愛知県日進市米野木台5丁目108番地にあるたがやクリニックは、1階は内科、2回は美容皮膚科であり、美容皮膚科は注入治療を中心に、丁寧なカウンセリングと安全性を大切にした美容医療を行っています。名鉄豊田線 米野木駅 徒歩7分とアクセスしやすく、地域に根ざした相談の場をめざしています。今回は美容皮膚科医の多賀谷真央先生に、得意とする治療や治療をする上で大切にされていることなどについて、お話を伺いました。
――貴院のこだわりや特徴を教えてください。
多賀谷 子どもの頃、祖父が長く入院していたんです。その祖父が尊敬していた循環器の先生に私も、憧れを持ったことが出発点です。身近に医師はおらず馴染みのある環境ではありませんでしたが、「人の力になりたい」という気持ちがずっと残っていました。
――どのようにして美容医療、とくに注入治療へと進まれたのですか。
多賀谷 医師7年目くらいまでは循環器で働いていて、急な呼び出しにすぐ駆けつけるような日も多々あったのですが、私の性格的にはすごく合っていました。美容医療に進んだきっかけは、子どもが生まれ、生活が変わった時期に社会情勢の影響も重なり、自分のやりたいことを見直しました。その時憧れていた先生がいて、好きなことを自分の軸で続けて輝いている部分を見て、私もその美容医療の世界を知りたいと思ったのが美容に踏み出すきっかけです。

注入でその人らしさを——形より“印象”に寄り添う
―― 注入治療を専門に据えた理由と、こだわりを教えてください。
多賀谷 これまで保険診療の皮膚科や美容皮膚科・美容外科など幅広い現場で学んできました。全体を見比べて、注入治療の奥深さに強く魅力を感じ、メスを使わずに顔全体の印象を自然に整えられる点に惹かれました。ヒアルロン酸やボツリヌストキシンは段階的に量を調整でき、0.05ccといった微調整でも表情が変わります。鼻や額の形を作るだけでなく、疲れた印象を穏やかに和らげて元気な印象へ導くなど、トータルフェイスでの設計を大切にしています。今後さまざまな施術に手を広げるより一つを極めたいと考え、魅力に気づいてからは注入に絞って取り組んでいます。
―― 開院の背景と、日進という地域を選んだ理由は。
多賀谷 家族のゆかりがある土地で、地域の方々とつながれる場をつくりたいと思ったからです。都会まで行くのは少し勇気がいるという方にも、身近な相談先があると良いと考えました。
―― 診療体制の特徴を教えてください。
多賀谷 最初のカウンセリングから施術まで、基本的に私が一気通貫で担当します。焦りは安全の敵なので、初診でカウンセリングから施術まで行う場合でも2時間ほど枠を確保し、必要に応じてゆっくり進めます。

無理なく続く段階提案——予算も含め現実的な選択肢を
―― カウンセリングで大切にしていることは何ですか。
多賀谷 まずはよく話すことです。ご予算や不安も含めて率直に共有いただき、やる・やらないを前提にせず、一緒に現実的なプランを組み立てます。無理をしてまで行うものではないので、マイナスな迷いや無理がありそうと判断すれば、一旦やめておきましょうとお伝えします。
―― 安全性への取り組みについて聞かせてください。
多賀谷 医療である以上、安全が最優先です。私はまわりの先生に対しても、注入の指導を行ったり、リスクや起こり得る事象について情報共有をしています。知見の共有を通じて、基本に忠実な手技と判断を徹底します。
―― 注入の指導活動について、もう少し具体的に教えてください。
多賀谷 東海地方はもちろん大阪や東京をはじめとした各地のクリニックに出向いて指導したり、セミナー会場で実際の施術を見せながら解説したりしています。個別の先生からの依頼に加え、製剤メーカーからの依頼で登壇することもあります。今は週に1日ほど、学び合う場づくりに関わっています。
―― 指導を続ける意義はどこにありますか。
多賀谷 教えることで自分自身の発見が増え、横のつながりも広がります。起こり得る合併症やトラブルについても隠さず共有し、皆で検討できるようにすることが大切だと考えています。私のところに情報が集まりやすい“窓口”のような仕組みをつくり、学びを循環させることに取り組んでいます。
―― 外部での指導内容は、院内の診療にどう生かされていますか。
多賀谷 基本に忠実な手技、事前のリスク説明、合併症対応の手順などをより丁寧に運用できるようになりました。新しい情報に飛びつくのではなく、検証と共有を重ねてから取り入れる姿勢にもつながっています。
―― 施術の流れや麻酔の扱いについて教えてください。
多賀谷 ご予約時に「カウンセリングのみ」または「同日施術まで」を選べます。ヒアルロン酸やボツリヌストキシンでは基本的に表面麻酔は用いず、必要な方にはご相談します。肌表面に細かな注射を行う美肌系の治療では、クリーム麻酔を使うことがあります。
―― 得意としているケアや、患者さんへの伝え方について、もう少しお聞かせいただけますか。
多賀谷 変化の「大きさ」よりも、「印象の質」を整える注入が得意です。ホームケアは自分で使って良かったものを中心に、根拠の話も交えつつシンプルにご提案します。新しいものを急いで取り入れるのではなく、様子を見てから選びます。
―― 来院される方の傾向を教えてください。
多賀谷 SNSで私を知って遠方から来てくださる方もいれば、近隣の初めての方も多いです。男性も増えており、30~40代の方の相談が目立ちます。女性は30代から50代が中心ですが、幅広い年齢の方がいらっしゃいます。

前向きさが美しさに変わる——自信を支える医療のかたち
―― 先生の考える“美しさ”とは。
多賀谷 年齢や数値ではなく、前向きさや笑顔といった「にじみ出る自信」だと思います。自信が持てると表情が変わり、その人らしさがより良く見えてきます。
―― はじめて美容医療を検討する方へのメッセージをお願いします。
多賀谷 焦らず、まずは相談からで大丈夫です。前向きな一歩としての選択かどうかを一緒に考えましょう。カウンセリングは無料で行っており、必要がなければ「やらない」という結論も尊重します。
―― 今後の展望について教えてください。
多賀谷 外見だけでなく、健康や日常の過ごし方も含めてトータルに支える体制を広げたいです。院内の診療と連携しながら、運動や栄養など地域の方々と協力し、相談しやすいネットワークをつくっていきます。

たがやクリニック
副院長
多賀谷 真央
(たがや まなか)
経 歴
藤田保健衛生大学(現藤田医科大学)卒業
藤田医科大学 ばんたね病院 循環器内科
ラベールミラクリニック
あいち栄クリニック
アラガン社注入トレーナー
資格・所属学会
日本内科学会 内科認定医
日本美容皮膚科学会 正会員
アラガンジャパン注入指導医
日本美容外科学会 正会員
Instructor of CSAC-IU
たがやクリニック

〒470-0118 愛知県日進市米野木台5丁目108番地
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