やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院は、アトピー性皮膚炎を中心とした皮膚科と美容皮膚科を診療しています。今回は、院長の宇井千穂先生に、クリニックのこだわりや特徴、患者様を診察・施術する上で大切にされていることなどついて、お話を伺いました。
社会貢献をしたいと思い、
客室乗務員から医師へ転職
――医師を志したキッカケを教えてください。
宇井 私は、大学時代に障がい者施設でボランティアをしていたのですが、その頃から人の役に立ちたい、社会貢献がしたいと思っていました。実は私、もともと全日空の客室乗務員(CA)をしていたんです。お仕事ではありますが、CAもお客様に対してお役に立ちたいというボランティア精神のような思いで接します。ただ私の中で、もっと社会貢献をしたいと思った時に、医師はとても広い範囲で社会貢献ができる職業だなと思い、勉強し直して医学部に入りました。
――いろいろな科がある中で、なぜ皮膚科を選ばれたのですか?
宇井 私には、「18トミソリー」という先天性疾患の染色体の異常で一人では息をすることも難しいくらい重篤な疾患を持って生まれてきた娘がいました。一年の生存率は10%と言われていて、私の娘は1年3カ月で亡くなりました。そういう経験をしたこともあり、内科や外科など人の生き死にと隣り合わせの科は難しいという思いもあり皮膚科を選びました。
――貴院のこだわりや特徴について教えてください。
宇井 私の患者様で一番多いのはアトピー性皮膚炎の方です。アトピー性皮膚炎は重症度によりますが、見た目で症状が分かってしまうこともありますので、20歳ぐらいの女性で「結婚を諦めました」と言う方もいらっしゃいました。また、飲食業のアルバイトをしたくても、見た目の問題で断られてしまった患者様もいらっしゃいます。私にとっては大事な患者様なので、もっと良い社会にならないかなと思ってしまいます。
ですから当院の美容皮膚科は、モデルさんや芸能人の方々がキレイになるために来られることもありますが、先天性な皮膚科疾患をお持ちの方や、疾患により諦めてしまった方の助けになりたいと思っています。アトピーやニキビなどの症状があると施術を受けられないクリニックもありますが、当院はそういう方にこそ来て頂いてキレイになってほしいという思いが強いです。そこは皆さんに強くお伝えしていきたいですし、偏見のない美容皮膚科を築いていきたいです。
また、私は皮膚科医なので、形成外科や麻酔科の先生がなさっている美容皮膚科で診てもらって、「やはり皮膚科の先生でないと診られない」と言われた患者様にこそ来ていただきたいです。美容皮膚科にもいろいろありますが、本当に皮膚科と面した美容皮膚科だと思って来てもらえたら嬉しいです。
――貴院が得意とする医療サービスについて教えてください。
宇井 皮膚科医なので、シミ治療の患者様がとても多いです。多くの患者様が信頼して来てくださるのはとても光栄なことです。シミ治療はお肌の治療なので、アトピー性皮膚炎など疾患がある方にもご提供しています。例えば、アトピー性皮膚炎に合併した皮膚アミロイドーシス特有の茶褐色で凹凸のある皮膚の色調と肌質を改善させるためにレーザーを使用することもあります。少しは痕が残りますが、レーザー治療でだいぶキレイになります。
他のクリニックで断られてしまった方も当院ではなるべく受けられるようにしています。もし前例がなければ勉強しますので、ぜひご相談に来てください。患者様のために私がいると思っていますので、できる限り対応したいと思っています。
また当院のコースは基本的には半年間です。それは、半年経った時点で、患者様に効果を振り返って頂いて、今後どうするのかを考えてほしいからです。半年間行うことでビフォーアフターがはっきりしますので、私もそうですが患者様自身も、どのくらい効果があったのかを客観的に判断することができます。その上で、現在受けているコースが合うのであれば継続すればいいですし、他の治療に進むことも出来ます。私の考えとしては、その時の患者様に合ったものを一緒にやってきたいと思っていますので、半年以上のコースは設けておりません。
自分の皮膚の状態を一番分かっている
患者様のお話が、治療の一番のヒントになる
――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。
宇井 健康な人がよりキレイになるということが美容医療の宿命みたいな感じですが、個人差があるとはいえ、変わらない方はいらっしゃらないので、そこは美容医療ならではのやりがいだと思います。
ただ患者様が望まれるゴールが高いので、私からすると「こんなにキレイだから十分」と思っても、ご本人からすると「もっと」と言われる方もいますので、どこでご満足して納得して頂けるかは個人差があるので難しいです。ただ、そこも美容医療の面白さではありますけどね。
――患者様を診察・施術する上で大切にされていることはありますか?
