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レチノールとは?肌への効果や使い方、気になるA反応についても徹底解説!

今、アンチエイジングに効果的なビタミンとして注目されている『レチノール』。
その確かな効果で、2017年には厚生労働省から、医薬部外品としてしわを改善する効果があることが正式に認められています
最近では多くの化粧品メーカーがレチノール製品を開発し、一般に広く知られるようになりましたが、具体的にどんな成分でどのような効果があるのかご存じでしょうか?
この記事ではレチノールの魅力やスキンケアに取り入れる際のポイント、副作用への対策などについて詳しく解説していきます。

今回、レチノールについて教えてくれたのは

薬剤師 藤原 智沙恵 さん

研修認定薬剤師、1児の母。
メーカーで化粧品・医薬部外品の研究開発職に従事し、スキンケア製品や衛生用品の開発に携わる。
薬事申請や2度の特許出願なども経験した後に、調剤薬局の薬剤師へと転職。
薬局で様々な皮膚疾患をもつ患者さんの服薬指導にあたり、さらに多くの人に正しい情報を発信していきたいという思いを持ち、医療・美容分野を中心に執筆活動を始める。
薬剤師やメーカー勤務時代に取得した化粧品成分上級スペシャリストの資格を活かし、化粧品成分の安全性や美容サプリメントの正しい服用方法などを伝える記事の執筆・監修に積極的に取り組んでいる。

レチノールとは

レチノールとは、ビタミンAの一種(ビタミンA誘導体)です。
もともと私たちの肌の中にたくわえられており、肌の健康には欠かせない成分です。 ビタミンAは紫外線で肌の細胞が損傷するのを防ぐ働きがあり、天然の日焼け止めと言われています。
しかし、紫外線を浴びると、肌の中のビタミンAは破壊されて減ってしまうため、毎日のスキンケアで補ってあげることが大切です。

ビタミンAの種類

ビタミンAには以下の図のように、主に5種類の形態があります。
・パルミチン酸レチノール
・酢酸レチノール
・レチノール
・レチナール
・レチノイン酸

パルミチン酸
レチノール
酢酸
レチノール
レチノール レチナール レチノイン酸
皮膚への刺激 ★★ ★★★ ★★ ★★★★★
浸透度 ★★★★★ ★★★★ ★★ ★★★★
安定性 ★★★★★ ★★★★★

肌に含まれるビタミンAは、約90%がパルミチン酸レチノールや酢酸レチノールなどのレチニルエステルと呼ばれるもので、あとの10%は、レチノール、レチナール、レチノイン酸がおよそ同じ割合で含まれています。

ビタミンAの効果については、表の右側にいくほど強くなっていきます。

レチニルエステルは、レチノールと比べて効果はかなりマイルドですが、肌への刺激は少なく安定性が高いことが特徴です。
一方、レチナールは、レチノールと比べて効果は高いですが、光や熱に対して大変不安定な状態です。
レチノイン酸はビタミンAの中では最も効果が高く、レチノールの50~100倍の生理活性を持ちます。レチノイン酸は医療機関でニキビやしみなどの治療に使用されますが、赤みや乾燥などの副反応が強く出る場合があり、医師の指示のもとでないと使用できません

ビタミンAの中で、主に化粧品に配合されるのはレチノール・レチニルエステルです。
その中でもレチノールは肌への刺激や浸透性、効果、安定性のバランスが最も良いとされており、エイジングケア成分として注目されています。

期待できる効果

しみを防いだり、薄くしたりする効果

メラニン色素は紫外線から肌を守るために分泌されるもので、通常は、新陳代謝で古い細胞と共に排出されます。ところが、加齢や紫外線、ストレスなどが原因で、肌の新陳代謝(ターンオーバー)のサイクルが乱れると、排出しきれなかったメラニン色素が肌の中に残ってしまい、しみの原因になります。
レチノールには、肌の一番上にある角質層をはがしやすくするピーリング作用と、肌細胞の増殖を活性化し、ターンオーバーを促進する働きがあります。
継続して使うことで、今からできるしみを予防したり、肌の奥深くにあるメラニンを押し出して、すでにできてしまったしみやニキビ跡を薄くしたりする効果が期待できます。

しわや毛穴のたるみを改善する効果

私たちの肌は、コラーゲンやエラスチンの働きでハリや弾力を維持しています。しかし、加齢と共にコラーゲンやエラスチンを生成する繊維芽細胞の活動が弱まることで、しわやたるみができてしまうのです。
レチノールには、線維芽細胞を活性化させることで、肌のエラスチンやコラーゲンの生成を促進する働きがあります。
継続して使うことで、肌にうるおいとハリを与えてしわやたるみを改善する効果や、肌のたるみが原因で開いてしまった毛穴を目立ちにくくする効果が期待できます。

