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ピコトーニングで肝斑やシミ、くすみを改善し透明感あふれる肌へ

ピコトーニング

ピコトーニングとは

レーザー機器を用いるシミ治療は、熱エネルギーによって肌の中に溜まってしまったメラニンを破壊する方法です。しかし、肝斑や炎症性色素沈着はレーザーの刺激が強すぎるため逆に悪化させてしまう可能性が高く、このような症状の部分は避けて治療をしなくてはなりませんでした。
しかし、「トーニング」と呼ばれる治療法の登場により、シミやそばかすはもちろん、肝斑や炎症性色素沈着でも改善できるようなりました。トーニングは通常のレーザー治療より低出力でマイルドな光を使うことで、メラニンを少しずつ破壊し、必要以上に周囲の細胞に刺激を与えません。非常に優しい光なので複数回の照射治療が基本となりますが、このやり方の登場で顔全体の色素斑に対応できるようになりました。
トーニングはさまざまな医療機器で応用的に行われる治療ですが、今回ご紹介する「ピコトーニング」は、レーザー機器の中でも新世代にあたるピコレーザーを使って行うトーニングです。

ピコレーザーをつかった新世代トーニング

ピコトーニング

ピコトーニングに使用するピコレーザーは、ピコ秒という非常に短いパルス幅で照射をするレーザーのことで、従来のレーザー治療よりも大幅に肌へのダメージや痛みを軽減しながら、高い効果を得ることができるようになりました。ピコレーザーが搭載されたレーザー機器が2010年代後半の美容医療業界の話題を席巻し、現在世界の医療レーザー機器メーカーがさらなる性能アップを目指して各社しのぎを削っている分野です。
ピコトーニングは、低出力なレーザーをピコ秒で照射することによって、これまでのトーニングよりも肌への負担を減らし、メラニンに作用する効果を飛躍的に高めた新世代のトーニング治療です。数あるレーザー治療の中でも特に肌に優しく、比較的短時間で効果を発揮する治療と言えるでしょう。1回でも肌のトーンアップ効果があり、透明感のある美しい肌を実感できます。複数回続けることで、肝斑やシミ、毛穴収縮など肌質全般を改善に導きます。

ピコトーニングの仕組み・特長

ピコトーニングでは、ピコ秒というパルス幅で真皮層に向けてレーザーを照射します。ここで言う「パルス幅」とは、時間間隔、すなわち照射時間のこと。従来のレーザーは「ナノ秒(10億分の1秒)」のパルス幅でしたが、ピコレーザーは、さらにずっと短い「ピコ秒(1兆分の1秒)」のパルス幅で照射します。
パルス幅が短くなったことで、熱ではなく衝撃波でメラニン色素を破壊することができるようになりました。ターゲットにピンポイントで瞬間的にエネルギーを届けることができるため、治療効果が高く短時間の施術で周辺の肌を傷つけにくく、根深いシミや肝斑にも高い効果を発揮します。ダウンタイムや痛みも大幅に改善されたため、受けやすくなったのも大きな特長です。

ピコトーニング

※画像はイメージです

ピコレーザーの機種と特徴をチェックしてみよう

ピコレーザーはトーニングだけでなく、さまざまな症状や悩みに対して対応できるマシンです。せっかくですので、トーニングと併せて、自分の他の悩みを解決できるか相談してみましょう。

ピコレーザーでできる主な治療

▶︎ スポット照射
シミ取り・ホクロ除去
▶︎ ピコフラクショナル照射
点状に照射することで、メラニン色素を減らし、コラーゲン増生を促進。毛穴の引き締め、ちりめんジワの改善、ニキビ跡の改善により肌質を高める
▶︎ タトゥー除去
いろいろな種類の色に反応するように性能アップ

また、ピコレーザーにはさまざまな機種があり、それぞれの特徴があります。
自分に合ったマシンかどうか、どんなマシンで治療を受けるのか知っておくのも重要ですので、ここで少し寄り道をしてピコレーザーにはどんなマシンがあるのかチェックしてみましょう。

ピコシュア

米国のサイノシュアー社製。世界初のピコ秒レーザーとして誕生した歴史があるマシンです。シミ、ニキビ痕などの幅広い分野で米国FDA(食品医薬品局)の認可を受けており、肝斑治療においては、色素が薄いものから濃いものまで対応可能。メラニン色素に反応しやすく、集中的に働くので、シミ・そばかすをピンポイントで効率よく除去することが可能です。
トーニング以外にもフラクショナル照射も行えます。その効果でコラーゲンやエラスチンを生成し、毛穴の引き締めや小ジワにも効果が期待できます。

パルス幅 550~750ps
波長 532nm・755nm
その他 アレキサンドライトレーザーを搭載

ピコウェイ

米国シネロンキャンデラ社製。現在使われているピコレーザーの中で最もパルス幅の短いマシンのひとつ。波長と照射方式を変えることで、トーニングからスポッツ照射、フラクショナルの3タイプの照射ができ、局所的なシミの治療にも多用されています。コラーゲンの増殖や活性化を促進し、シワや軽度のたるみ、毛穴縮小などさまざまなエイジングケアに活用可能。多色タトゥーの除去にも対応できるレーザーでタトゥー除去目的で使用されることも増えています。

