注射を打つだけで脂肪が減少すると言われる「脂肪溶解注射」。
しかし、中には「脂肪溶解注射の効果はない」という噂もあり、効果に疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では医師の寺井 美佐栄 先生にご監修いただき、脂肪溶解注射は本当に効果があるのか、「効果がない」と噂される理由や効果を高めるポイントについても解説します。また、脂肪溶解注射の最新薬剤についても詳しく紹介します。
「脂肪溶解注射が気になるけど、実際のところ効果はあるの？」と気になっている人は、施術を検討する際の参考にしてくださいね。
監修者
ミサクリニック六本木本院
医師 寺井 美佐栄 先生
複数の大手美容皮膚科での院長経験を経て、満を辞して2022年9月にミサクリニック六本木本院を開業。
メスを使わずに「ナチュラルなキレイ」を引き出す技術に定評がある寺井先生。「メスを使わない美容施術、必見！！Dr.みさえの素敵になり隊」というYouTubeで美容医療に関する情報を毎週配信しています。
※監修者は「選び方」について監修・制作をおこなっています。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。
脂肪溶解注射とは
脂肪溶解注射は、部分的な脂肪を減らすことができる美容施術の一つです。
体全体の大きな脂肪がつきやすい部位ではなく、頬やあご下などの施術に向いています。気になる部分に脂肪を溶かす薬剤を直接注射し、部分痩せにアプローチする施術です。
脂肪細胞自体の数を減らし体外に排出するため、長期間の効果が期待できます。ダイエットのようなリバウンドの心配が少ないのもメリットです。
また、治療時間も短く、注射を打つだけという手軽な治療で痩身効果が期待できます。ダウンタイムは過度に心配する必要はなく、痛みに不安がある方や脂肪吸引に抵抗がある方にも選びやすい施術です。
脂肪溶解注射 顔や太ももなどの部分痩せに効果的！切らずにできる話題の施術
「脂肪吸引」との違い
同じく痩身を目的とした治療法として、「脂肪吸引」があります。
「脂肪溶解注射」と「脂肪吸引」は、施術方法に違いがあります。
「脂肪溶解注射」は、脂肪を溶かす薬剤を注射器で注入、脂肪を溶かして体外に排出する施術です。
一方、「脂肪吸引」は数ミリの穴を開け、吸引管で脂肪を吸引する施術です。脂肪吸引は切開する必要があるため、腫れや赤みなどのダウンタイムが現れます。
短い施術時間でダウンタイムが少ない治療を求める方には、「脂肪溶解注射」が向いています。
「脂肪吸引」は、ダウンタイムがあっても施術後すぐに効果を実感したい方に向いています。
どちらも美容クリニックで受けられるので、求める効果や条件に合わせて選んでいきましょう。
脂肪溶解注射により期待できる効果は？
脂肪溶解注射は以下のような効果が期待されています。
こちらは寺井先生のYouTubeでも詳しくご紹介されていますので、ぜひあわせてご覧ください！
脂肪細胞を分解する
脂肪溶解注射には、脂肪細胞自体を分解する成分が含まれています。この成分によって、注射された部位の脂肪細胞が分解され、体内から尿や便、汗などの老廃物として排出されます。
注射できる部位は小範囲になるので、体への大きなサイズダウンというより、頬やあご下など顔周りについている脂肪の方が効果を感じやすくなります。
太ももやお腹周りの脂肪をしっかり減らしたいという方は、脂肪吸引の方が即効性を感じることができると言えます。ただ、脂肪溶解注射も進化したため、回数はかかりますが、適切な製剤と量を使えば脂肪溶解注射でも対応可能となりました。
また、脂肪細胞と老廃物が固まった「セルライト」も同時に減少させる作用があるため、部分痩せしたい方に向いています。
代謝がよくなり引き締まる
脂肪溶解注射は脂肪細胞を分解する働きに加えて代謝がよくなり、リンパの流れが良くなるとされています。
