ルシノール配合コスメのシミ・くすみへの効果は？美白効果とデメリットを紹介
一度できてしまったシミを完全に消すことはできません。なかなか消えないシミはストレスになるものです。シミが気になって、いろいろな化粧品やコスメを試してみたことがある方も多いのではないでしょうか。
美白成分ルシノール配合のコスメは本当にシミに効果があるの？ルシノールはPOLAの特許成分です。ルシノール配合美容液はシミやくすみ、肝斑への効果が期待できるコスメとして長い歴史があります。一方、同じくシミの改善を期待してよく使用されているハイドロキノンとはどのような違いがあるのでしょうか。今回はルシノールのメリットやデメリット、効果的な使い方などについて詳しく解説します。
- 1. ルシノールとは
- 2. ルシノール配合美容液に期待できること
- 3. ルシノールの効果とメリット
- 3-1. 紫外線によるシミやくすみを予防する
- 3-2. 他の美白有効成分よりも効果が高い
- 3-3. 肝斑にも効果が期待できる
- 3-4. 肌への刺激が少ない
- 4. ルシノールのデメリット
- 4-1. ルシノール配合のプチプラ美容液がない
- 4-2. できてしまったシミには効果が薄い
- 4-3.まれに接触性皮膚炎が起こる
- 5. ルシノールとハイドロキノンの3つの違い
- 5-1. 1. 効果の違い
- 5-2. 2. 使用方法の違い
- 5-3. 3. 副作用の違い
- 6. ルシノールの美白効果をアップする方法
- 6-1. ビタミンC誘導体と組み合わせる
- 6-2. ケミカルピーリングと組み合わせる
- 6-3. 内服薬と併用する
- 6-4. 肌にいい生活を心がける
- 7. ルシノール配合美容液で透明感のある肌を手に入れよう
ルシノールとは
ルシノールとは、シベリアのもみの木をもとにした成分で、正式名称を「4-n-ブチルレゾルシノール」といいます。化粧品ブランドのPOLAが開発した特許取得成分です。
ルシノールは、1998年に厚生労働省によって医薬部外品に認められました。厚生労働省が認める美白有効成分には以下の3つの分野があります。
・メラニンの生成を抑制
・メラニンの排出促進
・メラニンを還元
ルシノールはメラニンの生成を抑制し、高い美白効果が期待できるとして、医薬部外品有効成分に認可されています。
ルシノール配合美容液に期待できること
ルシノール配合美容液は薬用の美白美容液です。美白とは、肌を白くすることではありません。生活する中で浴びる紫外線によってできるシミやソバカスができるのを予防する、という意味です。ルシノール配合美容液は、季節を通して降り注ぐ紫外線による、シミやソバカス、肌のくすみを予防する美白効果が期待できます。また刺激が少なく副作用が起きにくいのもメリットです。肌への負担は少なく、かつ高い美白効果が狙えるため人気があります。
ピュアルシノールの効果とメリット
ここからは、美白有効成分として認められたルシノールに期待できる効果とメリットをさらに詳しく説明します。
紫外線によるシミやくすみを予防する
そもそも、シミはどのようにできるのでしょうか。メラニンにはもともと色はありません。メラニンが黒いシミになるのは、チロシナーゼやTRP-1と呼ばれる酸化酵素が原因です。中でもチロシナーゼは無色透明であるメラニン色素を黒色化させるため、シミができる大きな要因です。
紫外線によるシミやくすみの発生は、チロシンというアミノ酸とチロシナーゼが合体することで起こります。チロシンとチロシナーゼは鍵と鍵穴のような関係を持った物質です。この2つの物質が合体するとメラニンになります。
ルシノールを肌に塗ると、メラニンとチロシナーゼが合体する前にルシノールがチロシナーゼと結びつき、メラニンが作られるのをブロックします。ルシノールはメラニンそのものを作らせません。そのため、紫外線によるシミやくすみの予防につながるのです。
他の美白有効成分よりも効果が高い
コウジ酸やアルブチンなどの美白有効成分もルシノールと同様の働きをして、紫外線によるシミやくすみを防いでいます。しかしルシノールは、コウジ酸の約5.6倍、アルブチンの約380倍も美白効果が高いという研究結果があります。
上述の検証結果からもわかるように、ルシノールは他の美白有効成分よりも高い美白効果が期待できる成分です。
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肝斑にも効果が期待できる
ルシノールは、女性の大敵である肝斑にも効果が期待できる成分です。肝斑とは、頬骨や目尻の下あたりにできる左右対称のシミのことをいいます。30〜40代の女性に多く見られ、原因はホルモンバランスの乱れです。肝斑は刺激すると広がり悪化する特性があるため、治療が難しいシミです。
ルシノール研究会は、女性患者62名を対象にルシノールの肝斑への効果を研究しました。その結果、医師の判定では使用開始24週間後に85％以上がやや改善しているとの判断が出ています。
研究結果からもわかるように、ルシノールは肝斑にも効果的な美白有効成分であるといえるでしょう。
肌への刺激が少ない
POLAの臨床試験によると、ルシノール配合量が濃度0.3%以内のものでは、皮膚刺激がほとんどないという結果が出ています。ルシノールは、低刺激で一般的な安全性に問題のない成分であるといえるでしょう。
肌への作用が穏やかであることから、ルシノールは1998年に医薬部外品有効成分として認められ、以来20年以上もの間、多くの人に使用されてきた歴史があります。
ルシノールのデメリット
ルシノールは期待できるメリットが多い成分ではありますが、デメリットも少なからず存在します。使用前に、ルシノールのデメリットにも目を向けておきましょう。
ルシノール配合のプチプラ美容液がない
POLAの特許成分であるため、ルシノールが配合された美容液はやや高価で、プチプラとは言えない製品です。しかし、1回あたりの使用量は少量ですむため、コスパはそれほど悪くないという口コミもあります。
