Clinic Kは、患者様が自分を愛し人生が豊かになれるように、一人ひとりに合った治療を提案しています。今回は、院長の金 児盛(キム アソン)先生に、クリニック開業の経緯や、患者様を診察・施術する上で大切にされていることなどについて、お話を伺いました。
広い視野で医療に携わりたいと思い、
日本で医師免許を取得
――医師を志したキッカケを教えてください。
金 私は6歳の時に父が亡くなりました。私は韓国の田舎の島の出身なのですが、気付いた時には父はすい臓がんの末期で手の施しようがありませんでした。その時に、東京で医師をしていた叔父が、終末期医療で面倒をみてくれるということで一緒に東京に行きました。子供だったので父の病気のことはよく分からず、ゲームをして遊んだりしていたのですが、父が亡くなった時にとてもショックを受けたことが医師を目指すキッカケとなりました。
――いろいろな科がある中で、なぜ循環器内科を選ばれたのですか?
金 研修でいろいろな科を回っている中で、循環器内科が一番しっくりきました。人の命に携わる中で、癌を抗がん剤で治療していくのもいいと思いましたが、循環器内科は今すぐ処置をしないと亡くなってしまうという状況の中で治療をしていくところで、とてもやりがいのある科だと思って選びました。
――なぜ韓国でなく日本で医師になろうと思われたのですか?
金 医師免許を取得したのは韓国ですが、日本でもう一度、医師免許を取り直しました。韓国では仲の良い先輩に誘われた医局に入るなど、決められたレールの上を進むような感じがしたんですね。しかし人生は一度きりなので、それでは勿体ないと思いました。男として生まれてきたからには、もっと世界に目を向けて広い視野で医療に携わりたいと思ったんです。そこで韓国より発展しているのはアメリカか日本だと思って、1年間アメリカに行った後に日本に来ました。
当院の理念は「自己愛をベースに、
周りを幸せにして自分の幸せを得る」こと
――クリニックを開院したキッカケを教えてください。
金 いろいろな理由がありますが、一つは人とコミュニケーションを取ることが大好きだからです。循環器内科時代も、外来でご年配の方とお話することが好きでした。大学病院や基幹病院で長く勤務していると、教授や管理職になることが多いですが、私はどちらも興味がありませんでした。そこで、いろいろな可能性を考えた時にクリニックを開業するという選択肢が出てきました。
ただ循環器内科だけでは難しいので、整形外科や美容医療など、いろいろ勉強しに行きました。一般的なクリニックで開業すると、保険点数の中で患者様と関わる時間が限られてしまいます。私の中で患者様と深く関わりながら、一人ひとりに時間を掛けられる場所はどこかなと考えた時に、昔から美容にも興味がありましたので、それを活かせるのは美容医療だと思いました。
また、妹が美容外科医として先にスタートしていて、「二重を少し変えただけでも、みんな幸せになっている」という話を聞いて、改めて「幸せ」って良い言葉だなと思いました。そういう美容医療の世界がいいなと思って転職しました。
――貴院のこだわりや特徴について教えてください。
金 当院の理念は「自己愛をベースに、周りを幸せにして自分の幸せを得る」です。目標としているのは、「日本一ホスピタリティが高いクリニック」です。技術が高いのは当然のことで、それ以外で一番大事にしていることがホスピタリティです。そこも開業をした理由の一つになっています。大手のクリニックに勤務していると、クリニックの方針があるのでホスピタリティを高めようと思っても難しい部分があります。
また、日本の患者様は丁寧で優しくて、美容にかける単価も韓国に比べると高いんですね。そう考えると、もっとサービスを受けてもいいと思いました。患者様にサービスを提供するためにはスタッフが一番大事になってきます。ですから、理念の「自己愛をベースに」というのは、自分を愛せる人です。自分を愛せる人は他人を愛せるんですよ。そして職場を愛せて周りのスタッフを愛する、そんな人たちを集めて、究極的にはお互いが思い合えるクリニックを作りたいなと思っています。
――患者様を診察・施術する上で大切にされていることはありますか?
