ヒアルロン酸注射 アンチエイジングやイメージアップに
メスを使用しない美容施術として人気を集めているヒアルロン酸注射は、肌のシワとたるみの軽減、肌の潤い・ハリ・弾力アップなどの効果が期待できる魅力的な施術です。
ヒアルロン酸注射の効果と副作用、注意点などについて説明します。
ヒアルロン酸注射とは
ヒアルロン酸は、水分を保持して肌に潤いとハリを与えたり、関節の動きを助けたり、目を乾燥から守る働きを持っています。そのため、体の健康と美しさを保つのに欠かせない成分です。
真皮、関節、目の硝子体など体にもともと存在する成分ですが、年齢とともに減少してしまうため、肌の潤いや弾力をキープするためにはヒアルロン酸を補う必要があります。
補う方法には、化粧品を塗る、サプリメントを摂取するなどがありますが、最も効果が得られやすいといわれているのが、ヒアルロン酸注射(ヒアルロン酸注入)です。ヒアルロン酸を真皮に直接注入するため、化粧品やサプリメントに比べて効果をすばやく実感することができます。
また、ヒアルロン酸を注入する位置や量を調節できるため、肌や唇などのパーツを自分好みの形に整えることも可能です。
ヒアルロン酸注射には、架橋されたヒアルロン酸(吸収されにくいように加工されたもの)が使用されます。また、複数のヒアルロン酸製剤が揃っているため、クリニックによって使用される製剤が違います。
「ヒアルロン酸」とは?
得られる効果や上手な取り入れ方、副作用を解説
こんなお悩みの方に
肌のハリや潤いをアップしてシワやたるみを目立たないようにすることができるため、アンチエイジングを希望する方に向いています。
また唇や額などのボリュームをアップしたり形を整えることができるため、少しイメージを変えたいという方、魅力を高めたいという方からも人気の施術です。
肌に注射針を刺してヒアルロン酸製剤を注入するだけなので、比較的気軽に施術を受けることができます。
・顔のしわやたるみが気になる
・唇がしぼんできた
・肌のハリと弾力が減ってきた
・年齢よりも老けて見られる
・額、顎などの形が気に入らない
・涙袋が小さい
ヒアルロン酸注射の効果
ヒアルロン酸注射は、美しさを求める方にとって魅力的な効果がたくさんある施術です。
シワを目立たなくする
皮膚にできたシワの部分に注入することで、皮膚をふっくらとさせてシワを目立たないようにすることができます。ヒアルロン酸注射では直接シワに注入するため、化粧品やサプリメントでは改善できない深いシワにも効果を得ることができます。
肌を引き上げてたるみを改善する
目の下や頬などのたるみを引き上げて、たるみを改善することができます。たるみが目立たなくなることで顔の印象が若々しくなり、見た目年齢が下がる効果も期待できます。
肌の水分保持量を増やして肌のハリと弾力を高める
肌の水分保持量がアップするため、肌が潤って乾燥しにくくなります。また肌がふっくらとすることで、肌のハリや弾力が高まります。
顔や体のパーツにボリュームをプラスして形を整える
唇、バストなど希望のパーツに注入することで、ボリュームをプラスすることができます。注射する位置や注入する量を調整することで、パーツの形を整え、自分の理想の形に近づけることもできます。
また加齢によってこけた頬やこめかみなどに注入してふっくらとさせることで、アンチエイジング効果を期待することができます。
関節の働きをサポートする
関節内にヒアルロン酸を注入することで、関節の動きをサポートすることができます。関節の炎症を抑え、痛みを和らげる効果も期待できるといわれています。
ヒアルロン酸注射の効果が持続する期間
注入したヒアルロン酸は、少しずつ体に吸収されていきます。そのため、効果は永久ではありません。
持続効果は個人差が大きく、注射する部位、注入する量、使用するヒアルロン酸製剤の種類、体質、生活習慣などによって異なりますが、半年~1年ほどといわれています。
そのため半年~1年しか効果を得られない施術だと思われがちですが、ヒアルロン酸注射の効果がある期間には肌の水分保持量が高くなるため、将来的に肌の劣化を遅らせる効果も期待できます。
ヒアルロン酸注射の効果が持続する期間
・ほうれい線
ほうれい線をふっくらとさせ、シワやたるみが目立たなくなります。
・顎
ふっくらとすることで、顔に立体感がうまれます。Eラインが整う効果も期待できます。
・唇
ボリュームをプラスして形を整えることで、セクシーで女性らしい唇になります。加齢によって萎んだ唇にボリュームを出すことで、アンチエイジング効果も期待できます。
・おでこ
ふっくらとさせ、顔に立体感を出すことができます。またおでこに丸みが出ることで、可愛らしいイメージになります。
・涙袋
涙袋を目立たせることで、若々しく可愛らしいイメージになります。
副作用はある?
