美容医療のかかりつけ わたしの名医

脂肪吸引はリバウンドしにくい?費用相場やメリット・デメリットも解説

「いくらダイエットしても、お腹のたるみが取れない」「脂肪吸引に興味はあるけど、リバウンドや失敗が怖い」とお悩みの方も多いでしょう。なかなか取れない余分な脂肪は、どうにかしたいものです。だからと言って、無理なダイエットを繰り返すと、健康や美容に悪影響をもたらします。

脂肪吸引は、お腹や太ももだけでなく、二の腕や顔などのたるみを改善できる施術です。通常のダイエットと比べると、リバウンドしにくく「気になる部分だけ」スリムにできるのが特徴です。

とはいえ「脂肪吸引に失敗して後悔」という結果は避けたいものです。この記事では、脂肪吸引のメリットとデメリットを詳しく紹介します。費用相場も合わせて解説するので「脂肪吸引を検討しているけど、施術に踏み切れない」という方は参考にしてください。

脂肪吸引の仕組み

「脂肪吸引」は、脂肪細胞そのものを取り除くため、リバウンドしにくい人気の施術です。

脂肪吸引の仕組みは次のとおりです。
1. 皮膚を数ミリほど切開する
2. 直径3ミリほどのカニューレを、皮下脂肪に挿入する
3. 脂肪を吸引する
4. 脂肪採取部位を圧迫固定する


「超音波式脂肪吸引」という施術法の場合、まず超音波で脂肪を溶かし周辺組織と遊離させます。脂肪細胞が流動性を持ち、スムーズに吸引できます。

こんな悩みに

「脂肪吸引」は、次のような悩みを解決して理想の体形に導きます。

・ダイエットしてもすぐにリバウンドしてしまう
・ボディラインにコンプレックスがある
・「ここだけ痩せたい!」という部分がある
・すぐに体を引き締めたい


ダイエットや筋トレでは難しい「部分痩せ」も、脂肪吸引なら可能です。しかも、脂肪を蓄える「脂肪細胞」そのものを減らすことができるため、リバウンドしにくいのもメリットです。

脂肪吸引ができる体の部位

施術で吸引できるのは「皮下脂肪」のみです。具体的には、次の部位で脂肪吸引ができます。

・顔
・腕、二の腕
・お腹
・お尻
・太もも、ふくらはぎ


脂肪吸引ができない、もしくは推奨されない部位は次のとおりです。

・内臓脂肪
・神経や血管が集まっている箇所(背骨近くや首)
・脂肪が極端に少ない箇所(手の甲や指など)
・見た目のバランスを損なう箇所(お尻の内側など)


脂肪吸引によって、ボディラインの美しさが損なわれてしまう場合もあります。たとえば、お尻内側の脂肪を少なくしすぎると、お尻が垂れてしまうことも。また、一部だけ極端に細くすると、全体的なバランスがくずれて不自然に見えてしまいます。脂肪吸引は医師の「デザイン力」も求められる施術です。

脂肪吸引の費用相場

脂肪吸引の費用相場は、一般的に脂肪の量に比例します。脂肪の量が多いと、費用も高額になる傾向です。格安な広告が表示されていても、実際にクリニックに行くとさまざまな料金が追加される可能性もあります。

なかには、モニター価格や、人気の部位ごとのコース割引もあるので、費用対効果を見極めながら検討すると良いでしょう。

顔の施術|15〜50万円程度

顔は脂肪量が少ないため、他の箇所に比べて低価格で施術できます。頬や顎などが人気の吸引箇所で、1箇所あたりの目安は15万円ほど。両頬と顎を施術すると、50万円ほどの費用がかかります。

「小顔コース」といったセット価格を用意しているクリニックも。1部位ごとよりも、お得に施術を受けられることもあります。

二の腕|25~50万円程度

どこまでを二の腕の範囲にするかによって費用は異なります。肩や背中の肩甲骨まわりも含めれば、割高な施術となります。

二の腕のみであれば、脂肪量も少ないため25〜30万円ほどで設定されていることが多いようです。他の部位も含めると50万円くらいが目安でしょう。

お腹・太もも|各80〜120万円程度

「お腹」は数箇所の部位に分けられ、1箇所あたり20〜30万円が相場です。
お腹の部位は、次のように分けられます。

・上腹部
・下腹部
・ウエスト周り
・腰回り


「太もも」も同様に、内外・前後の4箇所に分けられ、それぞれ20〜30万円ほどです。

お腹や太ももは脂肪量が多いため「お腹全体」や「太もも全体」「全身」などのコース施術の方がお得になる場合が多いでしょう。

脂肪吸引の効果とメリット

高額ではあるものの、体型に悩んでいる方にとって脂肪吸引は魅力的な施術といえるでしょう。食事制限や運動をともなうダイエットと比べて、脂肪吸引にはどのようなメリットがあるのか解説します。

