カロンクリニックは、美容医療をもっと身近に感じてもらいたいという理念の下、一人ひとりの患者様に親身になってカウンセリングから施術まで行っています。今回は、院長の原千紘先生に、クリニックの特徴やこだわり、やりがいなどについて、お話を伺いました。
父の働く姿を見て医師を志す
――医師を志したキッカケを教えてください。
原 父が医師であることが最も大きいです。今ではなかなか考えられないことでしょうが、私が幼稚園生くらいの頃は、父が勤務している総合病院に土日など連れていってくれました。暇な私はナースステーションに入って看護師さんたちに可愛がってもらっていましたが、その時の父の働いている姿を見てこうなりたいと幼心に感じていたのが原点です。
――いろいろな科がある中で、なぜ外科を選ばれたのですか?
原 父も元々外科医だったのですが、私は学生の頃「外科医だけにはならない」と思っていました。外科は花形というイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、他の科の先生が早く帰るなか、どんな時でも病院に呼ばれたら行かなければならないなど、とても忙しくプライベートもほとんどないからです。そんな時、研修医として初めてローテ―トした科が外科でした。研修病院の外科は、尊敬できる先生方が多く雰囲気が良かったのもありましたが、手術や手技など手を動かすのが楽しかったですし、得意でもありました。研修医2年目ギリギリまで専門を外科にするか悩みましたが、尊敬できる先生方に相談し、その病院で引き続き外科として働くことを決めました。
――美容医療を始められたキッカケは?
原 非常勤やアルバイトとして美容皮膚科で何度か働いているうちに、美容医療に興味を持ち始めました。クリニックに置いてあった本を読んでいたら想像以上に面白く、そこから美容の勉強を始めました。私はアトピーがひどく、小学生の頃は毎日手が赤切れしていましたし、大学時代には部活の大会で泊まったホテルのシーツが血だらけになり、浸出液と血液で目も開けられなくなったりするほどでした。肌にコンプレックスがあった私ですが、正しい保湿やスキンケアを実施して、今では肌診断機で実年齢より10歳若く診断されるほどキレイになりました。美容医療を始めたキッカケはそういった経験や知識などを、肌の悩みを持っている人達に共有したいと思ったからです。
カウンセリング時には質問しやすい、
相談しやすい雰囲気作りを心がけている
――クリニックを開院したキッカケを教えてください。
原 美容皮膚は面白いですが、正直、美容外科には全く興味を持てませんでした。それは今も変わっていません。自然な美しさを求める私にとって、患者様の満足度はかなり大切になってきます。それを根底に診療を心がけています。もともと外科をやっていたので、手術件数を重ねることの重要性は分かっていますが、ビフォーアフターの写真や広告などには違和感を隠せませんでした。非常勤として勤務していたクリニックではカウンセリングも流れ作業のようになってしまい、自分の考えや意見を患者様に提供することは困難でした。美容知識の共有などでなく、アップセルを考えなければならない、いつの間にかカウンセラーが高額な見積もりを出しているなど疑問を抱き、もっと患者様と向き合って自分が行いたい診療をすべく開院いたしました。
――貴院のこだわりや特徴について教えてください。
原 患者様一人ひとりのお悩みに、分かりやすく丁寧にカウンセリングを行うよう気を付けています。カウンセリング時には質問しやすい、相談しやすい雰囲気作りを心がけております。皆様にもっと美容医療に興味を持ってもらいたいですし、身近に感じてもらいたいので、美容院感覚で来院していただきたいと思っております。
――貴院が得意とする医療サービスについて教えてください。
原 シミにはレーザーかIPL、たるみには医療HIFU、といったように機械的に決定して施術するのではなく、一人ひとりのお悩みと予算に合わせてカスタマイズして治療を提案させていただいております。多くの方は悩みが一つだけで、それを改善すれば満足して頂けるといったことはなく、複合的なお悩みをお持ちであることがほとんどです。そういった方々に、これとこれを一緒にやった方がいい、この薬やコスメを使うといいといった説明ができるよう、私だけでなく看護師、カウンセラー全員が勉強しております。当院ではドクターズコスメも多く取り扱っていますが、基本的に全員で一度は試していますし、勉強してSNSでも発信できるように取り組んでおります。
――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。
原 こちらが本気で悩んで提案し受けていただいた施術でも、患者様のイメージ通りの結果に繋がらなかった時など、どんなにカウンセリングに時間をかけてもそれぞれのイメージが合致しないことがあります。幸いにして開院してから施術結果などに対するクレーム等は頂いたことはございませんが、継続してご来院頂けないとか、コース契約していただいたにも関わらず、規定回数で想像通りの結果に繋がらないことなどはあります。こういった時などは自分の力不足を実感させられますし、やはり一人ひとりの肌状況は全く異なり、来院がない期間にも日々変化しております。こういったことも考慮して、これからもさらにしっかりとカウンセリングを行おうと考えさせられます。
――患者様を診察・施術する上で大切にされていることはありますか?
