肌のハリを取り戻す方法は?ハリが失われる原因も解説
「最近肌のハリがなくなってきた気がする...」と肌のたるみが気になる人も多いのではないでしょうか。ハリが失われると実年齢よりも老けた印象になってしまい、放っておくとしわや毛穴の開きにもつながるため注意が必要です。
そこでこの記事では、肌のハリが失われる原因と、ハリのある肌を保つために取り入れたい美容成分や美容医療をご紹介します。肌のハリ不足が気になっている方は、ぜひこの記事を読んで年齢に負けない肌を目指しましょう。
「ハリのある肌」とはどんな肌?
肌のハリは肌内部にある真皮層で支えられています。真皮にはコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸があり、ハリのある肌はこれら3つの成分に弾力がある状態です。肌がピーンと張ったたるみのない状態のため、毛穴もキュッと引き締まり、肌のツヤもあります。
しかし、コラーゲンやヒアルロン酸は20代から徐々に減り始めるため、年齢と共にハリも低下していきます。
肌のハリがなくなる原因は?
肌のハリがなくなる原因は、以下のことが考えられます。
乾燥
肌は乾燥するとハリが失われてしまいます。
エアコンの風に長時間当たったり、スキンケア不足によって肌の中が乾燥してしまうと、肌内部が砂漠のような乾燥状態になります。乾燥することでバリア機能が低下し、ハリがなくなってしまうのです。
顔全体のハリがなくなると、ほうれい線などのしわもできやすくなります。放置しておくとさらに深いしわにつながる可能性があるため注意が必要です。
また、ターンオーバーが乱れると肌の保湿力も低下しハリが失われる原因になるため注意が必要です。
紫外線
紫外線も肌のハリを低下させる原因の一つです。
春先に強く降り注ぐ紫外線A波は、波長が長いため肌内部まで侵入し、真皮層まで到達します。それにより、真皮層にあるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸がダメージを受けてしまいハリ・弾力が失われ、肌がしぼんでしまうのです。
加齢によるターンオーバーの乱れ
ターンオーバーが正常な状態では、古くなった細胞が垢として剥がれ落ち、絶えず新しい皮膚がつくられます。しかし、ターンオーバーが乱れると古い細胞がいつまでも肌に残り続け、やがてハリも失われてしまいます。
表情筋の衰え
表情筋は顔の表情をつくるときに使われる筋肉のこと。笑ったり怒ったり驚いたりするときに動く筋肉です。
リモートワークなどで表情筋を使う機会が少なかったり、無表情でいることが多いと表情筋が衰えてしまい、肌の弾力性が失われてしまいます。それによりハリの低下につながります。
肌のハリがなくなるとどんなトラブルになる?
肌のハリがなくなるとどのようなトラブルがあるのでしょうか。具体的には以下のような肌トラブルが挙げられます。
・たるみ
・しわ
・フェイスラインのもたつき
・顔が大きく見える
ハリのある肌は弾力性が高く、しわやたるみがない状態です。肌のハリが失われると年齢よりも老けた印象になるため注意が必要です。肌悩みが深刻化する前に、早めのケアで肌トラブルを予防しましょう。
スキンケアに取り入れるならこんな成分
肌のハリをキープするためには、スキンケア選びが重要です。ここでは、ハリを保ちたいときに取り入れたい成分を紹介するので、ぜひチェックして化粧品選びの参考にしてみてください。
保湿成分
保湿成分は潤いを肌内部に補給し、乾燥を防ぎます。具体的な成分としては、セラミドやヒアルロン酸が効果的です。肌のバリア機能が強化され、肌のハリや弾力にもつながり、肌荒れやニキビなどのリスクも防ぎます。
セラミド
セラミドは肌表面の角質層に元々ある保湿成分で、セラミドにより外的刺激が肌内に侵入しないようバリア機能を高めてくれます。
セラミドが不足すると肌荒れやカサつきをくり返しやすくなるため注意が必要です。セラミドを補うことで肌表面が潤い、ふっくらとしたキメが整います。
セラミド 美肌効果3つとうるおいを保つスキンケアについて解説
ヒアルロン酸
肌の真皮層にあるヒアルロン酸には水分を貯蔵するダムのような役割があります。年齢とともに減少するため、外から補うことで肌に潤いを与え、ハリのある状態に整えます。
しかし、一般的なヒアルロン酸はサイズが大きく肌に浸透しにくいという側面もあります。選ぶ際はサイズの小さい低分子のヒアルロン酸を選びましょう。
ヒアルロン酸とは?得られる効果や上手な取り入れ方、副作用を解説
エイジングケア成分
エイジングケア成分は肌にハリを出すだけでなく、新陳代謝を活性化させることで加齢で気になる肌悩みにアプローチします。
エイジングケア成分の中でも、レチノールやビタミンC誘導体、ナイアシンアミドを効果的に取り入れることで、肌のハリ・弾力が得られます。
レチノール
レチノールはビタミンAの一種で、厚生労働省により「シワ改善の効果がある」と認められた医薬部外品の成分です。肌に潤いやハリをもたらし、シワやたるみの改善に効果的です。たるみや深いシワが気になる肌にハリや弾力を与え、乱れがちなターンオーバーを促し、健康的で若々しい肌になるようサポートします。
また、レチノールにはピーリング作用もあります。肌表面の古い角質が剥がれるのを促すことでハリのあるきめ細やかな肌へ導きます。
レチノールとは?肌への効果や使い方、気になるA反応についても徹底解説!
