Kaleido Clinicは、一人ひとり悩みに対して、生活や環境などまで考慮して最適な治療を提供しています。今回は、院長の秋田護先生に、美容医療を始めたキッカケ、クリニックの特徴やこだわりなどについて、お話を伺いました。
社会に対する貢献性が高く、スペシャリティーの
高い仕事をしたいと思い医師を志す
――医師を志したキッカケを教えてください。
秋田 もともと医学も含めて人体とか生物学的なことに興味があったのと、社会に対する貢献性が高く、かつ、人と接する仕事をしたいなと思っていました。さらに、スペシャリティーの高い仕事をしたいという思いもあり、いろいろ考えた中で医師を選択しました。また、私自身はあまり記憶にありませんが、小学校の卒業文集を見返すと、将来の夢は医師と書いていたので、子供の頃から興味を持っていたのかなと思ったりもしますね。
――いろいろな科がある中で、なぜ整形外科を選ばれたのですか?
秋田 最初は内科を志望していました。ただ、実際に働いてみると、自分の中で思っていたものとは少し違うかなと感じることがありました。他の科は考えていなかったので、どうしようかなと思っていた時に、内科に行くことを決めていた友人から、「整形外科が楽しいから内科に行こうか迷っている」と聞かされて、私も整形外科を回ってみようと思ったのが最初のキッカケです。
整形外科で働いてみると、外傷にしても手術にしてもいろいろな方がいます。また、同じ疾患でもご年配の方に対するアプローチとスポーツ選手に対するアプローチは違いますし、ものすごく多岐に渡っているんですよ。毎日、新しい発見があって、とても面白かったんです。あとは、科のカラーとして明るくて勢いがあるみたいな雰囲気が好きだったことと、整形外科なら後で専門を決めるにしてもいろいろなことができそうだったので、飽きずにいろいろなことを診ていけるなと思って選びました。
海外の医療に携わったことから美容医療へ
――美容医療を始められたキッカケは?
秋田 整形外科医として10年働いた後、海外に行ったのですが、そこでの経験が大きかったと思います。ラオスやカンボジアなどに行ったのですが、日本のように診療科がありませんので、できることをできる範囲で行うしかありません。そもそも病院に行くという文化がない人がたくさんいますし、病院に行こうと思っても保険制度がないのでお金がなければ行くことができません。しかも村の病院などは10年前にレントゲンが壊れてそのままなっていたりもします。とにかく、いろいろな衝撃があって視野がすごく広がり、日本で自分がやっていた医療はとても限定的なことしかやっていなかったなと思ったんですね。
そしていろいろな経験をして帰国した時に、すごく日本が暗く感じたんです。海外にいる時は、日本よりもあらゆる面で恵まれていない状況であっても、みんな表情も明るくて目の力もあって幸せそうに見えていました。日本の医療は技術や制度は世界トップクラスなのに、日本人はあまり幸せそうではないように見えました。身体的な健康にアプローチをすることでは、これ以上社会にインパクトを与えるようなことはできないのではと思ったんですよ。WHOの健康の定義は、「身体的な健康」「精神的な健康」「社会的な健康」の3つが全て回っている状態です。そこで社会的な幸せの部分というもの考えるようになって、そこに医療として何ができるのかなと考えてもやもやしていた時に、たまたま美容クリニックをやっている友達から手伝ってほしいと頼まれたんです。変な言い方ですが、美容医療をやってみて、きちんとした医療なんだなと思ったんです。困ってる患者さんがいて、それに対して医療的な側面からアプローチをして改善していくことで、患者さんが満足して表情が明るくなっていく。美容医療は社会的な部分にアプローチをしていける可能性があるのではないかなと思ったことが美容医療を始めたキッカケです。
――クリニックを開院したキッカケを教えてください。
秋田 美容医療をやってみようと思った時に、開業を考えている友達から「一緒にやらないか」と声を掛けられたんです。そこで友達4人とクリニックを立ち上げて、院長として丸二年働いた後に独立したんです。仲が良かったですし、それぞれの得意分野を活かして経営をしていたのですが、組織学とかを勉強していく中で、組織として何か動かしていくにはトップが1人でないと無理なんだということを感じました。それであれば自分がトップに立ってやらなければ、自分が描いている組織を作ることができないなと思ったんです。あとはコロナ禍でしばらく海外にも行けそうもなかったので、これがいいキッカケなんだろうと思って開業しました。
――貴院のこだわりや特徴について教えてください。
秋田 根本的なこととして、私、スタッフ、患者様の全員が良い状態にならない限り継続性のある形にはならないと思っています。これも海外でのボランティアの経験が影響していますが、日本人は自分がマイナスでも相手がプラスならしばらく耐えられるんですよ。それが美徳という文化もありますし。自分のことを犠牲にして何かをやっているので瞬間的に切り取ると良く見えますが、サスティナブルではないシステムは必ず誰かを不幸にしていると私は考えています。ですから、必ずみんながwinになるような仕組みを作ることが1番重要だと思っています。まずこだわっているのはそこですね。その中でも、まずはスタッフが満足して働けるような環境を整えないといけないと思っています。スタッフ自身が満たされていない状況で患者様に継続的に優しくできるかというと、絶対これは無理なんです。スタッフが満足することが、患者様と信頼関係を築いて質の高い医療を提供していくことに繋がっていくと思いますので、そこを意識した組織作りをしています。
