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アロエベラとは?期待できる美容効果や摂取方法を解説

ヨーグルトやジュースでなじみ深い「アロエ」ですが、わたしたちがよく目にするのは「アロエベラ」という種類です。アロエベラはたくさんの美容成分を含んでおり、肌だけでなく、髪質や腸内環境を整える効果も期待できます。

今回は、アロエベラに含まれる成分や期待できる美容効果、摂取する際に注意すべき副作用などを紹介します。

アロエベラとは?

アロエベラとは、アロエ科アロエ属に属する多肉植物です。アロエには500以上もの種類がありますが、日本で一般的に「アロエ」として栽培されているのは「アロエベラ」か「キダチアロエ」の2種類です。

アロエベラは、多様なアロエの中でも比較的大きく、葉に厚みのある品種です。硬い表皮の中にあるゼリー状の葉肉は苦味が少なく、世界中で食用アロエとして利用されています。

アロエベラの特徴は葉肉の持つ優れた保水力です。その他にも200種類以上の美容成分を含んでおり、整腸、傷や炎症の治癒などが期待できるとして、さまざまな製品にアロエベラエキスが配合されています。

アロエの歴史

紀元前2000年頃の古代エジプトでは、アロエは「不老不死の植物」として、王族への贈り物にされていたという記録が残っています。絶世の美女として知られるクレオパトラは、美貌を保つためにアロエのエキスを全身に塗っていたというエピソードもあります。

また、古代マケドニア王国を躍進させたアレクサンドロス大王は、兵士の傷の治療や健康維持のため、遠征時にアロエを持って行ったとの記録もあります。

この他にも、世界中の古代文明の記録にアロエが登場しており、アロエは古くから人類に親しまれてきた身近な植物だったのです。

「医者いらず」と呼ばれるわけ

日本では、鎌倉時代にはすでにアロエが伝来していたという記録があります。アロエは「医者いらず」という俗称が付けられるほど、古くからその有用性が認められていました。江戸時代には漢方の「ろかい」として、整腸などに用いる民間薬として親しまれていたのです。

また、炎症や傷の治療などにも使われていたことから、「やけど」の塗り薬として家の軒先に植えられていた時代もあったようです。しかし、アロエの皮部分には傷を刺激する成分が含まれており、かえって炎症を悪化させる可能性が高いことから、現在では「やけど」や傷に直接アロエを塗る民間療法は推奨されていません。

アロエベラに含まれる主な成分

アロエベラのゼリー状の葉肉は、たくさんの糖が繋がった構造の「多糖体」を主成分としており、その多くが「ムコ多糖体」という糖タンパク質です。

他にも、アロエエモジンやアロエニン、アロエチン、アロイン、アロミチン、アロエウルシンといったアロエ特有の成分、各種ビタミン類、カリウム、鉄分などのミネラル類を多く含んでいます。

アロエベラに期待できる効果

アロエに含まれる各種成分は、それぞれ体や肌にどのような作用をもたらすのでしょうか。期待される効果について紹介します。

うるおい

アロエベラに含まれる「アラニン」は、水に溶けにくい疎水性のアミノ酸です。そのため、体液に溶けることなく、体の隅までアミノ酸を届けてくれるのです。

アミノ酸は、肌に水分を蓄える角質層を構成しており、肌のうるおいの元となる成分です。アラニンが体の隅々まで行き渡ると、ふっくらとしたうるおいのある肌に導いてくれます。

ハリや弾力

アロエベラの葉を切ると、断面からネバネバしたエキスが染み出しますが、これは「ムコ多糖類」によるものです。ムコ多糖類は複数の成分の総称であり、美容成分として有名なヒアルロン酸もムコ多糖類に含まれます。

ムコ多糖類は、人間の体にも存在している成分で、「人の体は60%が水分でできている」と言われるのは、ムコ多糖類が水分を蓄えているからです。このため、ムコ多糖類が肌に行き渡ると水分量が高まり、ハリや弾力のある肌を目指せます。

美白(*日焼けによるシミやそばかす)

アロエに含まれるサリチル酸には抗炎症作用が期待でき、日焼けした肌の炎症を抑えて、色素沈着によるシミやそばかすを予防してくれます。そのため、日焼け後のアフターケア用品にも、よくアロエエキスが配合されています。

また、肌の新陳代謝を助ける働きがあるとも考えられています。紫外線や加齢で乱れた肌のサイクルを整えて、肌の老化を緩やかにサポートしてくれます。

肌荒れ予防

保湿力の高さから、肌荒れ予防の効果もあり、ハンドクリームなどにもよくアロエベラエキスが配合されています。

また、カミソリの刺激による炎症や肌荒れを予防するため、アフターシェーブローションの成分として、アロエベラを配合した製品が多く登場しています。

腸内環境改善のサポート

アロエに含まれる「アロイン」や「アロエエモジン」は、胃の働きをサポートし、消化不良や胃もたれを予防するといわれています。また「アロエウルシン」は胃の内側を胃液から守り、ダメージを抑えてくれる成分です。

