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HIFU(ハイフ)  期待できる美容効果や医療ハイフとエステハイフの違いについても解説

「目元、口元の年齢サインが気になってきた」「小顔になりたい」そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。加齢に伴い、顔の土台ともいえる筋膜が衰え、皮膚や脂肪を支えきれなくなるのがたるみの原因です。

スキンケアはもちろん、エステや、顔のストレッチなど、いろいろな方法を試してはみるものの、なかなか自力での改善は難しいものです。本記事では、ハイフ(HIFU)についてご紹介します。ハイフは「切らないたるみ治療」として人気があります。ハイフについて、また医療ハイフとエステハイフの違いについても詳しく解説します。

HIFU(ハイフ)とは

High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波療法)の頭文字からHIFU(ハイフ)と呼ばれています。ハイフは高出力の熱エネルギーを肌の上からSMAS(Superficial Musculo-aponeurotic System:筋膜)と呼ばれる部分にピンポイントで照射し、熱を集中させて加熱します。

いわばたるんだ筋膜を「焼いて」凝固させることにより、お顔全体を引き上げる美容術です。そのため「切らずにリフトアップできる」治療法として、人気のある美容術にです。

ハイフが登場するまでは顔のたるみ治療といえばフェイスリフト手術が一般的でした。たるんだ皮膚を切除し、SMASを引き上げる美容術を行います。

ですが、手術となれば当然ダウンタイムも長くなります。仕事を長期間休むことができない、メイクせずに出勤するわけにいかない、という現役世代にとっては躊躇するところです。

医療ハイフとエステハイフの違いって?

現在国内でハイフとして使用される機械は20〜30種類あります。しかし、実際に肌を引き締めてたるみの改善が期待できるのは医療用ハイフだけです。たるんだ筋膜を引き締めるためには60~70度にもなる熱エネルギーを加えて熱凝固を起こさなければなりません。
顔に張り巡らされる神経には誤って照射しないように、エコーで深さや照射位置を確認しながら行います。高度な医療知識と技術が必要な施術です。そのため、医療用のハイフは医師や看護師などの有資格者にしか扱えません。

エステサロンでもハイフは受けられますが、医療用の機器ではありません。やけどをしないように照射パワーは低く抑えられており、そのため効果や持続性などは医療ハイフに比べてかなり違いがあります。
また2022年にはエステサロンでハイフを受けた方があやまって目に照射を受け白内障になるという事故もありました。
ハイフは施術方法を誤ればずっと残るしびれややけどを負うリスクもあるため、必ず医師が施術を行うクリニックで受けましょう。

ハイフに期待できる3つの美容効果

正しく治療を受ければ、ハイフは様々なお肌の悩みを改善に導くことができる美容術です。リフトアップはもとより、お肌のキメを整え、滑らかに保つことができます。また、お顔のたるみを取る引き締め効果によって憧れの小顔に近づくことができます。

肌を引き締めリフトアップする

ハイフの魅力は施術直後はもちろん、2~3か月かけて徐々に引き締め効果を発揮し、長くリフトアップ効果が保たれることです。また深さを変えて照射することによる、立体的な引き締め効果を期待できます。

そもそもなぜ肌の老化は起きるのでしょうか。老化にはいろいろな要因が相まって起きます。

1. 本質的な加齢による細胞の老化
2. ターンオーバーの乱れ
3. 女性ホルモンの減少
4. 紫外線によるダメージ
5. タバコ
6. 大気汚染


肌が老化するとコラーゲン細胞がバラバラになり、肌は弾力を失います。筋肉がゆるみ、顔の脂肪や皮膚を支えることができなくなります。それが「たるみ」です。

ハイフは筋膜にピンポイントで熱を加えることにより、ちょうど肉を焼いたときのように、バラバラになったコラーゲンを熱で固めます。

タンパク質が凝固し始める温度は60度と言われています。ハイフは60度~70度に達する熱を加えて、ゆるんだ組織をギュツと縮めるのです。ですが、それは肌の内部で起こる変性であり、肌の表面にはほとんど変化がありません。

肌のキメを整え滑らかに保つ

熱エネルギーによる損傷で、創傷治癒効果が期待できます。傷ついた線維芽細胞は肌を修復しようとしてコラーゲンやエラスチンを活発に産生します。そのため、お肌はよりキメが整い滑らかになります。

血流が促されるためメラニンの排出が活発に行われるようになり、シミやソバカスができにくくなります。

肌の引き締めにより小顔に導く

お顔のたるみが起きてくると顎に肉がたまるため、顔の輪郭は全体的に四角くなっていきます。ハイフで肌が引き締まると、顔の輪郭がシャープになり全体が小さくなったように感じるのです。

