実績と経験のある医師が十分な安全性と効果が確認されている治療方法のみを患者さんにお勧めしている「イデリア スキンクリニック代官山」。一人ひとりの悩みをしっかりと聞いた上で、肌の状態、治療期間や費用などを考慮し、最適な治療法を提案しています。今回は、院長の佐治なぎさ先生に、クリニックのこだわりや美容医療について、お話を伺いました。
些細な発疹がキッカケで診断に結び付くこともある
――医師を志したキッカケを教えてください。
佐治 父が内科医でしたので、自然と医師の道を志すようになりました。70歳を超えた今でも患者様を診ていますが、「無駄な検査はせず、知識と聴診器一本という必要最小限のものでしっかりと診断する」という考えを持った医師です。仕事が大好きでバリバリ働いている姿を見ていて、すごく憧れていました。
――お父様と同じ内科医になろうとは思われなかったのですか?
佐治 最初は父と同じ内科医になろうと思っていました。皮膚科医になろうと思ったのは、研修医でいろいろな科を回っていた時に、不明熱の患者様を担当したことがキッカケでした。いろいろな検査をしても原因が分からなくて、患者様に「他に何か気になることはありませんか?」とお聞きしたところ、「爪が痛い」と言われて、よく見ると爪のへりに紫斑という発疹があったんです。それで、これは心臓の中にばい菌が入ってしまう感染性心内膜炎という病気ではないかと思って検査をしたところ、まさにその病気だったわけです。その時に、皮膚の小さな発疹から内科的な病気を発見できたことがすごく新鮮で皮膚科の魅力に取りつかれてしまったんです。しかも、皮膚科は手術もしますし美容もありますし、できることが多いところも魅力でした。
――小さな発疹から心臓の病気が分かるんですね。
佐治 そうなんです。この経験は今でもとても大事にしています。今は美容がメインですが、大学病院で保険診療をしていましたし、保険診療から美容医療まで、きちんと全身を診られるようにしていたいと思っています。皮膚科の魅力は、些細な発疹がキッカケで診断に結び付くこともあるという奥深さですね。
――美容医療を始められたキッカケは?
佐治 大学病院に勤務していた時に、ご高齢の女性の皮膚がんの手術をして、長期的に術後のフォローをしていたんですね。すごく優しくて可愛らしい方だったんですけど、ある日、外来に来られたらすごく暗い表情をされていて理由を聞いたんです。そうしたら、白内障の手術をして自分の顔がよく見えるようになったら、シミがたくさんあって自分はこんなに年寄りだったのかと思ってすごくショックを受けたと。その時に、シミ一つでこんなにも落ち込んでしまうんだなと思って…。皮膚科医として皮膚の病気を診るのは当然ですが、美容医療もできないと片手落ちだなと思い、そこから美容医療も勉強するようになりました。
皮膚のフルコースを診察することが一番のテーマ
――クリニックのこだわり・特徴について教えてください。
佐治 当院は、もともと医局の先輩が院長をしていて、私が引継いだのですが、前院長の意志を受け継ぎつつ、保険診療から自費診療まで、きちんとエビデンスがある治療をしています。一言で言うと、質実剛健な美容医療です。こう言うと、イメージとしては美容医療という感じではありませんが、私の中では地続きなんですよ。保険診療から自費診療まで、皮膚のフルコースを診察することが一番のテーマです。
――貴院が得意とする医療サービスはありますか?
