内科、循環器内科、皮膚科、美容皮膚科の診療をしている「西新町二丁目クリニック」は、地域に密着したクリニックとして、地元の方々から信頼を寄せられています。今回は、皮膚科・美容皮膚科医で副院長の斎藤美菜子先生に、クリニックの特徴やスキンケアについて、お話を伺いました。
“良い状態で健康に楽しく生活していきましょう”がコンセプト
――貴院のこだわりや特徴を教えてください。
斎藤 院長の彰浩先生は循環器内科なので、心筋梗塞や狭心症など命に直結するような病気を急性期病院でカテーテル治療をしていました。開業するにあたって、特に重症な患者様を増やさないために、予防をしていきたいという想いがあったんですね。私は皮膚科医として大学病院でずっと治療をしていましたが、やはり美容医療の必要性も感じていましたし、お肌を健康に保つためには予防をすることが大事だという共通点はありました。ですから、美容でも予防を大事に考え、治療やメンテナンスを行うようにしたいと思っていました。
例えば、日焼け止めや摩擦を避けることで、シミやくすみある程度防げることもあります。美容の面からも予防をしていって、“良い状態で健康に楽しく生活していきましょう”とご提案しています。
――なぜ徳島で開院しようと思われたのですか?
斎藤 私は東京出身なのですが、彰浩先生の実家が徳島なんです。彰浩先生は、学生時代から開業医になって、クリニック経営をするのが夢だったんですね。それで、実家のあった徳島で開院することになりました。
徳島は、東京都と同じぐらい人口あたりのクリニック数が多いんです。地方の場合、開院するなら中心部よりも、車で少し行った駐車場も広く取れる郊外型にすることが多いのですが、当院は彰浩先生の実家の土地で開院したので、商店街の一角にあります。診療圏調査をした時に1日に数人ぐらいしか来ないからやめた方がいいと言われた場所でした。
ですから、最初は集患するのが大変でした。開院した当初から、管理栄養士さんが常駐しているクリニックということで、料理教室をやったり、他にもストレッチ教室や健康管理、予防医療、美容医療をテーマに、いろいろなセミナーをして認知度をあげながら、患者様を増やしていきました。お陰様で、今では地元の方のかかりつけ医として、多くの患者様に来ていただけるようになりました。
――HPに「生涯お付き合いいただける美容医療のかかりつけ医を目指している」と書かれていますが、患者様に対してどのような想いで診察・治療をされていますか?
斎藤 「普段どのようにスキンケアをしていますか?」とお聞きします。それは美容だけではなく、アトピーなど一般皮膚科の診察も同じですが、普段スキンケアをしていることによって悪化させていることが結構多いので、そこは時間をかけて聞くようにしています。
施術に関しては、一般的な施術をしていますが、無理のない継続がとても大事です。お肌は何歳になってもちょっと刺激を与えると、それに反応して改善していくものですので、無理のない範疇で、極力長く継続することが大事です。
あとは、年代によって必要な施術は変わってきますので、そこをきちんと見極めてご提案をしていくことを大事にしています。お金の掛け方も一人ひとり違いますので、お金を掛けたくない人に高い施術を勧めても続かないですし、やりたいと思わなくなってしまいます。それなら例えばリーズナブルなピーリングを何年も続けてもらった方が肌もきれいな状態になります。ですから、患者様の要望とニーズに合わせて、治療内容をご提案しています。いろいろなご提案ができるように、いろいろな施術を準備しています。
自分の肌に合ったものを正しい使い方で継続することが大事
――貴院が考える美容医療におけるホームケアの役割・重要性についてお聞かせください。
斎藤 お肌に関して言うと一番大事なのは「保湿」です。あとは日焼けと摩擦を避けることが大事なので、そこは注意してもらうようにお話しています。さらに、どのようにケアされているのかも細かくお聞きしています。私の中ではホームケアは「保湿」をベースとして考えてやっています。
――ホームケアでお勧めしているブランドはありますか?
