AGAメディカルケアクリニックは、男性薄毛専門の治療を行っています。AGAの専門知識があるドクターが数多く在籍し、最初に診察したドクターが最後まで経過をフォローしていく「主治医制度」という形を取っています。今回は、院長の前田祐助先生にクリニックの特徴やAGAのメカニズムなどについて、お話を伺いました。
患者様により満足していただきたいという想いから開業
――AGA専門クリニックを開業したキッカケを教えてください。
前田 もともとAGA(男性型脱毛症)のクリニックに勤務していたのですが、患者様が多くなると流れ作業のように次から次へと治療をしていくことが多かったんですね。そうすると、一人ひとりの患者様に親身になって対応することができませんし、患者様も不満などが溜まってくることがあって、きちんと患者様に向き合えていないなと感じていました。そこで、患者様により満足していただく形でAGA治療の専門クリニックを運営していきたいと思って開業しました。
――クリニック開院の経緯やこだわり・特徴について教えてください。
前田 HPにも書いてありますが、基本的に最初に診させていただいたドクターが最後まで経過をフォローしていく「主治医制度」という形を取っていることです。大手さんのクリニックとかですと、ドクターが何人もいてシフトを組んでいますので、一人ひとりの患者様をじっくり診ることが難しいんですね。毎回毎回ドクターが変わるのは日常茶飯事です。当院はAGAの専門知識があるドクターが数多く在席している中で主治医制度を設けていますので、他院とは差別化ができていると思います。
また、2年目以降のフォローアップも行っています。例えば、1年間の治療が終わって、そのまま終了ですというクリニックもありますが、当院は2年目以降もクリニックでしっかりフォローしていきますし、続けやすいような特別な価格設定をしています。
――男性専門にしたのはなぜですか?
前田 女性も、FAGA(ファーガ)と言って、女性版の男性型脱毛症というものがあるのですが、女性の場合は肝となる薬が使えないんですね。男性ホルモンは、より活性型の男性ホルモンになる時に酵素を使っていますが、この酵素の働きを抑える肝となる薬が使えないんです。そのため、すぐに効果を出すことが難しいんです。ですから、満足な医療を提供できるかと言うと、少し難しい部分があるので、当院では男性専門クリニックとしています。
AGA(男性型脱毛症)は体質や遺伝が関係
――AGA(男性型脱毛症)の症状やメカニズムについて教えてください。
前田 AGAは男性ホルモンが関係しています。男性ホルモンが毛根の細胞の中に入り、活性型の男性ホルモンに変換されることで、最終的に悪玉たんぱく質を作って髪の毛に抜けろという指令を出すんですね。本来、髪の毛の寿命は3~5年ぐらいあるのですが、半年とか1年とかの早い段階で抜けてしまうんです。そうすると、髪の毛の成長と抜けるスピードのバランスが崩れて、抜けるスピードの方が速くなってしまうので、全体の毛髪量が減ってきて薄くなると言うメカニズムです。
――体質や遺伝などは関係あるのでしょうか?
前田 お酒に強い弱いのと一緒で遺伝的な要素がかなり大きいです。酵素によって男性ホルモンが活性型になりますが、この酵素の活性が強い方や、悪玉たんぱく質ができた後の感受性が高い方がより進行しやすいんです。お酒をより分解できる人と分解できない人と同じように、遺伝要素、体質の部分がかなり大きく関係しています。
――患者様の年齢層で一番多いのは?
前田 20代、30代の方が一番多いですね。例えば、40代、50代になって進行してきたとしても、周りの同年代の人も同じような状況であれば「別にいいか」と思う方もいますが、逆に、20代、30代の方は、周りの同年代と比べて進行が早いとか、周りからいろいろ言われるとか、そういった要素も入ってくることが、患者様が多くなる要因の一つなのかなと思います。
――カウンセリングではどのようなことを聞くのでしょうか?
前田 患者様が今困っている症状、いつ頃から困っているのか、遺伝歴があるかどうか、今までの治療歴、あとは病気歴や飲んでいる薬などについてお聞きします。そして実際にAGAかどうかの診断を行って、今お話ししたようなAGAのメカニズムをご説明して、治療法をお話しています。
AGAメディカルケアクリニック新宿院
――治療法としてはどのようなものがあるのでしょうか?
