ニキビパッチの効果はある？悪化する可能性や注意点も解説
「急にニキビができてしまい早く治したい」という方に頼りになるニキビパッチ。ニキビを保護し、外部からの刺激や雑菌から守ってくれる魅力的なアイテムです。
しかし、ニキビパッチはニキビは早く治るのか、ニキビを改善する効果はあるのかなど、気になる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ニキビパッチは効果があるのか、ニキビが悪化する可能性やニキビパッチの種類についてご紹介します。使用時の注意点も併せて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ニキビパッチとは？
ニキビパッチとはニキビを保護するアイテムで、ニキビに直接貼り付けて使います。ニキビの炎症を防いだり、膿を吸収したりする働きがある種類も発売されています。
ニキビパッチの効果は、科学的な研究結果に明確に示されていないため、効果を名言することはできません。しかし、ニキビパッチはニキビを雑菌や外的刺激から保護するため、ニキビの悪化を防ぐのに役立ちます。ニキビを治療することはできませんが、ニキビパッチは保護することで、ニキビの悪化を防いでくれます。
そのため、ニキビパッチは以下に当てはまる方に役立ちます。
・ニキビが気になって触ってしまう方
・ニキビの上からファンデーションをつけたくない方
・潰れたニキビを保護したい方
上記のようなお悩みがある方は、ニキビのレスキューアイテムとして使うと良いでしょう。
ニキビパッチはやめたほうがいい？ニキビが悪化する可能性は？
ニキビパッチの使用によるニキビの悪化は、まれに起こる可能性が懸念されています。
ニキビの原因であるアクネ菌は、酸素がない環境を好みます。そのため、ニキビパッチを貼ることで空気（酸素）が遮断され、アクネ菌が繁殖しやすくなるのです。それによりニキビが悪化する可能性があります。
また、ニキビパッチを貼ると毛穴を塞ぐため毛穴が詰まり、ニキビの悪化につながる場合もあります。
正しい使い方で使用上の注意を守った上で適切に使うことが大切です。
ニキビパッチの種類
ニキビパッチは様々な種類があり、それぞれ適しているニキビが異なります。ここからは、3つの種類と特徴についてそれぞれご紹介します。
ハイドロコロイドタイプ
ハイドロコロイドタイプは膿が出るような黄ニキビに適しています。ニキビから出る膿や滲出液（しんしゅつえき※）を吸収してくれます。膿や滲出液を吸収しニキビパッチが白く盛り上がってきたら新しいものに交換しましょう。
※滲出液...炎症や損傷により、組織や細胞から漏れでた透明な液体のこと。傷を修復するための成分が含まれている。
保護タイプ
保護タイプは、初期のニキビである白ニキビを隠す働きがあります。白ニキビは炎症を起こしていない状態のニキビです。このパッチは特別な成分を含んでいないため、ニキビを保護し、清潔に保つ役割をしてくれます。
ニードルタイプ
ニードルタイプは小さい針がついており、配合されている殺菌成分や整肌成分などを浸透させる働きがあります。
ニードルタイプは赤ニキビに適しているパッチです。針はついていても刺すときの痛みはほとんどなく、少しチクっとする程度です。
ニキビパッチの正しい使い方
ニキビパッチはニキビに貼るだけという手軽なアイテムですが、使い方によっては正しく貼れないことがあります。
使うときは、以下の流れで使用しましょう。
1. 洗顔で肌を清潔にしてから使用します。化粧水や乳液を塗ってからニキビパッチを貼ると剥がれやすくなるため注意しましょう。
2. 貼るときは手を洗い、清潔な指で貼ります。指紋がつくと粘着力が弱まったり、雑菌が患部に付着する恐れがあります。できればピンセットなどを使い、直接触らないようにしましょう。
ニキビパッチにはさまざまな種類があるため製品の使用方法も確認し、適切に使いましょう。
ニキビパッチの注意点
ニキビパッチを使うときは、以下の2点に注意して使用しましょう。誤った使い方でニキビを悪化させないように注意しましょう。
ニキビパッチを貼る前に肌を清潔にする
ニキビパッチは清潔な手で貼りましょう。不潔な手で触るとニキビパッチに付着した雑菌が肌に移り、ニキビが悪化する可能性があります。また、ニキビパッチが汚れてしまい、効果が低下する可能性もあるため注意しましょう。
同じニキビパッチを長時間貼り続けない
同じニキビパッチを長時間貼り続けると、患部がムレやすくなります。衛生的な状態に保ちにくくなるため注意が必要です。
患部を清潔に保つことが大切です。使用時間は製品により異なるため使用方法を確認し、1日1〜2回貼り替えるなど、同じニキビパッチを長時間貼ったままにするのは避けましょう。
ニキビを根本的に治療するなら医療機関に相談を
ニキビパッチはニキビができたときの保護として使うことは有効です。ただし、治療できるアイテムではなく、あくまで補助的なものです。
重度のにきび、または繰り返しニキビができる場合は、医療機関で治療する必要があります。正しい治療はニキビを減らす近道になります。医療機関であればニキビの状態に合わせて塗り薬や内服薬を処方してもらえるため、健康な肌を取り戻すためには早めに医師に相談しましょう。
ニキビパッチに関するよくある質問
ここからは、ニキビパッチについてのよくある疑問にお答えします。
ニキビパッチの上からメイクはできる？
基本的にはニキビパッチの上からメイクができるタイプがほとんどです。薄型でフィット感のあるニキビパッチは、上からメイクをしても馴染みやすいでしょう。
ニキビパッチの上からメイクする際は、パウダーファンデーションよりリキッドファンデーションの方が肌に馴染みやすくなります。パウダーは時間とともに乾燥し、ニキビパッチが目立つこともあります。肌に馴染ませるためにはリキッドファンデーションやコンシーラーを使ってぼかしましょう。
また、メイク時にニキビパッチをできるだけ触れないようにします。ニキビに強い刺激を与えないように注意しましょう。
ニキビパッチはいつ使うと良い？
ニキビパッチは洗顔後、スキンケア前に貼ります。皮脂などで肌が汚れていると粘着力が弱まり、しっかり保護できなくなります。雑菌が繁殖すると症状が悪化する可能性もあるため気をつけてください。
また、貼るときはニキビを押したり潰したりしないように優しく貼ります。手を洗ってから清潔な手で貼ることも忘れないようにしましょう。
ニキビパッチが剥がしにくい場合はどうしたら良い？
剥がしにくいときは、水やぬるま湯でやわらかくすると剥がしやすくなります。爪で引っ掻いて無理やり剥がすと肌が傷つく原因になります。ニキビを潰してしまう可能性もあるため注意しましょう。
ニキビパッチの効果は限られるため医療機関へ相談しよう
ニキビパッチはニキビの保護に効果的で、外部からの刺激による悪化を防いでくれるアイテムです。ニキビが気になってつい触ってしまう方や、ニキビの上に直接メイクをしたくない方などに向いています。しかし、ニキビを治療する効果は期待できません。
「ニキビを根本的にケアしたい」「ニキビが繰り返しできる」という場合はクリニックを受診しましょう。ニキビパッチはあくまで応急処置であり、補助的なアイテムです。ニキビを根本的に治療するなら医師によるカウンセリングが重要です。医療機関へ相談し、ニキビができにくい肌を目指しましょう。
