美容医療のかかりつけ わたしの名医

宮益坂クリニック 青井則之院長

【宮益坂クリニック】
適正な料金で良質な医療を提供して、内科など一般の科と同じように美容医療をもっと身近なものにしたい

宮益坂クリニックは、患者様の希望を聞いた上で、その方にフィットした美しさを引き出す施術を提案しています。今回は、院長の青井則之先生に、クリニックの特徴やこだわり、診察・施術する上で大切にされていることなどについて、お話を伺いました。

指先の技術の要素が
大きい手術をしたいと思い形成外科へ

――医師を志したキッカケを教えてください。

青井 もともと、直接人の役に立てる仕事をしたいとは思っていたのですが、高校生の時に仲が良かった友達のお父さんが心臓血管外科医で、友達が医師を目指していたことに影響を受けて、医学部を目指して勉強するようになりました。ちなみに、その友達も医師になり、現在は福岡で心臓血管外科医をしています。

――いろいろな科がある中で、なぜ形成外科を選ばれたのですか?

青井 私が医学部に通っていた当時は、形成外科はまだ新しい科で大学にはあまりありませんでした。私が通っていた岡山大学にも例にもれず形成外科はなかったので、6年生になっても形成外科のことはよく知りませんでした。
そんな中、卒業旅行で北海道に行った時に滝で事故にあって火傷をしてしまいました。北海道では外科で診てもらったのですが、岡山に帰ってきて岡山済生会を紹介されて行った時に初めて形成外科の存在を知りました。興味はあったのですが、その当時ほとんどの同級生が出身大学で入局する時代だったので、最初は消化器内科に入局し幅広く勉強させて頂きました。しかし医師になって2年目ぐらいに、やはりもっと指先を動かすような手術手技を極めたいと思うようになりました。当時は広島市民病院に勤務していたのですが、ローテーションで呼吸器内科を研修中にその時の上司に相談したところ、たまたま医学生時代の同級生が東京大学の形成外科に所属していて、見学しにいったらどうかと勧められたんですね。
幼少時から西日本を転々としていた自分にとって、東京は縁もゆかりもありませんでしたが、もともと引っ越しの多い人生を歩んでいたので思い切って飛び込んでみることにしたのです。

――美容医療を始められたキッカケは?

青井 最初はマイクロサージャリーを使った再建外科をやろうと思って形成外科に入局しました。ただ私は重度の近視である為、実際に長時間のマイクロ手術をやってみると、目にとても負担がかかってしまうことがわかりました。そんな時、関連病院勤務から大学に戻ってこいという辞令があり、赴任早々教授からたまたま「美容外科を手伝ってほしい」と言われたんですね。あまり知られていませんが、東京大学では形成外科だけでなく美容外科も標榜していました。美容外科手術の経験はそれまでも少しあったのですが、本格的にたくさんの美容外科の手術をやってみると、思いのほか患者様に喜んで頂けたことと、細かい手術手技を追求していくことがとても面白くてはまってしまいました。手技が細かいといっても、顕微鏡でなくルーペで手術ができるので、目の負担も少ないこともあって自分にはピッタリだと思いました。美容外科は人との縁でたまたまたどり着いた仕事ではありましたが、実際に仕事をしてみると、しっくりきてようやく自分の人生の立ち位置が決まったという感じでしたね。

――クリニックを開院したキッカケを教えてください。

青井 大学で大きな手術をしているのは楽しかったのですが、手術だけをしているわけではなく、医学生・研修医・大学院生の教育、研究、大学運営に関わる各種委員会活動、学会活動、論文作成、雑誌の原稿、新たな資格取得、当直業務、緊急手術などやるべきことが山ほどあり、いろんなものに注意を払う必要がありました。ただ私は、とにかく指先を動かして人に貢献したいというのがどこか原点にあったのでしょうね。なるべく大学で担当していた雑多な仕事をそぎ落として手術に集中できればハッピーだろうなと漠然と思っていたのですが、それがだんだん強くなってきて開業することを決めたのです。これからの人生は形成外科医と美容外科で培った技術をもとに、コンプレックスで悩んでいる人や困っている一人でも多くの人に医療サービスを提供することにフォーカスしていこうと思いました。

内科や外科など他の科と同じように、
最初から医師が患者様を診るべき

宮益坂クリニック

――貴院のこだわりや特徴について教えてください。

青井 当院では、私がカウンセリングを行い、適切な治療をご提案しています。多くの美容外科では最初にカウンセラーが相談にのる体制が敷かれており、中には医者のように診察して治療方針まで決めてしまうカウンセラーも存在します。私の中では、他の科と同じように、初診は医師が患者様を診るべきだと考えています。医師が診た後に、治療法AとBがあって患者様が悩んでいる場合は、カウンセラーが入って相談に乗るのは良いと思いますけどね。他の科と同じように医師が診察して治療する、しかも適正な料金で。美容医療もそのようになっていけばと思っています。
また、ご説明した後に患者様が悩んでいる場合は、その場で答えを出してもらうのではなく、一度持ち帰って頂いて、高い手術を受ける価値があるのか、本当に必要なのかということを冷静になって考えてもらっています。 私の医療スタンスとして、決めるのは患者様ということです。美容医療を受ける方の中には、誰かに決めてもらいたい人が少なからずいらっしゃいます。しかし、一度、人に決めてもらうとどんどん依存してしまう事になります。これでは誰のための美容医療なのかわかりません。そこで、私としては最初の問診で何が気になっているのか、どうなりたいのかの部分をしっかり確認させて頂いてからいくつか治療法をご提案し、その中から決めてもらうようにしています。

