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ビニール肌とは?見分け方や原因と対策を解説

「肌にツヤがあってキレイに見えるのに、乾燥がひどくハリがない」と感じる場合、ビニール肌の可能性があります。ビニール肌は一見美肌に見えることから、自分の肌の状態が悪化していることに気づかない人も多く、適切な対処をしないまま放置されているケースも珍しくありません。

今回は、ビニール肌の特徴や見分け方、ビニール肌になる原因と対策、治し方などについて、詳しく解説します。

ビニール肌とは?

ビニール肌とは、肌に凹凸がなくビニールを張ったように滑らかな肌のことです。一見すると毛穴の目立たないツヤ肌に見えるのですが、実は角質が薄くなっており、肌のキメが失われている状態です。キメがないと光を反射しやすいため、ツルツルした肌に見えています。

角質層が薄いビニール肌は、バリア機能が低下しており、水分が蒸発しやすい状態です。さらに、皮脂分泌量も少なく、外部の刺激から肌を守る皮脂膜が非常に薄くなっています。つまり、乾燥しやすく刺激に弱い状態であり、肌トラブルの起こりやすい肌質です。

ビニール肌と健康な肌の見分け方

ビニール肌は一見するとツヤのある美肌のようで、健康な肌と見分けがつかないこともあるでしょう。肌の角質層が薄くなっているビニール肌には、以下のような特徴があります。

・肌全体にテカテカとしたツヤがある
・肌がつっぱりやすく、ハリや弾力がない
・皮下の毛細血管が透けており、肌に赤みが出やすい
・化粧水や美容液を使うと、刺激や痒みを感じる
・保湿してもすぐに乾燥してしまう


健康な肌は水分量と皮脂量のバランスが取れており、うるおいやハリがあります。一方、ビニール肌は表面がテカテカしているものの、肌内部は乾燥しており、弾力がありません。肌の赤みやつっぱり感など、乾燥による症状が出ている場合には、ビニール肌の可能性が高いでしょう。

ビニール肌になる3つの原因

ビニール肌の主な原因は、洗顔やスキンケアのやり過ぎで、肌の角質層や皮脂を取り過ぎてしまうことです。具体的には、3つの原因があげられます。

洗浄力の強いクレンジングや洗顔の使用

大きな要因として、洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料を使用し、皮脂を落とし過ぎていることがあげられます。

濃いメイクをすっきり落とせるクレンジングやニキビ肌用の洗顔料などは洗浄力が強く、肌に必要な皮脂まで落としてしまう可能性があります。皮脂膜が薄くなると肌の水分が蒸発しやすくなり、肌が硬くなって角質層が剥がれやすくなってしまうのです。

普段使っているクレンジング剤や洗顔料で刺激を感じるようなら、クレンジングをクリームタイプなどの刺激が少ないものに切り替えてみるのも選択肢のひとつです。

角質ケアや毛穴ケアのやり過ぎ

角質ケア・毛穴ケアのやり過ぎも、角質層が薄くなる一因です。ピーリングや毛穴パック、スクラブ入りの洗顔料などは、古い角質だけでなく必要な角質まで落としてしまうことがあります。

また、角質ケアや毛穴ケア用の洗顔料の中には、角質を無理に剥離するような刺激の強い製品も存在します。敏感肌やアトピー肌の人は特に刺激に弱いため、セルフケアで取り入れるには注意が必要です。

スキンケア時の摩擦が強い

メイクをしっかり落とそうとゴシゴシ洗ったり、化粧水をコットンに付けて強くパッティングしたりなど、スキンケア時の摩擦が強いと角質層を剥がしてしまい、ビニール肌を招きます。

ほかにも、メイクの際に指でこするようにファンデーションを塗っている、タオルで顔を拭く際にゴシゴシこすっているなど、日常生活で無意識に摩擦を繰り返しているケースも考えられます。

また、熱いお湯で洗顔したり、シャワーを直接顔にかけたりするのも肌への刺激が強い行為ですので、避けた方がいいでしょう。

ビニール肌を放置すると起こる変化

肌のバリア機能が弱まった状態のビニール肌を放置すると、以下のような肌トラブルを招く可能性が高まります。

赤みやかゆみ

ビニール肌は皮膚が薄くなっており、皮下の毛細血管が透けやすいことから、赤みが出やすいのが特徴です。

また、角質層が薄くなっており、紫外線や花粉、寒暖差といった外部刺激に弱いため、ちょっとした刺激が痒みや肌荒れといった肌トラブルにつながります。

皮脂の過剰分泌

肌内部が非常に乾燥しているビニール肌は、乾燥を補おうとして皮脂の過剰分泌が起きることがあります。Tゾーンがテカりやすい、ニキビが出やすい、毛穴が目立つなどの悩みにつながるため、オイリー肌と勘違いして間違ったケアをしてしまうことも少なくありません。

将来的な肌老化

肌内部が乾燥しているビニール肌は、小ジワやちりめんジワなど乾燥によるシワが起こりやすい状態です。

また、肌のバリア機能が低下しているため、紫外線によるダメージの影響をより受けやすくなっています。そのまま放置していると、将来的にシミやたるみの要因になる可能性も考えられます。

ビニール肌になったときの5つの対策

ビニール肌になっても、適切なケアをすれば再び健康な肌を取り戻すことが可能です。ビニール肌対策を5つ紹介します。

洗顔時の刺激を抑える

まずは、今以上に角質層へダメージを与えないよう、洗顔時の刺激を抑えましょう。

洗浄力の強いクレンジング剤やスクラブ入り洗顔料を使っている場合、低刺激性のものに切り替えた方が良いでしょう。アルコールや防腐剤、合成香料といった肌への負担が大きい成分の配合されていない商品を選ぶことも大切です。

