ヴァンパイアフェイシャルとは？若々しさを保つ血液美容
ヴァンパイアフェイシャルはダーマペンを使って肌の真皮層に微細な傷穴を開けていき、自分の血から生成したPRP（多血小板血漿）を肌内部に直接注入する施術です。毛穴やニキビ跡、クレーターなどの改善に用いられ、肌内部の細胞の活性化を促して肌の再生を行うため、他の美容施術よりも効果がゆっくりと現れます。
今回は他の美容施術との違いや施術までの流れ、相場の料金、ダウンタイムなどについて解説していきます。
- 1. ヴァンパイアフェイシャルとは
- 1-1. PRP（多血小板血漿）とは
- 2. よく似た施術との違いについて
- 2-1. ダーマペン4との違い
- 2-2. ヒアルロン酸注入療法との違い
- 2-3. 水光注射との違い
- 3. ヴァンパイアフェイシャルの手順と流れ
- 3-1. 採血
- 3-2. 洗顔
- 3-3. 麻酔
- 3-4. ダーマペンによる施術
- 3-5. 採取した血液から分離した血小板を導入
- 3-6. 洗浄と消毒
- 4. ヴァンパイアフェイシャルに期待できる美容効果
- 4-1. こんな肌悩みに
- 4-2. 組み合わせると効果的な施術
- 5. ヴァンパイアフェイシャルの人気の理由
- 5-1. アレルギーのリスクが低い
- 5-2. 効果が長続きする
- 5-3. 適用範囲が広い
- 5-4. 広い面積に施術できる
- 6. ヴァンパイアフェイシャルのリスクとデメリット
- 6-1. 赤みや腫れ
- 6-2. アレルギー
- 6-3. ダウンタイム
- 7. どれくらいで効果が実感できる？
- 8. 相場の料金
- 9. よくある質問
- 9-1. どれくらいの頻度で行いますか？
- 9-2. 施術を受けられない人はいますか？
- 9-3. 施術後のケアで注意すべきことはありますか？
- 10. まとめ
ヴァンパイアフェイシャルとは
ヴァンパイアフェイシャルは、凹凸の大きいニキビ跡やシワ・たるみなどの改善に効果的とされています。自分の血を採血して生成した成長因子などの栄養分が含まれた多血小板血漿（PRP）を、ダーマペンによって開けられた微細な穴から注入していく治療法です。
ヴァンパイアフェイシャルは肌内部に直接美容成分を届けられるため、肌細胞のはたらきを活性化でき、肌の本来持った自然治癒力を利用して肌質の根本的な改善が期待できるのが魅力です。単体の施術でも高い効果を発揮しますが、他の美容施術や薬剤を組み合わせることで、より多様な肌悩みの改善や治療を行うことができます。
PRP（多血小板血漿）とは
ヴァンパイアフェイシャルは、PRP（多血小板血漿）療法を用いる施術です。PRP療法は再生医療法の一つで、自分の血を採血した後、遠心分離器にかけて取り出した多血小板血漿とよばれる血漿を皮膚に注入します。多血小板血漿には、人間が怪我をしたときに傷口を塞ぎ、傷を早く治すための成長因子を作り出す血小板を多く含んでいます。PRP療法では、自分の血から抽出した血漿の成長因子のはたらきを利用し、肌の再生を促します。
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よく似た施術との違いについて
ヴァンパイアフェイシャルとよく似た、皮膚に注射を行う施術はいくつかあります。ここでは、同じくシワ改善やニキビ跡治療によく用いられるダーマペン4・.ヒアルロン酸注入療法・水光注射との違いについて説明します。
ダーマペン4との違い
ダーマペンは微細な針で皮膚の真皮層の複数箇所に穴を開け、肌がもともと持っている自然治癒力によって肌の再生を促す施術法です。ヴァンパイアフェイシャルはダーマペンとPRP療法を掛け合わせた施術で、ダーマペンで開けた微細な穴からPRPを注入することで、さらなる肌の再生効果を狙います。
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ヒアルロン酸注入療法との違い
ヒアルロン酸注入療法は、肌のシワやたるみの気になる部分にヒアルロン酸を注入して改善を図る治療法です。さまざまな美容クリニックで行なわれているポピュラーな治療法ですが、ヒアルロン酸はPRPと比べて粒子が大きいため、場合によっては注入箇所のふくらみが目立つ可能性があります。
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水光注射との違い
