2019年に大阪府箕面市に開院した「はだいろはクリニック」は、地域の患者様に寄り添ったアットホームなクリニックです。“きれいな肌を育てる”ことにこだわり、一人ひとりの患者様に丁寧なカウンセリングと治療を行っています。今回は、院長の井上礼奈先生に、クリニックの特徴やスキンケアの大切さについてお話を伺いました。
患者様に信頼していただけるように、コミュニケーションを重ねる
――まず、美容医療を目指されたキッカケを教えてください。
井上 そもそもスキンケアに興味を持ち始めたのは、学生時代に教授から「あなたのスキンタイプだと、将来シミができやすいよ。きちんとケアをしておきなさい」とアドバイスされたことがキッカケでした。メラニン色素が少ない私のようなスキンタイプでは、光による肌ダメージが非常に強いと言われているんです。
その後、年齢を重ねるごとにシミが目立ち、身をもって光による肌のダメージを感じるようになりました。子どもができてからは、「できるだけ光老化から守ってあげたい」と考えるようになり、自分だけではなく家族、そして周りの方々の肌の悩みを解決したいという想いで美容医療に従事するようになりました。
――はだいろはクリニックの特徴を教えてください。
井上 当院では、持続可能な美容治療を大切にしています。美容治療と聞くと、高額で大掛かりなものをイメージされる方も多いですが、実はスキンケア商品や日焼け止めを変えるだけでもかなり状態は改善されます。当院では機械による治療だけではなく、普段使用する日焼け止めや『ゼオスキン』や『リビジョン』などスキンケア商品を通して肌質改善を提案しています。
井上 施術の流れとしては、まずは悩みをお伺いしてレーザーなどで治療します。その後はスキンケア商品や日焼け止めなどのアイテムを使用していただきながら経過を一緒に見ていきます。クリニックや皮膚科に通われている多くの患者様は、施術後1、2週間は調子が良いものの、その後の状態を維持できないという悩みを抱えていらっしゃいます。せっかく来院していただいても効果が短ければ意味がありませんよね。長期間肌の状態を良くするためには、マシンによる施術だけではなく毎日使用するスキンケア商品を変えるのが良いと考えています。当院で取り扱っているスキンケア商品は、『ゼオスキン』や『リビジョン』など、どれも実際に私が使用して良いと感じたものだけなので、自信を持ってご提案いたします。
また、応急処置ではなく原因根治にも力を入れています。シミの相談で来られる患者様の中には「このシミを一つ無くして欲しい」という方もいらっしゃいます。もちろん患者様の意向が一番大切ですが、シミを一つ無くしたからといって肌が本当に綺麗になったとは言い難いでしょう。当院のシミ取りは、まず肌診断を行い、シミができた原因を一緒に考えた上で、「今あるシミを取ること」だけではなく「これからシミが出ないようにどうすべきか」までしっかりと考え、美しい状態が長続きするよう心がけています。
――患者様とのコミュニケーションで意識されていることはありますか?
井上 患者様に信頼していただけるよう、希望に寄り添いながら回数を重ねてコミュニケーションを取るようにしています。美容クリニックはまだまだ敷居が高く、「高額な請求をされそう」「何回も通院しなければいけないのでは」など、不安に思いながら来院される方も多いです。それゆえ、本当の悩みを打ち明けてくれない患者様も中にはいらっしゃいます。「この先生なら安心して任せられる」と思っていただくためにも、まずは患者様の希望をしっかりとお聞きし、写真や症例をお見せして希望を持てるように心がけています。予算や通院のタイミングは患者様に決めていただき、その中でどんなことができるのかをできるだけ丁寧にわかりやすく説明するようにしていますね。
おかげで最近はご紹介による来院も増えてきました。「〇〇さんの肌が綺麗になって、話を聞いたらはだいろはさんに通ってると聞いた」「▲▲さんのやっている化粧水を私も使いたい」などと言ってくださる方も多く、非常に嬉しいです。
毎日、肌に直接触れるアイテムこそ「成分」に着目
――先生が考えられる、スキンケアでもっとも大切なことはなんですか?
