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カルノシンとは?疲労回復や化粧品に含まれる美容効果について解説

カルノシンは脳や筋肉中に多く存在し、若々しい体作りには欠かせない成分です。疲労回復や生活習慣病に役立つとして注目されています。ほかにも糖化や活性酸素によるダメージをケアする働きがあり、化粧品やサプリメントに配合されています。エイジングケアに取り組むなら、カルノシンはぜひ知っておくべき成分です。本記事ではカルノシンの特徴や働き、美容効果について解説します。

カルノシンとは?

カルノシンは「β-アラニン」と「L-ヒスチシン」の2種類のアミノ酸が結合した、イミダゾールペプチドの一種です。人間や動物の脳や筋肉に多く存在しています。

カルノシンはエネルギーを生み出す際、同時に生成される「乳酸」を抑える働きがあり、運動能力の維持に役立つ成分です。また、老化を促進する活性酵素の発生を抑えるため、若々しい体つくりに必要不可欠といえます。

カルノシンを多く含む食品

カルノシンを多く含む食品は、鶏肉、サーモン、マグロ、カツオ、サバ、アジ、などです。特に鶏肉に多く含まれ、昔から中国では「鶏肉=万病に効く薬」として用いられるほど。チキンスープも栄養満点の料理です。

缶詰やおつまみとして小魚などを常備しておくと手軽に栄養分を摂取できます。鶏肉や魚が苦手なら、サプリメントを活用するのもよいでしょう。毎日の食事でカルノシンを取り入れる工夫をすると、無理なく摂取できます。

カルノシンの持つ効果

カルノシンはもともと人の体内にも存在する物質です。さまざまな動物の筋肉に含まれ、カルノシンが多いほど持続力が向上します。渡り鳥が数千km飛べるのも、マグロやカツオが不眠不休で泳ぎ続けられるのも、カルノシンの働きによるものです。そのほか、疲労回復や抗酸化作用、認知機能の向上や生活習慣予防、美容効果などが報告されています。

しかし、カルノシンの濃度は加齢とともに減少することがわかっています。若々しい体を維持したいなら、食事やサプリメントで補うことが必要です。

疲労回復効果

カルノシンには活性酸素を抑える働きがあり、疲労感の改善が期待できます。

また、カルノシンはイミダゾールペプチドの一種です。イミダゾールペプチドには、筋肉で作り出された乳酸の発生を抑える働きがあります。乳酸は「疲労物質」とも呼ばれ、激しい運動後に蓄積する成分です。乳酸の発生を抑えることで疲れにくくなり、疲労から早く回復できると考えられます。

運動能力の向上

カルノシンを摂ることで運動能力の向上が期待できます。

カルノシンは筋肉の中で作り出されますが、カルノシンが多いほど筋肉のパワーが増し、トップスピードを持続させることも可能です。例えば、筋肉中にカルノシンが多い馬は、走り出してすぐにトップスピードに到達します。また、カルノシンには乳酸を抑えて疲労を軽減する働きがあるため、持久力向上にもおすすめです。スポーツでは必須の成分といえます。

抗酸化作用

カルノシンは活性酸素と結びつき、細胞の劣化を防ぐ働きがあります。

ストレスや不規則な生活によって活性酸素が大量に発生すると、細胞を傷つけさまざまな不調の原因となります。特にダメージが目立ちやすいのは「肌」です。活性酸素はコラーゲン・エラスチンの減少やメラニン色素の増加を促し、乾燥やシミ、シワやたるみなどの肌トラブルにつながります。カルノシンには高い抗酸化作用が報告されており、肌の健康を維持するために試してみる価値があります。

認知機能の向上

カルノシンは認知機能にも良い影響があるといわれています。

近年の研究では長期間カルノシンを服用していると認知機能が向上したという報告もあり、肉体だけでなく、精神的な若々しさを保つ効果も期待されています。

ただし、カルノシンをはじめとするイミダゾールペプチドには、脳機能改善効果があることが明らかとなっているものの、詳細な作用や仕組みなどはまだ解明されていません。

生活習慣病の予防

カルノシンは、生活習慣病予防にもおすすめの成分です。

先述したとおり、カルノシンには過剰な活性酸素の発生を抑える働きがあります。また、体内の余分な糖と結びついて体外に排出する作用もあり、糖尿病予防にも効果が期待されています。いつまでも健康でいるために、カルノシンを積極的に活用しましょう。同時に活性酸素を減らす生活を心がけ、食生活の見直しをするとさらに効果的でしょう。

カルノシンの美容効果

カルノシンは優れた抗酸化作用を持ち、エイジングケア・スキンケアの化粧品配合成分として多くの商品に使われています。

2012年、カルノシンを2ヶ月服用するとエイジングケア効果が見られたという研究結果が報告されました。最近の研究では、カルノシンに糖化を防ぐ働きがあることも確認されています。

また、カルノシンはアミノ酸の一種で肌にうるおいを与える作用があるため、肌の乾燥予防にも効果的です。刺激が少なく、どんな肌質にも使用可能な成分です。

肌老化の原因とは

肌老化の原因は「酸化」「糖化」「炎症」の3つです。

酸化 糖化 炎症
過剰に発生した活性酸素により、組織や細胞が 傷つくこと 体内で余った糖分がたんぱく質と結合して、老化物質ができること 細胞や組織が傷つき、腫れたり痛みを感じたりすること

