渋谷セントラルクリニックは、予防医療としてのアンチエイジングにプラスして、エクササイズや栄養療法など新しい視点から健康モデルを提案するクリニックです。加圧トレーニングやナチュラルホルモン補充療法、東洋医学なども取り入れた日本でも数少ない統合医療を実践しています。 今回は、ダイエットや肌トラブルの悩みを改善する方法を院長の河村優子先生に伺いました。
最初は運動療法から始めて、今では栄養療法も取り入れたダイエットにも取り組む。
――なぜ、ご自身のクリニックを開院しようと思われたのですか?
河村 ペインクリニック(麻酔科)に勤務していた時にきっかけがありました。外来をしていると太ったことで腰や膝の痛みが悪化された方が多くて、痛みのためにリハビリできない、今後の楽しみがもてないとおっしゃる方が数多くいらっしゃいました。
太ったことが原因なのであれば、痩せられるようにサポートしてあげようとこれまでにないコンセプトの施設を立ち上げることになりました。
そこで大学病院や通常の医療機関ではできない加圧トレーニングやピラティスなどの運動療法をメインとしたクリニックを恵比寿で開業したのです。エクササイズ機器にもこだわり、パワープレートや4分間で30分相当の有酸素運動と筋力トレーニングができる、日本に1台しかない米国製トレーニングマシーン「ROM」を導入しました。
開業して1年後には運動療法だけではなく、栄養療法、ホルモン補充療法を組み合わせた統合療法を実践するとともに、かねてから患者様にご希望をいただいていた痩身治療を取り入れるために渋谷に拡大移転しました。
――簡単に貴院の特徴についてお聞かせください。
河村 当クリニックは、食事指導、エクササイズ、痩身治療までを包括したメディカルダイエットの他、ホルモン補充療法、デトックスの治療、赤ら顔(酒さ)を中心とした美容皮膚科治療を行っています。
肌の治療では、色味が気になってお越しになられた場合メラニンが原因なのか、赤み(ヘモグロビン、血管が原因)が原因なのかで治療法やレーザー、IPLの照射方法も大きく変わってきます。
そのためカウンセリングだけではなく、採血や特殊なカメラで撮影して客観的なデータを元に適切な治療法をご提案し、治療前と治療後のデータや画像を患者様にも確認していただいています。
老化の原因としては身体を錆びつかせる酸化ストレスと最近話題の糖化ストレスがあります。アルコールやタバコ、不眠症、過重労働、それに運動しすぎるのも酸化ストレスになります。甘いものを食べると糖が体温で加熱されてAGEs(終末糖化産物)を生みこれが糖化ストレスになって、身体の老化や糖尿病、認知症にもなりやすいと言われています。
若々しさを保つためには成長ホルモン、女性ホルモン、男性ホルモンなどを保つ必要があり、その指標としてホルモン年齢を大事にしています。
理想的なホルモン年齢を保つためには、自分の身体にとって理想的な栄養素やミネラル、ビタミンを毎日補給し、足りないホルモンを補充することで、ストレスを与えずに適度な運動をすることが大事なのです。
ナチュラルホルモンの補充で老化を食い止め健康寿命を延ばす。
――クリニックを開院してから多くの方を治療してこられたと思いますが、その中でも貴院が得意とする医療サービス(施術など)はありますか?