水光注射は、ヴァンパイアフェイシャルと同じく肌の真皮層にヒアルロン酸やアミノ酸などの美容成分を直接注射する施術です。ヴァンパイアフェイシャルが肌のもともとの自然治癒力のはたらきを利用するのに対して、水光注射は注入した美容成分のはたらきがメインとなります。
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ヴァンパイアフェイシャルの手順と流れ
ここからは、ヴァンパイアフェイシャルの施術の手順について解説していきます。他の美容施術と異なり、ヴァンパイアフェイシャルは施術前に採血を行うのが大きな特徴です。
採血
施術を行う前に、注入するPRPを生成するための採血を行います。採取された血液は分離機にかけられます。PRPの生成までにかかる時間はクリニックによって異なります。
洗顔
続いて、メイクを落として洗顔を行います。洗顔が完了したら、施術台に向かって準備完了です。
麻酔
施術の準備が完了したら、まずは顔に麻酔クリームを塗布し、麻酔が効き始めるまで待機します。ダーマペンの針の長さや体質などによって調整可能です。
ダーマペンによる施術
麻酔が効き始めたら、ダーマペンを使って肌全体に微細な穴を開けていく施術を行います。
採取した血液から分離した血小板を導入
ダーマペンによって肌に微細な穴を開けたら、肌全体に先ほど採血した血液から分離されたPRPを塗り、穴から肌内部に浸透させていきます。
洗浄と消毒
最後にPRPをきれいに拭き取り、肌表面に薬剤塗布したり消毒を行ったりして施術完了です。
ヴァンパイアフェイシャルに期待できる美容効果
ヴァンパイアフェイシャルは美容成分を補給して効果を待つのではなく、肌がもともと持っている自然治癒力を刺激して肌を再生する治療法です。そのため、肌本来の力を活性化し、肌悩みの根本的な改善を目指すことが可能です。肌悩みの一時的な改善にとどまらず、肌質そのものを改善したい方に向いています。
こんな肌悩みに
ヴァンパイアフェイシャルは、シワやたるみの改善・ほうれい線の改善・ニキビ跡やクレーターの改善・くすみやキメの改善・開き毛穴の改善などの効果が期待できます。幅広い肌悩みに適用できるのが魅力の施術です。
組み合わせると効果的な施術
ヴァンパイアフェイシャルは、他の美容施術と組み合わせることも可能です。よくセットで行なわれる施術はベビーピールやマッサージピールなどのケミカルピーリングで、組み合わせて行うことでさらに高い効果を実感できます。
ベビーピール
ベビーピールは、サリチル酸マクロゴールを含んだ薬剤によるケミカルピーリングの一種で、施術後に赤ちゃんのような柔らかくふっくらとした肌になることから名付けられました。肌に塗布して古い角質を剥離させ、肌のターンオーバーサイクルをサポートします。
マッサージピール
マッサージピールはイタリア製の特殊な薬剤を用いたケミカルピーリングで、他のピーリングと異なり肌の剥離作用を起こさないのが特徴です。トリクロロ酢酸やコウジ酸を含んだ薬剤が肌内部のコラーゲンの生成を促し、ハリ・ツヤのある若々しい肌を目指せます。
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ヴァンパイアフェイシャルの人気の理由
ヴァンパイアフェイシャルは、さまざまな理由から最近人気を集めています。他の施術との大きな違いは、自己血と肌の自然治癒力を利用するためアレルギーリスクが低く、効果が長期間継続することです。
アレルギーのリスクが低い
ヴァンパイアフェイシャルで用いるPRPは自分の血液から生成されているため、施術後のアレルギーリスクは低いです。もともと自分の体内にあった成分を肌内部に再注入しているため、安全面のリスクが気になる方や肌に直接美容成分を入れることに抵抗のある方でも受けやすい施術といえます。
効果が長続きする
ヴァンパイアフェイシャルは一度の施術で効果が6〜12ヶ月と長期間持続するのが特徴です。他の施術のように美容成分を注入してそのはたらきによる効果を待つのではなく、もともと肌の持っている機能を活性化させて肌を再生させるため、効果が持続しやすいのです。
適用範囲が広い
ヴァンパイアフェイシャルは、適用範囲が広いのも魅力の一つです。ニキビ跡や毛穴などの肌トラブルの治療だけでなく、肌のトーンアップやハリ・キメの改善にも効果が期待できます。また、顔への施術に加えて頭皮やボディにも行えます。
広い面積に施術できる
