クレモト歯科なんば診療所は、大阪・難波で一般歯科・小児歯科・審美歯科を診療しています。今回は院長の呉本 勝隆先生に、話題の審美歯科治療についてや歯を健康に保つためのホームケアなどについてお話を伺いました。
歯科医である父の姿を見て
自身も歯科医師を目指す
――呉本先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。
呉本 父が歯科医師だったので、幼いころからその背中を見て育ちました。そのため、物心ついた頃から自然と歯科医師を目指すようになりました。私が歯科医になった後、父の医院とは別の場所で開業をしました。父が病気で逝去した後は、父の医院も継承し、診療しています。
――クレモト歯科なんば診療所の特徴やこだわりを教えてください。
呉本 当院は審美に特化した医院ではなく、いわゆる王道の歯科医院です。最近では、SNS等で「短期間で綺麗な歯並びになる」「モニター価格でできる」などの言葉で、セラミック矯正を広告しているのを目にしますが、当院では安易にセラミック矯正を進めることはしません。歯並びが悪い状態でセラミック矯正をするということは、多量の歯を削り、場合によっては神経をとってセラミックを被せることになります。この方法は歯にとって非常にダメージが大きく、長期的には不安定な治療になります。こういった事実をしっかり理解してセラミック矯正をしている方はほとんどいません。
これは、本当の意味での「審美歯科」ではないと思っています。
治療直後はキレイに見えるかもしれませんが、歯茎のラインが合っていなかったり、二次虫歯や根尖性歯周炎のリスクをはらんだ状態になっていることが多く、結果的に抜歯してインプラントにしないといけなくなるケースが多々あります。
当院も難波という土地柄、セラミック矯正をしている患者様もよくいらっしゃいますが、一瞬の見た目を綺麗にするだけのセラミック矯正は、患者様の未来を考えていません。当院は、健康な歯は削りませんし、見た目が綺麗になればいいという治療はしません。そして、歯並びよりも噛み合わせの方が重要です。前歯と奥歯は役割が異なります。その役割をわかった上で、調和する噛み合わせをつくることから「審美」がはじまります。
私が考える審美とは、見た目の綺麗さではなく「ちゃんと機能して、生体に調和して、なおかつ長持ちをして、長期的に安定する」ということです。そのためには、歯を抜くこともありますし、痛みも伴います。そういったこともしっかりと患者様に伝え、ひとりひとりにあった審美歯科治療を提案しています。
矯正専門医とタッグを組んで
正しく安心な歯列矯正を提供
――歯や口元を美しく見せたいという方は多いと思いますが、実際にどんな治療がありますか?
呉本 歯科矯正が効果的です。歯並びが悪い状態で歯磨きや定期検診をしても、環境が整っていないため、繰り返し虫歯になります。歯科矯正は、ワイヤー矯正が有名ですが、ワイヤー矯正には見た目がよくない、口の中でチクチクあたり痛いなどのデメリットが多くあります。最近ではストレスなく歯科矯正ができるマウスピース矯正もあります。私自身もインビザラインというマウスピース矯正をしていますが、食事の時には外すことができますし、見た目も目立たないのでとても楽です。インビザラインなどのマウスピース矯正をはじめる場合、矯正の知識がある歯科医師がいるクリニックを選ぶことが大切です。歯科矯正専門医でない歯科医師が、インビザラインをやり、トラブルになった例も多くあります。当院では、複数の矯正専門医とタッグを組んでおりますので、安心して歯列矯正を行うことができます。
――歯を健康に保つためのホームケアで意識した方がいいところはありますか?
呉本 歯ブラシを定期的に交換することが大切です。つい買い替えるのを忘れてしまうこともあると思いますが、最低でも月に1本替えることをオススメしています。歯ブラシは毛先が開いてくると、清掃能力が極端に落ちてしまうので、2週間に1本替えてもいいと思います。定期検診は3カ月に1回で3,000円程度ですが、当院で取り扱っている歯ブラシなら、高いものでも1本300円~350円で購入できます。歯ブラシは毎日使うものですし、健康な歯を保つために、歯ブラシにはお金をかけていただきたいです。
――歯ブラシを選ぶ上で、どんなところを意識したらいいですか?
呉本 テレビや雑誌などで様々な歯ブラシの広告を目にしますが、歯ブラシの特徴がいいからしっかりと磨けるというわけではありません。小回りが利いて、毛先が開いていない歯ブラシを使うことが一番大切です。もし、どんな歯ブラシを使っていいかわからないという場合は、患者様それぞれにあった歯ブラシをご提案しますので、ご相談ください。
――歯磨き粉も同様でしょうか?
呉本 例えば、ツブツブが入っている歯磨き粉は、何となく洗浄力がありそうと思い、使っている方も多いと思います。しかし、そのツブツブが原因で、インプラントが駄目になるという事例もあります。一般家庭の常識と我々専門家の常識には、多少違いがあります。定期検診等で歯科に訪れた際は、そういったホームケアに関する情報もしっかり確認いただきたいです。
これから育つ子供たちが大人になってから
歯に困らないようにアプローチしていきたい
――今後の展開について教えてください。
呉本 これから顎が成長していく5~9歳の子供たちに力を入れていきたいと思っています。歯の大切さは多くの方がご存知だと思いますが、「歯の状態がいい」というのは、歯1本1本の問題ではなく「歯並び」で決まります。その歯並びというのは、骨格で決まり、骨格が良いと必然的に歯並びも良くなります。現在、子供の9割に変な癖があると言われています。例えば、鼻で呼吸をしないといけないところ、口で呼吸をしてしまい、気付いたら口がポカンと開いているなど、様々な子供の癖によって骨格の成長が妨げられています。こういった子供の癖を理解し、骨格の成長をしっかりと促すために、筋機能療法という、口元の筋肉の発達を促したり、装置をつけるなどして、必然的に上顎と下顎をしっかりと成長させる治療もあります。
当院には、子供専用のトレーニングルームもあります。もし、「子供の口がポカンと開いている」など気になることをありましたら、ぜひ一度当院にお越しください。しっかり骨格が成長しているかを確認し、大人になってから歯で困らないような治療を提案していきます。そして、子供から大人まで、歯から健康に導いていくクリニックにしていきたいです。
クレモト歯科なんば診療所
院長 呉本 勝隆
(くれもと かつたか)
経 歴
日本大学歯学部 卒業
日本赤十字社和歌山医療センター 歯科口腔外科研修医
日本口腔インプラント学会 認定講習会修了
大阪大学大学院歯学研究科
分子病態口腔科学専攻 博士課程修了
大阪大学歯学部附属病院 保存科医員
大阪大学歯学会 優秀研究奨励賞 受賞
クレモト歯科なんば診療所開設
日本歯科保存学会専門医
WCOI(世界口腔インプラント会議)専門医
MID-G 理事
資格・所属学会
大阪大学大学院歯学研究科 歯科保存学講座
臨床器材研究所
日本口腔インプラント学会
日本歯科保存学会
日本歯内療法学会
日本歯科顕微鏡学会
クレモト歯科なんば診療所
〒556-0016
大阪府大阪市浪速区元町2丁目3-19 TCAビル 5F
TEL: 06-6644-0018
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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9:30~19:00 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ▲ | ▲ |
▲…土:9:00~18:00、日:9:00~13:00
休診日:日曜午後・祝日