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デリケートゾーンのにおいの原因は?種類や防ぐ方法も解説

「デリケートゾーンのにおいが気になる」とお悩みを感じたことがある女性は多いのではないでしょうか?デリケートゾーンのトラブルは自分だけが悩んでいるかもれないと思い、誰にも相談できずにいる人もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、デリケートゾーンのにおいの種類や原因、また、予防法をご紹介します。手術での治療についても解説するので、ぜひ参考にして悩みを軽減する手助けにしてください。

デリケートゾーンのにおいに悩む女性は多い

「自分のデリケートゾーンのにおいに不安がある」と一人でお悩みの人も多いでしょう。デリケートゾーンのトラブルは、人に相談しにくく実際に、悩む女性は多くいらっしゃいます。

日本家族計画協会の調査によると、「おりものやニオイによるデリケートゾーンの不快感を感じたことがありますか?」と聞いたところ、約半数が「ある」と回答しました。

女性の約2人に1人がにおいによる不快感を感じていることがわかります。

デリケートゾーンのにおいの種類

デリケートゾーンのにおいはいくつかの種類があり、原因によりにおいが異なります。ここでは、デリケートゾーンのにおいの種類をご紹介します。

ツンとするにおい

鼻をつくようなツンとする臭いは、タンパク質が分解されるときにアンモニアが発生することが原因です。通常、アンモニアが発生すると肝臓で尿素に分解され体外へ排泄されます。しかし、肝機能が低下すると分解する力が低下し、体内にアンモニアが残ることでにおいが発生します。

また、ホルモンバランスも関係しており、疲れやストレスを溜めすぎないことが大切です。

独特な甘いにおい

デリケートゾーンのにおいには、独特な甘いにおいもあります。これは、体内でケトン体(アセトン)がつくられることが原因です。ケトン体は、糖尿病や食事制限などにより体内の糖質が不足することで生成されます。

ケトン体自体が甘酸っぱく、柿やリンゴなどが腐ったようなにおいがします。ケトン体は刺激物の多い食生活や水分不足が関係しており、栄養バランスの良い食事や水分補給をすることが大切です。

尿のような臭い

デリケートゾーンは尿のようなにおいがあり、トイレで汚れを拭ききれていなかったり、お風呂で洗いきれていなかったりすることが原因でにおいを発生しやすくなります。

また、出産などで骨盤底筋の筋力が弱まり、せきやくしゃみなどで尿漏れしてしまうことも原因になります。

デリケートゾーンのにおいの原因

ここからは、デリケートゾーンのにおいの原因をご紹介します。

汗や尿などの体液による原因

デリケートゾーンは常に多湿で温かく、アンダーヘアなどで蒸れやすいため通気性が悪い状態です。尿、生理の経血、汗などの体液が蒸れて、雑菌が繁殖することがにおいの原因となります。

また、排尿する際に尿が太ももなどについてしまい、拭きれていない場合もにおいが発生する原因となります。

汚れや垢による原因

デリケートゾーンは複雑な形状をしているため汚れや垢などが付着しやすくなります。そのため、雑菌が繁殖するとにおいの原因となります。

アンダーヘアに経血が付着している場合も、雑菌が増え、嫌なにおいの発生につながります。

加齢による原因

女性は40歳を過ぎた頃から女性ホルモンが減少し、身体が徐々に変わります。女性ホルモンが減少するとデリケートゾーンの粘膜が乾燥し、潤いが低下します。潤いが低下すると雑菌が増えやすくなり、においが発生する原因となります。

また、加齢とともにデリケートゾーンの形状が変化します。これは妊娠出産にかかわらず起こり、小陰唇(女性器のヒダの部分)が大きく なったり、左右非対称になったりします。それにより小陰唇の後ろの方に汚れが溜まりやすく、においが発生することもあります。

栄養バランスの悪い食事による原因

栄養バランスが悪いと、デリケートゾーンのにおいが強くなることもあります。

脂肪分の多いお肉中心のメニューには油が多く含まれており、皮脂量が酸化すると体臭をきつくする可能性があるため注意が必要です。

すそわきがの傾向

すそわきが(外陰部臭症)は、デリケートゾーンにあるアポクリン汗腺の数が多いことが原因です。

アポクリン汗腺から出る汗はタンパク質、脂質、アンモニアなどを含んでいます。そのため、納豆のようなにおいや、玉ねぎのようなツンとしたにおいが発生します。

アポクリン汗腺の数は体質により遺伝することがわかっています。判断する際は、以下の傾向があるかをチェックしましょう。

・血縁関係にワキガ体質の人がいる
・白いTシャツを着ると脇の下が黄色くなる
・耳垢が湿っている


上記に当てはまることがある場合は、すそわきがの可能性も考えられます。デリケートゾーンを清潔に保っているのに強いにおいが気になる場合、体質による可能性も考えてみましょう。

病気由来による原因

デリケートゾーンはある程度においがあるものですが、なかには病気が隠れている可能性もあります。

ツンとするにおいや少し甘さを感じるにおいではなく、腐った魚のような生臭く強い臭いを感じる場合は気をつけましょう。細菌性膣症や膣トリコモナス症などのリスクも考えられます。心配な場合は婦人科で相談し、診断を受けましょう。