他にも「アロエニン」は腸の働きを整えてくれるとされており、スッキリ健やかなお腹を保つ作用が期待できます。

ニキビ予防

抗菌・抗炎症作用が期待できる「サリチル酸」は、ニキビの治療薬としても使われています。

ニキビの原因は、皮脂や汚れが詰まった毛穴でバクテリアが増え、炎症を起こしてしまうことです。サリチル酸は、バクテリアの増殖を抑えるだけでなく、肌の角質を軟化させて毛穴の詰まりを解消する働きがあり、ニキビによる炎症や赤み、毛穴の黒ずみなどの軽減も期待できます。

アロエベラを効果的に摂取する方法

さまざまな美容製品に配合されているアロエベラですが、食品としても人気です。ここでは、アロエベラの成分を食品として効率的に摂取する方法を紹介します。

ジュースを飲む

たっぷりの水分を含み、ジューシーな葉肉を持ったアロエベラは、ジュースやスムージーにすると美味しくいただけます。葉肉にたっぷり含まれるビタミンやミネラルをそのまま摂取できるため、美容だけでなく健康増進も期待できます。季節のフルーツと一緒にミキサーにかけたミックスジュースは、クセのない爽やかさです。

市販の商品を選ぶ際は、成分表を確認して糖分や防腐剤があまり使用されていないものを選ぶと良いでしょう。

アロエ入りヨーグルトを食べる

アロエというと、角切りにした葉肉が入っているヨーグルトを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。加工されているため、他の方法に比べるとアロエベラの成分をそのまま摂取することはできませんが、アロエ独特のプルプルした食感を楽しめます。

また、乳酸菌をたっぷり含むヨーグルトと、アロエベラの持つ整腸作用との相乗効果で、お腹の働きを整えてくれることが期待できます。

サプリメントで補う

アロエの葉肉には「アロイン」という苦味成分があり、そのまま食べると苦く感じます。また、アロインは消化器や内臓の働きを助けてくれますが、取りすぎるとお腹を下すケースがあるため、妊娠中や胃腸が弱い人は注意が必要です。

アロエベラの成分の良いところだけを取り入れたいなら、サプリメントも選択肢のひとつです。アロインなどの苦味成分を取り除きつつ、ビタミンやミネラルなどの美容成分をしっかり摂取できます。

サラダや刺身で食べる

アロエベラは、そのままサラダや刺身として食べることも可能です。

食べ方は、アロエベラの葉を適度な大きさに切り、表面の皮やトゲを包丁で削ぎ落してから茹で、冷水で2~3回洗います。薄く切ったアロエベラを醤油やポン酢に付けて食べたり、サラダに沿えたりすると美味しく食べられます。

ただし、葉肉に含まれるアロインには緩下作用があるため、食べ過ぎには注意しましょう。

アロエベラのリスクと副作用

美容や健康に良いとされるアロエベラですが、注意も必要です。ここでは、アロエベラを摂取する際に考えられるリスクや注意点を紹介します。

アレルギー

アロエベラは厚生労働省によって安全性が認められていますが、類似品のキダチアロエが配合されたサプリメントによって湿疹を発症した例が報告されています。アロエベラについても、アレルギー発症の可能性が否定できません。

アロエベラが配合されたサプリメントや化粧品を初めて使用する際は、少量から始めてみることやパッチテストをするなどして24時間は様子を見ると安心です。

灼熱感やそう痒感、湿疹

アロエの皮部分にはシュウ酸カルシウムやアロインという刺激性の高い成分が含まれており、かぶれや湿疹、かゆみなどを引き起こすことがあります。アロエを直接肌に塗ったり、貼ったりしない方が良いでしょう。

下痢

アロエに含まれるアロイン、アロエエモジンなどの成分には、下痢や腹痛を引き起こす作用があります。長期にわたって摂り続けると症状が悪化するケースがあるため、連用しないように注意しましょう。

