リノクリニック東銀座は、形成外科、皮膚科、美容外科、美容皮膚科と、保険診療と自由診療の治療を行っています。院長の宮﨑邦夫先生は、一人一人の患者様に向き合い、様々なニーズに対応できるクリニックを作りたいと思い、開業されました。今回は、宮﨑先生にクリニックの特徴や今後の展望について、お話を伺いました。
知識と経験を活かして「輪郭形成(骨切り手術)」をメインに
――医師を目指したキッカケを教えてください。
宮﨑 父が病気で病院にお世話になることが多かったので、そういった意味では子供のころから病気や病院というものが身近にありました。自分の中では、会社員になって仕事をすることは向いていないかなと思っていたので、中学生ぐらいから将来の仕事として医者になろうかなという思いは漠然とはありました。
――いろいろな科がある中で、なぜ形成外科医を目指されたのですか?
宮﨑 最初は小児科医になりたいと思って、自治医科大学付属病院に行ったんです。当時、自治医科大学の隣に、とちぎ子ども医療センターが併設されて、そこに行こうと思ったんです。ただ、子供は0歳~15歳とレンジが狭いので、大人も診られる方がいいかなと思うようになりました。
また、初期研修でいろいろな科を回りながら内科も面白いなと思ったり、医学部に入ったときに最初になりたかったのは心臓血管外科だったので外科も面白いなと思ったりもしていました。そこで、改めていろいろ考えた時に自分がやりたいことを満たされる科は形成外科だと思ったんです。しかも、形成外科は決まった術式だけではなく、自分で考えて手術するところがあり、そこにも魅力を感じました。
――形成外科から美容外科に進まれたのはなぜですか?
宮﨑 大学に残って研究したりするよりも、もっと自分の技術を活かしたいと思って美容医療を選びました。ただ、美容の中でも、ボトックスやヒアルロン酸とかではなく、輪郭形成(骨切り手術)をメインにやろうと思っていました。
当時、大学の先輩の先生が、大手美容外科クリニックで骨切りをやっていたんです。私も同じクリニックに入って骨切り手術をやっていたのと、自治医科大学の形成外科で頭頚部の骨切り専門の教授のもと、多くの手術をしてきた経験も活かせると思って、輪郭形成(骨切り手術)をメインとした美容外科になりました。
――クリニックの特徴やこだわりを教えてください。
宮﨑 当院は保険診療もやっているので、形成外科、皮膚科、美容皮膚科、美容外科のすべてを診られるところが特徴の一つです。もともと自治医科大学を辞めて美容クリニックに勤務していた時も、週に1回は形成外科を診ていて、開院する時も自由診療の美容だけでなく、保険診療も診るクリニックを作りたいと思っていました。当院は土日も診察していますので、怪我などで来られる患者様もいらっしゃいます。
美容外科に関しては、輪郭形成(骨切り手術)を行うのでCTを導入しています。手術前にCTを撮ることは当たり前ですが、当院では院内にCTにあるので、検査や経過も見ることができますし、術後も撮って骨の状態を確認しています。
患者様の悩みを解決するために、私ができることを提案
――患者様を診察・施術する上で大切にされていることはありますか?
宮﨑 まず患者様が何を困っているのかをよく聞くことです。何をしたいのか聞いて、それに対して私がご提案をします。患者様を診れば、こうすると悩みを解消できるとか、もっと良くなるとかは分かりますが、こちらが提案することが正解ではありません。患者様が本当にやりたいことをよく聞いて、それに対してできることをご提案しないと、患者様も満足されないですからね。
ですから、手術をする際はカウンセリングで、何をしたいのかよく聞く必要があるんです。中には、カッコよくなりたい、可愛くなりたいとだけ言われる方もいますが、具体的に何がカッコよくて、何が可愛いのかはっきりしないと手術はできません。そのため、輪郭の相談は一人1時間かかります。何をしたいか聞いて、どんなことをすればいいのか、実際にどのような手術をやるのか、手術の痕と経過、そしてどんなリスクがあるのか、これを一通りお話しすると1時間はかかってしまうんですよ。
どんなに上手に手術をしても、手術をした時点でナチュラルではなくなります。自然に見えるかもしれませんが、動きが少し不自然だったり、よく見ると傷があったりと、生まれたままという意味でのナチュラルではなくなってしまいます。ですから、何でもやればいいわけではありませんし、やらなくていいことまで手を出す必要はないと思っています。そこは、私が大事にしていることの一つです。
――患者様に対してどのようなスキンケアの指導をされていますか?
