APOLLO BEAUTY CLINIC(アポロビューティークリニック)は、原宿駅から徒歩10分・外苑前駅から徒歩10分にある美容外科・美容皮膚科です。温かみのあるウッド調のおしゃれな院内は、患者様が身構えずにクリニックにご来院いただけるようにという院長の想いが込められています。今回は院長の鬼沢正道先生に、医師を目指したきっかけやクリニックの特長やこだわり、患者様を診察・施術する上で大切にされていることなどについて、お話を伺いました。
フリーターから
1年半かけて医学部へ
――医師を志したきっかけを教えてください。
鬼沢 私は医師家系ではなく、高校を卒業してからパチンコ店でフリーターをしていました。半年程経ったときに、マネージャーから正社員登用の打診をされました。当時18歳だった私は「正社員なんて絶対嫌だ」と断りました。正社員になったら残業もしなくてはいけませんし、出来るだけそういう働き方はしたくないと思っていただけで、やりたいことも特にありませんでした。そんな時に偶然とある医療ドラマを見て医師に憧れを抱き、医師を志しました。
――医師を志してから何年ほどで医学部に入学されたのですか?
鬼沢 1年半ほど勉強をして医学部に入学しました。国立大学を目指していたのですが落ちてしまったので、結局私立の医学部に入学しました。正直、医学部受験の勉強をするより、私立の医学部を卒業することの方が大変でした。一番大変だったところは、金銭面でした。私立の医学部は学費が高額なので、借金をして大学に通っていました。そのため学生時代6年間1度も飲みにいったり旅行にいくこともなく、図書館にいるかアルバイトをするという生活をしていました。かなり切羽詰まった学生生活だったので、借金を返すためにも何がなんでも医師になろうと決めていました。
――いろいろな科がある中で、なぜ現在の診療科目を選ばれたのですか?
鬼沢 初めは整形外科で骨折を治したり、膝の手術をしてました。整形外科に入ったのは、研修医時代にいろいろな科を回り、100%生活が出来るための手術をする仕事がしたいと思ったからです。骨折をして10%も生活ができない方を手術すれば、100%の生活へ戻せると思い、整形外科医になりました。しかし、実際は全ての患者様を100%の状態に戻すことは難しいものでした。高齢になればなるほど、リハビリも時間を要しますし100%の状態に戻すこと自体が難しくなります。その時に、100%の生活に戻して100%の生活にさせることができるってことは何だろうと考えた時に、美容外科がやりたいことにマッチしていると気付き、美容の道へ進みました。
――クリニックを開院したきっかけを教えてください。
鬼沢 大手美容外科クリニックに入職したときから、いつか自分のクリニックを開業しようと決めていました。大手美容外科以外にも個人クリニックでも働かせてもらったり、実際に美容クリニックの立ち上げをしたい方の手伝いをしたりしていました。そういったことをしているうちに、開業をしなくてもいいかなと思うようにもなりました。ただ、美容医療でよく聞く悪い話で、ホームページや広告などで提示されていた金額をみて、いざクリニックに行ってみると全然金額が違い、高額な金額を請求されたという話をよく聞きます。私はそういったことは絶対にしたくないのですが、雇われている以上はやりたくなくてもやらなくてはいけない時があると思います。やりたくないことをやらずに、自分のやりたいことをやるためにどうしたらいいかと考えたときに、自分のクリニックを開院するしかないと思い、3年前にクリニックを開院しました。
――クリニックを開院するにあたってこだわったポイントはありますか?
鬼沢 美容クリニックの多くは駅近が多い中で、当院は駅から徒歩10分と遠くわかりにくい立地にあります。初めて来院される患者様の多くは、事前にクリニックについて色々調べていても身構えていらっしゃいます。せっかく駅から10分も歩いていらっしゃるので、当院にお越しいただいたら「雰囲気がいいな」「なんか入りやすいクリニックだな」などの第一印象を持っていただきたいと思い、私が内装のデザインをしました。
技術・経験・知識を駆使し
主観と客観をすり合わせる
――貴院で支持されている医療サービスについて教えてください。
鬼沢 私自身が「この施術を推しています」ということは一切言うつもりはありません。私の得意不得意ではなく、できるかできないかというところだけで勝負したいと思っています。私から「この施術のスペシャリストです」とは今までも言ったことはありませんし、今後も言うことはありません。しかし、当院にご来院いただく患者様は「クマ取り」を希望される方が多いです。広告は一切出していないので、有難いことに口コミでどんどん広がっていきました。
――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。
鬼沢 やりがいは「自分の腕で勝負できる」というところですね。保険診療の場合は怪我など困ったことがあるから来院されますが、自由診療は患者様がしっかりとクリニックを時間をかけて選んで来院されます。整形外科で保険診療をしていた時は、ひっきりなしに患者様がいらっしゃいましたが、いざ開院した途端になかなか患者様が来ず困っていましたが、口コミが広がりだんだん当院をめがけて来てくださる患者様が増えてきました。患者様にご満足いただけているのが、実感できるのはとてもやりがいだと感じます。逆に難しいところは、限られた時間の中で患者様に「この人だったら大丈夫だな」と思っていただかなくてはならないところです。患者様が流行っているからこの治療を受けたいと言われた時、患者様が後悔しないかどうかを10~20分で話し合わなくてはなりません。無理に勧めることは絶対にしたくないので、しっかりと責任が持てる治療を提案し、患者様にもご納得いただけるよう努めています。