溜まりがちな老廃物とともにリンパの流れがスムーズになるため、フェイスラインが引き締まります。
ダイエットではなかなか実感しにくい小顔効果なども期待できます。
こんな方に
・部分的に痩せたい方
・顔の脂肪を減らしたい方
・二重顎を改善したい方
・フェイスラインをスッキリさせたい方
・脂肪吸引まではしたくないけど、痩せたい方
脂肪溶解注射が効果がないのは昔の話
「脂肪溶解注射は効果がない」と言われることがありますが、それは過去の話です。今は薬剤が進化したことにより、効果を実感しやすくなりました。
自分の肌に合わせて適切な治療を受けることで、確かな効果が実感できます。
効果についてさまざまな情報が飛び交っていますが、まずは医師による正しいカウンセリングを受けることが大切です。気になった方は、まずはクリニックで相談していきましょう。
脂肪溶解注射は効果がないと噂される理由は？
「脂肪溶解注射には効果がない」と噂される理由には、いくつかの要因が考えられます。
脂肪溶解注射は、使用する薬剤の種類や注入量、施術者の技術によって効果に差が出ることがあります。
また、脂肪溶解注射は、継続的な施術が必要になる場合があります。目指す効果や状態によっては一回の施術だけでなく、複数回施術をすることで効果実感できるというケースもあることを念頭に置いておきましょう。
しかし、今では薬剤が進化したことにより、以前よりも1回の施術で効果が実感しやすくなりました。薬剤については、次章で詳しく紹介します。
脂肪溶解注射の薬剤の種類は？
ここでは、脂肪溶解注射の代表的な薬剤である「BNLSアルティメット」と「FatXcore」の2種類を紹介します。
BNLSアルティメット
BNLSアルティメットは、植物や海藻から抽出した天然由来の13種類の有効成分が配合されています。具体的には、脂肪溶解作用でけでなく、肌の引き締めやリンパ循環促進、さらに、脂肪燃焼作用もあるとされています。
効果は1週間か10日ぐらいで分かり、半永久的に持続します。
また、BNLSアルティメットはしっかり効果を実感できるだけでなく、腫れや痛みなどのダウンタイムが少ないという点もメリットです。
FatXcore
FatXcoreは米国FDAで脂肪溶解効果があると認可されている「デオキシコール酸」が1.0%配合されている、最新の薬剤です。
今までの脂肪溶解注射と比べ脂肪を分解する効果が非常に高いため、1回の治療効果が大きいことが特徴です。
従来のものよりダウンタイムは少なくなっていますが、腫れや痛みが1〜2週間残ることがあります。
高い痩身効果があり、顔だけではなく二の腕や太ももといったボディへの治療も可能です。
脂肪溶解注射の効果を高めるためには？
脂肪溶解注射の効果を高めるには、適切な薬剤で適切な回数治療を受けることが大切です。
薬剤の効果には個人差があり、状態によって薬剤の選定などは異なります。
また、医師の技術力やデザイン力によっては、仕上がりが変わる可能性もあります。治療を受ける前に信頼できる美容クリニックで医師に相談してから決めていきましょう。
理想像や希望を医師にしっかり伝えることも大切です。
医師とのコミュニケーションが不十分だと、理想とする仕上がりとは異なる可能性があります。医師と理想像を共有し仕上がりイメージを擦り合わせることで、失敗のリスクを最小限にしていきましょう。
脂肪溶解注射でスッキリ感のある肌を叶えよう
最新の脂肪溶解注射の薬剤は、従来のものに比べると効果が実感しやすく、ダウンタイムが少なくなっています。
短時間で手軽に施術を受けられるため、「フェイスラインをスッキリさせたい」「ダイエットしても顔周りはなかなか痩せられない」という方は、脂肪溶解注射を視野に入れてみてはいかがでしょうか？
脂肪溶解注射は、苦しい運動や 食事制限をせず余分な脂肪を減らすことができます。脂肪溶解注射をきっかけに、健康的な生活習慣を少しずつ取り入れて、今以上にスッキリとしたフェイスラインやボディラインを手に入れていきましょう。