宮﨑 当院の患者様は輪郭とかを手術して若々しく保ちたいという方なので、スキンケアというよりも術後のアフターケアについてアドバイスをしています。術後は、しばらく腫れが引くまでは待ちますし、歯の治療や矯正もありますので、すぐに何かをするわけではありませんが、気にされている方にはスキンケアとしてできることはご提案しています。
輪郭形成(骨切り手術)の患者様は、20代が一番多くて、その後が30代、10代後半、40代となりますが、40代、50代の方は肌のことを気にして来られる方が多いので、当院で扱っているハイフやメソガン、リビジョンスキンケアやゼオスキンなどのレチノールを含有した化粧品のこともお話しています。
もちろん皮膚科、美容皮膚科も診ていますので、年齢とともに起こる変化については常にケアをしてほしいと思っています。あとは、たるみ予防として、年に1回でもいいので糸リフトをやることをお勧めしたりもしています。
私が考える美・美しさとは、「その人が満足して生きているか」
――宮崎先生が考える「美・美しさ」とは?
宮﨑 肌がキレイということは、字面通りにいけば美しいのかもしれません。しかし、私が考える美・美しさとは、「その人が満足して生きているか」です。人生の中で、どのような満足を得られているか、あるいは価値を見出しているか、ではないかと思います。「陶器のような白い肌=美しい」といった、そんな単純なことではないと思います。
当院には、輪郭を気にしてやりたいことができない方や、人前に出られないという方も相談に来られるので、手術することで人生が変わるならやったほうがいいと思います。なぜなら、気になるところやコンプレックスに感じているところを治して気持ちが前向きになって人生が楽しくなることで、それが滲み出てきて美しさに繋がってくると思うからです。
ただし、先ほども申し上げた通り、やらなくていいことまで手を出す必要はないと思います。例えば、えらが気になっている人がいて、理想の顔写真を見せられた時に、本当は他にもここを治すと理想の顔に近づくかもしれないけど、えらだけが気になるなら、えらだけ治療すればいいんですよ。その人が何を気にして、どう生きていきたいのか。そして、その中で提供できる美容医療は何なのかだけだと思うので、美しい形に近づけるとか、それをやると美しくなると言うほど単純ではないと思います。
――今後の展開について教えてください。
宮﨑 私が得意としている武器は輪郭に関わるものです。目、鼻、骨、皮膚、全部含めて顔なので、それに対する患者様の悩みを解決するために私ができることを提案するところを、今後も推し進めていきます。
リノクリニック東銀座
院長 宮﨑 邦夫
(みやざき くにお)
経 歴
2004年3月 昭和大学医学部卒業
2004年4月 自治医科大学附属病院 初期研修
2006年4月 自治医科大学附属病院 外科後期研修
2007年4月 小山市民病院 外科
2008年4月 自治医大形成外科 臨床助教
2010年4月 自治医大形成外科 病院助教
2014年4月 湘南美容クリニック入職
2019年2月 東京美容外科入職
2020年7月 リノクリニック東銀座開院
資格・所属学会
日本外科学会専門医
日本外科学会会員
日本形成外科学会会員
日本頭蓋顎顔面外科学会会員
日本美容外科学会会員
リノクリニック東銀座
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TEL: 03-5550-5557
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