フェイスパックは毎日使っても大丈夫?正しい使い方や注意点を解説
肌が水分で満たされてプルプルになるフェイスパックは、家でのスキンケアに欠かせないアイテムです。肌の調子が良くなるので頻繁に使いたいものの、「毎日使っても大丈夫なんだろうか」と気になることはありませんか。
フェイスパックにはシートや洗い流すタイプなどの様々な種類があり、用途によって使い方が異なります。
そこでこの記事では、フェイスパックの種類やメリット、正しい使い方、注意点について解説します。フェイスパックを正しく使い、毎日の美容に役立てていきましょう。
パックは毎日しても良い?
フェイスパックは成分や濃度によって、毎日の使用に適したものと、週1回程度の使用が推奨されるスペシャルケア用の2種類があります。週1回推奨のパックを毎日使うと、肌トラブルを招く可能性があります。
トラブルを避けるには事前に、フェイスパックに記載されている使い方を確認しましょう。SNSの情報を鵜呑みにせず、メーカーが記載している説明通りの頻度で使うことが大切です。肌に不安がある方は、事前に医療機関に相談するようにしましょう。
パックの種類
フェイスパックは成分だけでなく形状も様々で、主に下記のような種類があります。
・シートタイプ
・洗い流すタイプ
・ピールオフタイプ
・スリーピングタイプ
普段はあまり意識せずに使っている方も多いかもしれません。しかし、自分のライフスタイルや肌の状態に最適なものを使えば、効果を最大限に引き出せます。
ここからは、フェイスパックの種類を詳しく解説します。毎日パックを使いたい方も、肌荒れ対策のパックを探している方も、使いやすいパック探しの参考にしてください。
シートタイプ
シートタイプは、不織布などに美容成分や保湿成分がたっぷり含まれていて、肌に直接貼ることで美容効果を得られます。メリットの一つは、使用後に顔を洗う必要がなく、シートを貼るだけで手軽に扱える点です。
毎日使えるデイリーケアタイプから、週に数回使うだけでよいスペシャルケアタイプまで、種類が豊富で用途に合わせて選べます。
洗い流すタイプ
塗って洗い流すタイプのフェイスパックは、クリームやジェルのテクスチャーが特徴です。洗い流すタイプのパックにはクレイが含まれていることもあり、不要な角質や毛穴の汚れを落とせるアイテムもあります。使い方は肌に塗り、数分置いてから洗い流すだけ。肌の汚れを落とせる上、保湿効果も発揮します。
顔を洗う必要があるため少し手間に感じる方もいるかもしれません。しかしシートのように浮いたり剥がれたりせず、肌への密着度が優れています。
ピールオフタイプ
ピールオフタイプと呼ばれるフェイスパックは、ペースト状やシート状のパックを肌に貼り、乾燥させてから剥がすタイプです。洗顔では落としきれない古い角質や毛穴汚れを落とすことができます。
このタイプは、毎日使うと肌に負担をかけ傷めてしまうことがあるため、使用頻度には注意しましょう。ほとんどの商品が、週に1、2回くらいの使用頻度を推奨しています。使う前に必ず使い方を確認しましょう。
スリーピングタイプ
スリーピングタイプは、眠っている間に効果を発揮するタイプのフェイスパックです。寝る前にクリームやジェルのパックを塗って使います。
使用後に顔を洗ったり、パックを剥がしたりする必要がなく、手軽に扱える点がメリットです。保湿力の高い商品が多いため、就寝中の肌の乾燥を防ぎたい方や乾燥が気になる季節に効果的です。
パックの効果を引き出す使い方を知ろう
フェイスパックを毎日使うにしても、週1回使うにしても、効果を最大限に引き出したいと思いませんか。
フェイスパックは肌の健康を保てる美容成分をたっぷり保有しており、アイテムによって保湿や美白、ニキビケアなどに大きな効果を発揮します。さらに普段のスキンケアと組み合わせれば、高い効果を引き出せるのです。
ここで、フェイスパックの効果を引き出す使い方を紹介します。普段のスキンケアに取り入れてみてください。
目的に合わせて使う
フェイスパックは肌の悩みや目的に合わせて正しく使用しましょう。そのときに必要な美容成分を肌に補うことが可能です。
毎日の保湿と肌荒れ対策をしたいときは、化粧水タイプのデイリーケア系パックを選ぶのも良いでしょう。美白したいときは、美白成分入りのスペシャルケアタイプを選ぶという選択肢もあります。
朝晩でパックを使い分けるのも使い方の一つです。たとえば、朝のスキンケアで油分の多いパックを使うと、メイクがよれる原因になってしまいます。保湿効果の高いパックは夜に使うなど、目的に応じて使い分けしましょう。
血流が良い状態で使う
フェイスパックは、血流がよくなり肌が柔らかくなった状態での使用も効果的です。フェイスパックの保湿成分や美容成分は、冷えた肌よりも温かい肌のほうが角質層まで行き渡りやすくなります。
お風呂上がりなど、身体が温まり、肌が柔らかくなったタイミングがベストです。朝であれば、ホットタオルなどで顔を温めてからフェイスパックを使う方法もあります。パックをより効果的に使いたい方は、肌を温めてから使うようにしましょう。
化粧水で肌を整える
フェイスパックは、化粧水で肌を整えてから使ったほうが効果的です。肌は、乾燥した状態よりも、水分でうるおい整っている状態のほうが、保湿成分や美容成分がなじんで行き渡りやすくなります。
洗顔の直後に使えるものもありますが、基本的には化粧水で肌をうるおわせてから使用しましょう。ただし、商品によって使い方が異なります。使いたいパックの使用方法を確認し、記載に沿って正しく使用するようにしましょう。
シートタイプは肌に密着させる
シートタイプのフェイスパックを使う場合は、全体をしっかりと肌に密着させて使うことも大切です。肌からシートが浮いていると、その部分に美容成分が行き渡りにくくなり、せっかくの効果が半減してしまいます。