リバウンドしにくい

脂肪吸引のメリットの一つに「リバウンドのしにくさ」があります。5年後もスリムな体型を維持している方もいます。

リバウンドしにくい理由は、施術により脂肪細胞の数を減らせるからです。脂肪細胞は脂肪を蓄える「倉庫」の役割を果たします。脂肪細胞の数は生まれた時に決まっていて、増減することはありません。

ダイエットをしてもリバウンドする原因はここにあります。脂肪細胞の数が変わらなければ少し油断すると、またすぐに脂肪が蓄積されてしまうのです。

脂肪吸引の施術では、脂肪細胞そのものを取り除きます。脂肪を蓄える能力が減少し、リバウンドしにくくなるのです。

すぐにスリムな見た目をめざせる

脂肪吸引では、むだな脂肪を取り除くため、すぐに施術箇所がスリムになります。短期間のダイエットで痩せても「筋肉や水分が減っただけ」であることがほとんどです。身体に必要な組織が減少し「やつれた感じ」「不健康そう」に見えることがあります。

本来、美しさを保ったままスリムになりたければ、長い時間をかけてゆっくりダイエットを続ける必要があります。対して脂肪吸引なら、身体に必要な組織はそのままに、即日で余分な脂肪だけを取り除けるのです。「いますぐ」スリムなボディを手に入れたい、という方には向いています。

部分痩せができる

脂肪吸引を行えば「お腹周りの脂肪は取りたいけど、胸が小さくなるのはイヤ」といった要望もかなえられます。通常のダイエットでの「部分痩せ」は難しいものです。皮下脂肪や内臓脂肪を一律に減らすことしかできないためです。

脂肪吸引なら気になる部分のみ施術して、メリハリのある理想的なボディラインに近づけられます。

脂肪吸引のデメリット・副作用

脂肪吸引は「リバウンドしにくい」「すぐに痩せられる」という点が魅力ですが、デメリットや副作用もあります。しっかりとリスクを把握して、施術を検討しましょう。

高額な費用がかかる

脂肪吸引は、高額な施術です。平均すると1部位で20万円ほどかかります。太ももやお腹を含んだ「全身コース」なら、場合によっては100万円以上にもなります。

ただし、ジムの月会費やサプリの料金など、ダイエットにかけてきたコストを考えると「最初から脂肪吸引していた方が安かった」という方もいるかもしれません。

希望どおりにならないことがある

理想のボディラインをめざせる脂肪吸引ですが、希望通りにならない可能性もあります。

失敗には、次のようなケースが考えられます。

・太ももの脂肪吸引によって、お尻が垂れた
・左右、前後のバランスが不自然になった
・皮膚がたるんだ
・肌が凸凹になった
・脂肪が取りきれていない


失敗の原因は、医師の技術・経験不足であることがほとんどです。施術を検討する際には、症例が豊富で、信頼できるクリニックを選びましょう。

術中・術後の痛みがある

脂肪吸引で痛みを感じるのは、3つのタイミングです。

1. 麻酔の時
2. 術中
3. ダウンタイム中


麻酔の効きの甘さが原因で、術中に痛みを感じる場合があります。局所麻酔ではなく、全身麻酔や静脈麻酔であれば、眠っている間に施術が行われるため痛みを感じにくいでしょう。

ダウンタイム中は、除去した脂肪が多いほど痛みが強くなります。とくに痛みが強くなる箇所は、腹部や太もも、お尻などです。施術直後から筋肉痛のような痛みが1〜4週間続き、徐々に消失していきます。

痛みを緩和するために、クリニックから鎮痛剤が処方されることもあります。ガードルで施術箇所を守る方法も有効です。

感染症のリスクがある

脂肪吸引は切開をともなう施術のため、感染症になるリスクもゼロではありません。傷口に細菌が侵入して感染症になると、施術部分が熱を持って痛みをともないます。

感染症には、次の原因が考えられます。

・施術が清潔に行われなかった
・術後の衛生管理が良くなかった
・免疫が低下している状態で施術を受けた


感染症を避けるには、慎重なクリニック選びが大切です。「安いから」というだけで、即断するのは危険です。症例数や口コミのチェックなどの比較検討をしっかり行いましょう。

