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デリケートゾーンの黒ずみが気になる!原因やケアの仕方を詳しく解説

不意にデリケートゾーンの黒ずみに気付いたり、パートナーに指摘されたりして「どうにかして綺麗な肌色にしたいと思った事はありませんか。実は、デリケートゾーンは色素沈着しやすい部位のため、多くの人が同じ悩みを抱えています。

そこでこの記事では、デリケートゾーンの黒ずみがどうして起こるのか、市販のクリームを使ったケア方法など、原因や解決策を解説しました。正しい知識を得て、自分にふさわしい黒ずみのケア方法をさがしましょう。

デリケートゾーンの黒ずみについてざっくり解説

VIOは日常的には見えない部分ですが、パートナーとの関係や自己処理の際に黒ずんでいるのに気づくことがあります。人と比較するのも難しいためデリケートゾーンの色は悩ましい問題です。

そもそもデリケートゾーンの黒ずみの原因は、メラニン色素の沈着です。しかし中には、黒ずみを「経験人数の多さ」や「清潔感のなさ」と関連付けて考える人もいます。

黒ずみの種類は大きく2つ

デリケートゾーンの黒ずみの種類は、大きくわけて摩擦性黒皮症と炎症性色素沈着の2つがあります。摩擦性黒皮症とは、こすりすぎが原因で肌が茶色や黒っぽくなる症状です。タオルやボディブラシなどで肌を強くこすると、刺激のせいでメラニン色素が生まれ、皮膚の深い部分まで色素が沈着してしまいます。

一方、炎症性色素沈着は、肌に強い炎症が起きたあと、同じ部分にシミのようなものができることです。デリケートゾーンにかぶれや湿疹が起きると、メラニン色素が生成されますが、これが上手く排泄されないと色素沈着となります。

日本人はデリケートゾーンの色が濃い?

日本人のデリケートゾーンの色は、白人よりも濃いのが一般的です。これは、日本人の肌に含まれるメラニン色素の量が、白人よりも多いからです。

デリケートゾーンだけではなく、肌の色はメラニン色素の量によって決まります。日本人を始めとした黄色人種のメラニン色素の量は、黒人と白人の中間です。欧米人よりも日本人の方が、相対的に肌の色が濃いといえます。

デリケートゾーンが黒ずむ原因

デリケートゾーンの黒ずみの原因は主に5つあります。どれも日常生活で、身近なことばかりです。心当たりがないかどうか確認してみましょう。

衣類による摩擦

下着や洋服がこすれてデリケートゾーンで摩擦が起こると、メラニン色素が作られたり、炎症が起きたりして黒ずみやすくなります。

特にデリケートゾーンは、下着のゴムやレースでこすれたり、タイトなパンツなどで締め付けることが多い部位です。サイズの合わない下着や窮屈な洋服を身に付けているとこのような現象が起こり、VIOの黒ずみの原因になります。

洗浄による刺激

洗いすぎも、デリケートゾーンの黒ずみの原因の一つです。汚れやすい部分のため「ちゃんと洗わないと」と考えがちですが、デリケートゾーンはまぶたよりも薄く敏感な部位です。石鹸を泡立てずに付けて手でゴシゴシ洗ったり、熱いお湯を使ったりすると、肌への刺激になります。強い刺激は色素沈着を招く原因になるため、注意しましょう。

アンダーヘアの自己処理

アンダーヘアを自己流で処理すると、肌に負担をかけることになります。このような処理も黒ずみの原因の一つです。カミソリや毛抜きでの脱毛を頻繁にすると摩擦や炎症を招き、色素が沈着してしまいます。

ムダ毛を処理した後は保湿をしっかりすることも大切です。肌が乾燥していると、ちょっとした刺激でも色素が作られるため、黒ずみが発生しやすくなるのです。

生理用品のムレ・かぶれ

毎月欠かせない生理用品も、実はデリケートゾーンの黒ずみを引き起こす原因の一つです。ナプキンの中は蒸れやすく、肌がふやけたりかぶれたりして炎症が起きることがあります。

かゆくてかいてしまったり、炎症が起きたりしてしまうと、メラニン色素が沈着する原因になります。生理用品を長時間交換しなかったり、素材が肌に合わなかったりすることも肌には負担になります。炎症を起こして黒ずみの原因となるため注意が必要です。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れは、肌の代謝に影響を与えるため、メラニン色素の排泄がスムーズに行われず、黒ずみの原因になります。女性は、周期的にホルモンバランスが変化します。ホルモンバランスが乱れ、プロゲステロンが増えることで、肌バリアが低下し、黒ずみやくすみとなるのです。

