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医療ダイエットは本当に効果があるの?メリットとデメリット・種類を解説

食事制限や運動を頑張ってもなかなか減量につながらず、途中で挫折してしまった経験がある人は多いでしょう。そのような人から人気を得ているのが「医療ダイエット」です。辛い食事制限や運動をしなくても、短期間で確実な効果を得られる方法として注目を集めています。

今回は、医療ダイエットの効果やメリット・デメリット、施術の種類、理想のボディを手に入れるための注意点などを解説します。

医療ダイエットとは?

医療ダイエットとは、クリニックなどの医療機関で医療行為として行うダイエットのことです。「医療痩身」や「メディカルダイエット」とも呼ばれます。

具体的には、医師や看護師など医療系有資格者の指示のもと服薬や注射、施術などによりダイエットを行います。厳しい食事制限や運動などに頼らず、手軽に効率よく理想のボディラインを目指せる方法として、人気を集めています。

医療ダイエットのメリット

医療ダイエットの代表的なメリットとしては、以下の4つがあげられます。

過度な食事制限や運動をする必要がない

医療ダイエットは服薬や施術によって痩身を目指す方法ですので、過度な運動や食事制限は必要ありません。もちろん、ダイエットにおいて生活習慣の見直しは大切ですが、運動や食事制限によるダイエットは効果が出るまでに時間がかかり、途中で挫折してしまうことも珍しくないでしょう。

医療ダイエットは、好きな食事を楽しみながら理想のボディラインを目指せるだけでなく、運動が苦手な人でも効果が期待できます。

リバウンドしにくい

一時的に厳しい筋トレや食事制限を頑張っても、目標体重に到達した途端に気が緩んでしまい、すぐにリバウンドした経験がある人は少なくないでしょう。過度な食事制限はストレスが溜まりやすく、暴飲暴食を引き起こして挫折の原因にもなってしまいます。

医療ダイエットは生活習慣を大きく変える必要がないだけでなく、脂肪吸引などによって脂肪細胞そのものの数を減らせるため、リバウンドしにくいダイエット方法です。

痩せたい部位だけの治療が可能

ダイエットを目指す人の中には「太ももを細くしたい」「タプタプの二の腕が気になる」など、気になる部位の「部分痩せ」を希望する人も多いでしょう。しかし、お腹につく内臓脂肪は食事制限などで落ちやすい部分ですが、腕や脚など皮下脂肪のつきやすい部位は痩せるのが難しいといわれています。そのため、運動や食事制限によって部分痩せを目指すのは困難なのです。

一方、医療ダイエットなら二の腕、太もも、フェイスラインなどの気になる部位の脂肪をピンポイントで減らし、部分痩せすることが可能です。

減量によって起きる肌荒れや他の不調のリスクが低い

自己流で過度なダイエットをすると、必要なエネルギーや栄養素を摂取できず、肌荒れや身体の不調を引き起こす可能性があります。

例えば、食事によるダイエット方法として「糖質制限」を取り入れる人がいますが、過度に糖質を制限すると、エネルギーが足りず生命活動にも影響が及ぶことがあります。脂質は、細胞の膜を作るのに不可欠です。脂質が足りないと、肌細胞は水分を蓄えることができず乾燥してカサカサになり、シワやくすみの原因になります。

医療ダイエットは医師のサポートのもとにダイエットを行うため、このようなリスクが低いのも特徴です。

医療ダイエットのデメリット

自己流のダイエットよりも確実なボディメイクが期待できる医療ダイエットですが、反対にデメリットがあることも理解しておくべきです。他のダイエット方法ともよく比較し、納得してから施術に臨みましょう。

副作用やダウンタイムがある

服薬によるダイエットは、効果の反面、副作用のリスクを伴います。吐き気や胃腸の張り、消化不良、便意のコントロールが難しくなること、などが代表的な症状です。症状の出方には個人差があるものの、治療を続けるうちにこれらの症状は軽くなるケースが多いです。