佐治 当院では、点ではなく面で行う治療をメインとしています。患者様は、「ほうれい線を何とかしてください」「このシワを何とかしてください」など、気になる点を訴えてきます。例えば、ほうれい線が目立ってくるのは、顔全体の骨格や筋肉、靭帯が緩んでくることによって下がってくるからです。ですから、ほうれい線を改善するためには、ほうれい線にヒアルロン酸を打てばいいわけではなくて、眉間や頬など顔の周りをお手入れしてあげないと改善しないんですね。患者様はピンポイントでしか見ていないこともあるので、悩みの原因をきちんと説明して、改善するためにはどうしたらいいのかを総合的に説明しています。一つの治療だけで改善するわけではないので、患者様の希望に対して、ご予算や治療内容、治療期間などを踏まえて優先順位を付けて総合的に治療していくことが当院の一番の特徴だと思います。
私はよくベッドに例えて説明するのですが、いわゆる美肌治療というのは表面のシーツのシミとかを漂白してピンとキレイにしてあげることなんですね。さらに、もう少しハリを出したい治療は、掛け布団をフカフカにしてあげることです。また、たるみの治療は、マットレスが万年床でペチャっとなっているのを改善することです。さらに言うと、たるみの原因は骨の問題もあります。このように、目的によって治療する場所や治療法って全く変わってくるんですよ。ただ、患者様はそういうことをご存じないことがほとんどなので、きちんと説明しています。
――美容医療のやりがいや難しさについて教えてください。
佐治 美容医療は魔法ではないので、お悩みが一気に全て解決するわけではありません。ですから、一番難しいと思うのは、患者様の期待値と実際の医療でできることの乖離を埋めていくことです。ただ、逆にそこが美容医療の醍醐味でもあると思います。
シミ取りレーザー一つとっても、アジア人は色素沈着が起こりやすいんですね。レーザーを打てば取れると思っている方が多いのですが、そんなことはなくて、4割の方は一発で取れて、残り4割の方は1回黒くなって少し薄くなります。そして残り2割の方はあまり変わらないという統計が出ているんですよ。そういうことをきちんと説明しないと患者様がガッカリして期待に応えることができません。
美容医療は魔法ではないので、できること、できないこと、そして期待される効果を明確にお伝えして、患者様の希望に近づけることが難しさでもあり、面白さでもありますね。
――貴院が考える美容医療におけるホームケアの役割・重要性についてお聞かせください。
佐治 シンプルに言えば「擦らない」「紫外線防御」「適切な保湿」の三つです。使用する化粧品の種類に関わらず適切なホームケアのやり方は大事です。例えば、コットンパッティングや摩擦はNGであるとか、レーザー後の絆創膏のケアはいつまでとか、そういった基本的なことを当院では看護師から説明しています。
――ホームケアでお勧めしているブランドはありますか?
佐治 患者様が好きなブランドもあるので、基本的にはこの製品というものはありませんが、個人的にニキビの患者様には泡で洗顔できるアクセーヌのリセットウォッシュをよく使ったりします。あとは、クレンジングオイルなどベーシックなもので言うと、40代以上の方は洗浄力が強すぎると乾燥してしまったりするので、カバーマークのトリートメントクレンジング ミルクをお勧めすることもあります。
エビデンスが蓄積された治療を継続して行っていきたい
――佐治先生が考える「美・美しさ」とは?
佐治 私が一番大事にしているのは、「その人らしさ」です。その人が持っているものを、いかに良い状態を維持しながら美しく年を重ねるかが私のテーマなので、常にチャーミングに年を取りたいと思っています。そのために美容医療をすることは良いと思いますが、シワに関しては全てを取った方がいいとは思っていません。眉間のシワは取った方がいいですが、目尻のシワはある程度残してあげた方が可愛らしいと思っています。
――シワによって違うんですか?
佐治 眉間のシワはあるのとないので表情が全然違うんですよ。眉間の縦シワは基本的に人相が悪く見えてしまうんですね。自然な表情にならないので取った方が良いと思います。それに対して、目尻の横シワは全部なくさないで自然に見えるぐらいの方が良いと思います。同じシワでも違うんですよ。柔らかい表情とか、その方の骨格とか、その人の持っているものを最大限に活かすような美容医療を一番意識しています。
――今後目指していきたい美容医療について教えてください。
佐治 エビデンスが蓄積された治療を継続して行っていきたいと考えています。美容医療には流行がありますが、5年ぐらいすると本当に良いものだけが残っていきますので、新しいものが出てくる中で、今後もエビデンスがあってきちんと効果があるものを取り入れていきたいと思います。質実剛健な美容クリニックということが目標です。
医療法人社団代仁会
イデリア スキンクリニック代官山
院長 佐治 なぎさ
(さじ なぎさ)
経 歴
2004年 昭和大学医学部を卒業
同年より昭和大学病院皮膚科勤務
2008年 昭和大学病院横浜市北部病院皮膚科勤務
2011年 昭和大学病院皮膚科勤務
2013年~ 昭和大学病院皮膚科兼任講師
2018年 イデリア スキンクリニック代官山勤務
4月より イデリア スキンクリニック代官山院長 就任
資格・所属学会
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
昭和大学病院皮膚科兼任講師
日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医
医療法人社団代仁会
イデリア スキンクリニック代官山
〒150-0034 東京都渋谷区代官山町17-6 代官山アドレス ディセ内
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