プラストクリニックは、患者様が幸せになれるかどうか、そしてその先にクリニックの幸せがあるかどうかを基準に、さまざまな治療を行っています。今回は、院長の石川勝也先生に、得意な医療サービスや美容医療のやりがいなどについて、お話を伺いました。
光嶋勲先生の授業がキッカケで形成外科医へ
――いろいろな科がある中で、なぜ形成外科を選ばれたのですか?
石川 大学4年生の時に、当時、岡山大学の教授だった光嶋勲先生(現・広島大学国際リンパ浮腫治療センター長)が、1日だけ私の大学に講師として来られて、形成外科の授業があったんです。
光嶋先生の授業の中で、親指が取れてしまった方を足の指から移植して再建するとか、先天奇形の方の治療とか、写真で見て分かりやすいものをビフォーアフターで取り上げていたのですが、それを見て感覚的に「これだ!」という思いがずっとあって形成外科を選びました。
――美容医療はいつから始めたられたのですか?
石川 美容のウェイトが大きくになったのは7年目ぐらいからです。美容医療は漠然といろいろなものを変えて作るという感じがあると思います。モノ作りが好きだったこともあり、もともとある形を別の形に変えるということが、とても楽しそうだなと思っていました。特に美容外科を始める前は純粋に楽しそうという感覚がありました。しかし、実際にやってみると、出来ないことも多いので、逆に始めてからは苦しいことが多いですね。
――ご自身のクリニックを開院したキッカケを教えてください。
石川 もともと千葉県の我孫子駅前に「あびこ駅前クリニック」を開設して、2017年に現在の地・日暮里に移転してきました。私は勤務医時代に何かキッカケがあって開業したのではなく、もともと美容医療をやるにはいつかは自分でできなければと考えていました。 私の性格的に、売り上げのために周りの空気に合わせて治療するということが苦手だったので、自分の信念に基づいて治療をしたいと思ってやってきたことが、開業以来ここまで続けて来られた理由かなと思います。
患者様の幸せ、その先のクリニックの幸せがあるものだけを施術
――患者様を診察・治療する上で大切にされていることはありますか?
石川 私が大切にしていることは、「目の前の患者様が幸せになれるかどうか」ということです。そして、その先に私たちクリニックの幸せがあるものだけ施術をしています。
患者様の希望した通りに手術をして要望を満たすことが、その人にとって幸せということが前提にはあります。しかし、手術をしてしまうと二度と元には戻れないので、それで本当に幸せになれるのかということを一瞬で頭をフル回転させないといけないんです。どう考えても手術しないほうがいいと自分では思っているのに、患者様が望んでいるからといって希望を全面的に受け入れた結果、あとから患者様が思ったのと違うと感じることもあり得ます。様々な経験からお断りして怒られることも多々ありますが、その方が幸せで、その先に本当に喜んでもらえるのかが分からないと私たちの幸せは見えません。ですから、「目の前の患者様が幸せになれるかどうか」をいつも大切にしています。
――貴院が得意とする医療サービスについて教えてください。
石川 いろいろありますが、人気があるのは眼の下や上瞼のたるみ治療とかですね。あとは、一般的にはマニアックだと思いますが、胸の乳頭が大きくて恥ずかしいという方の乳頭縮小術です。こちらは男性・女性問わずいらっしゃいます。また、ヒアルロン酸注射などもよく行っています。
――美容医療のやりがいについて教えてください。
石川 やりがいは単純に患者様が喜んでくださることですね。逆に喜んで頂けない場合は、医療という非常に技術の限界がある中で患者様の希望に沿って手術をやらせていただいても、プラモデルを作るように完璧にはできないので、そこは最初から断るべきだったなと思うこともあります。
究極的なことになってしまいますが、先ほど申し上げた通り、患者様が幸せになれるかを基準に考えていますが、こういうふうに手術をしたら良い形の耳になるのではないかとか、そういうことに没頭していることが、私にとっての幸せなのかもしれません。
外見と話し方や立ち居振る舞いなどが共鳴している方が美しい
――石川先生が考える美・美しさとは?
石川 私の中では、パーツごとにこっちの方がキレイじゃないかなと思うことはありますが、全体の美・美しさについては、これというものは特にありません。
それよりも、私は自然であることが一番いいと思っています。言ってしまえば、手術をしてすごく素晴らしくなるということはとても難しいんです。ですから、「美しくします」という言葉は、私からするととても重たい言葉なので軽々しく使うことができないんですよ。そういう意味で、私は自然であることが一番だと考えています。
例えば、瞼のたるみが気になる方には、パッチリな二重の方がキレイですという提案はしません。それよりも、たるみを自然に取ってあげる方がいいと思っています。もっと言うと、話し方や立ち居振る舞いなどが外見と共鳴している方が美しいと思います。外見だけに囚われなくても、魅力的な方はたくさんいらっしゃいますからね。
――これから美容医療を受けたいと思っている方へのメッセージをお願いします。
石川 クリニックのホームページや広告などを見て、こんなことができるのか、これって手術で治せるのかと思って、ものすごくプラスに捉えて来られる方もいらっしゃいます。それはある意味、自然なことだと思いますが、興味を持って行ってみると違うなと思うこともあるんですよ。ですから、手術で出来る限界値とか、これは得られるけどこれは失うとか、デメリットもきちんと受け止められることはとても大事ですし、そこをきちんと判断できる冷静さが必要です。
また、私たち医師にとっては常識になっていることが、患者様にとっては常識ではないことがあるので、そういうこともきちんと話してくれる先生に話を聞いて、それを冷静に受け止めて、本当にそれでいいのかを考えてから治療を受けるといいと思います。
プラストクリニック
院長 石川 勝也
(いしかわ かつや)
形成外科略歴
2003年 防衛医科大学校卒業
2003年~ 防衛医大学校付属病院勤務
2009年~2011年 自治医科大付属さいたま医療センター非常勤勤務
美容外科略歴
2005年 美容外科専門クリニックに無給医として修学
2009年~ 美容外科専門クリニック複数勤務
2011年~ あびこ駅前クリニック院長
2017年11月~ プラストクリニック院長
資格
日本形成外科学会認定 形成外科専門医
日本美容外科学会認定 美容外科専門医(JSAS)
所属学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本美容外科学会(JSAS)
日本形成外科学会
国際形成外科学会
日本臨床皮膚外科学会
プラストクリニック
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