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【薬剤師監修】ニキビができる場所には意味がある?ニキビの原因や治し方を場所別に解説!

あごや鼻など、顔の一部に繰り返し発生するニキビに悩まされていませんか?
特定の場所に繰り返しニキビができる原因がわかれば、適切なケアで予防できるかもしれません。

日々の生活習慣やケア方法など、普段から何気なくしていることのなかに、ニキビができる要因が隠れていることも。

今回は、ニキビの原因や対処法について、顔やからだの場所別に詳しく解説します。繰り返すニキビにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

教えてくれたのは

薬剤師 稲嶺千春 さん

大学卒業後、製薬企業で健康食品の品質保証に携わる。その後、調剤薬局の薬剤師へと転職して心療内科の処方を中心とした臨床経験を積む。会社員として働くなかで、自分の力だけで人々に価値提供していくことに興味をもち、もともと興味のあった美容や健康分野を中心に執筆活動をしている。

ニキビができる原因は部位ごとに異なる

ニキビはどの場所にできたとしても、「皮脂の過剰分泌」や「アクネ菌の増殖」といった基本的な原因は同じです。

しかし、場所によっては、肌の乾燥やストレス、生活習慣などのニキビの発生や悪化に関わる要因が異なる場合があります。

悩ましいニキビを繰り返し発生させないためにも、部位ごとの原因を知って正しい対処法を実践することが大切です。

ニキビができる場所ごとの原因と対策

顔やからだのさまざまな部分に繰り返しあらわれるニキビ。ここでは、ニキビができる場所ごとの原因や対策について詳しく紹介します。

顔のニキビ

顔は、ニキビができる代表的な部位です。思春期ニキビからはじまり、大人になっても口周りやフェイスラインのニキビに悩まされている方も多いのではないでしょうか。

顔には、皮脂が出やすい部位や乾燥しやすい部位などが混在しているため、同じ顔のなかでも部位によってニキビの原因が異なります。

顔の細かい部位ごとのニキビの原因がわかれば、予防や対策がしやすくなるでしょう。

おでこ、眉間

おでこや眉間のニキビは思春期にできやすいものですが、大人になっても悩まされている方は少なくないでしょう。

【原因】
おでこや眉間にニキビができる主な原因には、次のようなものがあげられます。

・皮脂の過剰分泌
・前髪による肌への刺激
・シャンプーやリンスのすすぎ残し


おでこや眉間を含むTゾーンは皮脂の分泌が多く、思春期にはホルモンバランスの乱れによってもニキビができやすい部位です。

さらに、前髪が肌に当たることによる刺激や、シャンプーやリンスのすすぎ残しによってニキビができることもあります。

【対策】
脂っぽさが気になる場合は、皮脂による毛穴詰まりを防ぐために洗顔料で朝晩やさしく洗いましょう。洗顔料のすすぎ残しもニキビの原因になるので、生え際もしっかり流すことが大切です。

また、洗顔のあとはしっかり保湿しましょう。皮脂が多いからといって保湿をおこたると、肌を乾燥から守るために過剰に皮脂が出る原因になってしまいます。

また、肌への刺激とならないように、前髪をピンで留めたり耳にかけたりする工夫も大切です。

頬のニキビも皮脂の分泌量が多い思春期にできやすく、大人になってもさまざまな原因で発生します。頬のニキビはニキビ跡になって目立ちやすいので、早い段階で適切にケアすることが大切です。

【原因】
頬のニキビの原因には、主に次のようなものがあげられます。

・肌の乾燥
・枕やマスクなどによる摩擦
・汚れたメイク道具による刺激


頬は顔のなかでも乾燥しやすい部位であるため、肌の潤いを守るために皮脂が過剰に分泌されてニキビの原因になることがあります。

また、枕やマスクによる摩擦が刺激となることでニキビができることも。
汚れたメイク道具を使うことによる雑菌の繁殖も、ニキビの原因となってしまいます。

【対策】
乾燥で皮脂が過剰に分泌されないように、化粧水や乳液でしっかり保湿しましょう。なるべく摩擦刺激を与えないように仰向けで寝たり、やさしくスキンケアしたりすることも大切です。

また、雑菌によるニキビを発生させないように、日頃から寝具やメイク道具を清潔に保ちましょう。

鼻は顔のなかでも皮脂量が多く、ニキビに加えてテカリや毛穴の黒ずみなどのトラブルも発生しやすい部位です。

【原因】
鼻ニキビの原因には、主に次のようなものがあげられます。

・皮脂の過剰分泌
・マスクや、鼻をかむことによる摩擦


鼻は毛穴が多く、皮脂腺が発達していて皮脂が出やすい場所です。鼻をかんだりマスクですれたりすることによる摩擦刺激も多く、角質が厚くなって毛穴を塞いでしまう場合もあります。

【対策】
保湿を徹底することで皮脂の過剰分泌を抑え、摩擦による角質肥厚を防ぐことが大切です。
鼻の角質ケアを定期的に取り入れたり、鼻をよくかむ方はやわらかいティッシュに変えたりするといいでしょう。