妊娠や出産時にデリケートゾーンの黒ずみが濃くなるのは、エストロゲンが多く分泌されるためです。産後はホルモンの分泌が通常に戻り、徐々に黒ずみが薄くなりますが、肌の状態によっては完全に元の状態に戻らないこともあります。また、ストレスもホルモンバランスに影響を与えるため、適度にストレス発散の方法を見つけておきましょう。

デリケートゾーンの黒ずみ予防法

デリケートゾーンは様々な原因で黒ずんでしまう部位ですが、原因に合わせて対処すれば、色素沈着を予防できます。ここで、黒ずみを予防する5つの方法を確認し、日常生活に取り入れていきましょう。

保湿する

色素沈着は乾燥によるターンオーバーの乱れが原因でもあるため、デリケートゾーンの黒ずみ予防には、保湿を徹底することが大切です。

保湿をしっかりするだけでも、肌内部の水分が保たれ外部からの刺激を和らげることができます。そのため、黒ずみの原因となる摩擦の影響を受けにくくなるのです。

デリケートゾーンは刺激に弱い部分のため、肌に負担の少ないものを選びましょう。特別なスキンケアアイテムでなく、ワセリンを塗っておくだけでも十分です。ワセリンは赤ちゃんの肌ケアにも使う、刺激の少ない成分です。一つ持っておくと重宝します。

ゴシゴシ洗わない

デリケートゾーンはしっかり洗いたいと考える人もいますが、黒ずみ予防のためにはできるだけゴシゴシ洗わないようにしましょう。ぬるめのお湯を使って洗浄し、お風呂上がりに拭くときも強くこすらないようにしましょう。

デリケートゾーンは、お湯で洗うだけでも十分清潔に保てます。石鹸は過剰に使わず、ふんわりと泡立てて使いましょう。ニオイが気になる場合は、デリケートゾーン専用の石鹸を使って洗う方法もあります。

ナプキンをこまめに変える

デリケートゾーンの黒ずみを予防するには、交換のタイミングや生理用品の選び方も重要です。生理中、ナプキンは2〜3時間を目安にこまめに交換し、蒸れや細菌の繁殖を抑えましょう。

通気性の良いオーガニックコットンのナプキンを使用することで、かゆみや乾燥を防ぎ、黒ずみの原因を解消できます。ナプキンが肌に合わない場合は、タンポンや経血カップを試して、生理中でもデリケートゾーンを清潔に保ちましょう。

カミソリで自己処理をしない

デリケートゾーンの黒ずみを予防するには、カミソリによる自己処理を避けるのも効果的です。カミソリは肌に直接触れるため、刺激が強く、色素沈着や炎症の原因となります。

毛抜きやブラジリアンワックスも注意が必要です。毛抜きは毛根を傷つける可能性があり、ブラジリアンワックスは広範囲の毛を一度に抜くので、いずれも肌を傷つけます。ムダ毛の自己処理には電動シェーバーを使いましょう。肌に直接触れない分、肌への負担を軽減できます。

規則正しい生活を送る

規則正しい生活を送ることも、デリケートゾーンの黒ずみ予防になります。睡眠や食事を規則正しく取ることで、ターンオーバーやホルモンバランスが整うためです。

睡眠時間は規則的に一定時間を確保し、なるべくリラックスして、深い眠りに付けるようにしましょう。バランスのいい食事も大切です。炭水化物・タンパク質・脂質の三大栄養素とともに、ビタミンやミネラルも適度に摂取し、栄養バランスを整えましょう。

デリケートゾーンの黒ずみのケア方法

すでにできてしまったデリケートゾーンの黒ずみも、効果的なケアをすれば対策できます。黒ずみをこれ以上作らないように前述の予防法を取り入れつつ、ここで紹介するケア方法も取り入れていきましょう。

市販のクリーム

デリケートゾーンの黒ずみケアには、市販のクリームも効果的です。黒ずみケアクリームは2-3ヶ月の継続使用が必要で、即効性はありません。しかし保湿力に優れた商品が多く、ターンオーバーを整える肌の力をサポートしてくれます。

デリケートゾーン専用石鹸

デリケートゾーン専用の石鹸も、黒ずみ対策に繋がります。デリケートゾーン専用石鹸は刺激が少なく、かゆみやヒリヒリ感がないため、肌に優しいお手入れを毎日できます。特に弱酸性の石鹸は、洗浄力がマイルドで皮膚への刺激が少なく、VラインやIラインの黒ずみやニオイ改善にも効果的です。