ニキビや肌荒れを改善する効果

皮脂は、汗とともに毛穴から排出されますが、ターンオーバーが乱れると、毛穴の角質が厚くなり、毛穴の出口がふさがれ、皮脂が詰まってニキビの原因になります。
レチノールには、角質を溶かすピーリング作用や、ターンオーバーを促す作用、さらには皮脂の分泌を抑える働きもあります。
継続して使うことで、ニキビや肌荒れを改善したり、できにくくしたりする効果が期待できます。また、ニキビなどの炎症の後はメラニンが増えるので、レチノールでターンオーバーを高めておくことでニキビ跡や黒ずみを防ぐこともできます。

正しい使い方

使う頻度

基本の使用頻度は、毎日朝晩2回です。 敏感肌の方は、まずは夜1回にして様子をみてください。さらに乾燥が強い時や超敏感肌の方は、週2~3回程度に塗る頻度を落として使う方がよいでしょう。
※医療機関で処方される高濃度のレチノールは、1日1回夜だけで使用する場合もあります。医師の指示に従って使うようにしましょう

使う順番

レチノールは、化粧水や乳液の後に使いましょう。
レチノールは油性成分なので、スキンケアの初めに使用すると、化粧水などの水分が肌に入りにくくなってしまいます。
また、レチノールの前にワンクッションおくことで、後から使うレチノールの刺激を受けにくくする効果も期待できます。

使う時のポイント

レチノールを使用する際は、保湿ケアと紫外線対策をいつも以上に徹底することが大切です。
レチノールを使うと、ターンオーバーが促進されて、肌が乾燥しやすい状態になります。 また、レチノールを使用している間の肌は、紫外線からの影響を受けやすくなります。 使い慣れた基礎化粧品できちんと肌を保湿し、日焼け止め、帽子、日傘などを使って、日中の紫外線対策を意識するようにしましょう。

副作用はあるの?

レチノールを使うことで、一時的に肌にかゆみや赤み、乾燥の症状が出る場合があります。
これを『A反応(レチノール反応)』と言い、肌の新陳代謝が急激に活発になることが原因で起こります。ビタミンAが不足している肌に多量のビタミンAが補われることで、肌のターンオーバーが進み、角質がはがれて一時的に肌のバリア機能が低下してしまうのです。
A反応は、一般的な副作用やアレルギー反応のように、肌に悪い反応ではなく、使い続けることで症状がおさまっていく場合が多いです。

A反応はいつから出て、どれくらいでおさまるのか?

A反応は早い人で翌日から、遅くても1週間以内に起こることが多いです。
症状が続く期間は、ビタミンAが不足している程度にもよるので個人差はありますが、おおよそ数日以内、長くても1~2週間でおさまることが多いようです。
レチノールを継続することで次第におさまっていきますが、1ヶ月以上たっても症状が落ち着かない場合は一度、医療機関を受診した方が良いでしょう。

A反応への対策は?

肌がレチノールに過剰反応しないように、コントロールしながら続けていくことが大切です。具体的には以下のような対策が効果的でしょう。
・レチノールの濃度を薄いものから濃いものへ徐々にステップアップさせていく
・朝晩の1日2回塗るのではなく、どちらか1回にする
・A反応中はしっかり保湿ケアをして、肌に刺激を与えないようにする

A反応が出やすい人とは

A反応が出やすい肌質の人は一定の傾向があります。
・乾燥肌の人
・アトピー性皮膚炎の人
・ステロイド治療をしている or 過去にしていた人
・日光アレルギーの人


A反応が強く出る人は、それだけ肌にビタミンAが足りていない状態といえます。
レチノールが十分に肌にいきわたれば、普通の方以上に効果を実感できる場合が多いため、あきらめずに根気強く続けていきましょう。

レチノールと他の成分との併用について

レチノールはビタミンCと一緒に使える?

結論から言うと、一緒に使っても問題ありませんが、併用にはポイントがあります。

レチノールと同様に、美肌に良いビタミンとして知られるビタミンC。
「レチノールとビタミンCは相性が悪い」と聞いたことがある方もいるかもしれません。 相性が悪いと言われる理由は、成分の「pH」が原因です。
pHとは水溶液の性質(酸性・中性・アルカリ性)を表す単位のこと。

レチノールとビタミンCでは、効果を発揮するのに最適なpHが異なります
つまり、両者が入っている化粧品を混ぜたり、同時に使ったりしてしまうと、お互いの働きをつぶし合い、十分な効果を発揮できなくなってしまうのです。

