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スモーカーズフェイスとは?タバコがお肌に与える悪影響を知ろう

近年では、喫煙を続けていると健康だけでなく美容にも悪影響を与えることが医学的に明らかになってきています。その最も大きな影響として挙げられるのが、スモーカーズフェイスです。

タバコは紫外線に次いで皮膚の老化を加速させる原因といわれており、喫煙習慣によって肌内部の真皮層にダメージが蓄積されます。この記事では、スモーカーズフェイスの特徴や原因、今からできる予防対策などについて詳しく解説します。

スモーカーズフェイスとは

スモーカーズフェイスとは、喫煙者の多くにみられる特徴的な老け顔のことです。タバコは肌の老化を加速させる作用があり、喫煙習慣がある方は実年齢よりも老けて見えやすいといわれています。

最も顕著な症状として、肌の黒ずみ・くすみや、ハリ・ツヤが失われてシワが目立つことが挙げられます。また、影響は顔だけにとどまらず、歯茎の黒ずみや歯の黄ばみ・白髪の増加などにも及びます。

スモーカーズフェイスの特徴

スモーカーズフェイスは、顔のあらゆるパーツに症状が現れます。以下が主なスモーカーズフェイスの特徴です。

スモーカーズフェイスの特徴

・皮膚が黒ずんだりくすんだりする
・ハリ・ツヤが低下して肌がたるむ
・目元・口元のシワやほうれい線が目立ちやすい
・シミ・くまが目立ちやすい
・目の開きが悪くなる
・頬がこける
・毛穴が開きやすくなる
・ニキビ・肌荒れが起こりやすい
・歯茎が黒ずんだり歯が黄ばんだりする
・白髪が増える


喫煙習慣とスモーカーズフェイスの相関は、医学的にも証明されています。アメリカのウェスタン・リザーブ大学の研究チームは、喫煙者・非喫煙者の組み合わせの双子と喫煙歴が長い・喫煙歴が短い組み合わせの双子79組を対象に、それぞれの顔の老化の違いを検証しました。

この検証では、喫煙者・非喫煙者の組み合わせでは喫煙者の方が老けて見える確率が57%、喫煙歴が長い・喫煙歴が短い組み合わせでは喫煙歴が長い方は老けて見える確率が63%でした。このように、元々似た顔立ちをしていても、喫煙習慣によって老化を早めてしまうことがわかっています。

スモーカーズフェイスになる原因

スモーカーズフェイスを引き起こす原因は、タバコに含まれるニコチンや、喫煙時に発する煙によって生成される活性酸素の作用によるものです。ニコチンは、体内の血流を悪化させたり女性ホルモンの代謝を阻害したりする作用があり、肌にも悪影響を与えます。活性酸素は肌を酸化させてしまうほか、美肌に欠かせない体内のビタミンCを破壊する作用があります。

血流が悪くなる

タバコの主成分であるニコチンには、血管収縮作用があります。タバコを吸うと全身の血流が悪化し、動脈硬化や血栓のリスクを高めることがわかっていますが、その影響は肌にも及びます。

血液は酸素・二酸化炭素とともに体の栄養分も運んでおり、血流が悪化すると肌へ与える栄養分が十分に行き届かなくなってしまいます。皮膚の一番外側の表皮への栄養分が不足すると、肌の細胞分裂に影響し、肌の新陳代謝が滞ってターンオーバーサイクルの乱れに繋がります。

これによって、肌のくすみ・乾燥・細かいシワ発生などの肌トラブルが起こるのです。このように、スモーカーズフェイスの特徴的な症状は、タバコに含まれているニコチンが原因となっています。

女性ホルモンの代謝を阻害する

女性ホルモンは、美肌をつくるためにとても重要な物質の一つです。しかし、タバコに含まれているニコチンは、女性ホルモンの分泌を低下させ、さらに分解を促進させる作用があるため、体内の女性ホルモンの量を減少させてしまいます。