同じような治療目的で行われる水光注射などのメソセラピーは薬剤を肌に1か所ずつ注入していきますが、ヴァンパイアフェイシャルは微細な針のついたダーマペンを使用するため、一度に肌の広い範囲に施術できます。そのため、短時間で広範囲の施術が可能です。
ヴァンパイアフェイシャルのリスクとデメリット
ヴァンパイアフェイシャルは自己血を使用することから、施術後のアレルギー反応の可能性が低いのが特徴です。しかし、ダーマペンに使用されている金属でアレルギー反応を起こす可能性があるため、金属アレルギーの疑いがある方や、アレルギー体質の方は必ず事前に相談しましょう。
赤みや腫れ
ヴァンパイアフェイシャルの施術後は、人によって内出血や腫れ、赤みなどの症状が出ることがあります。これは肌を再生しようとする自然治癒力が高まっていることの表れでもあり、症状には個人差がありますが、施術数日から一週間でおさまることがほとんどです。一週間を超えても改善しない場合は、病院を受診するようにしましょう。
アレルギー
ダーマペンの微細な針は医療用ステンレスを使用しています。金属アレルギーやステンレスアレルギーを持っている方は、施術後にアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、必ず事前に申告するようにしましょう。場合によっては施術を受けられない可能性があります。
ダウンタイム
ヴァンパイアフェイシャルはダーマペンを使用して肌に微細な穴を開けるため、数日間のダウンタイムが発生することがあります。ダウンタイムの長さや重さはダーマペンを肌に刺す深さに比例し、ダーマペンを浅く刺すほど軽く、深く刺すほど重くなります。約1mm程度の深さで穴を開けた場合、約3日間のダウンタイムが発生します。
どれくらいで効果が実感できる？
ヴァンパイアフェイシャルの効果が実感できるのは、施術後3ヶ月以降とやや遅めです。人間の肌は、ターンオーバーによって約3ヶ月ですべての細胞が入れ替わります。ヴァンパイアフェイシャルは肌内部の細胞の活性をうながす施術のため、他の美容施術のようにはすぐに効果が実感できないものの、徐々に肌が若々しい印象に近づいていくのが特徴です。また、肌自体を長期的に再生することから効果の持続期間も長くなります。
相場の料金
ヴァンパイアフェイシャルの気になる施術料金についてです。ヴァンパイアフェイシャルは自費診療となるため価格帯は広くなっています。クリニックによって注入するPRPの量やセット回数が異なるので、比較しながら自分に合ったクリニックを見つけましょう。
おおよそですが一回当たり約3㏄〜12㏄、￥55,000〜￥175,000というのが相場です。実際の料金についてはクリニックで確認する必要があります。
よくある質問
ここからは、ヴァンパイアフェイシャルに関するよくある質問をQ&A形式で解説していきます。疑問点は施術前に解消しておきましょう。
どれくらいの頻度で行いますか？
ヴァンパイアフェイシャルは1回の施術でも効果が持続しますが、回数を重ねることによってさらに効果が実感できるようになります。一般的には1ヶ月おきに3〜5回の施術を受けることが推奨されています。
施術を受けられない人はいますか？
ヴァンパイアフェイシャルはダーマペンを用いて肌に細かい穴を開けるため、金属アレルギーの方や、傷跡から炎症が起こりやすいケロイド体質の方には適しません。また、妊娠・授乳中の方も施術を受けられません。
施術後のケアで注意すべきことはありますか？
使用するダーマペンの針の長さにもよりますが、施術後は普段以上に肌が敏感になっています。刺激の少ないスキンケアを行い、しっかりと保湿を行うようにしましょう。紫外線ダメージも受けやすいため、日焼け対策を十分に行ってください。
まとめ
ヴァンパイアフェイシャルは、ニキビ跡の肌質の治療やトーンアップなど、さまざまな肌悩みを改善に導いてくれると話題になっています。自己血を使用した施術で他の美容施術に比べてリスクが低く、肌細胞のはたらきを活性化することから肌悩みの根本的な解決に繋がるのも魅力です。効果の持続期間が長くダウンタイムも比較的軽いため、一歩進んだ美肌施術を受けたいと考えている方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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