患者さん一人ひとりとの出会いを大切にしている「姫路さくらクリニック。」では、いつまでも若くて美しく、そして幸せでいられるように、最新の医療技術・治療方法を提供しています。今回は、院長の佐原慶一郎先生に、日常のスキンケアやマスクによる肌荒れを防ぐためのケア、今後の目標について、お話を伺いました。
美容は、「しみ」「再生医療」「ワキガ」「脱毛」「痩身」が五本柱
――貴院の特徴についてお聞かせください。
佐原 当院は美容外科・美容皮膚科の患者様が8割、形成外科・皮膚科・小児外科の患者様が2割くらいです。美容は、「ピコレーザーによるしみ治療」「再生医療によるシワ・たるみ治療」「マイクロ波によるワキガ・多汗症治療」「医療レーザー脱毛」「ダイエット・痩身」が五本柱です。第三種再生医療は血小板を使った皮フ(シワたるみ)の再生医療で、14年ぐらいやっています。もちろん、毛穴、小顔、 にきび・ニキビ跡などの治療も行っています。形成外科ですから手術が多かったのですが、今は切らないで治療するという時代に変わってきていますので、再生医療や機械を使った治療のニーズが高まっています。当院でも、痩身治療は、冷やして脂肪を溶かすクールスカルプティング(脂肪冷却痩身治療)とダイエット薬(食欲抑制剤)による安全できれいなダイエット&痩身治療を行っています。保険診療では、ホクロと粉瘤とにきびの治療が多いです。
何よりも安全を最優先に考え、最新の医療技術や治療方法を修得し、最高の診療が行えるように、常に大学病院や基幹病院との連携を図っています。
また、姫路は駅前に美容クリニックが集中していますが、当院の患者様は車で来られる方が多いので、国道二号線西向き(十二所前線)に面した車で通いやすい場所で駐車場も敷地内に18台完備しています。
――美容医療における、ホームケアの役割・重要性についてお聞かせください。
佐原 美容医療は治療をして終わりではありません。シミの場合もレーザーを受けて終わりではなく、治療効果を上げるためには自宅でのケアやメンテナンスが大切です。また、予防医療という面でも、日頃から日焼け対策や保湿などケアをして肌トラブルを予防してくことが重要です。
当院では、術後の経過やホームケアについて詳しくお話していますが、それ以外のしみ、シワ、たるみ、毛穴などお悩みの方には、専任の看護師がそれぞれの患者様に合ったケアや化粧品などについて無料カウンセリングをさせて頂いています。
――貴院ではホームケアアイテムにどのようなブランドを出されていますか?
佐原 当院で扱っているのは、エンビロン、メタトロン、エムディア、ゼオスキンなどです。なかでもゼオスキンは日本に入ってきた当初から取り扱っていますが、春ぐらいから使用される方が大変増えています。ゼオスキンと言えば、ハイドロキノンとトレチノインです。施術なしで効果を得たいという方にはゼオスキンをお勧めしてますが、肌が赤くなり、皮膚の表面がぼろぼろ取れますので、ハードルが高いという方にはエンビロンをお勧めています。エンビロンはビタミンAが含まれていますのでニキビの方にもお勧めしています。
大切なことは自分に合った商品を正しく使用することなので、看護師が時間をかけてカウンセリングした上でお一人おひとりに合った商品を提案しています。
洗顔のポイントは「優しく丁寧に」
――日常でできるスキンケアについてアドバイスされていることはありますか?
佐原 日常でできることはいろいろありますが、スキンケアの基本は「洗顔」洗い方と「保湿」塗り方です。当院では洗顔方法を載せた資料をお渡ししています。当たり前のことですが、擦らないとか泡立ててから洗顔するなど基本的な手順や注意点を書いたものを資料にして、お一人おひとりにスタッフが説明しています。
――具体的にはどのようなやり方ですか?
佐原 洗顔のポイントは常に「優しく丁寧に」です。①洗顔料は肌質と用途にあったものを使う、②十分に泡立てたたっぷりの泡で、こすらずに手のひらと指の腹で撫でるように優しく洗う、(ニキビや吹出物は潰さない)、③よくすすぐ(こすらずに洗い流す)、④タオルを当ててこすらないように水気を取る。この4つの順番で行ってください。洗顔は37~38℃のぬるま湯が刺激が少なくてベストです。熱いシャワーや洗顔のし過ぎは肌の乾燥に繋がりますので注意してください。
また、洗顔後に化粧水と美容液と乳液を塗って「保湿」することも不可欠です。少し多めの量を手にとり、擦ったりパッティングせずに優しく塗ることがポイントです。
――今はコロナ禍で毎日マスクを付けているので、肌が荒れてニキビなど悪化している方も多いのではないですか?