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類がありますが、そのうちエストロゲンはとくに美肌には欠かせないホルモンです。エストロゲンは、皮膚の表皮の角化細胞や色素細胞、皮脂腺などに作用し、皮膚の生理機能において重要な役割を果たしています。

喫煙によってホルモンバランスが乱れると、肌が乾燥しやすくなったり、肌荒れやニキビができやすくなったりと、さまざまな肌トラブルの原因となります。また、肌への影響だけでなく、生理不順や不妊などのリスクを高めてしまう可能性もあり、体にとって有害です。

ビタミンCが破壊される

タバコには、美肌には欠かせない体内のビタミンCを破壊する作用があります。タバコに含まれているニコチンは、ビタミンCの体内への吸収を妨げたり、体内での分解を促進したりすることがわかっています。さらに、タバコの煙によって産生された体内の活性酸素を除去するために、大量のビタミンCを消費してしまいます。

タバコ1本につき破壊されるビタミンCは、およそレモン1個分(25〜100mg)といわれています。ビタミンCの作用は、メラニン生成の抑制・コラーゲンの生成・紫外線による光老化の防止などです。とくにコラーゲンは肌の弾力を保つために必要不可欠な成分で、不足すると肌のハリ・ツヤが失われ、シワができやすくなります。

活性酸素が多く作られる

タバコが発する煙には、体内の酸化や炎症を引き起こし、活性酸素を生成する物質が含まれています。活性酸素は通常の酸素よりも活性化された状態の酸素で、体内にさまざまな悪影響を与える物質です。

喫煙による影響で肌内部の真皮層で活性酸素が発生すると、肌のハリや弾力を保つ成分を生み出す線維芽細胞へのダメージとなります。線維芽細胞は、肌のハリやうるおいに不可欠なコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの産生をおこなう細胞です。

線維芽細胞のはたらきが弱まると、肌が乾燥しやすく、そのためにシワやたるみが目立ちやすくなります。また、活性酸素はシミやくすみなどの原因となるメラニンを増加させる作用があるともいわれています。

スモーカーズフェイスを予防する方法

スモーカーズフェイスの仕組みや原因を知ったところで、ここからはスモーカーズフェイスを予防する方法についてみていきましょう。一番の予防方法はもちろん、禁煙をすることですが、禁煙以外にも意識できるポイントがいくつかあります。ここで紹介した予防方法を普段の生活に取り入れて、肌の健康を守りましょう。

禁煙する

タバコによる肌の老化を食い止めるためには、もちろん禁煙することが一番の近道です。とはいえ、タバコに含まれるニコチンには高い依存性があるため、禁煙の意志があってもなかなか踏み切れなかったり、禁煙に失敗してしまったりすることがあります。

自分一人では禁煙が難しいという方は、禁煙外来のある病院やクリニックを受診することを選択肢に入れてみるのもよいでしょう。禁煙外来では、専門医によるカウンセリングや薬物療法などによって禁煙を徹底的にサポートしてもらうことができます。

ビタミンCを積極的に摂取する

美肌に欠かせない成分の一つであるビタミンCは、喫煙によって発生した活性酸素を分解するために大量に消費されています。そのため、喫煙者は、非喫煙者以上にビタミンCを積極的に摂取する必要があります。

厚生労働省が定めるビタミンCの1日の摂取推奨量は、男女ともに100mgです。ビタミンCはアセロラ・レモン・キウイ・ピーマン・ブロッコリー・ほうれん草などに豊富に含まれています。これらの食材を食生活に取り入れるなどして、ビタミンCを意識的に摂取しましょう。

スキンケアにビタミンCを取り入れる

ビタミンCは、食事だけでなくスキンケアでも取り入れることができます。スキンケア化粧品に含まれるビタミンCはビタミンC誘導体とよばれ、肌のターンオーバーサイクルを整えたり、不要になったメラニンの排出をサポートするはたらきがあります。

ビタミンC誘導体は、主に化粧水やフェイスパック、美容液などに配合されています。美白の有効成分として一定量が配合された医薬部外品の商品は、とくに美肌の効果が実感しやすいでしょう。

スモーカーズフェイスは改善できる?