また、洗顔やスキンケアの際に肌を摩擦しない工夫も必要です。少ない洗顔料で肌をこするのではなく、たっぷりの泡を転がすように洗顔してください。熱いお湯は肌の乾燥を悪化させます。32℃程度のぬるま湯を使い、洗顔後は柔らかいタオルで押さえるようにして、水分を取る程度にしましょう。

丁寧に保湿する

ビニール肌のバリア機能をサポートするには、丁寧な保湿が重要です。肌にうるおいを与えると健康な角質層が育ち、低下したバリア機能を改善する効果が期待できます。

しっかり保湿したいなら、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなど、肌の保湿を補う成分が配合された化粧水や美容液を使うと良いでしょう。これらはもとから人の体に存在する成分でもあり、浸透性が高いというメリットもあります。

また、肌を摩擦しないよう、コットンは使用せずにハンドプレスで優しく浸透させると、より肌への刺激を抑えられます。

ピーリングや毛穴パックを避ける

ピーリングや毛穴パックなど、角質や毛穴のケアは避けた方がいいでしょう。これらのケアは古くなった角質層を除去するためのものですが、ビニール肌の人はすでに角質層が薄くなっており、必要な角質層まで剥離してしまう可能性があります。特に、毛穴に詰まった角栓を強制的に剥がす毛穴パックは、肌への負担が大きく、使わない方が無難です。

ビニール肌が改善するまでは、クレンジングと洗顔、保湿といったシンプルなスキンケアを心がけましょう。

生活習慣を整える

適度な運動やバランスの良い食事を取り入れるなど、生活習慣を整えることもビニール肌の改善につながります。

運動をすると血流が良くなるため、角質層の回復に必要な栄養素や酸素が組織に行き渡り、肌のターンオーバーが整いやすくなります。忙しくてなかなか時間を取れない人は、休憩時間のストレッチや階段の利用など、ちょっとした運動から取り入れるといいでしょう。

また、健やかな肌に必要不可欠な栄養素をバランス良く摂取する意識も大切です。ビタミンやミネラル、タンパク質など、肌の材料となる栄養素を積極的に取るよう心がけてください。

紫外線対策を徹底する

バリア機能が弱まっているビニール肌は、紫外線を浴びると大きなダメージを受けるだけでなく、日焼けによる炎症やシミなど、肌トラブルも起こしやすくなります。そのため、夏場や晴れた日だけでなく、日常的な紫外線対策が大切です。

強すぎる日焼け止めは肌への負担になりますので、SPF15~30、PA++程度で、洗顔料で落とせる低刺激性のものを選ぶといいでしょう。日傘や帽子、ストールなどをあわせて利用すると、しっかり紫外線をカットできます。

ビニール肌に関するよくある質問

ここでは、ビニール肌についてよくある質問に答えていきます。

ビニール肌をすぐに治すことはできますか?

スキンケアを頑張っても、ビニール肌をすぐに治すことはできません。肌へのダメージを極力抑えて、薄くなった角質層が元に戻るのを待つ以外に方法がないためです。

早く改善したいからといって、過剰なスキンケアを行っては、かえって肌に負担をかけてしまうかもしれません。丁寧なクレンジングと洗顔、十分な保湿など、基本的なスキンケアを根気強く続けましょう。

レチノール配合の化粧品を使うとビニール肌になりますか?

レチノールはビタミンAの一種で、抗酸化作用が強く、肌のターンオーバーを促進して健康な状態に保つ成分です。市販の化粧品に配合されている濃度であれば、基本的には問題ありませんが、あまり高濃度のレチノール配合化粧品を使い続けると、ターンオーバーが過剰に促進され、ビニール肌につながる可能性があります。

特に、敏感肌の方が海外コスメやドクターズコスメのレチノール配合化粧品を使用する場合は注意が必要です。

レチノールに限った話ではありませんが、刺激を感じたらすぐに使用を中断し、赤みや痒みが続くようであれば医師に相談することが大切です。

ステロイドでビニール肌になりますか?

皮膚炎の治療などに使われるステロイド外用薬は、必要以上に強いものを長期間利用すると皮膚が薄くなる副作用があります。顔に使用している場合には、ビニール肌につながる可能性も考えられます。

しかし、アトピー治療においてステロイドは欠かせない外用薬であり、自己判断で使用を中止するのは避けるべきです。基本的に、適切な強さのステロイド外用薬を適量使っていれば、必要以上に副作用を恐れることはありません。アトピーや皮膚炎の症状がある場合には、医師の指示に従って症状をしっかり抑えるようにしましょう。

丁寧なスキンケアでビニール肌を防ごう

ビニール肌の原因は、過剰な角質ケアやスキンケア時の摩擦により、角質層がダメージを受け、薄くなっていることです。そのまま放置していると、赤みや痒みといった肌トラブルにつながるだけでなく、将来的に肌の老化を早める可能性があります。

ビニール肌を改善するには、角質層にダメージを与えないよう、丁寧なスキンケアを心がけ、角質層の回復を待つことが大切です。早く改善しようと過剰なケアを行い、肌に負担をかけてしまっては逆効果になるかもしれません。基本的なスキンケアを根気強く続けて、健康的な肌を目指してください。

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