――クリニックを開院するまでの経緯を教えてください。
花房 東京大学を卒業し、当初は外科医を目指し、癌研究会有明病院で研修をしました。その後、東京大学医学部附属病院にて研修医を続け、一年間徹底して外科中心の研修を積んできました。その後同病院の皮膚科へ移り、難治性皮膚疾患や様々な皮膚治療を通して、患者様一人ひとりにじっくり向き合える皮膚科に魅力を感じ、皮膚科医を目指すようになりました。研修医時代に外科研修で鍛えられたことが今も生きています。現在のクリニックでもその頃の経験を活かした皮膚外科を柱としていて、手術に関しては非常に高い評価を頂いており、患者様が全国各地から来院されます。
東京大学医学部附属病院の後、NTT東日本関東病院皮膚科ではアトピーや尋常性乾癬といった様々な皮膚疾患の最新の治療法を勉強しました。 また植皮術などの手術も数多く経験させていただきました。その後、東京厚生年金病院(現新宿医療センター)では執刀医として大きな手術を任され、経験を積む中で患者様にできるだけ負担が少なく、素早く美しく仕上げるという独自の手技を確立していきました。
勤務医として忙しい毎日を送っていたさなか、度々診療を手伝っていた三鷹の皮膚科専門病院を経営していた院長が体調を崩してしまい、病院を継がないかというお話を頂いたのです。
急な話ではありましたが、当時は、患者様と信頼関係を構築しながら、かかりつけ医として医療を提供していきたいと考えていたこともあり、はなふさ皮膚科として三鷹院を開業いたしました。
外科医時代に数多く取り組んだ手術経験が大きな武器に
――クリニックを開院するときに、こんなクリニックにしていきたいといった思い入れやこだわりなどがおありでしたら教えてください。
そこでもともと手術が得意だったこともあり、皮膚科だけでなく、皮膚外科というコンセプトを大きな柱として表に出し、同時に美容皮膚科もスタート。一般皮膚科、皮膚外科、美容皮膚科の3本柱を打ち立てたことで、多くの患者様のニーズにこたえることが出来るようになり、全国から患者様にご来院いただけるようになりました。
心を痛めている患者様を救いたい。医療機器と手術を組み合わせて最善の治療を
――酒さ、鼻瘤、ニキビ治療のサブシジョン、スキングラフトなど、他院ではあまり行われていない医療を積極的に取り入れ、ご提供されていらっしゃいますが、その理由と、特にニーズの高い治療はどちらになりますか。
花房 治療できる病院が少なく心を傷めていらっしゃる方々を救いたいというのが一番の理由ですね。
先端医療を学ぶために、国際学会には頻繁に足を運び、知識や技術を取り入れて、最善の治療を心がけています。やはり、皮膚治療ではアメリカは日本より2年ぐらい進んでいますね。
ニーズの高い治療と言うと特にニキビ跡は遠方からも来られます。重度のニキビ跡では、フラクショナルレーザーやダーマペンを延々と繰り返していても満足する改善は得られません。当院では皮膚の状態に合わせてレーザーやマイクロ手術、ダーマペンなど、様々な施術を組み合わせて治療していきますので患者様の満足度も高いです。若い方はもちろん、年齢を重ねられてからご来院される方も大勢いらっしゃいますね。
また、エイジングケアを目的とした施術も非常にニーズが高いです。フォトフェイシャル、レーザーといった美肌治療。ヒアルロン酸、ボトックスといった注入治療、フェイスリフト、目周りのしわ取りといったオペなどがあります。
当院では皮膚科専門医が17名、形成外科専門医が15名常駐しており、手術においては出来るだけ傷跡を残さないよう、細部にわたって美しい仕上がりにこだわり、技術面の水準は常に最高レベルを誇っています。
――施術で改善されたお客様(患者様)へスキンケアのアドバイスなど、状態を維持するために何かご指導されていらっしゃることはありますか?