いずれも肌にダメージを与え、肌悩みの要因となります。カルノシンの特徴は、上記の3つをすべてカバーできること。これがカルノシンの美容効果が注目される理由です。

酸化

酸化とは、体内や肌の「サビ」のことです。呼吸によって取り入れられた酸素のうち、約2%が活性酸素になるといわれています。しかし活性酸素が過剰に増えると、細胞や組織にダメージを与え、老化の原因となるのです。

特に紫外線は肌の酸化の大きな要因で、顔のたるみやくすみにつながります。紫外線を浴びると活性酸素が大量に発生するため、注意が必要です。ほかにも、化学物質や紫外線、喫煙や過度な飲酒、ストレスなども酸化がすすむ原因となります。

糖化

糖化とは、体内や肌の「こげ」です。体内の余った糖分がたんぱく質と結びつくと老化物質AGEsが生成され、さまざまな肌悩みにつながります。

例えば、真皮のコラーゲンが糖化すると、黄ぐすみやたるみを引き起こします。肌に悪影響を及ぼすだけではありません。糖尿病、動脈硬化、白内障、認知症とも関連が指摘されています。

しかも糖化の厄介な点は、一度糖化するとなかなか体外に排出されないこと。炭水化物やスイーツの食べ過ぎには要注意です。

炎症

ニキビや紫外線、化学物質やアレルギーなどによる炎症は肌にダメージとなり、老化を進める原因となります。カルノシンは抗炎症・血行促進作用を持つ成分です。肌荒れを改善し、滑らかな肌を保つためのお手入れに、ぜひ取り入れましょう。

また、肌を強くこすることも炎症の原因となります。顔をごしごし洗ったり、肌を強くたたきながら化粧水をつけたりしていませんか?日々のお手入れはやさしく、丁寧に行いましょう。

カルノシン配合の化粧品

カルノシンは、よくエイジングケア商品に使われています。カルノシンには酸化・糖化を防ぐ作用や抗酸化力があり、エイジングケアに効果が期待できるからです。化粧水や美容液など基礎化粧品をはじめ、日焼け止めや化粧下地、シャンプーやコンディショナー、ボディローションなど、幅広い商品に配合されています。

本格的なエイジングサインが出始める40代以上の方には、積極的に取り入れて欲しい商品です。もちろんエイジングの予防やうるおい対策として、20代・30代から使っても問題ありません。

カルノシンの安全性

カルノシンは化粧品成分として認可され、すでに広く使用されています。そのため、一定の安全性が認められているといえるでしょう。

カルノシンはアミノ酸が2つ結合したペプチドなので、刺激性はありません。敏感肌やインナードライ、高齢の乾燥肌でも使いやすいといえます。

ただし、どんな成分であっても、かぶれや皮膚炎のリスクは完全に否定することはできません。アトピーや肌が弱い方は、パッチテストをしてから使用する方が安心です。

カルノシンでアプローチできる肌悩み

カルノシンでアプローチできる肌悩みは、乾燥やエイジングケア、紫外線ダメージなど多岐にわたります。そのため、あらゆる肌悩みが表れる40代以上の世代の必須アイテムです

20代はハリ、ツヤ、肌の透明感が十分にあり、特に肌悩みを感じていない方もいるかもしれません。しかし、肌の奥では酸化や糖化が始まっているため、30代になると肌老化が顕著になります。予防の意味で20代からカルノシンを活用するのもよいでしょう。

カルノシンはすべての年代の肌悩みに対応できる成分といえます。

たるみや乾燥による小じわ

カルノシンは抗酸化作用が確認されており、活性酸素による肌へのダメージを抑えることが可能です。コラーゲンやエラスチンを維持し、ハリのある瑞々しい肌を保つのに役立ちます。また、カルノシンには保湿効果も期待できるため、乾燥による小じわの改善も可能です。

日焼け後の炎症

紫外線を浴びて活性酸素が増えると、細胞が傷つき肌老化の原因になります。カルノシンは抗酸化作用や保湿効果が期待できる成分です。乾燥や乾燥による小じわ予防として、日焼け後の肌のケアに役立ちます。

乾燥

カルノシンは乾燥対策にも摂り入れていただきたい成分です。カルノシンには活性酸素によって、コラーゲンやエラスチンが破壊されるのを防ぐ働きがあります。また、抗炎症作用により肌荒れを抑えるため、肌を滑らかに整えるのにも役立つでしょう。

黄ぐすみ

年齢を重ねると、肌の色が黄色く見える「黄ぐすみ」が目立ってきます。これはコラーゲンやエラスチンの「糖化」が原因です。カルノシンによって余分な糖が排出されることにより、黄ぐすみの改善が期待できます。

まとめ

カルノシンは人間や動物の脳や筋肉に多く存在し、若々しい体作りに役立つ成分です。

・疲労回復
・運動能力の向上
・抗酸化作用
・認知機能の向上
・生活習慣病の予防

上記の働きのほか、美容効果も期待できます。そのため、すでにエイジングケア商品を中心に、多くの化粧品に配合されています。カルノシンは肌老化の原因となる酸化や糖化、炎症にアプローチし、さまざまな肌悩みに対応可能。本格的なエイジングのサインが気になる40代以上の方はもちろん、エイジングケアとして20代・30代の方も積極的に摂り入れたい成分です。まずは毎日の食事の中にカルノシンを多く含む食品を摂り入れてみましょう。

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