リジュラン（サーモン注射） 知っておきたい効果と注意点
ヒアルロン酸や水光注射などでは改善が難しいシワにもアプローチできるとして、今注目されているのが「リジュラン注射」です。美容医療の本場である韓国発祥の美容法で、日本でも人気が高まっていますが、痛みや副作用、リスクなどが気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、リジュラン注射の特徴やメリット、持続時間、注意点などについて詳しく解説します。
- 1. リジュラン（サーモン注射）とは
- 1-1. リジュランの主成分について
- 1-2. リジュランが肌の再生を促す仕組み
- 2. リジュラン注射のメリット
- 2-1. 元に戻りにくい
- 2-2. 肌の水分量が増し、明るい印象になる
- 2-3. 自然な若々しさ
- 3. リジュランで改善が期待できること
- 4. リジュランによく似た他の施術
- 4-1. 水光注射
- 4-2. 白玉注射
- 4-3. 脂肪注入
- 4-4. ヒアルロン酸注入
- 4-5. ボトックス
- 5. リジュランと組み合わせると効果的な施術
- 5-1. ヒアルロン注射
- 5-2. ダーマペン
- 5-3. イオン導入
- 6. リジュラン注射のリスクと副作用
- 6-1. 痛み
- 6-2. 腫れ
- 6-3. ダウンタイム
- 7. よくある質問
- 7-1. どれくらいの期間効果が持続しますか？
- 7-2. 施術は何回ぐらい受けるべきですか？
- 7-3. 痛みはありますか？
- 8. まとめ
リジュラン（サーモン注射）とは
リジュランとは、サーモンから抽出した「ポリヌクレオチド（PN）」を高濃度で配合した薬品を皮下に注入する美容法です。
ポリヌクレオチドは、肌そのものの自己再生力を促す作用があり、加齢や紫外線でダメージを受けた肌のケアが期待できます。エラスチンやコラーゲンなどの皮下組織を「足す」のではなく「再生」させる根本的なアプローチができるため、自然な見た目を目指せるのが特徴です。
サーモンから抽出した成分を使用する注射は複数あり、「ポリヌクレオチドリボヌクレオチド（PDPN）」を用いた手法を「サーモン注射」と呼びます。リジュラン注射の方がサーモン注射よりも持続性が高いと言われており、主に美容目的で使われています。
リジュランの主成分について
リジュランの主成分である「ポリヌクレオチド（PN）」は、DNAを構成する物質のひとつで、皮膚組織の再生に優れています。そのため、傷や関節の治療目的に整形外科や形成外科などの領域で使用されてきました。
また、人のDNAに近い性質を持っているため人体に馴染みやすく、副作用のリスクが低い点も特徴です。
リジュランが肌の再生を促す仕組み
リジュランに含まれるポリヌクレオチドは、肌の線維芽細胞などに働きかけて、エラスチンやコラーゲンなどの生成を促します。これらは肌のハリや弾力の元となる成分であり、潤いのある若々しい肌に導いてくれます。
また、リジュランはポリヌクレオチドの他にも、ヒアルロン酸やビタミンなどの美容成分を一緒に注入します。抗酸化作用や抗炎症作用により、ニキビの予防や肌組織の老化を緩やかにすることが期待できます。
リジュラン注射のメリット
リジュラン注射を受ける代表的なメリットとしては、「持続性」と肌の水分量が増加することによるトーンアップ効果があります。詳しく説明します。
元に戻りにくい
リジュラン注射は、肌そのものの再生を活性化する美容法ですので、効果の持続性が高いといわれています。
美容注射というとヒアルロン酸やコラーゲンなどが有名ですが、時間が経つと体に吸収されてしまうため、効果は半年～1年程度と言われています。リジュランの場合、肌そのものが本来持つ性質の向上をサポートするため、時間が経っても元の状態に戻りにくいのが特徴です。
肌の水分量が増し、明るい印象になる
リジュラン注射を受けると、加齢によって働きが低下した線維芽細胞を刺激して、エラスチンやコラーゲンといった成分の産生を促します。エラスチンやコラーゲンは肌に潤いやハリを与え、透明感のある明るい印象の肌を目指せます。また、古くなった肌の角質や老廃物の排出を促すため、くすみやシミの改善も期待できます。
自然な若々しさ
肌の悩みに対して根本的なアプローチが可能ですので、自然な若々しさを目指せるのもメリットです。肌を真皮層からリフトアップしてくれるため、「注射した部位だけが張っている」「作られたような印象がある」といったことがなく、ナチュラルな美しさを目指したい人に選ばれています。
リジュランで改善が期待できること
リジュランは、顔だけでなく額や首、手元など、あらゆる部位に注射できるのが魅力です。皮膚が薄い目元や口元の小ジワ、眉間の表情ジワ、ほうれい線など、気になる部分にダイレクトに注射して、ハリや潤いを与えます。首や手元など年齢の気になる部位に注射すれば、ふっくらとした柔らかい印象を目指すことも可能です。また、線維芽細胞を刺激することで肌のバリア機能が整い、過剰な皮脂分泌を抑えてニキビなどの肌トラブルを防止します。
リジュランによく似た他の施術
ここでは、リジュランによく似た美容注射について、その特徴やリジュランとの違いを解説します。
水光注射
水光注射とは、皮下の真皮層に美容成分を直接注入する方法で、瑞々しく輝くような肌を目指せることから「水光」と呼ばれています。個別の肌の悩みに合わせて配合する成分を変えられるのが特徴で、リジュランと組み合わせて注射しているクリニックもあります。
注射には、非常に細い針の付いたスタンプ型の機器を使用し、針はごく浅い所に注射するため、それほど強い痛みは感じません。
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白玉注射