スモーカーズフェイスは、活性酸素によって真皮線維芽細胞がダメージを受けてコラーゲンやエラスチン繊維の産生力が低下することや、皮膚の結合組織が破壊されることによって起こる真皮層の肌トラブルです。真皮層で起きた肌トラブルは、基本的に自然回復が難しいといわれています。

喫煙によって一度ダメージを受けた細胞は、たとえ禁煙をしたとしても、残念ながら喫煙前の元の肌状態には戻らないと認識しておきましょう。

美容医療でできるスモーカーズフェイス対策

スモーカーズフェイスは、一度起こってしまうとなかなか改善できない厄介な肌トラブルです。普段の生活習慣やスキンケアでは大幅な改善が難しいという場合は、美容医療に頼るという選択肢もあります。ここでは、スモーカーズフェイスの対策に効果的といわれている美容施術をいくつか紹介します。

レーザー治療

レーザー治療は、肌の気になるパーツにレーザーを放射して軽いダメージを与え、肌が本来持っている自然治癒力によって肌トラブルの改善をうながす施術です。レーザーはフラクショナルレーザーやピコレーザーなどさまざまな種類があり、パーツや目的などによって使い分けます。

フラクショナルレーザーを用いた治療では、肌の再生力を刺激し、肌内部のコラーゲンとエラスチンの産生をうながす効果が期待できます。

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射は、肌内部にヒアルロン酸を注入する施術です。シワやたるみの気になるパーツにヒアルロン酸を注入することで、肌の水分保持力を高めてハリ・ツヤのある肌へと導きます。

ヒアルロン酸注射はほうれい線・目尻・眉間・頬など、施術できるパーツが多いのが特徴です。施術時間が短くダウンタイムもほとんどないため、忙しい方でも施術を受けやすいというメリットもあります。

グロースファクター

グロースファクターは、ヒトの幹細胞で作られたタンパク質で、肌の再生力を高める成長因子を豊富に含んでいるのが特徴です。これを肌内部に注入することで、ほうれい線や目元のクマなどを改善することができます。

同じ目的で用いられているヒアルロン酸注入よりも効果の持続期間が長いといわれており、肌内部の失われたコラーゲンを再び産生するはたらきが期待できます。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは肌の表面に酸性の薬剤を塗布し、肌の剥離作用によってターンオーバーサイクルを改善する施術です。角質層にある古い肌細胞を除去し、新しい肌細胞の産生をうながすことで、肌のくすみ・色素沈着・毛穴トラブルなどにアプローチします。

人によっては施術後に肌の赤み・かゆみ・ひりつきが生じたり、皮むけが起きたりするなどの副作用があるため、施術のタイミングには注意が必要です。

高濃度ビタミンC点滴

高濃度ビタミンC点滴は、高濃度のビタミンCを点滴で取り入れる施術です。点滴は経口摂取の数十倍の濃度のビタミンCを体内に取り入れることができるため、効率よくビタミンCを摂取したい方に適しています。

ビタミンC点滴は、コラーゲン産生促進・メラニンの生成抑制・抗酸化作用など、さまざまな美容効果が期待できます。

禁煙だけでは改善できない場合は美容医療も

スモーカーズフェイスは、タバコに含まれるニコチンやタバコの煙によって生成される活性酸素が原因の肌トラブルです。有効な予防方法は禁煙ですが、一度肌のくすみやシワ・たるみなどの肌の老化が進行してしまうと、なかなか元の肌に戻すのは難しいでしょう。適切な治療を行うためにも、禁煙外来の受診や美容クリニックへの相談などを検討してみてはいかがでしょうか。

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