Veary Clinicは、女性器形成、美脚形成、ヒップメイクなど、さまざまな下半身の悩みに対した治療を行っておいます。今回は、院長の井上裕章先生に、下半身の美容医療に着目されたキッカケや患者様を診察する上で大切にされていることなどについて、お話を伺いました。
一人の患者様との出会いがキッカケで
美容医療の道へ
――医師を志したキッカケを教えてください。
井上 父と祖母が医師だったので、いろいろな職業がある中の選択肢の一つとして医師があったのだと思います。ただ、正直、これがキッカケというものはありませんでした。医師になってから振り返ってみると、私自身が直接人のためになることに喜びを感じることに気付いたので、高校生の時に医師になるために医学部に進学しようと漠然と思っていたのだろうと思います。
――いろいろな科がある中で、なぜ外科を選ばれたのですか?
井上 手術をして治療することが、直接人のためになれるかなと思って外科を選びました。最初は、大腸がんなど癌の手術をしていたのですが、その後、外科医として勉強していく中で配属されたのが骨盤臓器と言われるところで、直腸、膀胱、子宮、生殖器、外性器などの治療をやっている病院でした。そこでの経験が今のクリニックにも繋がっています。
――美容医療を始められたキッカケは?
井上 それは、ある患者様との出会いがキッカケでした。直腸がんの40代の女性の方で、いわゆるステージ1で手術すれば治るような段階だったのですが、いざ手術をしようとなった時に、手術を受けたくないと言われたんですね。理由を聞くと、自分の女性器の外観にコンプレックスがあって、手術となるとそれを見られてしまうから手術を受けたくないということだったんです。私の中では命より重いものはないという価値観で医師をしているので、とても驚いてそこで価値観が変わったんですよ。
その方は幸い癌がそこまで進行していなかったので、コンプレックスを解消してから手術をしました。それまで、そういう下半身の美容医療があることを知らなかったのですが、その後も結構そういうコンプレックスを持っている方がいらっしゃって、それでそういう分野も必要だなと思い、しっかり学びたいなと思ったんです。
下半身に特化した美容クリニック設立
――骨盤臓器の治療をしていたこと、そしてその患者様のことがあったので、下半身の美容医療に重点を置いたクリニックを開業されたのですね。
井上 そうですね。いろいろなところで美容のスキルアップをしていく上で、私が今打ち出している下半身の分野に強い先生に学べたことが、まず一つあります。あと、もともと骨盤臓器の治療をやっていたので、仮にトラブルが起きたときにリカバリーができることです。例えば、よくあるパターンとして、女性器のそばには直腸や尿道がありますが、女性器や膣の施術をスペシャリストとしてやっている方でも、もしそこを損傷してしまうようなミスが起きたときに、たぶんリカバリーをするのが難しいと思うんです。私の場合は、骨盤臓器の治療をしていたので、ある程度の場合はリカバリーできる自信があります。
自分の中のポリシーとしては、絶対100%を目指しますが、絶対100%言う事はありえないと思っています。ミスを起こさないことに一生懸命になるだけではなくて、0.0何%かでもわずかなミスが起こり得るということを見据えてリカバリーする力もつけておくべきだと思っています。そういった部分でこの分野でかなり強みを出せると思っています。
また、女性器とか男性器とかそれぞれ強みを持って行っているクリニックはありますが、下半身の美容医療を総合的に打ち出して行っているクリニックがほぼなかったので、そうであれば自分でやればいいだろうと思って開業しました。
――どういうお悩みが多いのでしょうか?
井上 お悩みとして多いのは、婦人科形成と言われる女性器の領域で、例えば産後に膣が緩むようになってしまったとか、そういったことが今は一番多いですね。
――日本では下半身の美容医療というのはまだ認知度が低いのでしょうか?