河村 年齢と共にホルモン年齢は下がるため、ナチュラルホルモンを補充することによって50、60代なのに身体の中は20、30代というのを目指しています。ナチュラルというのは身体の構造式に近く副作用が少ないのです。
ナチュラルホルモン補充療法の効果を上げるためには、ビタミンA、B、Eを摂取する必要があり、逆に添加物や保存料は成長ホルモンの分泌を下げてしまいます。
そのため、アンチエイジング・デトックスの効果をより高めるために、ナチュラルホルモン補充だけでなく、栄養療法や運動療法も取り入れています。
肌トラブルの原因は食べ物や間違った肌のお手入れが原因であることも。
――美容医療におけるホームケアの役割・重要性についてお聞かせください。
河村 よく毛穴が開いていると相談にいらっしゃる方がいますが、実は毛穴が腫れていることが多く、その原因として腸内環境の問題や間違った肌のお手入れが考えられます。
赤ら顔やお酒を飲むと赤くなる方がいますが、これは顔に新生血管が多いためにアルコールで血の巡りがよくなるとより赤く見えるわけです。新生血管ができないようにするには紫外線ケアだけではなく、食べ物で腸内環境を整える方法があります。よくある例としては、乳糖を分解できないため乳製品を食べて調子が悪くなる方は、腸で炎症物質が発生して肌の調子が悪くなることもあります。また正常なお肌のターンオーバーが起きていない理由は肌に合わない洗顔料や化粧水、コンディショナーのこともあり、それが肌トラブルの原因になっていることもあります
日本人の繊細な肌にも使用できるウコン配合コスメを開発。
――ホームケアアイテムとしてオムニキュアを開発するに至った経緯を教えてください。
河村 総院長の大友が酒さという赤ら顔とニキビで悩んでいたのですが、日本での治療がうまくいかなかったことではUCLAの教授のもとを訪ねました。そこで軽快したことで教授から治療メソッドを習うとともに、教授の開発したウコンの成分由来のコスメを日本人の繊細な肌に合うようにアレンジして持ち帰ることになりました。
――オムニキュアの特徴を教えて下さい。
河村 オムニキュアは特殊製法により、皮膚からでも吸収できるようにウコン(ターメリック)を発酵、熟成させています。米国では多くの赤ら顔だけでなく、ヤケド、傷や乾癬などの疾患で研究が進んでいて国際的な論文となっています。ヤケドや傷にも効果的な事からレーザー治療、美容治療のときは必ず併用して家で毎日使っていただくことでダウンタイムも短くなっている実感があります。
――オムニキュアの中で特に人気の商品はありますか?
河村 フェイスケアには洗顔が基本なのですが、石鹸に界面活性剤が入っていると皮膚のバリア機能を落としてしまいます。そこで界面活性剤を極力少なくしたのが「オムニキュア フェイスソープ」です。弱酸性のためニキビや肌荒れが気になる方は毎日お使いいただくことをおすすめします。
肌にとってベストな環境は、ターンオーバーしやすくアクネ菌が増殖しないpH5の弱酸性です。「オムニキュア フェイスソープ」で弱酸性肌に整え、「オムニキュア ジェル」で弱酸性肌を保つわけです。
美容医療は見た目を良くするだけでなく、総合的に身体の内外を健康にすること。
――美しい肌を保つために日常生活において気を付けるべきことがあれば教えてください。
河村 美しい肌を保つにはいろいろありますが、バランスの取れた食事、質の高い睡眠、適度な運動、それに適切な洗顔、紫外線を避ける、肌に刺激を与えないことが大事でしょう。
当クリニックで提供できる美肌サプリとしては、腸内まで届くプロバイオティックや食物繊維のパウダー、成長ホルモンや腸内免疫力をあげるもの、快適な眠りをサポートするサプリなどもご用意しています。
――今後の展開について教えてください。
河村 私たちは最新の医療技術を取り入れていくことはもちろんのこととして、お食事やライフスタイルを大事にする医食同源思想を現代的にアレンジしていきたいと考えております。そのためには患者様が何に悩み、何を求めているのか理解するために、ホームページではチャットやLINEで気軽に質問できるような仕組みを作っています。また、Instagramでは大友が世界各国の料理のレシピや作り方をアップして、身体に良い食べ物を紹介しています。
美容医療は見た目だけを良くするものだと思われがちですが、食事やサプリ、睡眠、運動、ホルモン療法、フェイスケアというように総合的に身体の内外を健康にすることが大事なのです。肌トラブルの改善方法やダイエット、アンチエイジングにご興味があるのでしたらお気軽にご相談ください。
渋谷セントラルクリニック
院長 河村 優子
(かわむら ゆうこ)
経 歴
東邦大学大学院にて、腎移植時の臓器への酸化ストレスの研究で博士号を取得。その後、大友博之医師と共同で渋谷セントラルクリニックを設立。
資格・所属学会
日本抗加齢医学会専門医
日本麻酔科学会専門医
日本先進医療医師会 特定認定再生医療等委員会 委員
FTP認定マットピラティスインストラクター
加圧トレーニング特定資格指導者/日本キレーション治療普及協会認定医
渋谷セントラルクリニック
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