私の皮膚科は、皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科の診療を行っています。保険・美容とも、皮膚科専門医としての経験と知識をもとに、最善の治療を提案して治療を行っています。今回は、院長の棟田加奈子先生に、クリニックのこだわりや特徴、患者様を診察・施術する上で大切にされていることなどについて、お話を伺いました。
皮膚科は患者様と一緒に経過を見ながら
治療を頑張れるところが魅力
――医師を志したキッカケを教えてください。
棟田 父が医師だったので医療が身近な存在でした。大学進学の際に、誰かを助けてあげられる仕事っていいなと思いました。医師は、病気や怪我などで困っている方を救えるので、やりがいがあって良い仕事だなと思って選びました。
――いろいろな科がある中で、なぜ皮膚科を選ばれたのですか?
棟田 皮膚科は、患者様が自分の目で見て症状が良くなっているのが分かります。大学病院にいた頃、若い方で全身に症状がある患者様がいました。毎日、処置をするだけで2~3時間かかっていたのですが、日に日に良くなっていくのを目の当たりにして、患者様と一緒に経過を見ながら治療を頑張れるところ、そして喜びを共有できるところが良いと思いました。また、皮膚科では病理検査も行うことがありますが、私は病理も好きだったので学問としても面白いと思って皮膚科を選びました。
――クリニックを開院したキッカケを教えてください。
棟田 皮膚科医としてどのようにキャリアを重ねていくか。大学病院で教授になる、大きな病院で部長になるなど、いろいろあります。しかし私は、自分のやりたい医療を患者様に提供したいと思って開業しました。美容医療しかやっていないクリニック、保険診療をやりながら少しずつ美容を広げていくクリニックなどいろいろありますが、保険診療と美容医療の両方をきちんと診ているクリニックは意外と少ないと思います。ですから、両方をきちんと診れるクリニックを作って、患者様を幸せにしたいと思って開業しました。
患者様に理解・納得してもらった上で
治療に参加してもらう
――貴院のこだわりや特徴について教えてください。
棟田 「丁寧な保険医療」と「医学的根拠のある美容医療」を提供することを大事にしています。保険診療の場合、一日に100人、200人と多くの患者様を診ないといけないため、きちんと説明する時間が取れないことがあります。しかし、患者様には今の肌の状態や原因、治療方法、薬の説明や塗り方など、丁寧に説明することが大事です。患者様がきちんと理解して治療に取り組んでもらうことで治り方も変わってきます。そこで当院では、予約制にして一人ひとりに丁寧にご説明するようにしています。私たち医師は、患者様が治すお手伝いしかできませんので、その知識をきちんと提供して患者様が自分で治す術を持ってもらうための指導をしたいと思っています。患者様に理解・納得してもらい、きちんと治療に参加してもらって自分で治して頂くということです。
そして美容医療においては、皮膚科専門医が美容医療をすることで、もっと患者様に良い結果がアプローチできるのではと思っています。美容をどう捉えるかですが、私は美容は医療だと思っています。ただ希望する施術を行うのではなく、「あなたの症状には、これがベストな治療ですよ」と医学的根拠に基づいて症状に合ったものをきちんと提案することが大事です。そうすることで患者様側も提供する医師側も、お互いがWin-Winになると思います。そういう提供の仕方を美容医療でも広めて、もっと美容皮膚科業界を良くしたいと思います。
――貴院が得意とする医療サービスについて教えてください。
棟田 当院ではカウンセリングは医師である私が行っています。シミ一つ、シワ一つとっても原因に沿った根拠のある治療をする必要がありますので、私が話をお聞きして、その都度診断をして、ベストな治療法をご提案することが当院の一番のウリです。この施術が得意というよりも、きちんと診断をつけることが適切な施術に繋がると思っています。それが丁寧な説明と根拠のある美容にも繋がっています。
――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。
棟田 保険診療は病気や怪我などを治療してマイナスからゼロにしますが、美容医療はゼロをプラスにします。そのプラスが、1なのか10なのか100なのかは患者様によって違いますので、こうなりたいというゴール設定を共有しておくことが大事です。今はInstagramなどSNSに症例写真がたくさん載っていますので、それを見て自分も同じようになりたいと思って来られる方が多いですが、体質や肌質によっては必ずしも同じようになるとは限りません。期待値が高い中で、きちんと予想される結果をご説明するのは難しい部分ではあります。
――患者様を診察・施術する上で大切にされていることはありますか?