白玉注射は、美白に特化した美容成分の「グルタチオン」を主成分とした注射美容法で、リジュランとは配合されている成分が異なります。グルタチオンは、人間の体に元から存在する抗酸化物質で、老廃物や活性酸素の排出を促すと言われています。メラニンの生成を抑えて、日焼けやシミやくすみを予防し、肌のトーンアップを目指せます。
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脂肪注入
脂肪注入は、自身の太ももなどから採取した脂肪を、頬や目元、口周りといったくぼみ・へこみの気になる部位に注入し、物理的に皮膚を押し上げる方法です。自身の脂肪を使うため、リジュランやヒアルロン酸注射よりもアレルギーや副作用の心配が少なく、加齢によって落ちくぼんだ目元や口元を自然に補正できます。
ヒアルロン酸注入
人体の保湿機能を担うヒアルロン酸を注入し、加齢によって失われた保水力をサポートしてシワやたるみを改善する方法です。体内のヒアルロン酸生成量は30代以降急速に減少するため、注射によって補うことで若々しい印象を目指せます。リジュランは肌そのものの自己再生力をサポートするものですので、その点がヒアルロン酸と異なります。
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ボトックス
ボトックスは、ボツリヌス菌の毒素である「ボツリヌストキシン」という成分を注入して筋肉の緊張を解消する方法です。リジュランは肌に作用する注射ですが、ボトックスは筋肉に作用する点が大きな違いになります。
口元や眉間にできる表情ジワやエラ張りの改善のほか、肩こりの解消やふくらはぎの脚痩せ、多汗症の改善など顔以外にも利用されている施術です。
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リジュランと組み合わせると効果的な施術
リジュランは、単体で注入することもありますが、多くのクリニックでは肌の悩みに合わせて他の美容成分と一緒に注入することが可能です。リジュランと組み合わせるとさらに効果的な美容方法を紹介します。
ヒアルロン注射
リジュランを注射すると、線維芽細胞を刺激してエラスチンやコラーゲンなどの生成が促されます。そこに、肌にハリや潤いを与えるヒアルロン酸を配合することで、より皮膚再生力を高める効果が期待できます。リジュランとヒアルロン酸の相乗効果によって保湿効果が高まるため、肌にハリや弾力を与え、ふっくらした印象を目指したい人は試してみてください。
ダーマペン
ダーマペンは、極細の針で肌表面を刺すことで肌を刺激し、創傷治癒効果によって肌本来の機能を活性化させる方法です。肌の自己再生力を高めるリジュランと併用することで、肌の内側と外側双方から集中的なアプローチができます。毛穴の開きやニキビ痕、色素沈着などのお悩みに向いています。
ダーマペン4 肌本来の再生力を高めて毛穴やニキビ跡を改善
イオン導入
イオン導入は、皮膚に微弱な電気を流して美容成分を肌の奥まで浸透させる美容法です。リジュランにイオン導入を組み合わせると、注射後の肌をより早く鎮静化し、ダウンタイムを短くすることが可能です。また、イオン導入により美容成分が肌の奥まで浸透するため、より瑞々しくツヤのある肌を目指したい人に選ばれています。
イオン導入 肌のツヤを整えるために
リジュラン注射のリスクと副作用
リジュランの主成分である「ポリヌクレオチド」は、人のDNAに近い性質を持っていると言われており、アレルギーや副作用などのリスクが起こりにくいとされています。ただし、サーモンから抽出した成分ですので、魚や魚卵のアレルギーがある人は、念のため医師に相談するとよいでしょう。
痛み
肌の表層に針を指しますので、強い痛みはありませんが、数カ所に分けて何度も注射を打つためチクッとした痛みを感じます。クリニックによっては、表面麻酔や麻酔入りの製剤を使用する所もあります。
腫れ
注入した箇所が、蚊に刺されたように小さく盛り上がります。顔など目立つ部位に注射する場合は、マスクやサングラスを持参するとよいでしょう。また、ごくまれですが、内出血を起こす場合があります。
ダウンタイム
注射後の腫れは、数時間～1日程度で落ち着きます。また、針を指した部位に赤みや傷を生じるケースがありますが、2～3日で目立たなくなる場合が多いです。
よくある質問
最後に、リジュラン注射についてよくある質問にお答えします。
どれくらいの期間効果が持続しますか？
肌の状態や年齢などによって個人差がありますが、リジュランは肌そのものの再生力を高める方法ですので、一度肌の機能が向上すれば、効果は年単位で持続します。ただし、加齢による機能低下を防ぐものではないため、若々しい肌質が永久的に続くわけではありません。
施術は何回ぐらい受けるべきですか？
肌の再生力を根本から高めるためには、2～3週間に1度のペースで3～4回注射を受けるとよいでしょう。その後も半年から1年に1回のペースでメンテナンスを受けると効果が持続しやすく、若々しい肌質を保つことができます。
痛みはありますか？
肌の表層に細い針を刺しますので、チクッとした痛みがあります。クリニックによっては麻酔クリームや麻酔入りの製薬を使用することができますので、事前に確認するとよいでしょう。
まとめ
リジュランは、美容成分を注入するだけの美容法と異なり、肌の悩みに根本からアプローチすることが可能な美容術です。効果が持続する期間も長いため、自然な若々しさを手に入れたい方に選ばれています。
また、ヒアルロン酸注射やダーマペンなど、他の美容法と組み合わせても効果的です。自身の肌のお悩みに合わせて、どのような成分や施術を選ぶべきかクリニックに相談してみましょう。
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