また、脂肪除去など施術によるダイエットの場合には、ダウンタイムを伴います。ダウンタイムの期間や程度は施術内容や治療部位によって大きく変わりますが、術後は十分な休息を取れるよう、仕事やプライベートの予定を調整する必要があるかもしれません。

高額なものが多い

医療ダイエットは自由診療であるため、施術費用は保険適用外です。治療内容によって価格は異なりますが、一般的な治療よりも高額になることは覚悟すべきでしょう。理想のボディラインを実現するまでには複数回施術を受けなければならないこともありますので、事前のカウンセリングで費用や回数などを確認しておくと安心です。

医療ダイエットの種類

一口に医療ダイエットには幾つもの方法があります。ここでは代表的な医療ダイエットの種類と、それぞれの特徴について紹介します。

GLP-1|食事制限が苦手な方

GLP-1受容体作動薬というインスリンの分泌を抑える薬を自己注射し、血糖値を下げて食欲を抑える治療法です。もとは糖尿病の治療に用いられていた薬ですが、リバウンドの心配なく自然に食欲を抑えられるため、ダイエットにも利用されるようになりました。食後の血糖値上昇を抑えることで体に脂肪が溜まりにくくなり、太りにくい体質を目指すことができます。

脂肪吸引|脂肪の量を減らしたい方

脂肪吸引は、カニューレという吸引器を皮下脂肪層に挿入し、脂肪細胞を吸引して取り除く施術です。1回の施術で大きな見た目の変化が得られます。脂肪細胞そのものの数を減らすためリバウンドしにくい方法です。一方、術後の痛みや腫れ、内出血、傷跡などの副作用やリスクがありますので、実績の豊富なクリニックを選ぶことが大切です。

脂肪冷却|部分痩せしたい方

脂肪冷却は、脂肪のみを冷却して脂肪細胞を破壊し、老廃物として排出させる施術方法です。脂肪吸引と異なりメスや吸引器を使用しないため、体への負担が少なく、ダウンタイムがほぼないのがメリットです。ただし、効果を実感するまでに1ヶ月ほど期間を必要とします。

脂肪溶解注射|自然に痩せたい方

脂肪溶解注射は、皮下脂肪に製剤を注入して脂肪細胞を破壊する方法です。破壊された脂肪細胞は老廃物として自然に体外へ排出されます。ダウンタイムがほぼない一方、効果が出るまでに時間がかかる方法ではありますが、その分徐々に印象が変わるため、周囲に手術したことが知られにくい方法です。

内服薬|手軽に効果実感したい方

内服薬を用いる医療ダイエットには、いくつか種類があります。代表的な内服薬の特徴や注意点を紹介します。

リベルサス

リベルサスはGLP-1受容体作動薬の一種で、血糖値を低下させる作用があるほか、胃腸の働きを調整して食欲を抑えてくれます。GLP-1受容体作動薬は皮下注射によって投与するものが多い中、リベルサスは経口摂取が可能で、注射が苦手な人でも利用しやすいのがメリットです。

ゼニカル

ゼニカルは、重度の肥満症やメタボリック症候群の治療薬です。食事で摂った脂質の吸収を阻害し、直接便として排出することで、体重コントロールを目指します。通常より脂っぽい便が出たり、排便コントロールが難しくなったりすることがありますので、服用のタイミングには注意が必要です。

サレノックス

サレノックスは、正式名称を「マシンドール」といい、国内で唯一厚生労働省の認可を受けている食欲抑制剤です。食欲を司る脳の神経に作用し、食欲を抑制する効果があります。安全を考慮して、3ヶ月間服薬した後は半年間ストップするなどのコントロールが必要ですので、必ず医師の指示に従って服薬してください。