井上 私は低いと感じています。特に私が一生懸命行っている治療としては、膣に直接ヒアルロン酸を打つ施術です。これはかなり良い治療だと考えているのですが、知らない人が多いですね。ですから、相当知られていないんだなという印象があります。
――ヒアルロン酸を打つことにどういう効果があるのでしょうか?
井上 先ほど、膣の緩みの悩みが多いと申し上げましたが、そういう悩みがある方もダイレクトに解消できます。ただ皆さん、そういう治療があることも知らないんです。例えば鼻が低くて悩んでいる方がいて、やるやらないは別にして美容医療で高くすることができることは、ほとんどの方が知っていると思います。しかし緩みで悩んでいても、美容医療で解消できることさえ知らないので、選択肢がテーブルに乗ってこないんですよ。ですから、そこで諦めて終わってしまうんです。そうならないために、多くの人にこういう美容医療があることを知って欲しいんですよ。選択肢に上ったうえで、やる、やらないを選べるようになるために、まずは選択肢に上がる人を増やしたいです。
――日本ではまだ認知度が低いとのことですが海外ではどうなんでしょうか?
井上 韓国やアメリカは日本に比べると高いと思います。症例数の報告とかの文献を見ると日本よりは全然認知されているんだろうなという印象です。
――患者様を診察・施術する上で大切にされていることはありますか?
井上 下半身の分野は、どちらかというとネガティブなところを、せめてゼロにしたいという思いで来られる方が多いんですよ。ですから最初からいろいろと話してくれないんですね。ポジティブにさらにキレイになるためにこうしたいという方は自分からいろいろ話してくれるんですけど、下半身の悩みがある方は自分からはなかなか話してくれません。ただ、何かの拍子にスイッチが入ると堰を切ったように話してくれるパターンが一番多くて、そこを引き出せるように心がけています。患者様は誰かに聞いてほしくて来ているはずなのに、話す勇気がなくて帰ってしまうと残念な体験になってしまうと思うんですね。そうならないように心がけています。
――下半身の美容医療という部分でのやりがいではどういうところでしょうか?
井上 治療することで、ネガティブなものがゼロに留まらず、ポジティブになっていく方もたくさんいらっしゃいます。それを患者様から教えていただけるので、そこはやりがいに繋がります。例えば、キレイな鼻を作れたとか、キレイな二重を作れたらとか、美容外科医としての自己満足よりも、患者様の喜びが私のやりがいになっています。
下半身の美容医療認知と後進の育成
――これから下半身の美容医療を受けたいと思っている方へのメッセージをお願いします。
井上 悩んでいることは誰かに話すと気持ちが楽になると思うんですけど、下半身の悩みは近い人には話しづらいと思います。ですから、第三者的な立場で話を聞いてくれるような医師の方が話しやすいことがあると思うので、ぜひ私のところに相談に来てください。
――今後の展開について教えてください。
井上 私が行っている下半身の美容医療の認知度を上げていきたいのですが、これは一般の方だけではなく、医師をはじめとする医療業界全体にも認知していきたい思っています。今当院でも非常勤の先生に来ていただいていますが、医者でもそんな治療があるんだということもあるので、ゆくゆくは育成の部分も頑張っていきたいと思っています。
Veary Clinic
院長 井上 裕章
(いのうえ ひろあき)
経 歴
2014年 東京大学医学部卒業
2016年 国際医療福祉大学三田病院 初期研修 修了
2019年 国立国際医療研究センター病院 外科専門研修 修了
東京大学医学部附属病院 勤務
2020年 東京大学医学部附属病院 外科学専攻 大学院進学
都内美容クリニック 勤務
2021年 都内美容形成クリニック 勤務
2022年 Veary Clinic 開院
資格・所属学会
所属学会など
日本外科学会
日本性機能学会
日本フットケア・足病医学会
日本大腸肛門病学会
称号・資格
日本外科学会認定外科専門医
ボトックスビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマ認定医
ジュビダームビスタバイクロス認定医
Veary Clinic
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アーバンスタイル六本木三河台2F
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