斎藤 私の中では、このブランドというこだわりはありません。このブランドの製品を使えば必ず全員キレイになるというものはありませんし、ドクターズコスメで肌がかぶれる人もいます。結局、合う合わないって個人差があるので、自分の肌に合ったものを正しい使い方で継続することが大事だと思っています。
私自身はアトピーですが、皮膚科医になって知識を持って正しくケアすることによって、肌の調子も整ったり良い状態をキープできているので、その経験はお話していますし、自分で使ってみて良かった物は取り入れるようにしています。
――自分が使っている化粧品が合っているか合っていないか分からない方も多いと思います。ここを見て判断すればいいというところはありますか?
斎藤 まず乾燥感がないようになっているかということ。あとは、赤み、痒み、かさつき、ザラつきが出ている場合は合っていない可能性があります。肌が良い状態であれば、きめ細かくてツルっとしているはずです。それがなければ何かが間違っている可能性があります。
例えば、化粧品は合っていても、コットンで付けているからダメという場合もあります。人それぞれですが、要はしっとりときめの細かくない状態は何かが合っていないと思います。
――斎藤先生が美しい肌を保つために日頃から気を付けていることはありますか?
斎藤 私はアトピーで肌がかぶれることも多いので、極力シンプルにしています。クレンジングをして優しく顔を洗ったら、保湿はクリーム一本だけです。本当にシンプルです。
私の中では、触らないことが一番なんですよ。お顔以外の肌ってせいぜい保湿するぐらいであまり触らないですよね。触らないところの方がトラブルがないということは、触らないことが良いという事ですよ。コットンや美顔器を使っている方もいると思いますが、擦れば刺激になってメラニンも増えます。また、年齢を重ねたお肌の場合、コラーゲンが劣化しているので、圧力をかけると、押しつぶされて更に張りのないお肌になってしまったり、いろいろなトラブルも多くなるので、あれこれ触らないことが大事です。
一生懸命メイクを落とそうとか、シミが気になって擦ったりとかすると、自然と力が強くなってしまいます。あまり一生懸命にならないほうがいいと思います。また、スキンケアも大事ですが、食事や睡眠など、生活習慣から見直して、きちんとすることも大事です。
私が良い思って効果があるものは、これからも情報提供をしていきたい
――今後の展開について教えてください。
斎藤 今までと同じように、来ていただいた方に喜んでいただけることを継続してやっていきたいと思っています。皆さんをキレイにするために、私が良い思って効果があるものに関しては、これからも情報提供をしていきたいと思っていますので、いろんなところにアンテナを張って、新しいことを吸収する努力は続けていきます。
また今後、私が気になっている成分を使ったオリジナルのドクターズコスメの開発も考えていますので、患者様に新しい製品をご提供できたらいいなと思っています。
西新町二丁目クリニック
副院長 斎藤 美菜子
(さいとう みなこ)
経 歴
平成11年 獨協医科大学医学部卒 日本大学付属板橋病院にて総合臨床研修医 (内科・外科・救命救急センター・麻酔科・ 小児科・産婦人科をローテート)
平成13年 結婚を機に徳島へ 徳島大学皮膚科入局(医員)
平成15年 長男出産
平成18年 徳島大学皮膚科 助手
平成19年 二男出産
平成20年 徳島大学病院診療支援医師(皮膚科)
平成22年 西新町二丁目クリニック 皮膚科・美容皮膚科担当
資格・所属学会
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本美容皮膚科学会会員
西新町二丁目クリニック
〒770-0902 徳島県徳島市西新町2-7-3
TEL: 088-625-2333
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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9:00~13:30 | 〇 | △ | △ | 〇 | 〇 | △ | ー |
15:00~18:30 | 〇 | ▲ | ー | 〇 | 〇 | ▲※ | ー |
休診日:水曜午後、日・祝日
△…9:00~12:30
▲…13:30~18:30
※土曜日午後は〜18:00