井上 やはり何より大切なことは、しっかりと日焼け止めを塗って光対策を行うことです。皮膚トラブルの8割は光によるものと言われるほど、光によるダメージは非常に多岐に渡ります。日焼け止めを選ぶ際、SPFやPAを気にしがちですが、何よりも大切なのは「成分」です。日焼け止めの中にはつけやすくしたり落としにくくするためにさまざまな添加物が含まれています。特に、「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」という成分は日本のドラッグストアの約9割の日焼け止めに使用されていますが、実はアメリカやヨーロッパのほとんどの国では使用が禁じられているんです。肌に直接触れ、毎日使用するものだからこそ、成分をしっかりと見極めることが大切です。
当院で販売しているスイスの日焼け止め「アルトラサン」は、「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」など肌に有毒と考えられるものを一切含まない日焼け止めです。紫外線はもちろん、近赤外線やブルーライトカット効果もあります。肌にやさしく石けんでも落とせるため、親子で一緒に使用も可能です。
井上 強力な合成界面活性剤を多く含むクレンジングは、慢性的な炎症を引き起こしてしまう可能性が高いため、敏感肌の方は日焼け止めやファンデーションも石けんオフできるものをチョイスしましょう。特に最近はマスクで顔が隠れているので、フルメイクが必要のない日はできるだけお肌を休めてあげることも大切です。しっかりとしたサンケアと、肌へのダメージを少なくするだけでも状態は改善されます。
――先生が考える、「美」とはどんなものですか?
井上 患者様には美しいお肌を長く保つことで人生を楽しんでもらいたいと考えています。いつもよりも少し肌の状態が良くなったり気になっていたシミが消えたりしたら、自分に自信が持てて、毎日が少し楽しくなりますよね。それゆえ、大切なことは「継続可能な美容」です。たとえ肌に大金を投入しても、継続できなければ効果は短期間で終わってしまいます。一人ひとり可能なペースや予算は異なりますが、それぞれ自分のペースで長く続けられることが何よりも大切ですね。
箕面市に住んでいる人たちをもっと綺麗にしたい
――美容医療を受けたいと思っている方へメッセージをお願いします。
井上 「はだいろは」というクリニック名は、箕面市の木であるイロハモミジと「初歩から一緒に考えていきましょう」という想いを込めてつけました。「肌トラブルに悩んでいるが、何から始めるべきかわからない」そう思われている方にしっかりと寄り添いたいと考えています。最近はオンライン診察もスタートさせたので、そちらをご利用いただくこともできます。まずは一度、気軽に悩みを相談してください。
――今後の目標を教えてください。
井上 箕面市近隣に住んでいる人たちをもっと綺麗にしたいと思っています。このエリアにはまだまだ美容クリニックが少なく、「肌の悩みのためにわざわざ病院にいくのは気が引ける」と考えられる方が多いようです。ですが、最近は「肌が変わることでこんなに楽しくなるとは思わなかった」と喜んでくださる方も増えて来ました。なかには、お子さんや御家族を連れて来られる方もいらっしゃいます。まだまだクリニックでの美容治療が浸透していない箕面で、もっともっとたくさんの方々を笑顔にするのが今の目標です。
はだいろはクリニック
院長 井上 礼奈
(いのうえ れいな)
経 歴
2005年奈良県立医科大学卒業・医師免許取得
大阪市内の美容クリニックにて6年間勤務し、2019年箕面市にはだいろはクリニックを開院。
資格・所属学会
美容皮膚科学会
はだいろはクリニック
〒562-0043
大阪府箕面市桜井1-7-20 宝メディカルビル201
TEL: 072-737-7304
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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9:00~17:00 | ー | ー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ー |
休診日:日・月・火