モナリザタッチ レーザーで膣の様々なお悩みにアプローチ
モナリザタッチは、コラーゲンの生成を促すレーザーを膣の内壁や外陰部に照射することで、女性器の様々なお悩みを改善する膣レーザー施術です。
ここでは、モナリザタッチの効果や施術の流れ、注意事項について詳しく解説していきます。
モナリザタッチとは
モナリザタッチとは、美容皮膚科で顔のリフトアップやたるみ改善を目的に使われている「フラクショナル炭酸ガスレーザー」の技術を女性器に応用した膣レーザー治療です。
レーザーを膣壁や外陰部に照射することにより、膣粘膜の線維芽細胞が活性化され、コラーゲンの生成が促されます。
膣壁や外陰部のコラーゲンが生成されることにより、膣や外陰部がふっくらとした厚みや潤いを取り戻します。その結果、腟萎縮による不快な症状が軽減し、その後の生活を長く快適にお過ごしいただけます。
2014年12月にアメリカのFDA(米国食品医薬品局※日本の厚生労働省にあたる公的機関)から承認を得ており、世界中ですでに10,000人以上の方がモナリザタッチによる施術を受けています(2015年7月調査)。
こんな悩みを持っている方に
モナリザタッチは、手術せずに膣のお悩みを改善したい方に向いた施術です。メスを入れずに膣や外陰の萎縮にアプローチできるため、ダウンタイムや傷跡などのデメリットが少ないのが特徴です。また、リスクを伴いやすい投薬による治療ではないため、投薬による長期的な治療の継続が難しく諦めてしまっていた方も受けられる治療法です。
さらに一度治療すれば効果が長続きする可能性が高いため、身体の負担をおさえつつ、根本的な対策ができる施術とされています。
・膣に不快感がある方
・膣のかゆみや乾燥、においが気になる方
・尿漏れや頻尿が気になる方
・性交痛がある方
・おりものの分泌物により、膣にかぶれを感じている方
・産後の膣のゆるみが気になる方
・外陰部の萎縮が気になる方
・投薬なしで膣の悩みを改善したい
モナリザタッチのメカニズム
膣内に専用のプローブ(筒状の機械)を挿入し、フラクショナル炭酸ガスレーザーを膣粘膜へ等間隔に照射することにより、コラーゲン生成を活発化させ、不快な症状を改善していきます。また、外陰部の粘膜から皮膚にかけてレーザーを照射することで、外陰部の萎縮も改善できるとされています。
メリットや効果
モナリザタッチの主なメリットや効果は下記の通りです。
【メリット】
(1)痛みが無いため麻酔を使う必要がない(外陰部は麻酔を使用する場合がある)
(2)施術後の痛みや出血がなく、術後に特別な処置やケアをする必要がない
(3)手術時間は約10分~20分短い施術時間と施術後に特別な処置がない
【効果】
(1)膣壁がふっくらすることによりしまりがよくなる
(2)性交痛の軽減
(3)頻尿・尿漏れの改善
(4)かゆみや乾燥感が軽減する
他の膣レーザー治療との違い
膣に対するレーザー施術は、モナリザタッチ以外にもいくつかあります。
他の施術との違いについては、以下の通りです。
インティマレーザー
モナリザタッチはフラクショナル炭酸ガスレーザーを使用するのに対し、インティマレーザーはロングパルスエルビウムヤグレーザーを使用します。 このレーザーは、モナリザタッチで使用するレーザーよりも広範囲かつ、深い筋層まで届けることが可能です。
ビビーブ
モナリザタッチやインティマレーザーはレーザーを使用した治療になりますが、ビビーブは高周波を使った治療になります。 膣の細胞レベルに働きかけてコラーゲンを再構築することで膣のしまり感を高め、性的満足感の改善が見込まれます。 高周波を使用した施術になるため、膣でも入り口付近のみに効果があること、性交痛などの症状に対しては使用用途の対象にならないことがあげられます。
フェムタッチ
フェムタッチは、ルミナス社が開発した膣用の炭酸ガスレーザーです。アキュパルスという高機能の炭酸ガスレーザーを搭載しており、従来のフラクショナル炭酸ガスレーザーと比較し、より細かく照射できることと、より深い粘膜固有層まで熱を伝達できることが特徴です。
エッジワン
エッジワンは膣用の炭酸ガスレーザーではないため、膣に対する治療だけでなく、ニキビ・ニキビ跡、毛穴の開き、妊娠線などの治療にも使われています。機械の立ち上がりの速さと高出力設計に優れています。また、5つの照射パターンがあるため、治療目的や照射部位に合った施術を行うことができ、照射部位の周辺組織へのダメージや施術時の痛みが少ないのが特徴です。
ウルトラヴェラ
ウルトラヴェラは、膣用に開発されたHIFU(高密度焦点式超音波治療法)です。 膣の中にハンドピースを挿入し、皮膚の内側へとHIFUエネルギーを照射します。 HIFUはモナリザタッチなどのフラクショナル炭酸ガスレーザーとは違い、より深い筋層まで広範囲にエネルギーを届けることができます。
施術の流れ
(1)カウンセリング・診察
普段のお悩みや症状について、医師とカウンセリングをおこないます。
現在の健康状態や既往歴を確認して、医師が施術できるかどうかを判断します。
(2)施術
膣内に照射する場合、麻酔は必要ありません。(外陰部の場合は、施術の約30分前に麻酔クリームを塗って待機します。)
フラクショナル炭酸ガスレーザーを数分間照射します。
このとき痛みを感じることや出血がおこることはほとんどありません。
違和感を感じたらすぐに医師に伝えるようにしましょう。
(3)施術終了
施術後は特に処置などはありませんので、施術後すぐの帰宅が可能です。
施術時間
照射時間は5分ほどで、カウンセリングなどを含めると10~20分かかります。また外陰部の施術で麻酔を使用する場合はさらに30分程度かかります。
ダウンタイムや注意事項
痛み
施術時、施術後ともに痛みはほとんどないといわれています。
外陰部の施術時は痛みを感じないように麻酔クリームを塗ります。
ダウンタイム
たまに軽微な下腹部痛や出血、灼熱感などを一時的に感じることがあります。このような症状は通常1〜3日ほどで消失します。
施術頻度
口コミで効果なしとよく言われることもありますが、1回でもある程度の効果は実感できるといわれていますが、満足いく結果がでるまでには、1〜2ヶ月おきに2〜3回の施術や1年に1回ほど追加照射が必要なこともあるようです。施術回数については、個人差があるため、クリニックで相談をしてください。
施術前後の注意事項
治療後局所的に軽微な不快感を感じることもありますが、1〜3日後には通常の状態に戻ります。治療後の入浴は翌日から可能ですが、温泉や公衆浴場は3日程度控えた方がよいとされています。また、性交渉は3日後から可能とされています。それ以外のことは基本的に術後すぐでも可能とされていますが、詳細は担当医の指示に従ってください。
こんな方は受けられません
局部、または全身に重度の疾患のある方は施術が受けられない場合があります。
気になる方は医師のカウンセリングを受けて、判断をしてもらってください。