きじま皮フ科クリニックは、阪急今津線逆瀬川駅直結にある皮膚科・美容皮膚科・アレルギー科を扱い、保険診療から自由診療まで幅広く診察をしています。複数名の女性医師によるチーム医療を行っており、小さなお子様からご高齢の方までに愛されるクリニックです。今回は院長の木嶋晶子先生に、美容医療を始めたきっかけや、スキンケアの重要性などについてお話を伺いました。
皮膚科医である母の目で見て診断する
職人的な凄さに憧れと面白さを抱く
――医師を志したきっかけを教えてください。
木嶋 両親が医師で皮膚科と内科を自宅で開業していました。そのため、幼い頃から日常の中に医療というものがありました。患者様に寄り添い診察する両親の医師としての姿に憧れ、医師を目指しました。
――いろいろな科がある中で、なぜ現在の診療科目を選ばれたのですか?
木嶋 皮膚科医である母が、赤い発疹が出てしまった患者様を診て「これは〇〇という症状ですね」と診断している姿を見て、幼い頃から「見ただけでなぜわかるんだろう?」と不思議に思っていました。内臓であれば、血液検査などで総合的に考えますが、皮膚は目で見て診断する職人的な凄さを感じました。「母のようになりたい!」と思ったのと同時に、皮膚診断の面白さを感じ皮膚科を選びました。
――美容医療をはじめられたきっかけを教えてください。
木嶋 「保険」と「美容」の両方の観点から一番いい医療をご提案できるようになることも、皮膚科のスキルとして必要だと思ったことがきっかけです。最初は保険診療がメインでしたが、患者様のお肌のお悩みを伺っていると、シミが取りたい、くすみをなくしたいなど、患者様にとっては「保険」や「美容」という垣根はないことに気付きました。皮膚のことはどんな悩みでも診れるようにしたいと思い、美容皮膚科についての知識も取り入れるようになりました。
――美容医療でご来院される患者様の年齢層はどのくらいですか?
木嶋 お肌のお悩みに差し掛かる年代の方が多いですね。35歳以降になると、やはりこれまでの自分の肌と変わってくるので、そういった年齢層の患者様にご相談いただくことが多いです。私の年齢10歳前後は世代も近いので、ご相談しやすいということもあると思います。 あとはニキビでお悩みの患者様も多いのですが、こちらは思春期ニキビから大人ニキビまで幅広いですね。保険診療でニキビ治療をされて、もっと肌を綺麗にしたいという方には美容医療に切り替えるご提案もしています。
温かい診察で患者様それぞれの
ストーリーの寄り添いたい
――貴院のこだわりや特長を教えてください。
木嶋 当院は開院から6年経ったのですが、20歳くらいで来院された患者様が、結婚されて来院されたり、時間が空いてもまた来てくださる患者様も多くいらっしゃいます。患者様それぞれのストーリーに寄り添って「あの時は肌の状態がよくなかったけど、こんなに良くなってよかったね!」など、患者様の人生に寄り添った医療を提供できることが、私自身にとってとても勉強になると同時に、やりがいを感じる瞬間ですね。
――貴院で支持されている医療サービスについて教えてください。
木嶋 美容医療のドクター施術の中で一番得意としているのは「たるみ治療」と「シミ治療」です。たるみ治療は、ヒアルロン酸注入や、機械を用いた治療などがあります。特に機械は種類が色々ありますので、ご予算と症状に応じてカスタマイズすることができます。シミ治療も選択肢が多く、機械だけでなくホームケアでのご提案も可能です。美容は継続することがとても大切です。継続が力になります。そのために、患者様が続けられる範囲の治療をご提案をするように心掛けています。
――木嶋先生が患者様を診察する上で大切にされていることを教えてください。
木嶋 初めてご来院された患者様も、何度か来院した患者様も、クリニックにいらっしゃる時は、やはり緊張しておられます。そして、予約をとり、費用をかけてクリニックにお越しいただいているので、緊張と同時に期待もしておられます。まずは緊張がほぐれるように、しっかり患者様のお話を伺い、効果を実感していただけるような治療を提案しております。皆様に「来てよかった」と思っていただき、前向きな気持ちで帰っていけるように、スタッフも、私も温かい雰囲気でお迎えするよう努めております。
――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。