隙間ができやすいのは、目や鼻、口元などの穴が空いている部分です。サイズが合わない際は、シートの頬骨あたりに切り込みを入れると、顔にフィットしやすくなります。リフトアップ効果に期待する方は、切り込みを入れたところからフェイスラインを持ち上げるようにして貼りましょう。
パックを使うときの注意点
フェイスパックはスキンケアの強い味方ですが、使い方を間違えると、かえって肌の負担になってしまいます。健やかで美しい肌を目指してパックを使っているのに、効果が出るどころか逆効果になってしまうと、本末転倒です。
自己判断だけで使用せず、パッケージに書かれている商品の使い方をしっかり確認しましょう。また、パッケージの記載以外にも注意したいポイントがあります。ここからは、フェイスパックを使う際の注意点を解説します。
長時間肌に乗せない
フェイスパックを長時間肌に乗せておくのは逆効果です。特にシートタイプのパックは、肌に乗せたままにしないようにしましょう。シートの乾燥が進むと、肌のうるおいまで奪われ、乾燥が進む恐れがあります。
ただし、使用時間が短ければいいというわけでもありません。あまりに短時間だと、肌への浸透が不十分になってしまいます。商品の推奨時間を守りましょう。
入浴中に使用しない
「入浴中は肌が温まるから、パックを使うのに絶好のタイミング」と思っている方もいるかもしれません。しかし入浴中のパックの使用は、効果が減少してしまいます。これは入浴中に汗をかき、パックの美容成分が汗と一緒に流れてしまうためです。入浴後、汗をしっかり拭き取ったタイミングでフェイスパックを使いましょう。
刺激を感じたら使用を控える
フェイスパックに肌に合わない成分が配合されていたり、誤った頻度で使っていたりすると、肌へのリスクとなります。刺激を感じた際はパックの使用を控えましょう。
また、肌が敏感になっているときは、ちょっとした刺激でもダメージとなるケースがあるため、注意が必要です。たとえ毎日使っているフェイスパックでも、刺激を感じたり肌荒れが出たりした場合は、使用を中止しましょう。
保存方法を守る
フェイスパックには美容成分をたっぷり含む液体やジェル、クリームが入っています。この美容成分が変質してしまわないよう、推奨されている保存方法を守りましょう。冷やして使うパック以外は、基本的に常温の保存が推奨されています。直射日光の当たらない場所で保管してください。シートタイプの場合は、成分が均等に行き渡るよう、パッケージは縦向きでなく横向きに保存しましょう。
お悩み別に注目したい成分
フェイスパックにはさまざまな種類の美容成分が含まれており、肌の悩みに合わせたアイテムを使えば、目的の効果を得やすくなります。
とはいえ、どのような成分がどのような肌の悩みに効果があるのか、よく分からない方もいるでしょう。実際に乾燥が気になるときと、シミ、シワ対策をしたいときだと、ふさわしい成分は異なります。そこでここでは、肌の悩み別に注目したい成分を解説します。肌の悩みにぴったりな成分を探している方は、ぜひ参考にしてください。
乾燥が気になるとき
肌の乾燥が気になる際は、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミド、グリセリンなどが含まれているフェイスパックを選びましょう。化粧水でケアしたあと、上記のような保湿成分をたっぷり含んだパックを使えば、肌にうるおいをチャージできます。
ただし乾燥している肌は、刺激に対して敏感になっていることが多いため注意が必要です。乾燥肌向けのパックでも、刺激を感じたら使用を控えましょう。
【医師監修】乾燥肌さんが取り入れたい美容成分とは?
シミが気になるとき
年齢を重ねるにつれ、シミが気になってきたという方もいるのではないでしょうか。シミ対策なら、トラネキサム酸やビタミンC誘導体が含まれる、シートタイプのフェイスパックを使いましょう。メラニン色素の生成を抑え、シミを予防する美白効果に期待できます。スペシャルケアとして週に1回~数回の使用を推奨しているパックが多いため、事前に使用頻度をチェックしてください。
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シワが気になるとき
ほうれい線や目尻のシワなどが気になる場合は、エイジングケア効果のある成分が含まれたフェイスパックを使いましょう。代表的な成分は、ナイアシンアミドやレチノール、セラミド、ヒアルロン酸です。
医薬部外品に認定されているナイアシンアミドやレチノールには、シワ改善作用があります。セラミドやヒアルロン酸は高い保湿力を発揮し、ハリやツヤ感に期待できます。
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ニキビが気になるとき
ニキビや吹き出物ができてしまった場合は、グリチルリチン酸ジカリウムという成分に注目してみましょう。ニキビによる肌荒れ防止の効果に期待できます。
また、余分な皮脂を取り除くクレイパックも選ばれています。毛穴をクリアにしてくれるパックなら、皮脂バランスを整えられ、健やかな肌をサポート可能です。
まとめ
フェイスパックには、毎日使っても良いタイプから、週に数回の使用が推奨されるタイプまで、様々なものがあります。推奨されている使用頻度は、商品のパッケージに記載されているので、事前に確認しましょう。
フェイスパックを選ぶ際は、使用頻度だけでなく、求める効果や目的、使うタイミングを考慮することも大切です。目的に合わせて成分をチェックしたり、朝や夜など使うタイミングによって使い分けたりして、パックを取り入れましょう。