前田 治療法は大きく分けて二つあります。一つは、当院のように飲み薬を主体に使って治していく治療法です。もう一つは、外科的な処置、つまり植毛をして治していく治療法です。
――サプリメントなどもたくさん出ていますがどのくらい効果があるのでしょうか?
前田 サプリメントや育毛商品はたくさん出ていますが、それ自体でAGAを治すことはできません。サプリメントなどは、基本的に育毛をサポートするお薬です。例えば、亜鉛とかビタミンとかは細胞の分裂を促進するので、そういった意味では成長をサポートするということはありますが、根本的に治していくことはできません。
――治療の効果はどのくらいあるのでしょうか?
前田 個人差がありますが、治療効果が出るか出ないかで言えば、ほぼほぼ皆さん効果が出ます。個人差がある程度あるのは、治療開始のタイミングとか薬に対する感受性とか、毛根の状態など、さまざまな理由があります。そのため、効果をより出していくために出来るだけ毛根が元気な状態である早めに治療をオススメしています。
治療するにあたって大切にしていることは、患者様と共通認識を持つこと
――患者様を診察・施術する上で大切にされていることはありますか?
前田 患者様は「こうなりたい」という理想や期待を持って来院されます。私たちは、患者様のご希望に出来る限り近づけるように治療をしていきますし、治療効果で目指せられる所、そこのすり合わせはきちんと行います。当然、診察時に毛根が既に完全に無くなってしまっている状態で治療が難しい場合は、その点もきちんとお伝えさせていただきます。治療するにあたって、患者様と共通認識を持つことは大切にしています。
――AGA専門クリニックとして患者様を治療する中でのやりがいや難しさについて教えてください。
前田 やりがいは、やはり患者様が喜んでくださることです。難しさは、客観的に見てすごく生えていても患者様自身が生えたと感じなければ、治療として100%の成功とは言えない点です。患者様自身も、治療前、途中経過、最終結果と気持ちが変わっていきますので、そこは診察時にクリニック側も肌で感じていかないといけないので、難しい部分ではありますね。
AGAメディカルケアクリニック横浜院
患者様の満足度や結果に繋がる新しい治療は積極的に取り入れていきたい
――日頃のケアの仕方を教えてください。
前田 AGAの場合は、極端な話をすれば、どんな対策をしても進行してしまうんですね。ただ、頭皮の環境とか髪の毛の状態は健康のバロメーターではあります。そういう意味では「食事」「睡眠」「ストレスを避ける」、この三つは留意してくださいと患者様にはお話しています。たんぱく質を主体にバランスの取れた食事を摂ること、きちんと睡眠を確保すること、ストレスを避けることが大事です。特にストレスは頭皮の環境を悪くするんですね。畑で例えると、土壌(頭皮環境)が悪くなって作物(髪の毛)の育ちや質が悪くなるので、ストレスは避けてほしいんです。あとは、一日一回はシャンプーできちんと頭皮の汚れを洗い流すことです。
――今後目指していきたい医療について教えてください。
前田 AGAのベースとなる治療は20年ぐらい前にできていて、生やしていく治療はここ10年ぐらいの歴史で、そこから大きく変わってはいません。再生医療も含めていろいろな研究はされていますが、現実的に使える画期的な新しい治療法は出てきていません。ただ、研究論文はかなり発表されていますので、患者様の満足度や結果に繋がる新しい治療は積極的に取り入れていきたいと考えています。最先端の治療法を取り入れつつ、当院オリジナルで治療を行っています。
AGAメディカルケアクリニック
院長 前田 祐助
(まえだ ゆうすけ)
経 歴
慶應義塾大学医学部医学研究科卒業
慶應義塾大学病院 初期臨床研修課程終了
大手AGAクリニック(院長)を経て、2018年AGAメディカルケアクリニック新宿院を開設
資格・所属学会
資格
医師免許
⽇本医師会認定産業医
医学博士
所属学会
日本内科学会
日本美容皮膚科学会
日本臨床毛髪学会
AGAメディカルケアクリニック
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