木嶋 肌は見える臓器なので、治療が効いているか、効いていないかがはっきり分かります。だからこそ、治療の効果を実感していただけた時は、とてもやりがいを感じます。逆に、最近は美容医療に関する様々な情報が溢れています。色々な治療法と様々なお肌のお悩みがある中で、患者様に合った治療法を一つだけ選ぶというのはとても難しいと思います。1個のスキンケアや治療だけを勧めて終わりではなく、当院ではひとりひとりに合った、その時々の症状と向き合いながら適切な治療を提案するよう努めています。
――ホームスキンケアの重要性や木嶋先生のご自身のスキンケアへのこだわりを教えてください。
木嶋 毎日のスキンケアはとても大切です。毎日きちんとスキンケアをしている方とそうでない方とでは、肌の質の高さが異なります。特に取り入れていただきたいのは「レチノール製剤」ですね。ビタミンAは、肌によって使えるものと使えないものがあったり、濃度など色々あります。まずは刺激の少ないものから取り入れて、使えることが分かったら皮膚科医と相談して、少し濃度の強いものを使ってみてもいいと思います。毎日のスキンケアで使うなら、刺激の少ないビタミンAを取り入れ続けていくと効果的ですね。
それと同時に、肌を元気にするための成分として「幹細胞培養上清液」も取り入れるといいと思います。レチノールと併用して毎日のスキンケアに取り入れていただきたいと思っているので、幹細胞培養上清液のスキンケアをクリニックのオリジナル製品として開発している最中です。
――木嶋先生が思う美しさについて教えてください。
木嶋 その人自身の肌状態が輝いていることが「美しい」ということだと思っています。二重にしたり、目や鼻の形を変えるとなると外科的な美容治療になりますが、外科的ではない美容医療でその人の一番いい状態のときに近づけるお手伝いをしていきたいですね。「昔は良かったのに、今はこんなになってしまって自信がない」という患者様もいらっしゃるのですが、そうなると日常生活も自信がないまま過ごすことになりますし、外に出るのも嫌、人と会うのも嫌になってしまいます。そういった気持ちを前向きに過ごしていただけるような美容医療を提供していきたいですね。
患者様により良い提案をするために
スキンケアの開発をスタート
――美容医療をこれから受けたいと思っている方へ「クリニックの選び方」や「治療の選び方」などについてアドバイスやメッセージをお願いします。
木嶋 皮膚に関する治療を検討しているならば、皮膚のことをしっかり理解している先生がいるクリニックへ行くといいと思います。皮膚科医でないとわからない症状や反応もあります。皮膚科専門医で、普段から様々な皮膚のトラブルを診ているドクターで、美容もしっかり学んでいる先生に相談すると安心ですね。
――今後の展開について教えてください。
木嶋 これまでは既存のメーカーやブランドのスキンケアを患者様のお肌のお悩みに応じてカスタマイズをして提案をしていました。しかし、その中で「もっとこういうものがあったらいいのに」という気持ちもありました。そこで現在、幹細胞培養上清液を配合したスキンケアの開発を進めています。患者様にいい物をお求めやすい価格でつくることで、貢献していきたいと思っています。
きじま皮フ科クリニック
院長 木嶋 晶子
(きじま あきこ)
経 歴
平成15年 | 神戸大学医学部医学科卒業 |
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平成15~17年 | 大阪大学医学部附属病院皮膚科研修医 |
平成17~20年 | 大阪府立呼吸器アレルギー医療センター皮膚科 |
平成20~25年 | 大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学 博士課程 |
平成25~27年 | 夫の留学の為、カナダ・トロントに帯同 |
平成27年 | トロント大学皮膚科 サニーブルック病院 observer |
平成27~29年 | 近畿中央病院皮膚科 非常勤勤務 |
平成29年6月 | きじま皮フ科クリニック 開院 |
資格・所属学会
日本皮膚科学会専門医
日本アレルギー学会専門医
医学博士
きじま皮フ科クリニック
〒665-0035
兵庫県宝塚市逆瀬川1-2-1 アピア1 4階
TEL:0797-71-1177
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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9:30~17:00 | 〇 | 〇 | 〇 | ー | 〇 | ▲ | ー |
▲…9:30~12:00
休診日:木曜・日曜・祝日
※完全予約制