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ヒーライト 期待できる7つの効果とは?家庭用との違いについても解説

ヒーライトとは医療用LEDマシンです。ニキビやアトピー改善、リフトアップなどさまざまな目的で使われます。1回の施術時間は約10分と短く、ダウンタイムも少ないため、多くの方に利用されています。しかし、ヒーライトとはどんな施術なのか、どんな効果が得られるのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はヒーライトの特徴や効果、注意点を詳しく解説します。ヒーライトを使った治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ヒーライトとは

ヒーライトとは、LEDライトが搭載された医療用マシンです。ニキビやアトピーなどの肌治療や、肩や腰の痛みの緩和など、さまざまな場面で使われます。さらに、シワを目立たなくしたり引き締め効果も期待できるため、エイジングケアとして利用されることもあります。

多くのクリニックで導入されているのは「ヒーライトⅡ」という機器です。590nmと830nmの2種類の波長を、交互に照射することができ、表皮から筋肉層までアプローチします。深い層まで光を到達させることができるため、幅広くさまざまな症状に効果が期待できます。

またヒーライトは、温かい光を肌に約10分間あてるだけで完了する施術です。レーザーを使った治療のように、強い痛みや長いダウンタイムがないため、比較的手軽に受けることができます。肌へのダメージが少ないため、治療後にメイクをして帰宅することも可能です。

ヒーライトに期待できる効果

ヒーライトは、症状の改善だけでなく、他の施術と併用することで痛みを軽減させたり、傷の治りを早めたりする効果も期待できます。ここからはヒーライトに期待できる効果を7つ紹介します。

ニキビができにくい肌に

ヒーライトを肌に照射することで、ニキビの原因である「アクネ菌」を殺菌します。ニキビには、主に青色LEDを使い治療を行います。ニキビの主な原因は、皮脂の過剰分泌によるアクネ菌の繁殖です。

アクネ菌は「ポルフィリン」という代謝物を排出します。このポルフィリンが、青色LEDの光を吸収すると、局所で活性酸素を発生させ、アクネ菌を破壊・殺菌します。これによりニキビの症状が軽快になり、ニキビができにくい肌に近づけます。

また、ヒーライトはニキビだけでなく、ニキビ跡にも効果的です。ニキビ跡の炎症を抑え、肌の再生を促す効果も期待できます。真皮までしっかり熱を入れることで、肌の細胞を覚醒させ、肌を再構築していきます。

刺激に反応しにくい健康な肌へ

ヒーライトには、免疫抑制効果や抗炎症効果が見込めます。そのため、アトピー性皮膚炎、赤ら顔・酒さの軽減にも効果が期待できる施術です。

アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が低下することで、さまざまな刺激に皮膚が反応して炎症が生じやすくなる症状のことです。

人によっては、我慢できないほどのかゆみのせいで、皮膚をかきむしってしまい、さらなるバリア機能の低下と炎症を引き起こすケースもあります。そこでヒーライトを使い、アトピーを治療することで、免疫細胞の増殖を誘発させ、肌を健康な状態に近づけます。

さらに、ヒーライトには、余分な新生血管を破壊する効果もあるため、赤ら顔・酒さにも有効です。毛細血管を正常な状態に近づけることで、徐々に赤みが目立たなくなっていきます。

シミや肝斑の目立たない明るい肌へ

ヒーライトを照射することで、真皮の細胞を活性化させ、真皮内のメラニン排出を促します。シミが薄くなることで、顔全体の印象が明るくなります。

また、免疫細胞の増殖やコラーゲンなどの再構築を促すため、メラニンの排出を促します。ヒーライトには、加齢によって減少する肌の細胞や、老廃物の排出を高めるマクロファージを中心に免疫細胞を増やす作用が期待できます。ヒーライトを浴び続けることで、シミやたるみのできにくい肌に導きます。

潤いに満ちたみずみずしい肌へ

シワやたるみの治療には、主に白色のLEDを使用します。白色LEDは波長が830nmと長く、真皮のさらに奥深くにまで到達するのが特長です。表皮を再生させたり、真皮の線維芽細胞を活性化させたりする効果が期待できます。これにより、コラーゲンやエラスチンの生成が促され、シワを目立たなくします。

さらにヒーライトなら、肌の奥にある筋肉までアプローチすることも可能です。筋肉を構成する線維状の細胞「筋線維」を太くし、肌の弾力が失われることで目立ちやすくなった、たるみや毛穴の改善にも効果が期待できます。

薄毛、白髪の抑制

ヒーライトは肌だけでなく、頭皮にも照射することができます。頭皮の血行促進と、髪の元となる「毛母細胞」を活性化させることで、抜け毛を防ぐ効果が期待できます。

また、ヘアサイクルを正常化させることで、育毛効果はもちろん、白髪の抑制にも効果を発揮します。ヒーライトは、男女問わず髪の悩みを抱えている方に適した治療法です。なお、相乗効果を出すために、育毛注射など他の薄毛治療と組み合わせて使われるケースもあります。

傷跡の治療

ヒーライトには、傷がついても自然に元に戻ろうとする働き「創傷治癒」を促進させたり、代謝を向上させたりする作用が見込めます。ヒーライトを照射することで、免疫細胞を増産し、細胞を再構築するのです。これにより、傷や内出血の治りを早める効果を期待できます。