棟田 保険・美容問わず、同じ病気やお悩みでもライフステージによって求めるものや予算、通院頻度などが変わってきます。皮膚は症状が見えますので、通院して頂いたほうがいい場合は、きちんと来て頂くように伝えますが、なるべくご要望にお応えしたいと思っています。美容医療は、患者様にハッピーな生活を送って頂くためのお手伝いをするものと思っていますので、ご本人の需要に合わせてある程度は柔軟に対応するようにしています。
――スキンケアの重要性はどのようにお考えですか?
棟田 当院では、私が試して良いと思った化粧品を取り扱っています。スキンケアは続けることで効果が出ますが、人によって合う合わないがあります。ですから最初のカウンセリングの時にホームケアの大切さについてお話をさせて頂きます。なかなかクリニックに来られない方には、お勧めの化粧品をご提案させて頂くこともありますが、肌質や肌の症状、ご予算によってお勧めするものは違います。当院では、ゼオスキンヘルス、リビジョン、ナビジョンなど幅広く扱っていますので、一人ひとりに合った製品をご紹介しています。
――先生が考える美・美しさとは?
棟田 私がご提案したいのは「無理のない美」です。可愛いおじいちゃん、おばあちゃんを増やしたいです。若い美しさや可愛らしさはありますが、実年齢とギャップがあり過ぎると違和感が出てしまいます。年齢よりは少し若く見えるけど、その人らしく素敵だなと思ってもらえる美しさを提供したいです。ですから患者様のためにならない無理がある医療は当院ではご提案できないですし、お断りすることもあります。あくまでも、その方の肌質に合った無理をしない美しさ可愛らしさを目指したい患者様に医療を提供したいと思っています。
皆さんがハッピーになれる
お手伝いをしていきたい
――これから美容医療を受けたいと思っている方へのメッセージをお願いします。
棟田 当院は保険診療も行っていますので、何かご相談があればお答え致します。私がカウンセリングも診察も行っていますので、患者様のご都合に合わせた形で対応できます。お話だけ聞いてみたい方、保険のついでに聞いてみたい方、しっかり治したいのできちんと時間を取ってお聞きしたい方など、皆さん大歓迎です。ぜひ、お気軽にいらしてください。
――今後の展開について教えてください。
棟田 「私の皮膚科」というクリニック名は、皮膚科のかかりつけ医として通ってほしいという想いから名付けました。一人ひとりの患者様と真摯に向き合って、10年、20年と長く通って頂けるクリニックにしていきたいです。
年齢を重ねると鏡を見ないようにしたり、お化粧で隠したりすることがありますが、美容医療を行ってキレイになると気分が明るくなったり自身が付いたりして、心がハッピーになります。これからも、皆さんがハッピーになれるお手伝いをしていきます。
私の皮膚科
院長 棟田 加奈子
(むねた かなこ)
経 歴
2003年 | フェリス女学院高等学校卒業 |
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2009年 | 国立 東京医科歯科大学 医学部医学科卒業 |
2011年 | 東京医科歯科大学医学部付属病院初期研修修了 |
2011年 | 東京医科歯科大学 皮膚科学教室に入局 大学病院、都立墨東病院、横浜市立みなと赤十字病院で皮膚科医として勤務 |
2017年 | 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医取得 |
2019年 | 都内皮膚科クリニック、頭髪専門クリニック、美容皮膚科クリニックに勤務 |
2022年7月 | 私の皮膚科 開院 |
所属学会
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
日本アレルギー学会
日本美容皮膚科学会
私の皮膚科
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神宮外苑ビル1号館3階
TEL: 03-3475-1112
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