パルス幅 300~450ps
波長 532nm・1064nm

エンライトン

米国キュテラ社製。熱エネルギーの強さにムラがなく、均一に照射できることが最大の特徴です。そのため、強い刺激を与えると悪化が懸念される肝斑の治療にも効果的。波長を使い分け、タトゥー除去にも人気が高いマシンです。照射による衝撃を抑え、メラニンを少しずつ壊していくことで炎症を抑える性能は、安全性が高いだけでなく、治療が難しい肝斑の改善も効果的に行います。
メラニンの生成を抑制し、肌のターンオーバーの正常化を促すため、ハリ・ツヤのある美しい肌へと仕上げてくれます。

パルス幅 750ps
波長 532nm・1064nm

ディスカバリーピコ

イタリアQUANTA社製。532nmと1064nmのほか、694nmの波長も搭載しています。幅広い波長と照射モードを組み合わせることで、さまざまな肌のトラブルの対応が可能。
濃いシミやくすみ、他のレーザーでは薄くならなかったシミなどに効果的です。その他にも、レーザー後の色素沈着や、ケガや手術による消えにくい痕を改善する効果があります。
ディスカバリーピコは色素を細かく破砕(はさい)するので、代謝機能で排出されやすく、少ない治療回数でメラニンを除去することが可能です。頑固なシミや、なかなか消えない色素沈着も早く治すことができます。

パルス幅 370~450ps
波長 532nm・694nm・1064nm

スペクトラピコ

韓国ルートロニック社が製造。アジア発の新しい機能を盛り込んだ機種でパルス幅も最短のピコウェイと同等、さらに4つの波長を使用することができるため、今まで困難とされた色味のタトゥー除去や肝斑の治療、シミやそばかす、くすみ、色ムラ、毛穴の開きなどのさまざまな肌トラブルへの改善効果が見込めます。

パルス幅 300~450ps
波長 1064nm、660nm、595nm、532nm

ピコトーニングの効果

こんな肌悩みをお持ちの方へ

・肌をワントーン明るくしたい
・肝斑を改善したい
・シミを治療したい
・肌のハリ感を保ちたい
・ニキビ跡、毛穴の開きを改善したい
・肌質改善して自然なすっぴん美肌になりたい

ピコトーニングは、肌の色調をトーンアップし、肌の透明感を高める効果があります。シミや肝斑、そばかすなどの色素改善だけでなく、肌のハリやツヤなどをアップする美肌ケアや定期的な肌メンテナンスとしても有効です。

施術の流れ

施術時間

約20分~1時間ほどです。

※症状、組み合わせる治療プランによって施術時間は異なります。
※カウンセリングの時間も含まれる場合があり、その場合には時間が前後する可能性があります。

(1)カウンセリング・診察
悩みの症状や部位についてカウンセリング。医師と相談をしながら治療プランなどを決めていきます。 考えられるトラブルや注意点、術後のアフターケアについても説明がありますが、不明点や不安なことがあればカウンセリング時に遠慮せず質問をしましょう。

(2)メイクオフ・洗顔
施術効果を上げるために、メイクや肌の油分を洗い流します。

(3)ピコトーニングの施術
目の保護のためのシールドを装着します。 ピコレーザーによる低出力全体照射。プラン内容により異なりますが、照射後、肌をクーリングして整えます。

終了
治療直後からメイクや洗顔ができます。

施術頻度や持続について

1回でも効果を実感しやすいですが、繰り返し治療を行うとより効果的です。
肌の状態や目的、クリニックによって治療回数は異なります。一般的に、はじめの内は2週間に1回間隔、その後4週間間隔で治療します。

ダウンタイムや注意事項

痛み

個人差はありますが、輪ゴムで弾かれた程度の痛みを伴うことがあります。基本的に麻酔は不要です。

ダウンタイム

ダウンタイムはほぼありませんが、施術後、赤みを生じることがあります。
※個人差があります

施術後の注意事項

一時的に肌が敏感になります。肌はこすらないことと、日焼けには十分気をつけましょう。いつも以上に保湿とUV対策を心がけてください。

こんな方は受けられません

・妊娠中、妊娠の可能性のある方、授乳中の方
・1カ月以内に日焼けをした方、または、日焼け予定のある方
・皮膚に切り傷や炎症や病変がある、何か他の施術直後の方
・真性ケロイドの方
・光線過敏症の方
・光感受性を高める薬を内服している方
・てんかん発作の既往がある方
・無治療の皮膚炎や感染がある方
・重症の糖尿病・膠原病の方
・治療部位に金の糸を入れている方
・ステロイド、金製剤を使用している(もしくは金製剤を使用していた)方

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