このような作用があるため、ダーマペンや炭酸ガスレーザーなど、ダウンタイムが出やすい治療と組み合わせて受けることもあります。施術した部位のダメージを早く回復させることができるため、ダウンタイムを短くすることが可能です。

肩こりや腰痛の治療

ヒーライトには、血流やリンパの流れを促す作用があります。ヒーライトは、1,800個の高輝度LEDを搭載しており、皮膚深部までエネルギーを届けることが可能です。そのため、筋肉の緊張で起こる肩こりや腰痛を緩和させる効果を期待できます。その他、膝痛や、転んだときの痛みなどにも効果を発揮します。

また、ヒーライトは横になって温かい光をあてる施術です。痛みはほとんどないため、気持ちよくて寝てしまう人もいます。リラックスして施術を受けられるため、痛みのある治療が苦手な方にも向いているでしょう。

リスクと副作用

さまざまな効果が期待できるヒーライトですが、治療することで起こるリスクや副作用はあるのでしょうか?ここからは、ヒーライトのリスクと副作用を詳しく解説します。

ダウンタイムと術後の注意

ヒーライトのダウンタイムは少ないものの、まれに赤みや乾燥が生じることがあります。いずれも1、2日で改善することが多い傾向です。レーザーを使った治療のように、何日も赤みが続いたり、かさぶたができたりすることはほとんどありません。

ヒーライトは肌へのダメージが少ないため、施術直後にメイクをすることも可能です。そのためヒーライトは、初めて美容施術をする方や、ダウンタイムが取れない方でも挑戦しやすい施術といえるでしょう。

なお、ヒーライトを受けた後は、肌が乾燥しているように感じる場合があります。術後は念入りに保湿ケアをしましょう。

ヒーライトによる治療を受けることができない人

以下に該当する方は、ヒーライトによる治療を受けられない場合があります。クリニックによって対応は異なるため、事前に確認しておきましょう。

・日焼けした直後の方
・妊娠中の方
・閉所恐怖症の方


日焼けした直後は肌に炎症が起きている状態です。ヒーライトでさらに熱が加わることで、炎症が悪化する可能性があります。また、ヒーライトは顔に施術する場合、顔からわずか3センチのところまで機械を近付けることがあるため、閉所恐怖症の方は息苦しさを感じることがあります。

ヒーライトには効果ない?

ヒーライトの効果を実感するまでにかかる期間には個人差があります。そのため、人によっては「効果がない」と感じることもあるようです。治療回数は改善したい症状によって異なるため、事前に医師に確認しましょう。</b.

ヒーライトについてのよくある質問

ここからはヒーライトに関するよくある質問を紹介します。ヒーライトを受けようか迷っている方はぜひ参考にしてください。

一回の照射時間は?

ヒーライトの照射時間は約10分ほどです。

施術が始まると、まず590nmの波長が約1分間照射されます。これは角質細胞の間隔を緩ませ、後から照射される830nmの波長を、肌に浸透しやすくするためです。830nmの波長は、肌表面だけでなく、深部にある筋肉層にまでエネルギーを届ける効果があります。これにより、ニキビやシミ、たるみなどさまざまな肌トラブルに効果が期待できます。

どれぐらいの間隔で施術を受けると効果的?

ヒーライト単独の場合は、1~2週間に1回のペースで5~12回と、クリニックによって大きく異なります。また、症状によっても必要な回数が異なるため、カウンセリング時にクリニックに確認しましょう。

どれくらいで効果が実感できる?

ヒーライトは1回でも効果を感じる方もいますが、個人差があります。ヒーライトで肌質改善をするなら、1~2週間に1回のペースで約10回、育毛効果を狙うなら3日に1回のペースで約20回が目安です。継続して治療を受けることが理想とされているため、根気よく通院することが大切です。

保険は適用になるの?

ニキビなど、皮膚の疾患があると診断された場合は、保険が適用されます。しかし、シワの改善をめざすことなど美容目的の施術は、自由診療のため保険が適用されません。初めてクリニックを受診する場合は、念のため保険証を持参し、保険が適用されるか確認しましょう。

家庭用のものとクリニックで使用されているものとの違いは?

家庭用のLED美顔器とクリニックで行うヒーライトには、効果と価格の2点に大きな違いがあります。

両者を効果の観点で比較すると、クリニックで行うヒーライトの方が、強い作用を期待できます。家庭用のLED美顔器は、安全性を第一に作られており、誰が使っても使用方法さえ間違えなければ、怪我をしにくいようにできている製品がほとんどです。その反面、強力なパワーを照射できる製品は少ない傾向にあります。

一方、ヒーライトは医師または看護師といった有資格者が使用するため、出力レベルの高い光を治療に用いることが可能です。万が一肌トラブルが起こっても、クリニックならすぐに診察できるため、安心感があります。

しかし、価格で両者を比較すると、家庭用美顔器に軍配が上がります。ヒーライトの場合、価格は1回あたり5,000〜10,000円が相場で、5回以上通院するケースが多い傾向です。美顔器の場合10,000円以下で購入できる製品も多くあるため、比較するとヒーライトの方が、費用が高額になるケースがほとんどです。

このように、家庭用のLED美顔器とヒーライトは、どちらにもメリット・デメリットがあります。それぞれの特長を理解した上で、自分にあった方法を選ぶようにしましょう。

まとめ

ヒーライトは、ニキビやシワ、腰痛の軽減などさまざまな効果が期待できる施術です。ダウンタイムも少なく、美容医療の中では、比較的気軽に受けられる施術方法といえます。

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