佐原 クリニックに来られる方には、本人は意識されていませんが、診察するとマスクかぶれという方が非常に多いです。特に頬骨はマスクが直接当たりますので、肝斑の方は皆さん悪化していますし、ニキビの方も非常に苦労されていますね。
――ただ、通勤などでマスクを外せないですね。マスクのケアとしてどのようなことをしたらいいのでしょうか?
佐原 確かに、こういう状況なのでマスクを外して外出するわけにはいかないですよね。ニキビの薬を塗った場合は、マスクが肌に当たる部分に不織布のガーゼを挟んでもらったり、エンビロンの保湿クリームをお勧めして使用してもらっています。肌には摩擦が良くないので、本当に調子が悪い時は、一時的にフェイスシールドを使って肌を守ることも大事だと思います。当院では来院された方全員にマスクケアの資料をお渡ししています。
ホームケアもそうですが、今はいろいろな選択肢があります。製品を使うのも一つ、洗顔など日常のケアも一つです。あまりハードルを上げ過ぎると続けることができなくなってしまいますので、自分のできるところから始めて続けていくことが一番大事です。
肌全体の健康を考えて、キレイな肌を目指してほしい
――患者様へのメッセージをお願いいたします。
佐原 肌には「美容」と「健康」の両方が必要ですので、見た目的な皮膚表面のことだけでなく、肌全体の健康を考えて、キレイな肌を目指してほしいですね。そのためにもホームケアはとても大切なので、ぜひ続けてください。
――今後の目標について教えて下さい。
佐原 様々な分野の勉強会や研究会に参加しています。また、患者様にとって何か素晴らしいものがないかと常にアンテナを張っています。医療は日々進歩しています。美容医療の進歩は目を見張るものがありますので、安全性と効果が実証できている治療はどんどん取り入れていきたいと思っています。日々是勉強です。
姫路さくらクリニック。
院長 佐原 慶一郎
(さはら けいいちろう)
経 歴
1987年~川崎医科大学形成外科学教室入局(谷太三郎教授、森口隆彦教授に師事)
1988年 川崎医科大学皮膚科研修(植木宏明教授に師事)
1990年~川崎医科大学付属川崎病院形成外科
1991年~テキサス大学形成外科(UTMB)(M.C.Robson教授に師事)、シュライナー熱傷病院(SBI)(創傷治癒研究室)
1993年 豪州メルボルン大学形成外科客員教授招聘(P.G.Hayward教授)
1993年~川崎医科大学形成外科学教室
1996年~香川労災病院形成外科
1997年~2014年4月、医療法人社団みどりの会酒井病院形成外科部長(兼務)
2005年~2014年4月、医療法人有光会サトウ病院形成外科・美容外科顧問(兼務)
2007年~現在、姫路さくらクリニック。開業
資格・所属学会
医学博士
日本形成外科学会専門医
日本専門医機構形成外科領域専門医
日本形成外科学会形成外科領域指導医
日本形成外科学会創傷外科分野指導医
日本熱傷学会専門医
皮膚腫瘍外科指導専門医
日本創傷外科学会専門医
美容レーザー適正認定医
日本再生医療学会再生医療認定医
米国テキサス大学Post Doctoral Fellowship(1991~1992年)
豪州メルボルン大学形成外科客員教授招聘(1993年)
日本形成外科学会、米国形成外科学会、日本美容外科学会、日本美容医療協会、日本美容皮膚科学会、日本美容抗加齢医学会、日本熱傷学会、国際熱傷学会、日本創傷外科学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー医学会、日本小児外科学会、日本褥瘡学会、日本頭蓋顎顔面外科学会、日本口蓋裂学会、日本創傷治癒学会、日本再生医療学会、日本ACR研究会、日本医療毛髪再生研究会、日本臨床毛髪学会、日本胎盤臨床医学会、日本アンチエイジング医療協会、見た目のアンチエイジング研究会、日本医療環境オゾン学会、日本美容睫毛研究会、日本アンチエイジング外科美容再生研究会、日本点滴療法研究会、日本酸化療法研究会、PRP療法研究会、米国創傷治癒学会 他
姫路さくらクリニック。
〒670-0056 兵庫県姫路市東今宿3丁目5−8 スカイビル3F
TEL: 079-298-7050
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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10:00~21:00 | 〇 | △ | 〇 | △ | 〇 | △ | △ |
休診日:第5土曜日・第5日曜日・祝日
△…火曜日は~18:30、木曜と日曜は〜17:00、土曜日は〜18:00