【医師監修】ほうれい線が気になる方向けの美容医療とは?
年齢とともに誰もが悩み始める「ほうれい線」。
ほうれい線があるだけで実年齢より老けた印象を与えてしまうため、なんとかしたいと思われている方も多いのではないでしょうか。
ほうれい線はメイクで隠すのは難しく、美容医療を受けたいと思っても様々な種類があるため、自分に合うものが分からないという方もいらっしゃるかもしれません。
そこでこの記事では、ほうれい線に悩んでいる方におすすめの美容医療を解説します。ほうれい線の原因や予防についても詳しく解説するので、「ほうれい線をケアして美肌を目指したい」という方はぜひ最後までチェックしてくださいね。
監修者
やさしい美容皮膚科・皮フ科
秋葉原院 院長
医師 宇井 千穂 先生
準ミス日本受賞。全日空客室乗務員を経て、北里大学医学部を卒業し、皮膚科医、美容皮膚科医として勤務。
web雑誌での連載やサプリメント、化粧品の監修など、多方面で活躍中。
【医人VOICE】やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院
※監修者は「選び方」について監修・制作をおこなっています。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
ほうれい線とは
ほうれい線(法令線)は、小鼻の横から口元に延びるたるみジワの一つです。年齢とともにくっきりと深くなり、目立ちやすくなります。
加齢によって頬全体の皮膚や内部の組織が下がることで肌内部の形状が崩れ、影ができ、しわのように見える境界線・溝です。そのため、シワの一種ではありますが、厳密に言うと皮膚がたるむことが原因で起こる肌トラブルです。
ほうれい線の原因
ほうれい線の原因は主に以下のことが考えられます。
・肌のたるみ、ハリ不足
・表情筋の減少や衰え
・肌の乾燥
・顔立ち
・骨格のゆがみ
大きな原因は加齢によるたるみです。年齢を重ねると、頬の皮膚や皮下脂肪が重力に逆らえず下に垂れ下がってきます。その結果たるみとなり、形成されるのがほうれい線です。たるみが進行すればするほど、ほうれい線は深くなっていきます。
また、ほうれい線は顔立ちや骨格にも影響を受けます。若い年齢からほうれい線があるかどうかは個人の骨格により差があります。
ほうれい線の予防
ほうれい線は美容医療と並行して日頃のスキンケアや食生活を見直すことも重要です。
ほうれい線の予防について、スキンケア・食生活・マッサージの観点から詳しく解説していきます。
スキンケア
スキンケアでは、たるみを予防するハリ・弾力を高めてくれる成分を選ぶことが大切です。ビタミンAの一種であるレチノールは、肌の生まれ変わりをサポートする働きがあり、コラーゲンの生成を促すことも期待できます。
また、肌内部の潤いが失われてしまうとハリの低下につながってしまいます。セラミドには高い保湿効果があるため、セラミドが配合されたコスメもおすすめです。
たるみの原因は紫外線による影響もあります。紫外線を浴びることで肌のハリ・弾力を司るコラーゲンがダメージを受けてしまうため、一年通して紫外線対策をする必要があります。季節問わず紫外線カット効果のあるケアを取り入れていきましょう。
食生活
食生活のポイントは、ハリ感を出すコラーゲンを増やすことです。
結論としては、アミノ酸とビタミンCがおすすめです。
コラーゲンを増やすならコラーゲンを多く含む食品を摂取した方が良いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、コラーゲン入りの食品を摂ったとしても、そのままお肌のコラーゲンになるわけではありません。
コラーゲンを摂取しても体内でアミノ酸やペプチドなど小さな分子に分解されるため、残念ながら必ずしもお肌のコラーゲンを増やせるわけではありません。
そこでおすすめなのがアミノ酸です。アミノ酸を多く取り入れることで年齢とともに減少するコラーゲンを補うことができます。
肉や魚など動物性たんぱく質を含む食品にはアミノ酸が豊富に含まれています。毎日の食卓に肉や魚など動物性たんぱく質を含むメニューを積極的に取り入れていきましょう。
