美容医療のかかりつけ わたしの名医

夏に向けて徐々に強くなる紫外線。紫外線が強くなることでしみの原因であるメラニンが増え、汗や皮脂による肌荒れも増加します。

そんな紫外線が強い時期にこそ受けておきたい美容医療の施術にはどのようなものがあるのでしょうか。季節に合わせて肌を整えることで肌トラブルを未然に防ぎ、理想的な肌に近づくことができます。

この記事では、医師の寺井 美佐栄 先生にご監修いただき、夏に向けて受けておきたい美容医療の施術4つを徹底解説します。紫外線が強い時期でも美肌を保てるよう、ぜひチェックして参考にしてみてください。

監修者

ミサクリニック六本木本院

医師 寺井 美佐栄 先生

複数の大手美容皮膚科での院長経験を経て、満を辞して2022年9月にミサクリニック六本木本院を開業。
メスを使わずに「ナチュラルなキレイ」を引き出す技術に定評がある寺井先生。「メスを使わない美容施術、必見!!Dr.みさえの素敵になり隊」というYouTubeで美容医療に関する情報を毎週配信しています。

◆当コラムの掲載記事に関するご注意点
※本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

紫外線が多い時期に起こりやすい肌トラブル

紫外線を浴びるとどのようなトラブルが起こるのでしょうか。ここでは、紫外線が多い時期に起こりやすい肌トラブルを詳しく確認していきましょう。

乾燥や肌荒れ

紫外線は肌表面にダメージを与えます。それにより肌のキメが乱れ肌内の水分が蒸発し、うるおいが失われ、肌が乾燥してしまいます。乾燥はしみ、しわ、たるみなどすべての肌トラブルの原因になるので注意が必要です。

さらに、乾燥することで肌表面のキメが乱れ、外からの刺激や異物なども侵入しやすくなり肌荒れの原因になります。バリア機能が低下することで肌が赤く炎症しやすくなる点にも気をつけましょう。

くすみ、しみ

紫外線を浴びることでメラノサイトが活性化され、しみの原因である「メラニン」が過剰につくられます。本来メラニンは紫外線から肌細胞を守る役割がありますが、メラニンが過剰に蓄積されることでしみになり、徐々に濃く大きくなってしまいます。

また、紫外線により肌が全体的に日焼けすることでくすみの原因になります。肌がくすんでいると顔色が悪く、老けて見えることもあるので注意が必要です。

肌のゴワつきや毛穴目立ち

紫外線を浴びることで肌のゴワつきや毛穴も目立つようになります。

紫外線により肌が乾燥するとダメージを受けた肌を守るために、ターンオーバーのサイクルを早めようとします。しかし、乾燥により栄養不足の状態で細胞をつくるため細胞が十分に成長できず、未熟な状態のまま積み重なってしまいます。

未熟な細胞が増えることで、肌のゴワつきやキメの乱れにつながります。また、紫外線が強い時期は皮脂も多くなりがちに。皮脂は毛穴から分泌されるため過剰な皮脂により毛穴が開きやすくなり、目立つようになってしまうのです。

紫外線が強い時期は美容医療で早めのケアを

肌老化の原因No.1は紫外線といわれています。

春から夏にかけての紫外線が強い時期は、しみ、しわなどさまざまな肌トラブルが起こる原因となります。

「日焼け止めをうっかり塗り忘れてしまった」「日焼け止めを塗ったのに肌が日焼けして赤くなった」など、紫外線を完全に防ぐことは難しいものです。

スキンケアなどのセルフケアに限界を感じたら、早めに美容医療を頼るという選択もあります。

美容医療では医学的知識を持った医師や看護師のカウンセリングにより、今の肌状態にあった治療を受けることが可能です。使用できる機械や薬剤にも違いがあるので、医学的な視点から効果を重視した確かな治療を受けたい方におすすめします。

紫外線が強い時期に受けたい美容医療

紫外線の強い時期には、どのような施術を受けると良いのでしょうか?ここでは、数ある美容医療の中から4つの美容医療を厳選してご紹介します。寺井先生のYouTubeでも詳しくご紹介しているので、「今年の夏は若々しい肌をキープしたい」という方、併せて確認してみてくださいね。