血栓症のリスクがある

術後は痛みが強いために、動きにくくなります。ついつい同じ姿勢でじっとしていることが多くなりがちです。しかし、これはとても危険なことです。

「エコノミー症候群」という名前でも良く知られていますが、同じ姿勢を取り続けていることで血栓(血の塊)ができやすい状態になります。血栓ができてしまうと、血液の流れに乗って肺や脳の血管に詰まることがあります。突然、呼吸困難を起こしたり意識を失うことがあり、とても危険な症状です。

術後は血栓症に注意してください。1〜4週間ほどは痛みが強いかもしれませんが、医師の指示に従って徐々に体を動かしましょう。あまりに痛みが強く体を動かすのが困難な場合は、迷わず受診しましょう。

施術後から1週間ほど|ダウンタイムの過ごし方

術後の痛みのピークは、1週間ほどです。症状を悪化させないために、ダウンタイムの過ごし方には気をつけましょう。

入浴を避ける

術後は、脂肪吸引した部分をガードルで圧迫固定します。そのため、医師から許可がおりるまで入浴はできません。施術箇所を避けたシャワーなら利用できますが、体を温めすぎないように注意する必要があります。太ももやお腹など広範囲を施術した場合は、蒸しタオルで体を拭くなどして清潔を保ってください。

アルコール・激しい運動を避ける

ダウンタイム中の飲酒や激しい運動は避けましょう。血流が極端に促進され、痛みや腫れを悪化させることがあります。また、アルコールは「むくみ」を助長するリスクもあります。

むくみが強いと、施術箇所のスムーズな回復を妨げてしまう可能性があります。ダウンタイムのピークを過ぎても、まずは少量のアルコールや軽い運動から始めるようにしてください。

喫煙を避ける

喫煙は、ダウンタイム中の回復を妨げてしまうため、できる限り避けましょう。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素などの有害物質は、組織の回復を遅らせます。正常な細胞を作るのに必要なのは、十分な栄養と酸素です。喫煙によって、細胞をイキイキと保つ成分が届きにくくなってしまいます。

喫煙を続けると、肌のハリツヤも損なうため、美容面においてもマイナスです。脂肪吸引でスリムになったなら、肌の美しさも維持したいもの。健康的な美しさを手に入れるには、ダウンタイム中に限らず喫煙を避けるのも大切です。

医師の指示に従って徐々に体を動かす

ダウンタイムが過ぎたら、徐々に体を動かすのが大切です。ピークが過ぎても、数週間ほど痛みが続きます。痛いからといって、同じ姿勢でいるのは良くありません。

ずっと同じ姿勢でいると、血栓ができやすくなり血流が滞ってしまいます。場合によっては血の塊が肺や脳の静脈に詰まり、肺塞栓や脳梗塞などを誘発することも。突然意識を失って倒れ、入院治療を余儀なくされることもあります。

医師の許可が降りたら、適度に体を動かすように心がけましょう。

アフターケアについて

痛みやむくみが落ち着くと「皮膚表面の凸凹」や「引きつり」を感じる場合があります。皮膚が引きつって、動きにくさを覚えるかもしれませんが、適度なアフターケアで軽減できます。

皮膚の違和感は、3ヶ月〜半年ほどで自然に消失していきます。回復を早めたり、違和感を軽減したりするには、マッサージで血行を良くするのも有効です。

ただし、術後のマッサージを始める前に、必ず医師から許可を得るようにしましょう。脂肪の塊が残っているうちに血流を促進すると、血管を詰まらせるリスクがあります。

後悔しない脂肪吸引のために

脂肪吸引は、余分な脂肪をピンポイントで除去できる施術です。脂肪細胞そのものを取り除くため、リバウンドのリスクも軽減されます。施術後すぐに細い見た目になるため、即効性も期待できます。ダイエットとリバウンドを繰り返して悩んでいる方には、魅力的な美容医療です。

ただし、「高額な費用がかかること」や「施術の痛み」「血栓のリスク」などのデメリットやリスクも。リスクを軽減するには「経験豊富なドクターの施術を受ける」「アフターケアが充実しているクリニックを選ぶ」ことも重要です。

メリハリのあるボディラインを手に入れたい方は、この記事でご紹介した内容を施術やクリニック選びの参考にしてください。

人気記事

新着記事

最新クリニック

Facebook

Instagram

このエラーメッセージは WordPress の管理者にだけ表示されます
Instagram フィードに問題があります。
Click to Hide Advanced Floating Content