デリケートゾーンのにおいを防ぐ方法

デリケートゾーンのにおいを防ぐには、いくつかの方法があります。ぜひ参考にして試してみてください。

デリケートゾーンを適切に洗う

デリケートゾーンを衛生的に保つことがにおい対策につながります。デリケートゾーンを洗うときは、人差し指や中指の指の腹で優しくなでるように洗いましょう。

ただし、においが気になるからといって洗いすぎには注意が必要です。洗いすぎるとデリケートゾーンが乾燥し、余計ににおいが気になる可能性もあります。ボディ用タオルなどを使用したり、強く擦るような刺激も厳禁です。デリケートゾーンの粘膜を傷つけないよう配慮しましょう。

また、デリケートゾーンが安定するのは酸性の状態です。そのため、酸性に近い洗浄成分のものや、デリケートゾーン専用の石けんを使用すると負担をかけず、優しく洗えます。石けんなどアルカリ性の洗浄成分はpHのバランスを崩しやすく、良性の細菌まで洗い流してしまう可能性があるため注意が必要です。

下着は通気性が良い素材を選ぶ

デリケートゾーンは常に多湿で温かいうえ、下着やナプキンをつけているため菌が繁殖しやすい環境です。通気性が良い下着を使用すると雑菌の繁殖を防ぐことができ、においやかゆみなどのトラブルを防ぎます。通気性が良い素材としては、コットンやシルクがあります。

また、締め付けがきつい下着も避けたほうが良いでしょう。例えば、ガードル、タイツ、フィットするパンツなどは締め付けがきついため、通気性も悪くなりがちです。特に、夏場など気温や湿度が高い季節は注意してください。

締め付けが少ない下着として、鼠蹊部にゴムを使用していない、ふんどし状のパンツもあります。締め付けが少ないため通気性がよく、蒸れにくくなっています。通気性を良くするために、下着選びにも気を配りましょう。

おりものシートやナプキンをこまめに替える

おりものシートやナプキン、パッドをこまめに替えると、雑菌の繁殖を防ぐことができ、においの軽減につながります。

特に生理中は経血が出るため、衛生管理には十分な注意が必要です。目安としては、1日5〜6回交換しましょう。経血量が多い日は6回以上交換が必要な場合もあります。トイレに行くタイミングでは、必ず交換するようにしましょう。

生理が終わりかけの経血量が少ない日も同様ですが、仕事などでトイレに行くタイミングが取りにくい場合は、起床時・お昼・夕方・夜の4回は最低交換すると良いでしょう。

バランスの良い食事を意識する

バランスの良い食事とは、主食、主菜、副菜をバランスよく摂取することです。主菜はタンパク質を多く含む料理、副菜はビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含む料理です。和食風の一汁三菜が理想的とされています。デリケートゾーンのにおいの軽減には、緑黄色野菜、海藻類、果物、ナッツ類などを積極的に取り入れましょう。

仕事や育児が忙しく、食事の栄養バランスを考えることが難しい場合は、サプリメントで補うのも良いでしょう。

ストレスケアをする

過剰なストレスは自律神経が乱れ、免疫力の低下につながります。その結果膣内の自浄作用(膣内に細菌が繁殖しないようにする働き)が低下し、デリケートゾーンのにおいが発生しやすくなります。

厚生労働省が発信している情報によると、ストレスを感じたときのセルフケア方法として、以下のことが挙げられます。

・体を動かす
・今の気持ちを書いてみる
・腹式呼吸をくりかえす
・音楽を聞いたり、歌を歌う


体を動かすことで血流が良くなり、リラックス効果があるとされています。ネガティブな気持ちを発散し、気持ちが前向きになるでしょう。

体を動かす余裕がない場合は、腹式呼吸を試してみてはいかがでしょうか。自宅や外出先など、どこでも気軽に行える方法です。不安感や緊張などでストレスを感じると、呼吸は浅く、早くなります。深い呼吸を意識して、腹式呼吸で心と体を整えましょう。

デリケートゾーンのにおいは手術で解決できる方法も

デリケートゾーンのにおいは、小陰唇の形状の変化や、すそわきがによるものもあります。その場合、手術する方法もあります。

小陰唇の治療方法

尿道口や膣を守っている小陰唇は、加齢とともに形状が変化します。小陰唇が大きくなると雑菌が繁殖しやすく、においが発生しやすくなります。この場合、小陰唇縮小手術により、大きくなった小陰唇を小さくすることで蒸れなどが改善され、デリケートゾーンのにおいが軽減できる効果が期待できます。

小陰唇の大きさが気になる、形が気になる、下着などに擦れて痛いなどに当てはまる方は、小陰唇縮小手術で形を整えるのも一つの方法です。

すそわきがの治療方法

すそわきがの場合は、いくつかの治療法があります。においの原因となるアポクリン汗腺の働きを弱めるボトックス注射や、ビューホットと呼ばれる高周波治療などがあります。他にも、アポクリン汗腺自体を除去して根本的な治療をする方法もあります。

それぞれにメリットだけでなくデメリットもあるため、一度クリニックにて医師に相談の上、施術を検討しましょう。

デリケートゾーンのにおいの原因を理解して正しく予防しよう

デリケートゾーンのにおいの原因は人により異なります。においの予防として、バランスの良い食生活やストレスをためない生活、また、ナプキンをこまめに取り替えることなどがあります。

根本改善を希望する場合は、小陰唇縮小手術やすそわきがの治療もあります。恥ずかしがらずにクリニックに相談し、気になるにおいを軽減していきましょう。

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