ただし、石鹸はホワイトニング効果は高くありません。また、一般的なボディソープよりもやや高価です。

医療ピーリング

デリケートゾーン用のクリームや石鹸でケアしても、あまり実感できない人は、医療ピーリングを検討してはいかがでしょうか。デリケートゾーンの黒ずみをケアしたいときは、ピンクインティメイトというピーリングが効果的です。

ピンクインティメイトはVIOラインや鼠径部、ワキ、バストトップなどのデリケートゾーンの色素沈着をケアし、肌印象を明るくします。ハリ感にアプローチする効果もあるため、肌の若々しさを求める人にも向いています。

レーザー治療

時間をあまりかけずにデリケートゾーンの黒ずみ対策をしたい人には、美容皮膚科でのレーザー治療が選ばれています。レーザー治療は黒ずみの原因であるメラニンを破壊し、ホワイトニング効果を得る仕組みです。デリケートゾーン用クリームや石鹸でのケアよりも即効性が高いという特徴があります。

ただし費用が高く、1回につき3万円から9万円程度かかります。また1~2週間のダウンタイムがある点も注意が必要です。メリットとデメリットを総合的に考慮して施術するかどうかを決めましょう。

デリケートゾーンの黒ずみに関するよくある質問

最後に、デリケートゾーンの黒ずみに関するよくある質問にお答えします。気になる疑問はここで解決し、自分にぴったりなデリケートゾーンのケアをスタートしましょう。

デリケートゾーンの黒ずみケアにはどれくらいの期間が必要?

デリケートゾーンの黒ずみケアは、デリケートゾーン専用クリームなどを使うセルフケアだと半年以上の期間が必要です。実際はケアの方法や個人の肌質、黒ずみの状態により異なります。

セルフケアだと時間がかかってしまうのは、肌のターンオーバーの周期に依存することになるからです。即効性を求める人は美容皮膚科での施術を検討しましょう。

デリケートゾーンが黒いのは遊んでいるから?

デリケートゾーンの黒ずみは遊んでいるから起こるものではありません。実際は、衣類の摩擦など生活習慣、女性ホルモンの量、肌のターンオーバーの乱れなど、いろいろな要因が関係しています。

ただし、男性の中には、デリケートゾーンの黒ずみが遊んでいる証拠だと誤解している人もいます。もし気になっているのであれば、適切なケア方法を実践して、デリケートゾーンの黒ずみをケアしましょう。黒ずみが気にならなくなってくれば、自信にも繋がります。

市販のクリームでも黒ずみは消える?

市販のクリームでもデリケートゾーンの黒ずみケアは十分可能です。ハイドロキノンなどの美白成分が含まれたクリームを選べば、継続的に使っていくことで黒ずみの改善が期待できます。ただし、市販のクリームでのケアは半年以上の時間がかかるため、じっくり腰を据えて取り組みましょう。

即効性を求める人には、美容皮膚科での医療ピーリングやレーザー治療が人気です。いずれも医師の管理下による施術で、より高い効果や即効性に期待できます。

一般的にデリケートゾーンのひだは黒い?

デリケートゾーンの黒ずみは、女性ホルモンの分泌や衣類との摩擦などよって起こるため、ひだがある程度黒いのは自然な現象です。黒ずみの度合いは個人差も大きいので、デリケートゾーン以外の自分の肌を基準に、黒ずんでいるかどうかを判断しましょう。

デリケートゾーンはどうしても黒っぽくなりやすいため、日ごろから優しくケアすることが重要です。また汚れが溜まりやすく、ニオイが気になりやすい部位でもあります。気になるならデリケートゾーン専用の石鹸を使ってお手入れしましょう。

妊娠中は黒ずみがひどくなるの?

妊娠中は、女性ホルモンが増加し、デリケートゾーンの黒ずみが悪化することがあります。ただし、ほとんどが一時的な現象です。産後、女性ホルモンのバランスが徐々に正常化すると、黒ずみも改善されていきます。

まとめ

デリケートゾーンの黒ずみは、メラニン色素の沈着が原因です。メラニン色素の発生や沈着は、女性ホルモンの影響や、摩擦・洗浄による刺激などいろいろな原因があります。洗い方などを日常生活で気を付けたり、専用クリームでケアしたりすれば、手軽に黒ずみ対策が可能です。

近年はピーリングやレーザー治療など、美容医療でも様々な選択肢が登場しています。デリケートゾーンの黒ずみに悩む方は、前向きにケアに取り組んではいかがでしょうか。

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