BBX

BBXは、天然原料が配合されている食欲抑制サプリメントです。科学的な検証に基づいて適合配分されており、コルチゾール分泌のバランスを整えて空腹感をコントロールします。天然成分を使用しており、重大な副作用のリスクが低いのがメリットです。

高周波|痩せやすい体づくりを目指す方

高周波とは、周波数の高い電波のことで「ラジオ波」や「RF」とも呼ばれています。高周波を脂肪細胞に照射すると高温で加熱・分解でき、部分痩せが可能です。メスや吸引器を使わず脂肪細胞のみを加熱・分解でき、痛みやダウンタイムもほとんどありません。

ハイフ|気になる部分を引き締めたい方

ハイフ(HIFU)は「High Intensity Focused Ultrasound」の略称で、リフトアップ治療の一種です。皮下組織の筋膜に超音波を照射して、肌を内部から引き締め・リフトアップします。顔のあらゆる部位に照射でき、二重あごやフェイスラインのもたつきを改善できます。

医療ダイエットの注意点

医療行為である医療ダイエットは、契約を決める前に慎重に検討することが必要です。見落としがちなポイントを解説します。

健康保険は適用されない

理想のボディラインを目指すことが目的の医療ダイエットは、健康保険が適用になりません。ただし、肥満症やメタボリック症候群の治療をする場合には保険適用となるケースもありますので、医師に相談しましょう。

必ず医師の診断を受ける

近年ではインターネットを介してダイエット薬を海外輸入する人もいますが、自己判断での服薬は避けるべきです。年齢や健康状態、服用中の薬との相性から、医療ダイエットに用いる薬を安全に使用できないケースがあります。必ず医師の診断を受け、相談しながらダイエットを進めてください。

用法・容量を必ず守る

効果を早く得ようとするあまり、用法・容量を守らないで服薬することは絶対にやめましょう。薬は効果と副作用のバランスを考慮して用法・用量が決められており、守らなければ想定外の体調不良や副作用を引き起こす可能性があります。必ず用法・用量を守って使用し、万が一体調の異変を感じたら、医師に相談してください。

医療ダイエットで後悔しないために

さまざまな種類がある医療ダイエットですが、理想とする姿を叶えるためには、信頼できるクリニックを選び、施術内容を医師とよく相談することが大切です。施術後に後悔しないためにも、押さえておくべきポイントを紹介します。

丁寧なカウンセリングを行っているか

契約前のカウンセリングで注意点やデメリットを丁寧に説明し、不安や疑問にしっかり答えてくれるかどうかは重要なポイントです。中には、契約をつなげようと副作用やリスクに関する説明が不十分なクリニックもありますので、カウンセリングに時間をかけるクリニックを選びましょう。

受けたい施術を得意としているか

自分が受けたいと考えている施術の実績数も、事前に確認しておくと安心です。施術実績の多いクリニックの方が、その施術を得意としている可能性が高く、質の高い施術が期待できます。

料金体系が明確になっているか

施術費用だけでなく、施術時の麻酔やアフターフォローにオプション料金を設定しているかどうかもよく確認しましょう。候補先のクリニックを比較し、料金体系が明確か、金額設定が妥当かどうかなどをしっかり検討してください。

アフターケアをしっかり行っているか

万が一トラブルが起きたときのアフターケアについても確認が必要です。特に、手術を伴う施術は失敗や副作用のリスクが大きく、クリニックの丁寧なケアが求められます。アフターケアには追加料金がかかるのか、どのような連絡手段があるのかなどを、しっかり調べておきましょう。

まとめ

医療ダイエットは、病院やクリニックなどの医療機関で行われる医療行為のひとつです。医師や看護師のサポートを受けながら服薬や施術で痩身を目指すため、辛い食事制限や運動をせずに、無理なく理想のボディを目指せます。

ただし「医療機関で行われるダイエット=絶対に安全」というわけではありません。施術のメリットや効果だけでなく、注意点やリスクについてもよく理解し、信頼できる医師と相談して施術内容を決定しましょう。

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