原 丁寧なカウンセリングはどこよりも心がけている自負があります。施術する際は、お互いの治療結果に対するイメージをどれだけすり合わせられるか。合併症やリスクなどについてもしっかり説明し、誰にでも起こりうるということを理解して頂けるよう心掛けております。100%安全に、1回の治療で完全にイメージ通りになると思っていらっしゃる方は多くいます。それも当然のご要望ですので、できるだけ現実的な話を混ぜるようにして、皆様に施術についてしっかり理解して頂けるようカウンセリングいたします。
――スキンケアで日常生活において気を付けるべきことを教えてください。
原 やはり保湿と紫外線対策はいかなる時もかかせないでしょう。冬だから、雨だからと日焼け止めを塗らない方が多いですが、基本的に外出時はSPF30以下のものでもいいので塗るようにしてください。1日2回の洗顔はもちろん、直後に化粧水や乳液を塗るなど保湿にも気を付けていただきたいです。夏場など乾燥が気にならない時も必須です。
あとはお悩み次第ですが、シミや肝斑にお悩みの方は頬をこすらない、トラネキサム酸やビタミンを必要な分しっかり内服するといったところでしょうか。個人的には寝るときに横向きが習慣になっている人は仰向けで寝るよう直した方がいいと思っています。
一人ひとりに向き合って、
一所懸命に診察、カウンセリングをしたい
――先生が考える美・美しさとは?
原 私は自然な美しさを追求していきたいと思っております。昨今では10代、20代から美容に興味をお持ちの方も多く、特に美容皮膚のニーズは増えているように思います。海外ではすでにそうなりつつありますが、若いうちからメンテナンスとして1カ月か2カ月に1回程度の間隔で施術を受けている方と、そうでない方とでは40歳、50歳になった時の美しさには大きく差が出てしまいます。比較的安価で受けられるものもありますので、美容院感覚で通って頂けたらと思います。
――これから美容医療を受けたいと思っている方へのメッセージをお願いします。
原 美容医療の敷居が下がっているとはいえ、やはり整形などのイメージが強く抵抗のある方もいらっしゃると思います。美容皮膚といった言葉も浸透しつつありますが、整形手術といった大掛かりなことではなく、肌を美しくする、肌のコンプレックスにアプローチするということが美容皮膚の目的です。「キレイになった?」と周りから何となく気付かれるくらいの変化を実感して頂けたら幸いですので、一度気軽にカウンセリングだけでも受けにいらしてください。
――今後の展開について教えてください。
原 まずは当院に来ていただいた方、一人ひとりと向き合って、一所懸命に診察、カウンセリングをしたいと思います。それを続けていく中で、新規予約が取れなくなってしまった、定期的に通ってくださっている患者様のご予約がかなり先になってしまう、都合が合わせられない、などといった状況になってしまった際には移転や拡大なども視野に入れていきたいと思います。まずは目の前にいる患者様をしっかり診ることから行います。
カロンクリニック
院長 原 千紘
(はら ちひろ)
経 歴
東京都保健医療公社東部地域病院 初期研修医
東京都保健医療公社東部地域病院 後期研修医外科プログラム
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 外科レジデント
大手美容皮膚科にて勤務
資格・所属学会
日本外科学会専門医
ジュビダームビスタ 認定医
ジュビダームビスタバイクロス 認定医
ボトックスビスタ 認定医
カロンクリニック
〒170-0013
東京都豊島区東池袋1-21-13 aune池袋7F
TEL: 03-6709-1715
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