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コウジ酸誘導体 ハイドロキノンに代わる選択肢?効果や気になる副作用を解説

麹を扱う職人の手が白く美しいことから研究が始まった「コウジ酸」は、1988年に厚生労働省に美白有効成分として認可されるほど優れた美白効果を持つ成分です。

しかし、コウジ酸は化粧品に配合するには不安定な成分で、酸化されやすいという課題がありました。そこで、化粧品への安定的な配合を可能とした「コウジ酸誘導体」が誕生しました。

近年、コウジ酸誘導体を配合したスキンケアに注目が集まっていますが、そもそもどのような効果があるのでしょうか。

この記事では、コウジ酸誘導体に期待できる美容効果や、気になる安全性について解説します。

コウジ酸誘導体とは

コウジ酸は、日本酒や発酵食品などに使われる麹から生み出される天然由来成分です。
1917年に農芸化学者である藪田貞治郎によって発見されました。その後、コウジ酸の研究が進められました。1988年に厚生労働省より、美白有効成分として認可され、さまざまな化粧品に配合されています。

明るく美しい肌へと導くコウジ酸ですが、酸化されやすい性質のため、高濃度配合が難しいとされていました。

そこで誕生したのが「コウジ酸誘導体」です。
コウジ酸誘導体とは、コウジ酸に脂肪酸を結合させた成分です。化粧品への安定的な配合が可能なだけでなく、親油性であることから、肌に馴染みやすいという特長があります。

コウジ酸誘導体配合スキンケアで期待できる効果

コウジ酸誘導体は、メラニン色素の生成と深く関係する「チロシナーゼ」という酵素を抑制する働きがあります。チロシナーゼは、メラニン色素をつくり出す色素細胞(メラノサイト)が持っている酵素です。さらに、抗酸化性、抗菌性を併せ持ち、ハリ不足や、毛穴悩みにも優れた効果を発揮します。

メラニンが生成されるメカニズム

「メラニン」と聞くと、シミやそばかすの原因となる悪者というイメージを持っている方も多いでしょう。そもそもメラニンには、紫外線やさまざまな刺激から肌を守る働きがあります。

肌は紫外線などの刺激を受けると、メラノサイト細胞からメラニンを生成します。生成されたメラニンが肌の表面で紫外線を吸収し、肌内部までダメージが届かないようにブロックしています。ここで生成されたメラニンは、ターンオーバーと共に排出されます。

しかし、紫外線を長時間浴びたり、紫外線対策をせずに過ごしていると、それに応じてメラニンの生成が盛んになります。加齢やストレスなどでターンオーバーの周期が乱れてしまうと、メラニンが排出されず皮膚の中にメラニンが溜まっていきます。これが繰り返され、肌にシミとなって現れるのです。

コウジ酸誘導体は、コウジ酸が持つ働きからシミ・そばかす・くすみを予防する効果が期待できます。

副作用や安全性は?

コウジ酸誘導体は、天然由来成分であるコウジ酸からつくられているため、副作用も少ないと言われています。美肌効果の高い成分には刺激が強いものもありますが、コウジ酸誘導体は「刺激が少なく安全性の高い成分」という特長があります。

発がん性がある?

コウジ酸は、2002年にマウス、ラットの経口投与試験において肝臓での発がん性と細胞のDNAや染色体の構造や量を変化させる「遺伝毒性」の可能性があるという報告があり、一時期、コウジ酸の製造・使用が中止されていました。

しかし、厚生労働省によって公開された追加試験内容および安全性データによると、3%以下濃度のコウジ酸においては発がん性のリスクは極めて小さいと考えられています。また、コウジ酸が遺伝毒性を示す可能性も少ないと考えられています。
さらに、1%濃度のコウジ酸は皮膚から体内へ吸収されることはほとんどないと考えられ、これまで健康被害の報告もありません。その後、検討委員会によりコウジ酸の安全性を確認する追加試験を実施し、コウジ酸の化粧品としての使用は安全性上なんら問題がないことが証明されました。これに伴い前述の使用中止の通知が撤回され、2005年の11月にコウジ酸配合化粧品(医薬部外品)の製造販売の再開が認められました。
化粧品や医薬部外品に配合される量は、通常使用において安全性に問題がないという結論がでたため、現在ではコウジ酸を配合した化粧品が製造・販売されています。

(参考文献)
コウジ酸を含有する医薬部外品について
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/11/dl/s1102-8c.pdf

コウジ酸誘導体配合スキンケアの見分け方

コウジ酸誘導体は世界的に注目されており、化粧水やクリームなどさまざまな化粧品に配合されています。ここでは、コウジ酸誘導体配合のスキンケアの見分け方を紹介します。

全成分表示を確認する

コウジ酸誘導体は、化粧品の成分表示欄に「ジパルミチン酸コジク」と表記されています。コウジ酸誘導体配合のスキンケアに興味がある方は、化粧品を選ぶ際に全成分をチェックしてみましょう。

ロゴマークを確認する

コウジ酸誘導体配合の化粧品を選ぶ際に、一つの目安となるのがロゴマークです。最近では、コウジ酸誘導体配合を示す独自のロゴマークを採用している化粧品もあります。

Hi-KDPマーク

KDP(安定型コウジ酸誘導体)を規定値以上配合した商品のみが使用できるロゴマーク。
コウジ酸誘導体誘導体が配合されたスキンケアを選びたい方は、パッケージにHi-KDPマークが表示されている商品を選ぶのもひとつの手段です。

コウジ酸誘導体配合スキンケアで明るく美しい肌を手に入れよう

近年注目を集めているコウジ酸誘導体は、肌への刺激が少なく安全性も高いので、毎日のスキンケアに取り入れやすいことも特長です。

シミやくすみの予防をしたい方は、コウジ酸誘導体配合のスキンケアを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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