また、下痢をすると子宮が収縮するため、早産を引き起こすリスクがあります。妊娠中の人は摂取を避けた方が無難です。

厚生労働省eJIM | アロエベラ | ハーブ | 医療関係者の方へ

アロエを生で食べるときの注意点

アロエの摂取量は、生の葉肉で1日15gが目安とされています。生で食べる場合には、皮に雑菌が付着しているため、必ず湯がいてから食べるようにしましょう。

初めて食べる場合、異常を感じたらすぐに食べるのをやめて、様子を見るようにしてください。体調が戻らない場合は病院を受診し、医師に相談するようにしましょう。

やけどに使用しない方がいい理由

やけどをした際、アロエのエキスを患部に塗ったり、葉肉を貼り付けたりする民間療法があります。しかし、やけどをした肌は炎症を起こしており、デリケートな状態です。医療用として特別に栽培されているアロエと異なり、家庭で栽培されるアロエにはたくさんの雑菌が付着しています。炎症を悪化させる可能性が高いため、やけどにアロエを塗る民間療法は行わないようにしてください。

アロエベラの頭皮環境への効果

アロエベラに含まれるムコ多糖類やビタミン、ミネラル成分などは、肌だけでなく頭皮にも同様の影響をもたらします。乾燥した頭皮にうるおいを与えたり、抗炎症作用で頭皮トラブルを軽減したりする働きが期待でき、頭皮環境を整えてくれます。

ただし、アロエベラの皮には刺激成分が含まれるため、葉肉を直接頭皮に当てるのは避けてください。

アロエベラの育毛効果

アロエベラに含まれる成分には、頭皮にうるおいを与えたり、紫外線によるダメージを軽減したりする作用が期待できます。頭皮環境が整うことで、より健康でツヤのある髪を目指せるでしょう。ただし、発毛細胞を直接活性化する作用はなく、発毛効果はないと考えられます。

フケやかゆみを抑える

アロエベラの主成分であるムコ多糖類は高い保湿力を持っており、頭皮の乾燥によるフケやかゆみを抑えてくれます。また、過剰に皮脂が分泌した頭皮にはマラセチア菌が増え、強いかゆみやフケが生じます。アロエベラに含まれるサポニンには抗菌作用があるため、増えすぎたマラセチア菌を抑えて、かゆみやフケを防止してくれます。

シャンプーやリンスなどにも、できるだけナチュラルな成分が配合されたものを求めている方は、「アロエベラエキス配合」の製品を試してみるのはいかがでしょうか。

アロエベラのよくある質問

最後に、アロエベラに関してよくある質問について解説していきましょう。

キダチアロエとの違いは何ですか

キダチアロエは「キダチ(木立)」という名前の通り、茎が立つように上へ伸びていくのが特徴です。皮が硬くてきれいに除去できず、苦味を感じやすいことから、あまり食用には向いていません。アロエ属の中では寒さに強く、日本でも古くから栽培されてきた品種で、漢方薬として用いられています。

一方、アロエベラは温暖な気候でないと育てるのが難しく、日本では主に沖縄などで栽培されています。葉が大きくて厚みがあるため、食用だけでなく化粧品などにも使用されています。

アロエベラジュースは1日どれくらい飲んでいいですか

決まった用量はありませんが、アロエには緩下作用があるため、一度にたくさん飲むのは控えましょう。初めてアロエベラジュースを飲む場合は、1日100ccほどを目安にして、様子を見ながら量を増やすようにしてください。慣れてくると、1日200cc程度飲む人もいるようです。

妊娠中や生理中でも食べて大丈夫ですか

アロエに含まれるアロインには、子宮を刺激する作用があるとされています。早産や流産を引き起こす可能性も考えられるため、妊娠中にアロエベラを摂取するのは避けてください。

また、アロエを大量に食べると、子宮に充血を起こすことがあるとも言われています。生理中の出血が増える可能性がありますので、摂取は控えた方がよいでしょう。

アロエベラ成分でムダ毛が薄くなるのは本当ですか

インターネットやSNSなどで「アロエでムダ毛が薄くなる」という情報が発信されているようですが、医学的な根拠はありません。しかし、ムダ毛処理後の肌ケアにおいて、保湿は重要です。アロエベラは高い保湿力を持っており、赤みやかゆみを抑える効果もあるため、脱毛後の肌を整えるのには有用でしょう。

ネイルケアにも使うことができますか

アロエベラは、肌だけでなくネイルケアにも活用できます。爪や指先の乾燥を予防して、キレイな見た目の指先を目指せるでしょう。実際に、アロエベラが配合されたネイルケア商品も販売されています。自分に合った商品を試してみるといいかもしれません。

まとめ

アロエベラは、整腸だけでなく、ニキビの予防、日焼け後のケアなど、さまざまな用途に利用できます。化粧水やボディクリームなど化粧品として、またジュースやヨーグルトなどの食品としても利用されています。

ただし、緩下作用があるため、食べ過ぎは禁物です。また、アレルギーを起こす可能性もあるため、必要ならパッチテストを行うなどして、日頃のスキンケアに取り入れてみてください。

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