修了 |
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1995年 | 外資系生命保険会社 退職 |
2002年 | 杏林大学医学部 卒業 |
2004年 | 東北大学病院 形成外科 入局 仙台医療センター、東北大学病院形成外科特任助手、石巻赤十字病院形成外科診療科長などに従事。 |
2013年 | アメリカ形成外科学会専門医「ロバート・クレ先生」に師事し、美容外科手術を習得。その後イセアクリニック、オザキクリニック勤務 |
2015年 | はなえクリニック 開設 |
2017年 | ティーズクリニック 名称変更 |
2017年 | 医療法人社団聡明会 設立 |
資格・所属学会
日本形成外科学会専門医・指導医
日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本熱傷学会専門医
日本臨床形成美容外科医会
など多数所属
ティーズクリニック
〒130-0022
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TEL:0120-853-878
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