さらに、コラーゲンにはアミノ酸だけでなく、ビタミンCが必要です。ビタミンCは野菜や果物に多く含まれており、例えば、ピーマンやブロッコリーなどがあります。食事での摂取が難しい場合は、サプリで補うのも良いでしょう。
表情筋のストレッチやマッサージ
表情筋の衰えは、ダイレクトにほうれい線の原因になるため、表情筋のストレッチやマッサージをするとたるみの防止になります。しかし、スキンケアと比べると、それほど効果的な予防法とは言えません。
マッサージをするときの注意点は、過度な摩擦です。摩擦は肝斑やシミの原因になり、皮膚を伸ばすことで逆にたるんでしまうことがあります。マッサージするときは強く擦らないようにしたり、マッサージクリームを使用するなど工夫していきましょう。
最近では、口にくわえて表情筋を鍛えるといったような、美容グッズもあります。トレーニングは自分に合った方法で適切な頻度で行うようにしましょう。
ほうれい線を改善できる美容医療の選び方
すでに深く刻まれたほうれい線をケアするには、毎日のホームケアでは限界があります。
短時間で改善したい方は美容医療クリニックでの「シワ・たるみ治療」がおすすめです。
ここでは、メスを使わずにできるシワ・たるみ治療の選び方をご紹介します。
HIFU(ハイフ)
HIFUとは、SMAS筋膜に働きかけ、熱の力でたるみの改善を図る超音波のマシンです。「切らずにできる小顔治療」と言われることも多く、シワを改善し美肌を目指したい方向けの施術です。
皮下脂肪のボリュームが少ない人が治療法として選択することが多く、引き締め効果があり、熱エネルギーがコラーゲン生成を促進することでハリのある肌に導きます。
施術直後は一時的に赤みや腫れなどが起こる可能性もあります。数カ月かけて効果を発揮するので即効性はありませんが、継続することで効果のもちも少しずつ長くなっていきます。
こんな症状やお悩みに
・ほうれい線やマリオネットラインが気になる方
・フェイスラインのたるみが気になる方
・切らずにリフトアップしたい方
・首のたるみも改善したい方
HIFU(ハイフ)ってどんな施術?
【体験取材】HIFUの痛みや効果は?
糸リフト
糸リフト(スレッドリフト)とは、皮膚の下に特殊な糸を挿入し、フェイスラインを引き上げる治療法です。顔全体のたるみを改善したい方や切らずにリフトアップしたい方に適しています。皮下脂肪のボリュームが比較的多い人におすすめされることが多く、ほうれい線以外のたるみを改善する効果も期待できます。
施術に使用する糸には、時間の経過とともに体内に自然に吸収される「溶ける糸」と、吸収されずに残る「溶けない糸」があります。最近では安全性の高い「溶ける糸」が主流です。「溶ける糸」にも様々な種類があり、糸の種類によって効果やダウンタイムなども異なります。施術後に引きつれなどの違和感を感じることがあるので、医師と相談し適切な施術方法を選びましょう。
こんな症状やお悩みに
・ほうれい線以外のシワもケアしたい
・効果持続期間の長い治療を受けたい
・顔全体のリフトアップも目指したい
・美肌効果も期待したい
糸リフトってどんな施術?
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、気になるシワにピンポイントでヒアルロン酸を直接注入し、アプローチする治療方法です。ヒアルロン酸は体内に存在する安全性が高い成分で、皮下脂肪のボリュームが少ない人が選択するケースが多くなっています。即効性がありますが、体内に吸収されてしまうため定期的に施術を受ける必要があります。
ダウンタイムはほとんど発生しないと言われており、稀に皮膚の赤みや腫れがあっても一週間程でほとんど気にならなくなります。
こんな症状やお悩みに
・ピンポイントでほうれい線をケアしたい
・肌のハリと弾力が減ってきた
・年齢よりも老けて見られる
・即効性のある治療を受けたい
ヒアルロン酸注入ってどんな施術?
クリニックで自分にあったほうれい線ケアを
スキンケアではなかなか解消できないほうれい線。今回ご紹介した治療方法は、どれも医療機関のみ施術できる方法のため、高い美肌効果が期待できます。様々な施術方法があるので、あなたの希望を叶えてくれる治療を選ぶようにしましょう。
「記事を読んだけどどの治療にしようか迷う」「ほうれい線治療は初めてなので不安」という方は、まずクリニックのカウンセリングで相談してみてください!