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は、ビタミンCとよく似た働きがあり、ビタミンCの弱点をカバーした成分です。通常のビタミンCは安定しづらく肌の奥に届きにくい成分ですが、ビタミンC誘導体は安定しやすく、肌に吸収されやすくなっています。
ビタミンC誘導体は肌の中にしっかり浸透し、コラーゲンの生成を促します。それにより肌にハリ・弾力を与え健康的な肌を保ちます。
また、メラニンの生成も抑制するため明るく透明感のある肌へ導きます。
ビタミンC誘導体とは?期待できる美容効果と効果的な使い方について解説!
ナイアシンアミド
医薬部外品のナイアシンアミドは「シワ改善、美白、肌荒れ」の有効成分として厚生労働省から認可を受けている成分です。肌のターンオーバーを促進しコラーゲンの生成をサポートするため、しわやたるみの予防ができます。
また、ナイアシンアミドにはセラミドを合成する効果もあります。セラミドが合成されることで肌のバリア機能も強化し、肌荒れの予防にもつながる効果もあります。
ナイアシンアミドの美容効果とは?シワを改善して若見え肌へ
美容医療でハリ肌を手に入れるなら?
年齢とともに肌のハリや弾力が失われていくものですが、最新の美容医療ならハリを取り戻すことは難しいことではありません。ここでは、ハリ肌を手に入れたいときの施術を4つ紹介します。
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションは、「電気穿孔法」とも呼ばれ、微弱な電圧を用いて一時的に皮膚に微細な穴を開け、美容成分を深層に浸透させる施術です。
通常の肌はバリア機能があるため、コラーゲンやヒアルロン酸などサイズの大きい高分子の成分は肌には浸透できません。
しかし、エレクトロポレーションによって特殊な電流によって皮膚の隙間をつくり、従来の方法では難しかった大きな成分も浸透させることができます。それにより肌のハリや弾力を高めるだけでなく、毛穴の開きや小じわの改善効果も期待できます。
エレクトロポーション 細胞内まで美容成分を浸透!ニキビ跡など幅広い悩みに
ピーリング
皮膚表面の余分な角質を除去することで、ターンオーバーを促すピーリング。ピーリングには、マッサージピールとトラネックスレチピールなどがあります。
マッサージピールは専用のピーリング薬剤を肌にマッサージしながら浸透させ、施術後から肌のハリやツヤ、リフトアップを実感できる治療法です。
コラーゲンの増生を促し、肌のハリや弾力を向上させます。他にも乾燥や毛穴のざらつき、たるみに効果的で、即効性が魅力です。
トラネックスレチピールは、トラネキサム酸とレチノールを組み合わせた最新のケミカルピーリングです。トラネキサム酸を含む薬剤を塗布してからレチノールクリームを塗布し、放置するというシンプルな施術です。肌のハリやトーンアップ、くすみ改善などの美肌効果が期待できます。
【体験取材】最新ピーリング治療「トラネックスレチピール」ってどんなもの?
糸リフト
糸リフト(スレッドリフト)は糸を使って皮膚のたるみを引き上げる治療法です。皮膚の内部からたるみを持ち上げるため、肌のハリや、引き締まったフェイスラインに導きます。また、糸の周囲でコラーゲンが生成されるため、高いリフトアップ効果が期待できます。
肌内に吸収される「溶ける糸」や吸収されずに残る「溶けない糸」を使用して行われますが、現在は主に溶ける糸が使用されています。切開不要で、顔や目元、口元などの部分的な治療にも適用可能です。
糸リフト(スレッドリフト)効果やダウンタイムについて解説
ハイフ
ハイフは高出力の熱エネルギーを顔の奥にあるSMAS筋膜に集中的に照射し、たるみを引き上げる方法です。以前のたるみ治療は手術が主流でしたが、ハイフは切らずにリフトアップが可能です。
ハイフの熱エネルギーは新しいコラーゲンの生成を促すため肌が引き締まり、ハリ・弾力のある肌へ導きます。
施術直後から引き締まりを感じ、2〜3ヵ月かけて効果が現れ、長期間リフトアップ効果が期待できます。
【体験取材】ハイフの小顔効果は?痛みやダウンタイムは?
肌のハリを保つために工夫をしよう
年齢とともに気になるハリの低下。ハリのある肌は若々しさや健康的な美しさを保つために重要です。
ハリ不足を感じ始めたら、早めの対策をおすすめします。放っておくと、深いしわやたるみにつながるため注意が必要です。
スキンケアに保湿成分やエイジングケア成分を取り入れたり、美容医療を取り入れるなど目指す効果によって自分にとって最適な方法を選んでいきましょう。