金 患者様には、自分のことを好きって思えるような自己愛を持ってほしいと思っています。美容クリニックに来られる方は見た目もキレイですし、経済的に安定している方が多いですが、私が美容クリニックに入って感じたことは、ネガティブな方が多いことです。「可愛くないんです」「おばさんなんです」など、マイナス思考の方が強いんですよ。
悩みを解消してキレイになっても、友達からいろいろ言われると、また気になってしまう方がいます。これは何か違うなと思いました。皆さん、良いところを認知せず、悪いところばかりに目がいってしまうんです。そうすると自己肯定感はどんどん下がって悪循環に陥ってしまいます。私はそれが嫌なんです。もっと自分のことを好きになってほしいので、私が提供するサービスは悪いところを治すのではなく、良いところをさらに良くすることで人生を豊かにしてあげるお手伝いをすることです。
ですからカウンセリングでは、服や靴、バックなど全身を見て特徴があるところをまず褒めます。ポジティブな気持ちになって良い循環に持って行くために、自分のことを好きになってくれる提案をしていきたいと思っています。医療を提供することだけがサービスではありません。自分のことを愛するほど可愛くなることを分かってほしいです。ネガティブな状態で美容医療やるのか、ポジティブな状態で美容医療をやるのかでは、施術後の幸せや幸福感が全く違うと思います。
――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。
金 一番難しいのは、その人の満足度に合わせた結果を出さないといけないところです。私がキレイになったと思っても、患者様自身が納得されていなかったら、それは成功とは言えません。ですから患者様が望むゴールをきちんと理解することが大事ですが、実は患者様自身もゴールが見えていないことがあります。
例えば、自分がなりたい鼻の写真を何枚か持ってきた時に、患者様はすべて同じ鼻だと思っていますが、私が見ると全て違う鼻なんです。そこを、きちんと話し合ってゴールがブレないようにしてあげるのがとても大事です。そのために、きちんと患者様が望むゴールをお聞きした上で、できることできないことを説明して、時間をかけてゆっくり進めていきます。私は、その方に合わせた施術を提供したいと考えています。
――スキンケアの重要性はどのようにお考えですか?
金 「シワをなくしたい」「毛穴を小さくしたい」ということでクリニックに来られても、治療に時間が掛かりますし、お金も掛かります。一番良い方法は、そういった状態にならないことです。そのためには、なぜそういう状態になったかを理解することが一番大事です。患者様の中にはクリニックに行けば、魔法のように治ると期待されている方もいますが、100%良くなるわけではないので、スキンケアで事前に予防することが大事です。
私がいつも言っているのは、「紫外線対策として日焼け止めを塗ってください」「自分に合う保湿をしましょう」「正しい洗顔の習慣をつけましょう」の三つです。これだけでも全然違いますので、まずはそこをきちんとやってほしいです。
そして化粧品も、本当に必要なものは何かを考えて無駄なものは使わないことです。いろいろな文献を読んでも、肌に良いのはビタミンAとCなので、それらを取り入れながら自分に必要なものを探していきましょうと伝えています。皆さんが間違った化粧品を使わないように自分のブランドも頑張って広めていきたいですし、正しい知識を得られるような活動もしていきたいです。
同じ考え方の先生との交流を増やしていきたい
――先生が考える美・美しさとは?
金 幸せの基準は自分でしか決められないのと同じように、美しさの基準も自分でしか決めることができません。例えば、二重の幅を3㎜で設定して施術をしたとします。それを3人の友人が見て、Aさんは「いいね」、Bさんは「広げすぎ」、Cさんは「狭すぎ」と言った時に、誰かの意見に左右されるのではなく、自分がどう思うかが大事です。自己満足の中で自分の基準を定めることが大事なんですよ。ただ9割の方が他人の意見に惑わされて基準を決めてしまいます。常に向き合っているのは鏡の中の自分ですので、自分がそれを美しいという信念を持てば、周りの意見は関係なくなっていきます。そういう方を増やすことが私の目標です。
――今後の展開について教えてください。
金 皆さんに笑顔で帰って頂きたいので、いかにホスピタリティを高めていけるかを日々みんなで考えていますが、良いサービスを提供するために、もう少しクリニックの規模を大きくしたいです。そして、私と同じような考え方の先生を増やしていきたいので、交流ができる勉強会なども開催していきたいと思っています。
正しいサービスを提供していけばクリニックは必ず繁栄していくと思っていますし、患者様もクリニックを愛してくれると思います。
Clinic K
院長 金 児盛
(キム アソン)
経 歴
Dongguk University, College of medicine Graduation 卒業
日本医師免許取得
東京女子医大病院にて研鑽
BIANCA cosmetic surgery & medical spa 入職
Clinic K 開院
資格・所属学会
美容皮膚科学会
美容形成外科学会
内科学会
循環器内科学会
Clinic K
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