――鬼沢先生が患者様を診察・施術する上で大切にされていることを教えてください。
鬼沢 私の技術で患者様が満足できるかどうかというところを一番大切にしています。美容医療は、主観と客観の差の穴埋めだと思います。例えば「私、すごいブスだから」という方は自己肯定感が低いという主観です。でも私がその方を見たら、何もする必要はなくとても綺麗なのですが、その方は美容整形がしたい。それを整形中毒と言う方もいますが、そうではなく主観と客観がずれているだけなんです。その主観と客観をすり合わせるのが私の仕事で、私の知識・経験・技術ですり合わせていきます。患者様の希望する施術以外をご提案することもありますし、もっと安い施術をご案内することもあります。逆に、患者様の理想にするためにはもっと高い治療をしないとできないということもしっかりお伝えします。主観と客観をすり合わせることが美容外科の一番の仕事だと思っています。
――ホームスキンケアの重要性について教えてください。
鬼沢 肌を美しく保つための重要性はホームケアが99%を占め、美容クリニックへ通うのは月に1度でいいと思います。その月に1度で何の施術を受けるかということも大切ですが、しっかりと気の知れたドクターに肌をチェックしてもらうということが非常に重要です。肌に変化が出ているかなどを、いまの治療方針でいいのかなどをしっかりチェックをすることが、私たち医師の役割だと思っています。
――鬼沢先生が思う美しさについて教えてください。
鬼沢 ちゃんと後世に残るような形を残せることが私にとっての美しさの基準です。単に形を変えることは医師であれば誰でもできますが、患者様の心に響く施術をするのはとても難しいことです。過去に何度か美容施術をしたことがあるという方でも、「いつどこでやりましたか?」と伺っても、覚えていない方がいらっしゃいます。これはサービスを提供する者としては美しくありませんし、そういったサービスを提供したくないなと思います。いい美容医療を提供するという意味でも、患者様の心に響く医療を提供していきたいですね。
悩んでいる患者様へ
正しい美容医療を提供したい
――これから美容医療を受けたいと思っている方へのメッセージをお願いします。
鬼沢 美容クリニックも増えていますし、それに伴い良い情報も悪い情報もSNSなどで出回っています。多くの方がちゃんとしたクリニックへ行きたいと思っていると思います。しかし、ちゃんとしたクリニックと言ってもよくわからないので、皆さん悩んでしまうのだと思います。クリニックを選ぶ上で絶対にしてはいけないのは、すぐに決めてしまうことです。二重整形など自分の身体に傷をつける治療の場合は、大変かもしれませんが、しっかりと時間をかけて色々なクリニックをまわっていただきたいです。実際に先生に会ってみると、先生の対応でしっかり患者様と向き合ってくれているかもわかると思います。あとは、自分の悩みとその悩みに対するゴールを明確にすることも大切です。100点満点にしたいのかメイクで隠せればいいのか、かけられる費用なども明確にしておくといいと思います。そうすれば、自分の肌悩みとゴール以外のことを提案されてもしっかり断ることができると思います。色々なクリニックを探す時の選択肢のひとつに当院があったら嬉しいですね。
――今後の展開について教えてください。
鬼沢 悩んでいる患者様に対して正しい美容医療を提供したいと思っているので、色々な先生と協力をしています。当院で全ての治療をしていただけるのはとても有難いですが、どうしても得意不得意があります。私が出来ないことは、しっかり診てくださる先生をご紹介しています。そういう間口にもなっていきたいと思っています。当院は医師が私一人なので、目の黒いうち、手の動くうちは、私は休まず患者様を診察しようと思っています。しかし、いつまでも20代、30代でいられるわけではないので、今後を見据えて同じ専門家を育てていく土壌をつくっている段階です。クリニックを大きく展開していくということは考えておらず、様々な理由で月に1回美容クリニックに通うことが難しい方向けのサービスや、クリニックを知っていただくきっかけとなるようなスキンケア商品などをつくっていきたいと思っています。
APOLLO BEAUTY CLINIC
院長 鬼沢 正道
(おにざわ まさみち)
経 歴
2012年 | 日本大学医学部 卒業 慶應義塾大学病院にて初期臨床研修 |
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2014年 | 慶應義塾大学整形外科学教室 入職 |
2016年 | 大手美容外科クリニック 勤務 |
2020年 | APOLLO BEAUTY CLINIC 開業 |
資格・所属学会
日本整形外科学会
日本靴医学会
東日本整形災害外科学会
日本美容外科学会
APOLLO BEAUTY CLINIC
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-18-15 ワンエイスビル2F
TEL: 03-6812-9727
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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※休診時間 14:00~15:00
休診日:なし(不定休)