メソナJ

メソナJは、日本で開発された浸透美容治療です。しみ、小じわ、毛穴の開きなど、それぞれのお悩みに最適な美容成分を肌の奥まで浸透させアプローチします。痛みなど皮膚にダメージを与えることなく、有用成分を浸透させることが可能です。

春夏の紫外線が強い時期には施術ができない性質の機械も意外と多くあります。しかし、メソナJは日焼けしているときに沈静にも使用できるため、施術できない方が非常に少ないのが特徴です。

しみ治療を受ける方の中には「昨日から急に肌が荒れてしまった」という声もあり、当日に施術が受けられないこともあります。ほかにも、春の花粉や黄砂で肌荒れする人が多くいます。夏になると汗の塩分で肌荒れしたり、冷房による乾燥や気温が上がることで毛穴が開いて肌荒れし、ニキビができることも。

メソナJは夏のダメージを受けた人も男女問わず使用しやすいので、紫外線が強い時期にもおすすめできる施術です。

点滴系

血管から直接美肌成分を取り込むことができる点滴。

肌に有用な成分は食事からでは十分には取ることができず、体内に届く量はごく微量と言われています。そのため、点滴でダイレクトに体内に取り込むことでしっかりとした効果実感も期待できます。

点滴には「高濃度ビタミンC」やグルタチオン配合の「白玉点滴」などの種類があり、美容、免疫強化、疲労回復効果が期待できます。

高濃度ビタミンCは1回の点滴で2,500〜50,000mgのビタミンCを使用するため、レモン1個分のビタミンCを約20mgとすると、約1200個分以上のビタミンCを補給できるといわれています。サプリメントやドリンクなどでは1,000〜2,000mgのビタミンCを使用するものが多いため、点滴は口から取り入れる経口摂取よりも高い濃度のビタミンCを取り入れることが可能です。

点滴を続けることでしみの予防としてメラニンの生成を抑制するという嬉しい効果も期待できます。さらに、エイジングケアや美肌効果も期待できます。

紫外線が強い時期にも肌を透明感のある艶やかな美肌にしたい方におすすめです。

ピーリング

皮脂が溜まり角質が蓄積しやすい状態になってる方は、ピーリングが向いています。

フルーツ酸や乳酸など酸の力を用いて肌を柔らかくしていき、肌に残っている古い角質を取り除く施術です。それによりターンオーバーを促す効果も期待できます。ターンオーバーのサイクルを正常化することで、シミやくすみ、ニキビ跡などの改善を目指します。

また、ピーリングとメソナJの組み合わせも相性抜群です。

ただし、ピーリングは基本的には日焼けした肌は施術できないため、施術するタイミングを見て受けるようにしましょう。

もっと詳しく知りたい方はコチラ

リバースピール 知らぬまに広がった肝斑に

ルメッカ

夏直前の梅雨の時期にはルメッカも向いています。ルメッカはしみやそばかすの肌悩みに対応できるIPL治療です。

肌に有効な光エネルギーと熱の作用により、肌表面のシミやくすみだけでなく、コラーゲンの生成を促して内側からハリと弾力のある肌に導きます。ダウンタイムも少なく、施術後にメイクも可能です。

夏を過ぎて秋になるといつの間にかシミが目立つことも。紫外線を浴びる前にルメッカを受けることで、メラニンの生成を抑えることができます。

ただし、ルメッカは日焼けした肌は施術できない点に注意が必要です。海や山でレジャーを楽しむ前など、日焼けしていないタイミングで受けましょう。

まとめ

今回紹介した4種類の施術は、1日でも施術可能です。 「最近肌の調子が悪い」「セルフケアに限界を感じている」という方は、紹介した施術を検討してみてはいかがでしょうか?

繰り返しますが、肌老化の最大の原因は紫外線です。紫外線を強く浴びてしまう時期に早めのケアをすることで、秋冬の肌状態も変わってきます。

しみ、しわなどの肌トラブルができてからの治療は時間と費用がかかることも。今年の夏はできるだけ早めのケアを取り入れ、若々しく、透明感のあるくすみのない肌に近づいていきましょう。

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