宇井 問診やカウンセリングをとても大事にしています。例えば、問診票に何も丸が付いていなかったり、お話をしていても何もないなという方でも、よく聞いてみるととても重要なことが隠されていることが結構あります。内科と違って、皮膚の場合は一番分かっているのは患者様自身なんですよ。内科は何かトラブルがあっても自分自身には見えた形で分からないことも多いですが、皮膚は自分で見ることが出来ますので、ここが乾燥している、敏感になっているなど、自身で分かります。だからこそ、患者様のお話が一番のヒントなんです。ただ、それをうまく伝えられない方もいらっしゃいますので、そこを引き出すのが私の仕事ですし、一番大事だと思っています。
また、患者様自身は関係がないと思っていることでも、医師からすると実は大きく関係していることもあります。そこを見逃さないためにも、当院は完全予約制でじっくりと患者様のお話を聞くようにしています。
――スキンケアの重要性はどのようにお考えですか?
宇井 さまざまな製品がありますが、必ず試してから使ってほしいですね。全ての製品においてアレルギーはあります。特に、最近流行りのボタニカル系の植物性であっても結構アレルギーが出たりしますので、最初から顔全体に塗るのではなく、まずは腕の内側など柔らかい部分で少量試してアレルギーの有無を確認してください。
また、私は診療の際に、患者様に言ったことは出来るだけメモして渡すようにしています。「あなたは乾燥肌です」「スキンケアは一日何回で」「洗顔する時は、ここに気を付けて」などメモに書いてお渡しし、患者様には日常的に見えるところに貼って頂いて、毎日確認してもらうようにしています。
患者様には私たちを信じてもらいたいですし、
信じてもらえるクリニックにしたい
――これから美容医療を受けたいと思っている方へのメッセージをお願いします。
宇井 美容医療はとても高額なイメージがあるかもしれませんが、当院ではピーリングとレーザーとイオン導入の3つの施術のセットでも月2~3万円ぐらいです。シミの種類によっては、飲み薬と点滴でレーザーの回数が減るであれば、それでも良いと思っています。レーザーが怖ければ、お薬や点滴から始めてもいいですし、料金も含めて、患者様のご希望をお聞きした上で、その範囲でできる治療法を可能な限りご提案させて頂きます。カウンセリングに来て頂いて、何か違うなと思ったらそれで帰って頂いても良いので、お悩みがあったら何でもご相談してください。
――今後の展開について教えてください。
宇井 美容皮膚科は、エステに近いイメージがあるかもしれませんが、私たちは医療従事者で私は医師なので、患者様には私たちを信じてもらいたいですし、信じてもらえるクリニックでありたいと思っています。診察に来たからといって高額な何かをお勧めすることはありませんし、保険診療で治る症状であれば、保険診療に進んでもらっています。当院は保険診療も行っていますので、さまざまなお悩みに対応し、今まで以上に患者様から信頼して頂けるクリニックにしていきたいです。
やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院
院長 宇井 千穂
(うい ちほ)
経 歴
1990年準ミス日本受賞。全日空客室乗務員を経て、北里大学医学部を卒業し、現在、皮膚科医、美容皮膚科医として、秋葉原駅近くにある「やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院」の院長を勤めている。
シミ治療をはじめとしたアンチエイジングを得意とする医療を提供。皮膚科医としては、本(アトピーを治す方法)を出版するなど、アトピー性皮膚炎やニキビなどを中心とした皮膚疾患を診察している。
娘を先天性異常である18トリソミーで亡くしていることから、ダウン症などの患者さんを取り巻く環境も考え、偏見をもたれやすい疾患に対しての活動も行う。
web雑誌での連載やサプリメント、化粧品の監修など、多方面で活躍中。
資格・所属学会
日本美容皮膚科学会
日本抗加齢医学会
日本レーザー学会
日本胎盤臨床医学会
アラガンボトックスビスタ注入認定資格
アラガンジュビダーム注入認定資格
やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院
〒101-0025
東京都千代田区神田佐久間町2-18-5
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