ヒアルロン酸注射は副作用が現れることが少ないといわれています。ここでは起こりうるヒアルロン酸注射の副作用についてご紹介します。
内出血
針を皮膚に刺すため、内出血を起こす可能性があります。目元など毛細血管の多い部位では起こりやすいといわれています。
内出血が起こった場合、皮膚が薄く青色になったり、軽度の痛みを伴うことがあります。これらの症状は少しずつ改善していき、個人差がありますが1~3週間ほどで治るのがほとんどです。
内出血の程度は人によって違いますが、メイクで隠れる程度のものが多いといわれています。
アレルギー
ヒアルロン酸はもともと体に存在するものなので、アレルギーは起こりにくいとされていますが、稀にアレルギーを起こすことがあります。
アレルギーを防ぐためにも、薬剤、食べ物、過去の治療や施術などでアレルギーを起こしたことがある場合には、前もって主治医に伝えるようにしましょう。
しこり
ヒアルロン酸を注入した部位が固くなり、しこりのようになってしまうことがあります。1~2週間ほどで肌になじんで違和感がなくなることもありますが、しこりが残る場合には対処が必要になります。
改善方法には、ヒアルロン酸を分解する薬剤を注射するなどがあります。
気になるからといってしこりに触ると、症状がひどくなったり形が歪んでしまう恐れがあるため、主治医に相談するようにしてください。
施術の流れ
(1)カウンセリング・診察
安全に施術を受けるためにも、既往歴や体質についてしっかりと伝えるようにしてください。
医師から施術内容の説明を受け、ヒアルロン酸の注入部位、注入量などを決めていきます。心配事や疑問点がある場合にはしっかりと確認し、納得してから施術を受けるようにしましょう。
(2)マーキング
メイクを落として肌を清潔にし、髪の毛を施術の邪魔にならないようにまとめます。次に、確認をしながら針を刺す部位にマーキングします。施術前の状態を後から確認できるように、写真撮影を行うクリニックもあります。
(3)施術
マーキングした部位に、針を刺してヒアルロン酸を注入します。注射する前に、麻酔クリームや麻酔テープなどを使用する場合があります。麻酔の配合されたヒアルロン酸製剤を使用しているクリニックもあります。施術にかかる時間は10~20分ほどですが、麻酔を使用する場合には30~45分ほど余分にかかる場合があります。
(4)クーリング
保冷剤などを使用して、施術部位を10分程度クーリングします。その後肌の状態に問題がなければ、注意事項などの説明を受けて帰宅となります。
ダウンタイムや注意事項
副作用を防いでヒアルロン酸注射の効果をきちんと得るためには、ダウンタイムや注意事項について理解しておくことが大切です。ヒアルロン酸注射のダウンタイムや注意事項についてご紹介します。
痛み
ヒアルロン酸注射は針を皮膚に刺すため、痛みはゼロではありません。けれど細い針を使用するため、多くの方が我慢できる程度の痛みとなっています。
部位や注入量によっては麻酔なしで施術するクリニックもありますが、多くのクリニックでは麻酔クリームや麻酔テープが準備されているため、痛みを和らげて施術を受けることができます。
痛みに弱い方、できるだけ痛みを抑えたいという方は、カウンセリング時に相談すると対処してもらうことができます。
ダウンタイム
施術後にできた皮膚の赤みや腫れは少しずつ落ち着いていき、1週間するとほとんど気にならなくなります。また個人によって、ヒアルロン酸が肌になじむのに1週間ほどかかる場合があります。
クリニックによって対応が違いますが、多くのクリニックでは施術後からメイクをすることができます。施術当日の洗顔も可能です。
施術当日に体が温まると腫れが強くなる恐れがあるため、当日の入浴は避けてシャワーにしましょう。激しい運動や飲酒も避けるようにしてください。
施術頻度
施術部位、注入量によって、複数回に分けて施術を行う場合があります。
ヒアルロン酸注射の持続効果は半年~1年ほどなので、ヒアルロン酸注射の効果を実感し続けるためには半年~1年ほどの間隔で施術を受ける必要があります。
結婚式、習い事の発表会など、いつもよりきれいになりたい時に合わせて施術を受ける方法もあります。
施術後の注意事項
施術当日には飲酒しないようにしてください。
施術後には、施術部位に不必要に触れないようにしてください。また、施術部位の形をキープするためにも、施術部位のマッサージは1週間ほど避けるようにしましょう。
施術前後は、主治医の指示に従うことが大切です。分からない、不安な点がある場合には、カウンセリング時に前もって確認しておきましょう。
施術部位に副作用や異常が見られるときには、主治医に相談するようにしてください。
こんな方は受けられません
・妊娠中または妊娠の可能性のある方
・授乳中の方
・全身性の神経・筋肉疾患のある方
・糖尿病の方
・インフルエンザ・コロナなど感染症にかかっている方
・全身状態の悪い方
・施術部位に腫れや炎症など皮膚疾患のある方
・以前にヒアルロン酸注射の施術でアレルギーを起こした方
その他、治療中の疾患がある、服薬治療している、アレルギーがある方は、カウンセリング時に主治医に確認するようにしてください。
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