岐阜県多治見市本町1丁目122番地 プラティ多治見3Fにあるラディアントクリニックは、再生医療(PRPなど)を軸に、形成外科の視点で痛みやお肌の悩みに段階的に寄り添うことを大切にしています。今回は、足立真実先生に、医師を志した背景や再生医療への考え方、クリニックづくりのこだわりを伺いました。
――医師を志したきっかけを教えてください。
足立 はい。実は、身近な家族が病気で命を落とした経験がありました。そのとき「もっと早く気づけていれば」「知識があれば違う未来があったかもしれない」という思いが強く残ったんです。失われた機能を回復させることの大切さを強く感じ、医師を志しました。
――その中で、形成外科を専門に選ばれた理由は何だったのでしょうか。
足立 医学部時代にさまざまな診療科に触れましたが、形成外科では実際に「失われた機能を回復させる」ことができる場面が多く、強く惹かれました。特に、手のケガで失われた動きを取り戻せる手術に関わったとき、「人の生活そのものを変える力がある」と実感しました。そこから形成外科を選びました。
――今年6月にクリニックを開院されました。開業に至った背景を教えてください。
足立 長年、形成外科医として保険診療に携わる中で、患者様一人ひとりに本当に合った治療を届けたいと強く思うようになりました。保険診療の制約を越えて、患者様にとって最善の治療を提供するため、この度、開業を決意いたしました。
私たちの目指すのは、患者様の「こうなりたい」という願いを共に叶える「良き伴走者」です。一方的に治療を押し付けるのではなく、患者様とじっくり話し合い、納得して治療を選んでいただく。私たちは、皆様の理想の実現に向けて、最適な方法を一緒に探していきます。

安心して話せる設計。丁寧な対話と配慮された動線
―― クリニックの特徴やこだわりを教えてください。
足立 人とすれ違いにくい導線や個室で、周囲を気にせず相談いただける環境づくりを重視しています。加えて、同じお悩みでも背景は人それぞれなので、カウンセリングで丁寧に伺い、一人ひとりに合う計画を一緒に考えます。
―― カウンセリングで大切にしていることは何ですか。
足立 最初のご相談は30〜60分ほどかけ、期待するゴールや生活背景を言葉にして共有します。時間をかけることで、表には出てこない患者様の隠れた悩みや違和感を引き出すことができます。患者様のご希望に直結しない場合でも代替案を提案し、無理のない進め方を一緒に選びます。

段階提案で無理なく継続。保存→PRP→手術
―― 得意とされている医療サービスについて教えていただけますか。
足立 当院では再生医療(PRP療法)を大きな柱としています。例えば、同じ“シミ”でも原因は紫外線によるもの、ホルモンバランスの変化によるもの、炎症の痕によるものなど様々です。その方に合わせた最適な治療を組み立てることが大切です。PRPは肌のハリや質感改善に加え、関節の痛み治療にも応用できる幅広さがあり、再生医療ならではの可能性を感じています。
―― PRPはどのような位置づけで提案しますか。
足立 手の関節の痛みについて、第一選択は痛み止めやストレッチなどの保存療法です。それでも痛みなどの困りごとが残る場合に、手術を選択するへ飛ぶ前の選択肢としてPRPを提示しています。変形が進む前の段階で相談いただけると、考えられる選択の幅が広がりやすいと感じています。
―― PRPのやりがいや難しさについては、どのように感じていらっしゃいますか。
足立 この分野はまだ新しく、「何をやってるの?」と聞かれることが多いですね。そこが難しさでもあり、同時にやりがいでもあります。
再生医療は発展途上の分野なので、未知数な部分を正直にお伝えすることに難しさを感じます。しかし、ご自身の血液を使うPRPは、アレルギーなどのリスクが少なく、安全性が高いと考えています。だからこそ、この治療法を選びました。
患者さんの悩みを解決し、より良い未来を創造するお手伝いができることが、この仕事の最大のやりがいです。
―― 来院される方の傾向を教えてください。
足立 年齢や性別は幅広く、男性のご相談も少なくありません。多治見や周辺地域の方が中心ですが、交通の便が良いため広域から来院される方もいます。
―― 予防やホームケアはどのように考えていますか。
足立 一番は生活に寄り添うことです。たとえば患者様の生活リズムに合わせたスキンケアのアドバイスを行っています。屋外勤務でどうしても日焼けが避けられない方には、「夜のスキンケアをしっかり行いましょう」と提案します。患者様の生活に沿ったアドバイスをすることで、無理なく継続できるケアにつながります。

“その人らしさ”を支える。日常に自信を
―― 足立先生が考える“美しさ”とは何でしょうか。
足立 “その人らしさ”が自然に表れている状態だと考えます。外見を整えることで自信がつき、自然と笑顔や会話が増える、表情やふるまいが前向きになる。その姿こそが本当の美しさだと思います。
―― 初めての方へメッセージをお願いします。
足立 インターネット上には、再生医療に関する情報があふれています。しかし、その中には正確な情報もあれば、誤解を招くような情報も少なくありません。私たちは、皆さまに正しい知識をお伝えし、安心して治療をご検討いただきたいと考えています。
「相談に行ったら、無理に施術を勧められるのでは?」とご心配される必要は一切ありません。当院では、患者様のお悩みやご不安にじっくり耳を傾け、再生医療について丁寧にご説明します。
施術を受けるかどうかは、すべてお話を聞いてからご自身で決めていただくものです。
まずは、お話だけでも構いません。どうぞお気軽に当院へお越しください。皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
―― 地域との関わりについて教えてください。
足立 多治見に拠点を構え、地域の方が通いやすい場所であることを大切にしています。身近な相談先として、“暮らしのそば”にある医療でありたいと考えています。
―― 最後に、今後の展望をお聞かせください。
足立 地域に根ざしたクリニックとして、患者様にとって「よりよく生きるための拠点」になれればと願っています。院名の「ラディアント」には“晴れやかに輝く”という意味があります。まるで、念願の合格発表で自分の番号を見つけた瞬間のような晴れやかさや笑顔(radiant smile)を、患者様にも感じてもらえるような医療を提供していきたいです。

Radiant Clinic(ラディアントクリニック)
院長
足立 真実
(あだち まみ)
経 歴
2012年 愛知医科大学医学部卒業
2012年 名古屋掖済会病院(602床) 初期研修
2014年 愛知医科大学病院(900床)
2016年 名古屋第一赤十字病院(818床)
2018年 JCHO中京病院(580床)
2019年 愛知医科大学病院(900床)
2020年 JA愛知厚生連海南病院(540床) 部長代理
2021年 名古屋掖済会病院(602床) 医長 現職
2025年 Radiant Clinic 院長 現職
資格・所属学会
日本形成外科学会 指導医
日本形成外科学会 皮膚腫瘍外科分野指導医
日本熱傷学会 熱傷専門医
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
認定乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師
産業医
臨床研修指導医
難病指定医
小児慢性特定疾病指定医
愛知県身体障害者手帳指定医(肢体不自由)
日本形成外科学会
日本熱傷学会
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
日本再生医療学会
日本手外科学会
Radiant Clinic(ラディアントクリニック)

〒507-0033
岐阜県多治見市本町1丁目122番地プラティ多治見3F
TEL:0572-56-2339
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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9:00~12:00 | ー | ー | ー | ー | ー | 〇 | 〇 |
13:00~19:00 | ー | ー | ー | ー | ー | 〇 | 〇 |
※受付終了時間は18:30
※月~金:名古屋掖済会病院で勤務
※診察可能な場合もございますので予約システムでご確認いただくか、お電話にてお問い合わせください。