花房 例えばニキビの場合、隠そうとしてファンデーションを厚塗りしたりすると、皮脂腺を詰まらせ悪化させてしまうため、適切なメイク製品の選び方をアドバイスしています。洗顔についても皮脂を落とそうとしてごしごし洗うとニキビは悪化しますので、摩擦のない正しい洗い方を指導しています。
コロナ以降、マスクによるニキビでご来院される方も増えましたね。マスクで蒸れる、こすれる、雑菌が付いたマスクをしているなどニキビ悪化の条件がそろいやすいのです。
マスクは常に清潔にしておくことと、洗顔法やスキンケアの選び方についてもアドバイスしています。
――貴院オリジナルコスメをお持ちでしたらご紹介ください。
花房 こちらは当院のオリジナルコスメです。
肌に悪い成分は完全に排除しているので、デリケートな肌タイプの方にも安心して使って頂けます。高濃度ビタミンC10%のローションと、セラミドをふんだんに配合した乳液です。スキンケアの基本としてはやはり保湿を重要視しており、このスキンケアシリーズは十分な保湿がなされます。
デパートなどで販売されている高級化粧品のテクスチャーは素晴らしいのですが、テクスチャーを良くするために、余計な成分の配合が多すぎる印象です。肌がデリケートな方だと、かえって肌を乾燥させてしまうのではないでしょうか。
当院のオリジナルコスメは余計な工程や成分、肌にプラスにならないものは極力排除しています。刺激を受けやすいニキビや、敏感肌の方にもお勧めしています。化粧水、美容液、乳液、パック合わせて4製品。継続して使用することで肌トラブルが起こりにくくなりますよ。
価値を生む仕事、すなわち患者様の期待を超える医療を提供したい
――医療に携わる中でどのような時に喜びを感じられますか?
花房 人生が好転したというお話を聞くと心から嬉しく思います。
施術直後から感動する方も多くいらっしゃいますね。
提供した医療が患者様の期待をこえたときは非常に大きな喜びを感じます。
――今後の展望をお聞かせください。
花房 いつもスタッフに伝えているのは、常に向上する意志を持つこと。漫然と医療を提供してはならないということです。
どんな手術でも一例たりとも漫然と行ってはならないのです。
スタッフたちには常に知識と技術を磨くこと、より仕上がりを美しくするために工夫できることはないか考えて医療を提供するようにと伝えています。
我々は価値を生む仕事をしなくてはいけません。
価値を生むということは、患者様の期待以上の医療を提供するということです。
そうしたことを毎日積み重ねてゆき、一歩ずつでも医療を前進させていきたいと考えています。
皮膚にお悩みを持つ患者様にはあきらめないでほしいとお伝えしたいですね。
他院で治療を断られた経験を持つ方も一度ご相談下さい。当院では、先端医療を絶えず取り入れ、最善の医療を提供しています。医療機器、外科手術、薬剤など様々な医療を組み合わせて、お悩みを解決できる可能性があります。
お困りのことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
医療法人社団清優会 はなふさ皮膚科
理事長 花房 火月
(はなふさ ひづき)
経 歴
平成7年4月~平成10年3月 私立東大寺学園
平成12年4月~平成14年3月 東京大学教養学部理科三類
平成14年4月~平成18年3月東京大学医学部医学科
平成18年3月 医師国家試験に合格 (医籍第457275号平成18年4月14日)
資格・所属学会
平成18年 4月~平成19年3月 癌研究会有明病院(初期研修医)
平成19年 4月~平成20年3月 東京大学医学部附属病院(初期研修医)
平成20年 4月~平成20年6月 東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線レーザー科(専門研修医)
平成20年 7月~平成20年11月 東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線レーザー科(助教)
平成20年12月~平成22年6月 NTT東日本関東病院皮膚科(医員)
平成22年 7月~平成23年6月 東京厚生年金病院皮膚科(レジデント)
平成23年 3月 東京大学医学部附属病院皮膚科・皮膚光線レーザー科後期研修終了
平成23年 7月~ 三鷹はなふさ皮膚科開設
平成26年 6月~ 新座はなふさ皮膚科開設
平成27年 6月~ The Japan Times紙によりアジアの次世代を担うリーダー100人(100Next-Era Leaders IN ASIA2015-2016)に選出。
平成27年 7月~ 国分寺駅前はなふさ皮膚科開設
平成28年 5月~ 久我山はなふさ皮膚科開設
平成29年 9月~ 志木はなふさ皮膚科開設
平成31年 4月~ The New York Times紙によりNext-Era Leaders2019に選出。
令和 2年 2月〜 はなふさ皮膚科 大宮院開設
令和 2年 8月〜 朝霞台はなふさ皮膚科・形成外科開設
※三鷹市 東京医師会加入済
日本皮膚科学会
日本小児皮膚科学会
日本美容皮膚科学会日本抗加齢医学会
そのほか国内外学会多数