また、二重あごはスキンケアやエステではなかなか解消されにくいものです。しかし、ハイフは脂肪を融解させる作用もあり、スッキリとしたシャープな輪郭に近づけます。

ハイフのリスク・副作用について

施術直後には顔の赤みや熱感、かゆみ、乾燥を感じる方もいます。施術中は60~70度にもなる超音波を当てるため、個人差はありますが痛みを感じる方もいます。特に脂肪の少ない部分は痛みを感じることがあります。

クリニックによっては麻酔を使用し施術するところもあります。施術料金の中に麻酔代が含まれている院と、別料金になっている院があるため、施術前のカウンセリングの際に必ず確認しましょう。

赤みや腫れ、お肌や目に異常を感じたときにも、クリニックなら医師がすぐに処置を行うことができます。思わぬ事故で後悔しないためにも、知識と技術の確かなクリニックで施術を受けましょう。

施術後のダウンタイム

施術直後には赤みや腫れが見られることもありますが、それらも数時間で収まります。メイクも施術直後から行うことが可能です。そのため、ダウンタイムはほとんどありません。まれに顔が腫れぼったく感じる方もいますが、1週間ほどで違和感はなくなります。

効果がないと感じた時に考えてみるべきこと

効果が実感できるのは2カ月後から

ハイフを受けたあと、コラーゲンやエラスチンの産生がもっとも増えるのは施術後28日後といわれています。施術後、徐々にお顔の肌の質感や引き締め感が実感できるようになります。とはいえ、手術のように劇的な効果が見えるわけではないため、本当に効いているのだろうかと感じる方もおられるようです。

医療ハイフではなかったから

エステでは高出力の機械を使うことがそもそもできません。そのため、エステでハイフを受けた方の中には効果がない、と感じる方もいるようです。

ハイフの効果を実感しやすくなる4つのこと

必ず医療機関で受けること

ハイフは高度な医療技術を必要とする施術です。顔の組織に、熱によって変性を起こさせるだけの大きな熱エネルギーを加える施術だからです。きちんとした知識と技術をもつ医療機関で受けるべきであることはいうまでもありません。

たるみ治療は保険適用のない自費診療となるため、けっして安いものではありません。しかし、やや値段が安いからという理由で安易にエステハイフを選ぶのではなく、医療機関で施術を受けましょう

適切なショット数を選んでもらうこと

ハイフを効果的なものにするためには、適切な場所に適切な量のエネルギーを加えることがポイントです。1人ひとり顔が違うように、組織もまた1人ひとり違います。

そのため効果の出るショット数は人によって違います。クリニックでは必ず施術前のカウンセリングを行います。その時に医師としっかり相談し、適切なショット数を照射してもらうようにしましょう。

施術後の肌のお手入れはしっかりと

ハイフの効果は永久的なものではありません。施術後2~3か月間かけて徐々に効果が表れますが、ピークを過ぎると、筋膜のゆるみはまた必ず起きます

施術後はしっかりとお肌のお手入れを行いましょう。特に施術直後はお肌が乾燥しています。肌の乾燥はたるみの原因になるため、施術直後からお肌の手入れを行うことが効果を長く感じるための秘訣です。

定期的に施術を受けること

ハイフを受けた後、効果が時間できる期間は約6か月です。そのため、定期的に施術を受けることをおすすめします。6か月~1年に一度のペースでハイフを受けると、効果を長く実感することができます。

ハイフを受けることができない人

ハイフは高周波を照射して肌の中に熱源を作る施術方法です。金の糸リフトやシリコンを入れている人は、やけどの恐れがあるため受けることができません

また妊娠中や授乳中の人も通常の体ではなく、どのような反応があるかがわからないため受けることができません。

その他にも
ヒアルロン酸やコラーゲン注入、ボトックス注射を2週間以内にした人
出血性疾患、糖尿病、自己免疫疾患やてんかんなどの治療を受けている人
閉所恐怖症の人(顔にハンドピースを当てるため)

これらの人もカウンセリングの際に医師に相談が必要です。

まとめ

ハイフは顔筋膜にアプローチして引き締め、小顔に導くことができる治療法です。しかし、高出力の超音波を照射する必要があるため、必ず医療機関で受けるようにしましょう。

ハイフだけでは劇的な変化はありませんが、ダウンタイムもほぼなく、痛みも穏やかなため、取り入れやすい美容術です。筋膜の衰えは20代から緩やかに始まるため、早いうちから定期的に受けておくと良いでしょう。

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