口周り

口周りのニキビは繰り返し発生しやすく、治りにくいという特徴があります。

【原因】
口周りのニキビの原因には、主に次のようなものがあげられます。

・胃腸の弱り
・ストレス
・ホルモンバランスの乱れ
・シェーバーやカミソリによる刺激


食べ過ぎ・飲み過ぎによって胃腸が弱ったり、過労やストレスから体調を崩したりしている場合は、口周りにニキビができやすくなるといわれています。
また、顔用のシェーバーやカミソリでの処理によっても、雑菌が入り込んで炎症の原因になる場合があります。

【対策】
食生活が乱れていると感じる方は、まず食事の見直しからはじめましょう。ニキビ対策には、ビタミン類が豊富な緑黄色野菜や、食物繊維が豊富なきのこなどがおすすめです(※2)。

日頃からストレスを強く感じている方は、適度に発散させてホルモンバランスの乱れを防ぎましょう。ストレスを完全に取り除くことは難しいですが、友人や家族と話したり、軽い運動をしたりするだけでもリフレッシュできるはずです。

あごやフェイスライン

あごやフェイスラインといったUゾーンは、大人ニキビの好発部位です。Uゾーンのニキビは再発しやすく、痛みやしこりを伴うことも多くあります。

【原因】
あごやフェイスラインのニキビの原因には、主に次のようなものがあげられます。

・ホルモンバランスの乱れ
・ストレス
・肌の乾燥


あごやフェイスラインは男性ホルモンの影響を受けやすく、ニキビが出やすい部位です。ストレスによってホルモンバランスが崩れたり、乾燥によって皮脂分泌が促進されたりすることも原因のひとつです。

【対策】
Uゾーンのニキビ対策には、ホルモンバランスを整えることが重要です。生活習慣を見直し、ストレスや食生活の乱れなどを避けるようにしましょう。また、乾燥を防ぐために化粧水や乳液でしっかり保湿することも大切です。

からだのニキビ

ニキビは顔以外にも、皮脂腺が多い頭皮や背中などの部位に発生しやすい傾向があります。

頭皮

お風呂で髪を洗っているときや、髪をとかしているときにニキビに触れて痛みを感じたことはないでしょうか?頭皮のニキビは目視で気づきにくいため、見つけたときには悪化していることも。

【原因】
頭皮のニキビの原因には、主に次のようなものがあげられます。

・皮脂の過剰分泌
・シャンプーやリンスのすすぎ残し
・紫外線の刺激
・通気性が悪さによるアクネ菌の繁殖


頭皮は皮脂分泌が盛んなので、皮脂が毛穴につまってニキビができやすいとされています。また、髪の毛で覆われていることで蒸れやすいため、ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすいのです。
シャンプーやリンス、整髪料のすすぎ残しや、紫外線が刺激となってニキビを悪化させる場合もあります。

【対策】
頭皮は皮脂が出やすい部位ですが、洗浄力の強すぎないシャンプーでやさしく洗うことが大切です。必要な皮脂まで落とすと、乾燥から守るために余計に皮脂が出てしまいます。

すすぎは生え際まで丁寧に行い、頭皮が蒸れて雑菌が繁殖しないようにしっかりドライヤーで乾かしましょう。

背中

背中も皮脂腺が多い部位であり、思春期からずっと背中ニキビに悩まされている方も多いのではないでしょうか?
背中の皮膚は顔に比べて厚いので、一度ニキビができると治りにくいという特徴があります。

【原因】
背中ニキビの原因には、主に次のようなものがあげられます。

・皮脂の過剰分泌
・ホルモンバランスの乱れ
・下着や衣類の摩擦
・シャンプーやボディーソープなどのすすぎ残し


背中は、皮脂腺が多いことや、衣服の摩擦による角質肥厚によって、毛穴に皮脂が詰まりやすい場所といえます。
正しいケアをしても背中ニキビが治らない場合は、「マラセチア毛包炎」というカビが原因で生じる皮膚の病気になっている可能性もあります(※1)。

【対策】
入浴時には皮脂汚れをやさしく洗い流し、入浴後は化粧水や乳液などで保湿することが大切です。背中は手の届きにくい場所なので、スプレー式の化粧水を使うと塗りやすいでしょう。

シャンプーやリンスなどの成分が背中に残ると毛穴を詰まらせる原因になるので、すすぎ残しには注意が必要です。

マラセチア毛包炎になっている場合は、専用の薬を使用しないと治りません。なかなかニキビが治らない場合は皮膚科を受診してみましょう。

正しいケアで繰り返すニキビを防ごう

本記事では、ニキビができる部位別に、原因や対処法についてご紹介しました。

ニキビの基本的な原因は「皮脂の過剰分泌」や「アクネ菌の増殖」などですが、これらを悪化させる要因が日々の生活のなかに隠れているかもしれません。

たとえば、Tゾーンや背中などの皮脂の分泌が活発な部位はゴシゴシ洗いがちですが、乾燥すると余計に皮脂が出てニキビができやすくなります。

ケアしたい部分の特徴をしっかり理解し、正しいケアで繰り返すニキビを防ぎたいですね。

【参考文献】
※1)要旨|マラセチア感染症|清 佳浩|帝京大学医学部付属溝口病院皮膚科(2012)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mmj/53/1/53_1_7/_pdf
※2)1.日常生活|生活上の注意|にきび(尋常性ざ瘡)|KOMPAS 慶應義塾大学 医療・健康情報サイト
https://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000299.html

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