杉本クリニックは、施術をするだけでははなく、ベースとなる肌を整えるところから適切にアドバイスして治療を行っています。今回は、院長の平野彩乃先生に、クリニックのこだわりや特徴、者様を診察・施術する上で大切にされていることなどについて、お話を伺いました。
自身の体験から美容医療の素晴らしさを実感
――医師を志したキッカケを教えてください。
平野 父が眼科医で、子供の頃から働く姿を見ていて、人の役に立つ素晴らしい仕事だなと憧れていました。小学生の頃から私も医師になりたいと思っていて、父と同じ眼科医になりました。
――平野先生は眼科から皮膚科に転科されたのはなぜですか?
平野 妊娠・出産を経て、ホルモンバランスの変化や皮膚の衰えなどでシミが増えて、近くの美容皮膚科に行ったんですね。ピコレーザーを早くから取り入れているクリニックだったのですが、治療を受けたらとても良くなったんです。そこで美容皮膚科ってすごい良い仕事だなと思って転科を決めました。私にとってはターニングポイントでしたね。
――最初から美容皮膚科をやりたいと思って転科されたのですか?
平野 そうです。美容皮膚科をやるにあたり、一般皮膚科の知識も必要だと思ったので都内の皮膚科・美容皮膚科に勤務させて頂きつつ、皮膚科の勉強をしました。今では、眼科よりも皮膚科・美容皮膚科の方が長くなりました。
――貴院のこだわりや特徴について教えてください。
平野 当院では、保険診療と自由診療と両方とも完全予約制で診療しています。私がクリニックに勤務し始めた当初は、皮膚科の患者様が全体の8割ぐらいでしたが、徐々に美容皮膚科の患者様が増えてきて、今では美容皮膚科が8割ぐらいと逆転しました。美容皮膚科で来られる患者様の多くがシミ治療を目的としていて、シミ、美肌治療が多くの割合を占めています。
当院では、最初から医師がカウンセリングをして、治療内容などをご説明してから施術を行っています。保険診療で来られた患者様に対しても、ニキビ跡や色素沈着など、保険から美容に切り替えることでさらに改善できることもありますので、保険から美容にスムーズにご案内して移行できるところも特徴の一つだと思います。
治療はベースとなる肌を
整えるところからスタート
――貴院が得意とする医療サービスについて教えてください。
平野 シミや美肌治療というところでは、いきなり施術に入るのではなく、スキンケアやコスメのお話をさせて頂きます。あとはニキビでお悩みの方で濃いファンデーションで隠して逆に悪循環に陥っている方もいますので、ベースとなるスキンケアをしっかり見直して、まずは肌を整えるところからスタートしています。
症状にもよりますが、日本人はシミ治療で来られても肝斑の方の割合が高いので、いきなりレーザートーニングなどをしてしまうと逆に治療しにくくなったり、悪化したりする場合もあります。ですから、まずはベースを整えてメラニン色素をなるべく抑え込んであげるところから始めないと、逆に危険ですよという話をします。
あとは若い方でニキビの方も結構いらっしゃいますが、お話を聞いてみるとスキンケアが出来ていない人が結構多いんですよ。洗顔も、夜だけしていて朝はしていないという方もいらっしゃいます。若い方だと、お母様のコスメや化粧水とかを借りて使っているので、ニキビ治療用ではなくてエイジングケア用のものを使っていたりして悪くなっていることもあります。施術に来るのは月に1、2回ですが、肌は毎日自分で触ったり見たりしますので、そういうところでスキンケアは大事なんですよという話をします。
――先生の中では治療はもちろん大事ですが、その前に正しいスキンケアで肌を整えることを重視されているのですか?
平野 そうですね。その方が、結局施術を始めてもらうにしても早く結果が出て満足度が上がると思っています。当院では、ドクターズコスメとしてガヴティスキン、ゼオスキンを主軸に、ビューティフルスキンなど、私がいいなと思った製品を取り入れています。こういったドクターズコスメを使って頂いて肌を整えるのも一つの方法です。
――貴院が得意とする医療サービスについて教えてください。
平野 幅広い年代の方に来て頂いていますが、10代の方とか若い方は、ニキビ治療でレーザーフェイシャル、ダーマペンを使った治療はご好評頂いております。また、30代以降の方はシミで来られる方が多いので、レーザートーニング、IPLというところが多いですね。
――患者様を診察・施術する上で大切にされていることはありますか?
平野 肌のお悩みの場合、日常生活のストレスが原因の場合もありますので、患者様の話をよく聞いて本当の原因を見つけることです。また患者様の中には、美容医療に対して敷居が高く、不安を持っている方も多くいらっしゃいますので、その不安をなるべく取り除いてあげるように心がけています。そのためにも、お悩みの原因やなぜその施術が必要なのかという理由をきちんと説明するようにしています。
例えばエイジングケアで来られた方には、老化現象はどういうものかというところから説明します。よく分からないけど勧められたからやっているのでは続かないと思いますし、患者様が原因や施術内容などをきちんと理解することで、きちんと治療に向き合って長く通ってくださると考えています。
――先生が考える美・美しさとは?
平野 例えば、肌の張りがある、造形的に整っているといったことは美しさの一つの要素だと思いますが、何か悩み事があると表情が暗くなったり自信が持てなくなったりすると思います。それでは、本当の美には繋がらないと思いますので、やはり自信を持つことが美・美しさではないかなと思います。そのために、医師として悩みを解消してあげて、よりキレイに見えるようにしてあげることが、私の仕事だと思っています。治療をすることで内面が豊かになり表情も明るくなっていく、その結果、周りの人にも良い影響を与えるといったように全て繋がっているように思います。
患者様がキレイになっていく過程を
見られることがやりがい
――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。
平野 保険診療は悪いところを正常に戻すことがメインだと思いますが、より良くすることが出来るということが美容医療だと思います。そこで良い結果が出た時に患者様が満足された姿を見ると、とても嬉しく感じます。長く通ってくださる方が、どんどんキレイになっていく過程を見られることもやりがいですね。
難しさというわけではありませんが、まだまだ美容医療に対するハードルの高さ、敷居の高さがあります。友人に話を聞いても、「エステは行きやすいけど美容皮膚科は少し敷居が高い」と言っていました。そこの敷居を下げたいと常に思っています。
――これから美容医療を受けたいと思っている方へのメッセージをお願いします。
平野 エステではリラックス効果や癒し効果があって痛みも少ないと思います。しかしエステで何年もかけて行うよりは、美容医療は料金が高いですが効果はしっかりと出ますし、多少痛みがあっても最終的なコストパフォーマンスは良いと思います。なかにはエステでシミが悪化したと言って来られる方もいるので、きちんと医療に基づいて治療した方が良くなる近道だと思います。
――今後の展開について教えてください。
平野 これからは男性の患者ももっと増えて来ると思うので、老若男女に来ていただきやすい環境をさらに整えていきたいですし、美容医療に対するハードルを下げることをどんどんやっていきたいと思っています。いろいろな機械や化粧品が次々と出てきますし、医療も進化していますので、それに乗り遅れないように勉強をして、良いものはどんどん取り入れて良いクリニックにしていきたいです。
杉本クリニック
院長 平野 彩乃
(ひらの あやの)
経 歴
聖マリアンナ医科大学卒業。
都内美容皮膚科クリニックを経て、2019年6月より杉本クリニック院長。
資格・所属学会
テキスト
杉本クリニック
〒224-0003
横浜市都筑区中川中央1-30-1プレミアヨコハマ5F
TEL: 045-530-3191
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14:30~18:30 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
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