――貴院が得意とする医療サービスについて教えてください。

青井 当院は、手術による顔の治療にかなりフォーカスを当てて行っています。その中でも、「フェイスリフト」「鼻の治療」「顔面の脂肪注入」「まぶたの治療」の4つが多いです。意図的に絞ったわけではなく、患者様からのリクエストが多く、自然と4つにフォーカスしていったという感じです。ただ、幅広いメニューを展開していますので、豊胸、乳頭縮小、脂肪吸引、リップリフト、口角挙上、口唇縮小などもその次に人気のあるメニューになっています。

――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。

青井 よく言われていることだと思いますが、病気はマイナスをゼロにします。しかし美容医療は、健康な方がさらにキレイになるため、若返るため、コンプレックスを解消するために行うので、それらはもともと病気ではないという意味でゼロをプラスにするところが特殊な部分です。しかし、単にプラスにするだけでなく、心がハッピーになりより楽しく人生が送れるようになったりするなど、QOLを上げるところがやりがいですね。

――患者様を診察・施術する上で大切にされていることはありますか?

青井 美容医療は基本的に贅沢品と同じです。中には高額なものもありますので、患者様の要求も高くなります。ただ患者様からすると、医療でどこまで出来るか分からない状態で来院されるので、初診では患者様のゴールと医療でできる私のゴールをすり合わせることは無意識に行っています。また、私がキレイだと思うのと患者様がキレイだと思うのが違っても結果に満足されることはないので、同じゴールを目指していると思えない手術はできません。ですからカウンセリングでは、話をしながらそこを一致させることを大切にしています。

宮益坂クリニック

自分の価値観を押し付けないことが
一番良い美容外科医

――これから美容医療を受けたいと思っている方へのメッセージをお願いします。

青井 美容医療に興味はあるけど、料金が高い、何か売りつけられるのではないかなどといったことが敷居の高さに繋がっているのであれば、「まずは話を聞いてみたい、施術をするのはその後でいいです」と意志を伝えてから来院されると少しは心が軽く来られるのかなと思います。事前に、電話やメールなどで「話を聞くだけでもいいですか」と確認して、「いいですよ」と言ってくれたクリニックに行くと良いと思います。

――先生が考える美・美しさとは?

青井 普遍的な美しさってあると思うんです。いろいろな女優さんの顔を合成した写真があったとして、それはキレイですが平均化されていて魅力がないんですよね。ですから、「普遍的な美=誰もが目指すべき美」ではないんですよ。私の中では、可能な限り患者様の希望に沿う形で、その人にフィットする美しさを引き出す施術をした方が良いと思っています。ただ、そこは一人ひとりの価値観なので、アドバイスはしますが私の意見を押し付けることはしません。自分の価値観を押し付けず、ニュートラルな状態で診察するのも美容外科医の務めだと思って診療しています。

――今後の展開について教えてください。

青井 現在予約待ちが長くなりご迷惑をおかけしておりますので、より多くの方に当院を利用して頂くために、もう少し受け入れ体制を整えていきたいと考えています。そして、まだまだ美容外科に対する認知不足や偏見がある中、一般の科と同じように、美容医療をもっと身近なものにしていきたいですね。

宮益坂クリニック 青井則之院長

宮益坂クリニック

院長 青井 則之
   (あおい のりゆき)

経 歴

1999年 岡山大学医学部卒
      岡山大学医学部附属病院
      社会保険広島市民病院 初期研修医
2001年 国立四国がんセンター レジデント
2002年 東京大学形成外科・美容外科
      東名厚木病院 形成外科
2003年 都立大塚病院 形成外科
2004年 湯河原厚生年金病院 形成外科
2005年 国保旭中央病院 形成外科
2006年 東京大学 形成外科・美容外科 助手
2007年 東京大学 形成外科・美容外科 助教
2012年 東京大学大学院博士課程医学系研究科 修了
2014年 帝京大学形成・口腔顎顔面外科 講師
2018年 宮益坂クリニック開院

資格・所属学会

医学博士
日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会専門医(JSAPS)
日本美容外科学会評議員(JSAPS)
日本顎顔面外科学会
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
日本創傷外科学会
日本再生医療学会

宮益坂クリニック

宮益坂クリニック

〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-6-5 SK青山ビル5F
TEL: 03-6434-1427

診療時間 日・祝
10:00~14:00
15:00~19:00

休診日:水曜・日曜

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