明治皮膚科は、ただ皮膚の治療をして終了ではなく、診察時に患者様からお話を伺い、皮膚の病気の大元の原因が何なのかを掘り下げて治療にあたっています。今回は、院長の新見佳保里先生に、クリニックの特徴やこだわり、治療する上で大切にされていることなどについて、お話を伺いました。
医療を幅広く取り扱っていける皮膚科医へ
――医師を志したキッカケを教えてください。
新見 中学生の頃、祖母が入院していて、お見舞いなどで病院に行くことが多かったんですね。その時に、医師や看護師が働く姿を見て、こういう仕事もいいなと興味を持ったことがキッカケです。
また、自身の治療で通院している際に外来診療を見させて頂いて、担当の先生が患者さんとコミュニケーションを取りながら関係を紡いでいく姿に共感を覚えました。いろいろな人たちとの出会いがある場ということで、私も将来、外来をメインにした医師になりたいと思い医学部を目指しました。
――いろいろな科がある中で、なぜ皮膚科を選ばれたのですか？
新見 地元の群馬県に戻りたいという気持ちが強かったので、群馬大学に見学に行きました。産婦人科と皮膚科で迷ったのですが、群馬大学の皮膚科学教室は、かなり幅広く診療をしていました。皮膚は頭の先から足の先まで全身にあるものなので、医療というものを幅広く取り扱っていけるのではないかと思い、皮膚科を選びました。
――いつから美容医療を始められたのですか？
新見 美容医療のことは全く意識していませんでした。私自身、20歳ぐらいの時に、ニキビがひどかったのでニキビ治療にはとても興味はありました。
美容皮膚科に関しては、以前より勉強を始めて、実際に診察を始めたのは開業して1、2年経ってからです。美容皮膚科が面白いと思ったのは、保険診療との結びつきがとても強いと感じたからです。一般的に、肌のことで悩まれている方はとても多いのですが、その原因はやはり健康が阻害されているからなんですね。昔から皮膚は内臓の鏡と言われていますが、内臓の状態が皮膚にあらわれるなど、身体の健康と皮膚は密接に関係しています。そこを美容という一つの視点から見て頂くことで、身体や皮膚の健康とは何なのかということを考えるキッカケ作りにして頂きたいですし、より楽しく前向きに治療に参加してほしいという思いが強いのです。
保険診療・自由診療共に、漢方薬を取り入れて治療
――貴院のこだわりや特徴について教えてください。
新見 患者様には、病気であっても心に余裕を持って頂きたいと思っています。そのために、あえてスペースを多くしたり余白を作ったりすることで、居心地の良い空間と環境作りは意識しました。
あとは「笑顔」ですね。患者様は病気で来られますが、ふとした時に笑顔が出るような場を作っていきたいと思っていますので、患者様が来られた時も診察が終わって帰られる時も「笑顔」で挨拶することは大切にしています。
――貴院が得意とする医療サービスについて教えてください。
新見 当院では漢方薬を取り入れています。保険診療も自由診療も漢方薬を使っていて、ニキビ治療にも処方します。漢方薬は、西洋医学で打つ手がない時に、別の方法でのアプローチになります。先ほど、内臓は皮膚の鏡と言いましたが、西洋医学の薬で効果が少ない方には、足らないところを漢方薬で補完して身体の中から治療にあたっていきます。
――患者様を診察・施術する上で大切にされていることはありますか？
新見 患者様の実生活に沿った治療を心掛けています。患者様が一番困っていることを解決して笑顔で生活できるようにサポートすることが私の役割だと思っているので、まずはお悩み解決という感じですね。医学的、科学的に必要な医療を大切にしながら患者様の意向に沿った診療をすることを心掛けています。そのために初回の診察をとても重要視しています。
大元の原因が何なのかを探っていくことが大事
――診察では、病気のこと以外も聞くことはあるのですか？
新見 そうですね、細かいことまで聞くこともあります。例えば、皆さん睡眠時間が削られるだけでも身体がだるくなったという経験があると思いますが、皮膚の病気が出てきてしまうことも間接的には関係があるのです。そこで、睡眠時間が足りない理由は何なのかを見つけ出して解決していくことも医療だと思っています。
先日も、ご家族を介護していらっしゃる患者様が来られました。その方によると、ご家族がデイサービスに行きたがらなくなって、ずっとご自宅にいる昼間も動かず夜寝られないので、患者様も起きてお世話をしているということでした。そこで、「ご家族がデイサービスに行って楽しめるよう、施設の方にご相談してみてください」と一言掛けるだけで気持ち的、身体的にも良い方向に変わってくると思います。
皮膚の症状だけを見て治療をするのではなくて、その大元の原因が何なのかを探っていくことが大事だと考えています。むくみやすい人は貧血傾向があってニキビができやすい、血流が悪い人は月経前症候群があってニキビができやすいと分類できますが、原因は一人ひとり違います。
――スキンケアで日常生活において気を付けるべきことを教えてください。
新見 肌質に合わせて使うものを変えることは大切ですし、治していく上でも必要なことです。スキンケアを変更して、そこに治療薬を追加して治っていくという流れがあります。スキンケアの方法次第で、治療薬の効果が左右されてしまいます。
例えば、とても効果が高い薬を使っていても、スキンケアが正しくできていないと、一見効果が出ていないと感じてしまうこともありますし、逆に副作用が強く出てしまうこともあります。ですから、そのバランスを見ていくことも大事です。例えば、洗顔や洗顔料の一日の回数、洗顔料や保湿剤の種類は何を使っているのかを考えることは大事ですね。結果が全てなので、きちんと結果が出ていない方には話を聞いて原因を掘り下げていきます。
――これから美容医療を受けたいと思っている方へのメッセージをお願いします。
新見 あまり難しく考えないでほしいですね。肌のお手入れのことだけ聞きに来て頂くのも美容医療だと思っています。クリニックで販売しているものだけでなくて、市販のものについてでも構いませんので、困ったことがあれば一度ご相談に来て頂ければと思います。
――今後の展開について教えてください。
新見 良い意味で私にとって日常診療は研究対象です。日常診療で得た貴重な情報をこれからの研究や開発に生かしていきたいです。特に、患者様の肌の悩みを解消するために、生薬を使用し、身体や皮膚に合った製品を販売していたきたいと思っています。
明治皮膚科
院長 新見 佳保里
（しんみ かほり）
経 歴
群馬県前橋市出身
平成14年 杏林大学医学部卒業
平成14年 群馬大学医学部付属病院 皮膚科
平成15年 石井病院 皮膚科
平成16年 群馬大学医学部付属病院 皮膚科
平成17年 利根中央病院 皮膚科
平成18年 内田病院 皮膚科
平成19年 群馬大学附属病院 皮膚科、集中治療部
平成20年 石井病院 皮膚科
平成21年 七日市病院 皮膚科
平成23年 明治皮膚科 開設
資格・所属学会
資格
皮膚科専門医
ビジネス選択理論能力検定３級
所属
日本皮膚科学会
明治皮膚科
〒370-3608 群馬県北群馬郡吉岡町下野田695-10
TEL: 0279-26-3212
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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| 9:00～12:00 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ー |
| 14:00～17:00 | 〇 | 〇 | ー | ▲ | 〇 | ー | ー |
休診日：日曜・祝日・水曜午後・土曜午後
▲…木曜日の午後は予約の方のみになります。
※土曜日はウェブ受付のみです。（8:45〜11:00）
※一般診療は予約制ではございません。
※美容治療・検査は予約制になります。