――貴院が得意とする医療サービスについて教えてください。
秋田 開業したのが夏だったので、当時は脱毛がメインでしたが、秋冬になるとニーズが下がってくるので、そのタイミングでいろいろな治療を導入していきました。ですから、時期によって人気の施術は変わってきますが、今はボトックス、ダーマペンなどの皮膚科系の治療が人気です。
ただ私は、美容も医療だと思っているので、クリニックごとで提供するサービスの質に優劣があるべきではないと考えています。差があるとしたら、どの医療サービスを提供するかという提案の部分だと思っているので、そこにこだわっています。
患者様の仕事や生活によって
提供すべき医療は変わる
――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。
秋田 まさに今お話しした提案の部分だと思います。例えば、年齢、性別だけではなく、お仕事や生活、考え方、価値観などによっても提供すべき医療は変わってきます。ですから、そこをきちんと汲み取った上で適切な提案をすることが難しさであり、楽しさや、やりがいでもあります。
これは整形外科も少し似ているところがあって、同じような怪我で治療する場合でも、その人のスポーツのレベルがどうなのかとか、家の構造が平屋なのか2階建てなのかとか、家族のサポートはどのくらい得られるのかといった医学に関係ないことを含めてアプローチすることが多いんですよ。それに近いものが美容医療にもあるので、患者さんを診察・施術する上で大切にしていることでもあります。
――スキンケアの重要性はどのようにお考えですか?
秋田 一番重要なのはUVケアです。老化の8割は紫外線による光老化と言われています。これは、女性だけでなく、男性にとっても大切です。紫外線による皮膚の変化によって、不健康そうに見えたり疲れて見えたりするので、意外と中年の男性などでも気にされる方が多いんです。特に、外回りをしていたバリバリの営業マンの方は、そうした周りの声にショックを受けて来院されることも多いです。男女問わず紫外線に対するケアは行うべきですし、コストパフォーマンス的にも一番良いと思います。それこそ美容だけでなく、皮膚がんなどの疾患にも影響してきますので、しっかり行ってください。
――先生が考える美・美しさとは?
秋田 結局のところ美しさは人によると思います。シミやシワがあっても、それを含めて美しいと思っている人は美しいんですよ。世界は自分のフィルターを通して認知しているに過ぎないので、自分に自信が持てている、自己肯定ができている状態であれば、たぶんその人は人として美しいと思います。それが外見的な理由できない人がいるので、そういう人をサポートするのが美容医療だと思います。
いろいろな事業と医療を組み合わせて、
新しい価値を見出していく
――これから美容医療を受けたいと思っている方へのメッセージをお願いします。
秋田 美容という言葉の中に「美」という文字が含まれているので美しさだけを意識してしまいがちですが、美容医療は空き時間を生み出したり、生活を良くするというアプローチに使うこともできると思います。
例えば、脱毛することで日々シェービングしていた時間を使って資格を取るために勉強するとか、子供と一緒に遊ぶ時間を作るとか、そういったことにも使うことができると思うんです。美容医療にはさまざまなアプローチの仕方がありますし、今はライトな治療もたくさんあるので、美しくなるだけではなく日々使っている何かの時間を削減するという形でとらえることもできると思います。
――今後の展開について教えてください。
秋田 今後はクリニックとしては分院の展開とかも考えています。それ以外にも私はいろいろな事業をしていますので、そういったものも医療と組み合わせて、社会や世界に対して新しい価値を提供していくことをしていきたいなと思っています。
Kaleido Clinic
院長 秋田 護
(あきた まもる)
経 歴
2007年 日本大学医学部卒業
大学病院、関連病院(国立病院機構災害医療センター、
川口市立医療センター、横浜中央病院、小石川病院など)で勤務
2016年 NGO(NPO法人ジャパンハート)に所属し、
ラオス、カンボジアを中心に医療活動
2017年 医療法人役員、在宅医療、美容クリニック勤務などを経験
2019年 ウィクリニック銀座院 院長就任
2021年7月 Kaleido Clinic 院長就任
資 格
医学博士
日本整形外科学会専門医
認定産業医
Kaleido Clinic
〒220-0004
神奈川県横浜市西区北幸1-1-2 INB横浜西口ビル2階
TEL: 0800-800-0693
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10:00~19:00 | ー | 〇 | 〇 | ー | 〇 | 〇 | 〇 |
休診日:月・木