できてしまったシミには効果が薄い
ルシノールは、メラニンを作らせない、黒色化するのを防ぐという作用を持ちます。そのため、シミの発生を妨ぐ効果は期待できますが、今あるシミに働きかけるメラニンの還元作用は期待できません。そのため、すでにできてしまったシミには効果がありません。できてしまったシミにもアプローチしたい場合は、ビタミンC誘導体やハイドロキノンなどの美白成分を取り入れると良いでしょう。
まれに接触性皮膚炎が起こる
ルシノールの使用後、ごくまれに接触性皮膚炎による肌あれが起こることがあります。なお、どんな成分でも肌荒れが起きる可能性はあるものです。
むしろルシノールは刺激が少なく、副作用が起きにくい成分です。もともと肌が刺激に弱い方は、ルシノールの使用前にパッチテストを行うとよいでしょう。腕の内側の、皮膚が柔らかい部分にルシノール配合の美容液を塗り、赤みやかゆみが起きないかを確かめてみてください。
ルシノールとハイドロキノンの3つの違い
美白成分として有名な成分にハイドロキノンがあります。ハイドロキノンはルシノールと同様、シミの原因であるチロシナーゼの作用を防ぎます。メラニン色素の生成を抑制して、シミに効果を発揮する成分です。
よく似た作用を持つルシノールとハイドロキノンですが、美白成分として違う点が幾つかあります。
1. 効果の違い
ルシノールは、メラニンの生成を抑制するため、シミの「予防」としての効果が期待できる美白成分です。一方、ハイドロキノンは、シミの予防に加えて、すでにできてしまったシミを目立たなくする効果が期待できます。老人性色素斑や雀卵斑、炎症後色素沈着、肝斑にも有効とされています。
2. 使用方法の違い
ハイドロキノンを塗った肌は紫外線の影響を受けやすいので、朝に使用するのはなるべく避けるのが無難です。もしくは、日焼け止めをしっかり塗り、紫外線を避ける対策が必要となります。また、ハイドロキノンは酸化しやすく、変質しやすい成分でもあります。直射日光に当たらないよう冷蔵庫で保管して、1か月以内に使いきらなければなりません。
一方、ルシノール配合美容液の場合は、朝晩ともに使用しても問題ありません。ハイドロキノンのような使用期限もないため、使い勝手のいい美白成分といえるでしょう。
3. 副作用の違い
ルシノールは、副作用の可能性が極めて低いといわれています。肌への刺激がなくマイルドな成分のため、敏感肌の方も使えるうれしい成分です。
一方、ハイドロキノンを使用すると、まれに赤みや炎症、白斑が起きる可能性があります。ハイドロキノンの濃度が5％以上のものは発がん性があるという報告もあるため、医師の処方に従って使用してください。
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ルシノールの美白効果をアップする方法
上述のように、ルシノールはシミの発生を防ぐ効果は期待できますが、すでにあるシミにアプローチするのは難しいとされる成分です。ここからは、ルシノールの美白効果を最大限に得るための使用方法をご紹介します。
ビタミンC誘導体と組み合わせる
ルシノールは、今あるシミを目立たなくする効果にはあまり期待できません。一方、ビタミンC誘導体は、シミの予防はもちろん、今あるシミにもアプローチできる成分です。ルシノールのデメリットを補うためにビタミンC誘導体と組み合わせることで、より効率よく美白効果を狙えるでしょう。
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ケミカルピーリングと組み合わせる
ケミカルピーリングとは、特殊な薬液を肌に塗り、表面の古い角質を取り除く施術です。特に肝斑でお悩みの場合、レーザー治療では逆に悪化する可能性があります。レーザーの使用が難しいと判断された方は、ケミカルピーリングをルシノールと組み合わせることで、肝斑にも効率よくアプローチできるでしょう。
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内服薬と併用する
トラネキサム酸やトコフェロール、シナールなどの内服薬との併用によってより効果的にシミ対策にアプローチすることができます。トラネキサム酸は肌の炎症を抑えて、シミや肝斑を目立たなくする効果があります。トコフェロールはビタミンEです。肌荒れ防止、血行改善などでシミの早期排出を促します。シナールはビタミンC配合の医薬品でシミの還元、予防や肌トラブルの改善が期待できます。
肌の外側から美白をアプローチするルシノールと、体の内側から働きかける内服薬を組み合わせることで、ルシノールの美白効果をより発揮できるでしょう。
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肌にいい生活を心がける
どんなに高価な美白成分を使っても、肌のターンオーバー（肌の生まれ変わり）が正常に働いていなければ、シミの原因であるメラノサイトが排出されません。その結果、シミやくすみを増やすことになるので、生活習慣を整えることは、美肌のためのとても大切なポイントです。睡眠時間の確保やストレス解消、バランスのいい食事などを心がけましょう。
ルシノール配合美容液で透明感のある肌を手に入れよう
ルシノールは、シミの予防効果が期待でき、また副作用のリスクも少ない美白有効成分です。シミのない肌は肌印象が一段と明るく感じられるもの。ただ、POLAの特許成分であるため、ルシノール配合美容液はやや高価です。しかし、コスパ面で考えれば他の化粧品をあれこれ組み合わせるよりむしろ良いかもしれません。
ルシノールの美白効果を最大限引き出すためには、ケミカルピーリングや内服薬を同時に使用するのも効率的です。消えないシミにお悩みなら、ルシノール配合美容液を試してみるのはいかがでしょうか。
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