レチノールは脂溶性、ビタミンCは水溶性
レチノールとビタミンCを一緒に使うポイントについてお話する前に、この二つの成分の肌への浸透のしやすさについて考えます。
一般に、肌の表面にある角質層は脂溶性(油となじみやすい)性質があり、角質層のさらに奥深くにある基底層は水溶性(水となじみやすい)性質があります。

“似た者同士はよく溶ける”という性質から、 水溶性のビタミンCは角質層とはなじみにくく、逆に、脂溶性のレチノールは角質層になじみやすい性質があるのです。

レチノールとビタミンCを併用する時のポイントは順番!
ビタミンCを最初、レチノールを最後に使うと上手く併用することができます。

~最初はビタミンC~

水溶性のビタミンCは化粧水や美容液に配合されることが多く、スキンケアの最初に使われることが多いです。しかし、水溶性成分のビタミンCは、角質層になじみにくく、肌に浸透しにくいと言われます。
しかし、後から脂溶性のレチノールを使うことで、ビタミンCは肌の奥深くにある基底層へと逃げようとするので、ビタミンCの浸透をサポートしてくれるのです。

~乳液やクリームで保湿をしっかり~

ビタミンCの後に油分の多い乳液やクリームを塗ることで、油分が苦手なビタミンCはより深くにある基底層に行こうとします。 さらに、次に塗るレチノールの刺激を抑える効果が期待できます。

~最後にレチノール~

レチノールを塗る前に脂溶性の高い乳液やクリームを塗ることで、油となじみやすい性質のあるレチノールは、さらに肌に浸透しやすくなります。

レチノールとハイドロキノンは一緒に使える?

レチノールは、ハイドロキノンと併用することで、2つの大きなメリットがあります。

~メリット①~
併用することで、ハイドロキノンの吸収率が上がります

レチノールには、ハイドロキノンの効果を高める補助作用があります。
ハイドロキノンは単体で使用した場合、肌への浸透率は高くありません。
ハイドロキノンは脂溶性があまり高くないため、角質層とのなじみが良くないからです。
そこで、脂溶性のレチノールと併用することで、ハイドロキノンの肌への吸収率がぐんと高くなることがわかっています。

~メリット②~
併用することで、しみやニキビ跡の改善に対してさらに高い効果を期待できます。
ハイドロキノンにはメラニンを合成してしみを作り出す酵素(チロシナーゼ)の働きを抑制する作用があります。
併用することで、レチノールが肌のターンオーバーを促進させて肌の奥深くにあるメラニンを押し出し、ハイドロキノンが新しいメラニンを作ることを防ぐため、美白の相乗効果が得られます。

レチノールとハイドロキノンを併用する時のポイントはUV対策!
ハイドロキノンを使用中に強い紫外線を浴びると、しみが濃くなることがあります。レチノールとの併用で一時的にバリア機能も低下するため、短時間の外出でもSPF20以上の日焼け止めを使用してきちんと紫外線対策をすることが大切です。

レチノールで20代からのエイジング対策を

私たちの肌は、20代半ばくらいから、加齢により肌内部のコラーゲンが減少し、ターンオーバーも遅くなると言われています。
エイジングケアは40代、50代から始めればいいと思っていると遅いかもしれません。

レチノールは、しみやしわ、たるみ毛穴などのエイジングサインを改善できるだけでなく、ニキビや肌荒れなど幅広い美肌効果が期待できます
もともと肌にある成分なので、使い方のポイントさえ守れば、安全に使用することができるでしょう。
日常のスキンケアにレチノールを取り入れてみてはいかがでしょうか。

ラボガールの内緒話

多くのドクターズコスメを処方・製造してきたラボで働く女性、通称「ラボガール」にレチノールの内緒話を教えてもらいました!

教えてくれたラボガールは

北川さん

北川さんの座右の銘は『明日死ぬと思って生きる』
いつもフットワークが軽くてバイタリティーがある人から、「なんでそんなに行動力があるの?」と訊いて教わった言葉だそうです。明日死ぬと思ったら、今やりたいこと全部やらなきゃ!と思って毎日を過ごしている元気いっぱいなラボガール!!

当ラボではレチノールを安定化させたパルミチン酸レチノールという原料を使用しています。とろとろの鮮やかな山吹色で、栄養たっぷり!濃厚に入っていますよ~!みたいな色です。
右記の写真が実際のパルミチン酸レチノールです。とっても鮮やかな色をしていますよね!

かなり濃い色なので、スキンケアで首まで塗ったら黄色が襟元についてしまうのでは!?と心配に思われる方もいるかもしれませんね。
もし服についてしまったとしても洗濯すればちゃんとキレイに落ちるので、安心してご使用いただけますよ!

  1. Medicalmake Clinic 銀座院 for Men

  2. やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院

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  4. スキンリファインクリニック 銀座院

  5. DIOクリニック 新宿院

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